レンジフードの掃除はどうする? キレイになるやり方とコツを解説!

レンジフードは、キッチンの中でも高い位置にあって手が届きにくいため、掃除を後回しにしてしまいがちです。汚れが気になって掃除したくても、腰が重くなってしまう人も多いのではないでしょうか。せっかく掃除するのなら、できるだけ効率のいい方法を知りたいですよね。そこで、今回は、レンジフードの掃除について詳しく解説します。

  1. レンジフードの掃除の基礎知識
  2. レンジフードの掃除方法
  3. レンジフードをキレイに保つポイント
  4. レンジフードの掃除でよくある質問

この記事を読むことで、レンジフードの掃除について詳しく分かります。まずは、記事を読んで参考にしてください。

1.レンジフードの掃除の基礎知識

最初に、レンジフードの掃除の基礎知識を学びましょう。

1-1.レンジフードの種類

レンジフードは、換気方式によって以下の2つに大きく分けることができます。

  • プロペラファンタイプ(直接排気式):風量が大きくて価格が安く、以前からあるタイプ
  • シロッコファンタイプ(ダクト排気式):集合住宅にも取りつけ可能で現在の主流タイプ

さらに、フードの形状には以下のようなものがあります。

  • ブーツ型:横から見るとブーツのような形をしているタイプ
  • スリム型:スッキリとしたデザインで現在販売されているタイプに多い
  • 浅型:フラット型とも呼ばれ、天井が低くても取りつけ可能

1-2.レンジフードの汚れの成分

レンジフードの汚れの主な成分は、油とホコリです。調理中の油が飛び散ってレンジフ―ドに付着し、その後ホコリと絡んで固まってしまいます。汚れがついたばかりであればキッチン用中性洗剤を使えば楽に取ることが可能です。しかし、時間が経過したものはしつこい汚れとなるので掃除に時間がかかるでしょう。

1-3.レンジフードの掃除の必要性

レンジフードの掃除は、以下のようなデメリットを避けるためにも必要です。

  • 汚れが調理中に垂れてくる可能性がある
  • コンロの火が燃え移って火事になりやすい
  • 換気が悪くなるので部屋が汚れやすくなる
  • ファンの稼働率が上がり電気代が高くなる

1-4.レンジフードの掃除の困りごと

レンジフードの掃除では、以下のような困りごとが発生します。

  • 高い位置にあるので掃除がしにくい
  • 汚れがベタベタしていて取りづらい
  • レンジフードのはずし方が分からない
  • 正しい掃除のやり方が分からない
  • 掃除の頻度やタイミングが分からない

1-5.レンジフードの掃除の頻度

揚げものを多く行う場合は、1か月に1回は整流版やフィルターを中心に掃除してください。揚げものをほとんど行わない・コンロを使うことが少ないなどの場合は、2~3か月に1回でも大丈夫です。ただし、こまめに目視チェックを行い、汚れが気になるときは掃除をしてください。

2.レンジフードの掃除方法

レンジフードの掃除方法やポイントを詳しく解説します。

2-1.レンジフードの掃除に使う道具や洗剤

レンジフードの掃除では、以下の道具や洗剤を用意しましょう。

  • キッチン用中性洗剤
  • 重曹
  • キッチンペーパー
  • ラップ
  • 掃除用ブラシ(古歯ブラシで代用可能)
  • 新聞紙
  • ぞうきん数枚
  • バケツ
  • ゴミ袋
  • 手袋
  • マスク
  • 脚立

2-2.レンジフードのはずし方

レンジフードのはずし方は、以下を参考にしてください。作業の前に手袋やマスクをし、レンジフードの周辺の養生・床に新聞紙を敷く(はずしたレンジフードを一時的に置く)などの準備も忘れないようにしましょう。

  1. フィルターをはずす
  2. レンジフードの前板を固定している金具・ネジをはずす
  3. 前板を両手で持ち、ゆっくりと手前にひいてはずす
  4. はずしたレンジフードと金具・フィルターは、床に新聞紙をひき、上に置く

なお、レンジフードの使用説明書も併せて参考にしてください。

2-3.部分別掃除方法や流れ

レンジフードの部分別掃除方法や流れを解説します。

2-3-1.フード

レンジフードの内側の汚れは、中性洗剤を吹きつけて数分置いてからぞうきんで水ぶきしてください。ファンと接続する軸部分も忘れずに掃除しましょう。レンジフードの外側は、ホコリと油汚れが固まって取りづらくなっています。重曹ペースト(重曹200gに水65ccを混ぜたもの)を塗りつけ、数十分程度放置してからこすり落とすようにふいてください。内側・外側、いずれも洗剤や重曹成分が残らないようによく水ぶきをし、からぶきをして仕上げましょう。

2-3-2.ファン・フィルター

ファンやフィルターは、取りはずした後、シンクもしくは大きな容器にお湯(50℃程度)を張って中性洗剤を入れ、掃除用ブラシを使ってこすり洗いしてください。汚れが落ちたら洗剤成分をしっかり洗い流し、よく乾燥させましょう。

2-4.ガンコな汚れの対処方法

ガンコな汚れは、つけ置きを活用しましょう。洗剤もしくは重曹ペーストをたっぷり塗り、上からキッチンペーパーを貼ってラップをし、数十分程度放置してください。汚れがゆるくなって落としやすくなります。掃除用ブラシを使えば、さらに楽に落とすことができるでしょう。なお、1回で落としきれなかった汚れは無理をせず、後日改めてやり直すことをおすすめします。

2-5.レンジフードを掃除するときの注意点

掃除のためにレンジフードをはずすときは、必ず脚立を使ってください。一時的だからといって、コンロの上に乗ってはいけません。コンロが破損・故障する可能性があります。また、レンジフードの電源を切った状態で行ってください。スイッチが誤って入ると非常に危険です。

3.レンジフードをキレイに保つポイント

レンジフードをキレイに保つポイントを詳しく解説します。

3-1.レンジフードをキレイに保つには?

レンジフードは、調理の10分前からスイッチを入れておきましょう。空気の対流ができてから調理をすれば、油汚れが定着せずに排気されやすくなります。もちろん、できるだけこまめに掃除することも大切です。また、フィルター部分に使い捨てのカバーをつけると取り替えるだけでキレイになります。

3-2.汚れのつきにくいレンジフードとは?

最新型のレンジフードの中には、汚れがつきにくいタイプがあります。たとえば、富士工業では、フィルターがない・着脱が簡単なファン・親水コーティングの採用などにより、汚れを落としやすく、つきにくくしているのが特徴です。また、クリナップの「クリナップの洗・エールシリーズ」などレンジフードに自動洗浄機能がついたものも出ています。このほかにも、レンジフード各社でお手入れがしやすいタイプが続々と登場しているので、レンジフードの買い替えのときにはじっくり検討してみるといいでしょう。

3-3.プロによる清掃について

レンジフードの掃除は、プロに依頼することもできます。ハウスクリーニングの専門業者に依頼すれば、自分で掃除するよりもキレイに仕上がるので検討してみてください。レンジフード単体だけでなく、シンクやコンロなどと組み合わせて依頼することもできます。お金がかかっても、労力と時間が節約でき、さらにキレイな仕上がるがメリットです。まずは、業者に連絡し、見積もりをもらうといいでしょう。

3-4.レンジフードをキレイに保つための注意点

レンジフードをキレイに保つには、キッチン周りをキレイに掃除しておくことも大切です。掃除をこまめにして、油汚れやホコリがたまらないようにすると随分違います。また、フライパンやなべなどは、ふたをして調理すると汚れが飛び散りにくくなるのでおすすめです。

4.レンジフードの掃除に関するよくある質問

最後に、レンジフードの掃除に関するよくある質問に回答します。それぞれ確認し、参考にしてください。

Q.レンジフードの掃除に適した季節は?
A.汚れがゆるくなる春をおすすめします。年末の大掃除に行ってもいいのですが、気温が低く、ほかに掃除する場所も多いので効率が下がりがちです。過ごしやすい気温になってから掃除すれば、窓を開けても寒くないので換気も確保しやすいなどのメリットもあります。

Q.レンジフードの寿命は?
A.約10年です。使い方や環境によっては、10年に満たなくても寿命を迎える場合があります。異音がする・時々ファンが止まるなど、異常を見つけたら修理業者に相談してチェックしてもらいましょう。寿命を迎えたレンジフードは、できるだけ早めに交換を検討してください。

Q.レンジフードの掃除に必要な時間は?
A.3時間程度は見ておきましょう。レンジフードの取りはずしから洗浄・取りつけまですべて行う場合、時間に余裕を見ておいたほうが確実です。特に、油汚れがこびりついて取れない場合は、つけ置きをすることを考えると半日程度余裕を持って取り組むとより安心でしょう。

Q.レンジフードの掃除を行わないと故障しやすいのですか?
A.汚れがたまった状態では、ファンの動きが悪くなり、モーターなどの内部部品に負担がかかります。そのため、動作不良や異常加熱により故障しやすくなるのは事実です。レンジフードを長持ちさせるためにも、きちんと掃除しましょう。

Q.レンジフードの掃除を業者に依頼した場合の料金目安は?
A.レンジフード単体の掃除で1~2万円程度が目安です。なお、キッチン全体の掃除を依頼した場合(2~3万円程度が相場)でも、レンジフードの掃除が含まれることがあります。ただし、フードの外側だけが範囲となることもあるので事前に確認しておくといいでしょう。詳しくは、業者から見積もりをもらって確認してください。

まとめ

今回は、レンジフードの掃除について詳しく解説しました。レンジフードは高い位置にあることや油汚れがこびりついていることで掃除しにくいものです。しかし、汚れを放置すると調理中に汚れが垂れてくるなどがあるので注意してください。コツをつかめば少ない労力で効率よく汚れを落とすことができます。ガンコな汚れは、つけ置きを活用するなど、この記事を参考に掃除をしてみてください。併せて、いつでもキレイなレンジフードを維持するための方法を実行すれば、掃除も楽になります。