新築を建てる前に!地盤調査の必要性と依頼するときのポイントは?

新築の家を建てるとき、まず行いたいのが地盤調査です。地盤は、建物を建てる土台。その地盤に問題があると新築にも影響が出てきます。しかし、地盤調査に掛かる費用のことを考えてやらない人も多いです。そこで、地盤調査の必要性についてしっかり知識を付けておきましょう。

この記事では、地盤調査の必要性などを中心にまとめました。

  1. 地盤調査とは?
  2. 地盤調査のやり方
  3. 地盤調査を行うタイミング
  4. 地盤が弱いことが分かったとき
  5. 地盤調査を依頼するときのポイント

1.地盤調査とは?

1-1.家の土台を調査する「地盤調査」

地盤調査とは、家の土台である地盤を調べることです。住宅を建てる土台が弱いと家が傾いたり地震で崩壊したりします。また、土台が弱いと家の重さによって地盤沈下する可能性もあるのです。そのため、新築を建てる前には地盤調査することをおすすめします。

1-2.地盤調査は必要なのか

もし、地盤調査をしないまま家を建てるとどうなるのでしょうか。地盤がいい場所ならば家の基礎を簡単にして費用を抑えることができます。反対に、地盤が弱いと地震などで沈下するリスクが起こるもの。地盤の弱い場所に家を建てると家屋がゆがんでドアが開かない、外壁の亀裂などが起こります。せっかく家を建てるのであればリスクを減らしたいものです。そのため、新築を建てるときは、基礎工事の費用も考えて調査することをおすすめします。

地盤調査は家を建てるときに必要なんですね。
はい。土台の工事方法を決めるためにも重要です。

2.地盤調査のやり方

地盤調査の重要性は理解していただけたでしょうか。この項目では、地盤調査で使われる2つのやり方を紹介します。

2-1.ボーリング貫入調査

ボーリング貫入調査とは、ボーリングマシンによって穴を掘り地質を調べる方法です。やり上のロッドを地面に突き立ててどんどん掘り進みます。ロッドの進み具合から地盤の固さを調べるのです。

ボーリング貫入調査は、施工するのにスペースが必要な上に費用が多く掛かります。業者によっては50~120万円掛かる場所があるのです。そのため、最近ではボーリング貫入調査をする機会は減っています。

2-2.表面波探査

表面波探査とは、小さな人工地震を起こして地盤を調査する方法です。波の速度を計測することで地盤の硬さを判定します。振動数を変えながら地下10mまで測定するのです。公的機関認定の方法で波を使ってデータ化します。硬さだけでなく地層の傾きや重さへの強度を調べられるのです。非常に精度の高い調査となっているのでおすすめ。

地盤調査は複数のやり方があるんですね。
はい。業者と相談して選びましょう。

3.地盤調査を行うタイミング

地盤調査を実際に行うとするとき、どのタイミングで行うのがいいのか。この項目にてチェックしておきましょう。

3-1.契約後にすることが多い

新築の家を購入するとき、地盤調査は契約後に行うことが多いです。ハウスメーカーで販売してある家を買うときは、事前に地盤調査をしています。そのため、契約後に任意で調査することになるのです。

3-2.契約前の調査

自分の土地に新築の家を建てるときは、年数経過による地盤劣化も気になるでしょう。そのような場合は、事前に地盤調査できます。自分の土地に新築を建てるときは、ハウスメーカーや工務店に相談しておきましょう。

地盤調査は土地の購入後に行うことが多いんですね。
はい。購入前に行いたい場合は業者に相談しましょう。

4.地盤が弱いことが分かったとき

実際に調査したとき、地盤が弱いとわかってもあきらめる必要はありません。地盤が弱かったときの対処法を知っておきましょう。

4-1.地盤改良工事をする

地盤調査の後、土地が弱いことが分かると地盤改良工事を行います。改良工事とは、その土地に家を建てても地盤が崩れないように基礎を固めることです。地盤が弱いとき、まず基礎から作ります。土を掘削して平らにした後、砕石にて地盤を硬くしてくのです。

その後、弱い地盤に「捨てコン」と呼ばれる下地を流し込みます。その後、コンクリートを打ち込んで基礎ができあがるのです。地盤改良は、地盤の状態によって値段が変わります。大よそですが200万~500万までと幅があるもの。新築を建てるときは、予算を多めに用意しておきましょう。

4-2.土地を変えてもらう

地盤が弱いと分かった後、その土地が自分のものでない限り改良する選択を取る人は少ないです。また、その土地が分譲地ならば別の土地への転移が認められることがあります。分譲地に空きがあれば特例として移ることができるのです。ただ、土地管理会社によっては区画の変更が認められないことがあります。また、移った土地も地盤が弱いことも考えられるのです。

地盤が弱い場合は、補強工事をすることが大切なんですね。
はい。購入前に地盤が弱いことが分かった場合は、土地を変えてもいいでしょう。

5.地盤調査を依頼するときのポイント

地盤調査は、新築を建てる前に確認しておきたいところ。そのとき、気を付けておきたいポイントについてまとめておきましょう。

5-1.費用はしっかり用意しておく

日本は、全体的に地盤が弱い国となっています。地震や大雨が多い土地のため地盤は緩くなりやすいです。そのため、地盤調査後に改良が必要となっても対応できるようにしましょう。地盤改良するためには、200万円ほどの費用が掛かります。地盤の状態によっては、それ以上の費用が掛かることもあるのです。その土地にどうしても新築を建てたい場合は、補強費用も考えた予算が必要となります。

5-2.信頼できる業者を見極める

地盤調査を行うのは、主に施工会社です。場合によっては、施工会社が別の業者に委託することもあります。地盤調査を正確にするには、しっかりとした技術と経験が必要となるもの。できるだけ実績と信頼がある業者に依頼するようにしましょう。適当に調査する会社に依頼すると意味がありません。

選ぶポイントとしては、ホームページでの施工例を見てみましょう。過去の施工例から地盤調査や建築状況などを確認します。また、依頼者からの声があれば見ておきましょう。満足度がわかれば依頼もしやすいです。

5-3.見積もりをしっかり取ってもらう

新築の家を建てるときは、しっかりと見積もりを取ってもらうようにしましょう。家は、非常に大きな買いものです。家を建てるお金だけでなく土地代や材料費用、調査費用なども必要となります。見積もりは、そのすべてを見越して立てるようにしましょう。特に、地盤調査後に地盤改良が必要となれば大きな金額が必要です。地盤調査の結果のことも考えてお金は用意しておきましょう。

業者選びが大切なんですね。
はい。可能ならば複数の業者から見積もりを取って比べてみてください。

まとめ

この記事では、新築を建てるときの地盤調査についてまとめました。最後に、地盤調査について大事なポイントをおさらいしておきましょう。

  • 地盤調査は、新築の家を建てるときに行う作業である。
  • 分譲地であれば事前に調査していることが多い。
  • 音波による調査が主流となっている。
  • 地盤が弱い場合は、地盤改良工事を行う。
  • 分譲地であれば土地を変えてもらえる可能性がある。
  • 地盤調査の後を考えて費用は多めに用意する。
  • 信頼できる業者を見極める。

新築の家を建てるとき、地盤調査をしっかり行うことをおすすめします。地盤調査を行わないと家が傾いたり地盤沈下が発生したりするのです。家を建て直しても地面が弱いと意味がありません。

また、地盤調査を行った後は地盤改良工事を行う必要があります。この工事には、非常に大きなお金が掛かるものです。分譲地ならば移動できる可能性がありますが注文住宅や自分の持っている土地なら費用が掛かります。地盤改良工事を含めた上で、新築の家を建てるかどうかしっかり検討しましょう。