建てる前に確認! 住みやすい家の条件とは

マイホームを建てるのは家族を持った人の夢。しかし、住みやすい家の条件を知っていますか?
家を建てるとき、必要な条件を知らないと苦痛の中で過ごすことになるのです。そこで、建てる前にいい家の条件を知っておきましょう。
この記事では、住みやすい家の条件をまとめました。

1.住みやすい家の条件とは

皆さんにとって「住みやすい家」とは違うでしょう。しかし、家を建てるときに共通して気を付けたいことがあります。

  • 間取り
  • 熱効率
  • 省エネ

以上の3つは、誰が家を建てるときでも「住みやすい家」とするための条件になってくるでしょう。そこで、この3つを考えるときのポイントをまとめました。

1-1.間取り

1番に考えたいのは、家全体の設計図となる間取りです。間取りが決まってくると家全体の方向性が決まってくるでしょう。
まず、間取りで気にしたいのは、家族の「1日の動き」です。朝起きてから夜寝るまでにどのような「動き」があるのか意識しましょう。1日の動きがわかってくるとトイレ、ダイニング、居間など全体のレイアウトがわかってきます。
また、家具・家電をどのように置きたいのか考えてみるのも大事です。

  • 水回りの音は響かないか。
  • 家族が暮らすのに狭く感じないか。
  • 光の取り入れ具合は十分か。
  • 風通しは十分に確保されているか。
  • 収納場所の位置・サイズは十分に確保されているか。
  • コンセントの位置は生活を考えた配置になっているか。
  • 電話線の位置は便利な位置になっているか。

間取りは、思っている以上に細かい部分まで配慮しなければいけません。家族と相談しながらしっかりと考えましょう。
さらに、家族構成の変化に強い家が理想です。子ども・自分自身・両親が家を通してどのようにかかわっていくのか考えておきましょう。もし、介護などの必要が出そうであれば家の中にバリアフリー施設を設ける必要があります。また、子どもの変化に合わせて部屋数も変化するのを念頭に置いておきましょう。

1-2.熱効率

近年、日本の夏は非常に過ごしづらい環境になっています。また、寒い地域であれば熱を逃さない家にする必要があるものです。そのため、家を建てるときに熱効率は考えておきましょう。
最近では、断熱材や機密シートを取り入れることで熱もれを防ぎます。また、すきま風を防ぐことで部屋の気密性を高められるのもメリットです。
さらに、太陽光をどれぐらい取り入れるのか考えておきましょう。寒い冬を意識すれば大きめの窓がほしいところです。しかし、あまりに大き過ぎると夏場に照り返しで熱くなってしまうのを考えましょう。
熱効率に一役買ってくれるのは、建物周りの緑です。大きめの窓近くに庭があれば熱を和らげてくれます。また、新鮮な空気を供給してくれるので健康にもプラスです。さらに、騒音の軽減や外界からのぞかれるのを防げます。

1-3.省エネ

家を建てるときには、省エネについても考えましょう。最近の家では、「省エネ住宅」という家があるほど注目されている分野です。
省エネ住宅とは、家の中で使われるエネルギーを極力減らす家のこと。
たとえば、部屋の気密性が低いと冷暖房は効率よく働けません。壁のすきまなどから冷風・温風が抜けるからです。しかし、気密性の高い部屋であれば効率よく快適な部屋を実現できます。つまり、省エネ住宅ならば住む人・地球のどちらにもメリットのある家となるのです。
省エネ住宅では、断熱材だけでなく高性能の給湯システムが取り入れられています。何度もお湯を沸かすことなく余熱を使うエコな給湯器です。また、太陽光発電を取り入れる人もいます。
さらに、省エネ住宅のメリットは補助金制度が充実していることです。国や地方自治体が一緒になって省エネ住宅への補助金を出しています。高性能給湯器・燃料電池システム・太陽光発電などを取り入れることで受けられることを知っておきましょう。

2.住みやすい家を作るポイント

住みやすい家に必要な条件は確認していただけたかと思います。さらに、よい家を建てるために押さえておきたいポイントをご紹介しましょう。

2-1.家を建てた人・専門家から話を聞く

家を建てるのは一大イベント。そう簡単に決めることはできません。そこで、経験者や専門家の意見を聞きながら考えるようにしましょう。
自分たちだけで家の構成を考えると間違いも多いです。不安な部分はしっかりとヒアリングを行いましょう。たくさんの意見を取り入れながら考えたほうが家作りも進みますよ。
特に、断熱材や24時間換気システムの導入を考えている人は、モデルハウスや導入している人の家に向かいましょう。実際に肌で感じることで判断もしやすいです。

2-2.健康に暮らせる家にする

家を建てたあとは、その家で自分の一生を過ごすことになるのが大半です。そのため、老後どのような生活を送ることができるか考えておきましょう。
今の生活だけを軸にすると健康面への配慮に欠けやすいです。階段・トイレの位置・ドアの重さ・手すりなどをしっかり考えましょう。
また、家という場所は、自分が寝食を主に行う場所になります。キッチン設備や寝室は快適に暮らせる空間にしましょう。

2-3.こだわる・こだわらない部分を明確にする

自分の家を注文住宅で建てる場合、さまざまな部分にこだわりを持って設計すると思います。そのとき、費用面から妥協せざるを得ない部分もあるでしょう。しかし、妥協し過ぎると家の魅力は半減します。
どうしても妥協したくない部分は、妥協せずにしましょう。へんに妥協すると一生後悔をします。また、結局妥協できずにリフォームするのも2度手間です。妥協のない家作りをしましょう。
しかし、すべての部分にこだわりを持つのも考えもの。すべての部分にこだわりを持ってしまうと家が建ちません。家族と将来を見据えながらこだわる・こだわらない部分をしっかり考えましょう。

3.家を建てるときの失敗談

家を建てるときは、ちょっと背伸びした機能や間取りを考えがちです。しかし、その選択の多くが失敗を招くこともあります。
ここでは、失敗しやすい選択について紹介しましょう。

3-1.吹き抜けを作る

家の中に吹き抜けがあると非常にオシャレです。しかし、吹き抜けがあると暖房で部屋が温まらないデメリットがあります。暖かい空気は上へ上昇するため冬場は寒いのを知っておきましょう。
また、同じようにリビングへ階段を付ける人も多いです。しかし、冷暖房の効率から考えると吹き抜けと同じでデメリットとなります。
さらに、リビングに階段があると客人の前を通って自室に向かう作りとなるので注意しておきましょう。

3-2.大きな窓を取り付ける

太陽光を取り入れるため大きめの窓を付ける。この選択自体は間違っていません。しかし、取り付ける位置によってデメリットにもなります。
南側に付けると常に太陽光を取り入れて非常に暑いです。また、人通りの多い道側に付けると家の中が丸見えになるので注意しましょう。

4.まとめ

いかがでしたか?
この記事では、住みやすい家の条件について情報をまとめました。さいごに、大事なポイントをチェックしておきましょう。

  • 住みやすい家の条件は「間取り・熱効率・省エネ」の3つ。
  • 間取りは、家族の動線を考える。
  • 部屋の気密性を上げて熱効率はよくする。
  • 省エネ住宅ならば経済的にもプラスとなる。
  • 家族全員の意見を聞きながら考える。
  • オシャレな間取りは、注意しないとデメリットにもなる。

自分だけの家を建てるのであれば住みやすい家にしたいもの。しっかりと相談しながら理想の家を目指しましょう。