家具の転倒防止の方法を知りたい? 地震対策にも安心なコツを詳しく!

家具の転倒防止は、地震対策の中でも最も重要です。万が一、大地震が起こったときにも、きちんと対策しているかどうかによって、被害の大きさが随分と違います。しかし、どんな対策法があるのか・注意点はあるかなど、よく分からないことが多いでしょう。そこで、今回は、家具の転倒防止について詳しく解説します。

  1. 家具の転倒防止対策をする必要性
  2. 家具の転倒防止対策にはどんな方法がある?
  3. 家具の転倒防止対策に関する注意点
  4. 家具の転倒防止に関するよくある質問

この記事を読むことで、家具の転倒防止の方法がよくわかります。まずは、じっくり記事を読んでみてください。

1.家具の転倒防止対策をする必要性

最初に、家具の転倒防止対策をする必要性について、主なものを解説します。

1-1.家族の安全を守る

家具の転倒防止は、家族の安全を守ります。特に、直下型地震では、家具の転倒防止をしてあるかどうかが、分かれ道です。最悪の場合、倒れた家具の下敷きになって命を落としてしまうこともあります。大切な家族の安全を確保するためにも、家具の転倒防止対策を行いましょう。

1-2.家財の破損を防ぐ

家具の転倒防止を行うことで、家財の破損を防ぐことができます。背の高いタンス・食器棚や本棚などは、開き戸や引き戸の対策を含め、しっかりと固定しておきましょう。また、テレビも大きな地震では倒れるので、固定してください。

1-3.避難経路を確保する

家具が倒れることによって、避難経路がふさがれてしまうことがあります。せっかく命が助かっても、倒れた家具のせいでうまく避難できないのでは困るでしょう。災害の発生後、スムーズに避難するためにも、家具の固定は大きな意味があるのです。

2.家具の転倒防止対策にはどんな方法がある?

家具の転倒防止対策にはどんな方法があるか、主なものを詳しく解説します。

2-1.家具を転倒防止金具で壁に固定する

タンスなどの家具は、転倒防止金具を使用して壁に固定するといいでしょう。地震で大きな揺れがあっても、安心です。今は、家具を購入すると転倒防止金具が付属品としてついてくることもあります。既存の家具を固定するためには、DIYショップなどで転倒防止金具を別途購入し、取りつけてください。

2-2.滑り止めマットを敷く

滑り止めマットを敷いてから家具を置くと、転倒しにくくなります。壁に穴を空ける必要がないので、賃貸マンションなどにもおすすめの方法です。また、マットを敷くだけと簡単で、多くのものに利用できることがメリットと言えます。転倒金具の取りつけができないものも、滑り止めマットで対策しましょう。

2-3.つっぱり棒で固定する

家具と天井の間に専用のつっぱり棒をはさんで固定する方法です。壁に穴を空けたくない場合で、より強固に固定したいときにおすすめします。ただし、古い木造家屋などで天井の強度がない場合は、つっぱり棒が使用不可となることがあるため、事前にチェックしましょう。

2-4.転倒防止グッズを活用しよう

家具の転倒防止グッズを活用すると、楽で確実に対策できます。たとえば、以下のようなものがあるのでいろいろと検討してみてください。

  • 家具転倒防止棒:天井と家具の間に取りつけて固定する
  • 耐震マット:家具の下に敷いて転倒を防止するもので、自由に大きさをカットできる
  • 耐震ラッチ:開き戸のストッパーで、地震の揺れを感知して自動ロックするので安心

3.家具の転倒防止対策と併せてやっておくこと

より安全性を高めるために、家具の転倒防止対策と併せてやっておくことを詳しく解説します。

3-1.引き出しや開き戸にストッパーを取りつける

家具が転倒しなくても、引き出しや開き戸が飛び出して中身が飛び散ることがあります。食器類や本棚などは、引き出しや開き戸にストッパーを取りつけ、普段から閉めておく習慣をつけましょう。ストッパーをしておけば、中身が飛び散らず安心できます。

3-2.転倒時のガラスの飛散防止対策をする

万が一、家具が転倒したときのことを考え、ガラス部分に飛散防止フィルムを貼っておくと安心です。ガラスが割れてしまっても飛散しなければ、ケガの心配がなくなります。片づけも楽にできるなどメリットもあるため、きちんと対策しておきましょう。

4.家具の転倒防止に関するよくある質問

最後に、家具の転倒防止に関するよくある質問に回答します。それぞれの内容に目をとおし、参考にしてください。

Q.賃貸マンションで転倒防止金具を取りつけたい場合は?
A.貸し主に相談してください。貸し主の許可を得ることができれば、壁に取りつけることができます。許可なく取りつけた場合、退去のときに高額な修復費用を請求されるなど、トラブルが起きることがあるので注意しましょう。

Q.背の低い家具なら転倒防止対策は必要ない?
A.背の低い家具であっても、転倒する可能性はあります。転倒防止金具を取りつけたり滑り止めマットを敷いたりして、対策しましょう。大きな地震により、背の低い家具が転倒して寝ている人の顔面に直撃した例もあります。

Q.家具の転倒防止対策をすれば地震が来ても安心ですか?
A.地震が起きたときに、転倒によるリスクを軽減できます。ただし、想定外に大きな地震が起きる可能性は否定できません。また、対策が不十分だと、転倒することもあるでしょう。転倒防止対策をしたことで安心しすぎず、きちんと対策できているかなど、定期的にチェックしてください。

Q.家具の転倒防止をより確実にするコツは?
A.重心を下に持ってくることで、転倒しづらくなります。たとえば、重さのあるものを下にしまい、軽いものを上にしまうことで、重心を低くすることが可能です。家具自体が安定するので、ほかの転倒防止対策との相乗効果が期待できます。

Q.転倒防止対策をすれば家具の上にものを置いても大丈夫?
A.家具の上にものを置くのは止めましょう。家具自体は固定できても、振動で落下してしまいます。天井まですき間なく積み上げればつっぱり棒の代わりになる、という見方もあるでしょう。しかし、固定していないものは振動で崩れ落ちるだけです。

まとめ

今回は、家具の転倒防止について詳しく解説しました。地震対策の中でも、家具の転倒防止は最も大切なことのひとつです。被害を抑えるためにも、正しく対策しておきましょう。この記事を参考に、正しい方法で固定すれば安心です。専用グッズを活用すると楽で確実にできるので、ぜひ試してみてください。また、1年に1回は家具の固定状況を確認し、不十分な部分は補強しておきましょう。大切な家族の安全を守るためにも、きちんと対策してください。