台風に備えたベランダの片付け方は? 被害を抑えるポイントなどを解説

「台風対策として事前にできることは何なのか?」「ベランダをどのように片付ければいいの?」など、ベランダの台風対策で悩んでいる方は多いでしょう。強い風と雨による被害が大きい台風は、さまざまなトラブルが起こりやすくなります。特に、ベランダは室内とつながっている場所なので、きちんと片付けておかなければ窓ガラスが割れるなどの被害が起こりやすくなるのです。

本記事では、台風に備えたベランダの片付け方などについて解説します。

  1. 台風によって想定されるベランダの被害は?
  2. ベランダを片付けておかないとどうなるのか?
  3. 台風に備えたベランダの片付け方
  4. 台風が通り過ぎた後のベランダ掃除方法
  5. ベランダの台風対策に関してよくある質問

この記事を読むことで、ベランダの台風対策などが分かります。気になっている方はぜひ参考にしてください。

1.台風によって想定されるベランダの被害は?

最初に、台風によって想定されるベランダの被害をチェックしておきましょう。

1-1.強風によってベランダに置いているものが飛ばされる

台風が及ぼす風はとても強いものです。場合によっては、車が倒れたり、電柱が折れたりするなどの強風がやってくることもあります。台風の強風によって、ベランダに置いているものが飛ばされる可能性は十分にあり得るでしょう。飛ばされたものが自宅の窓ガラスを突き破ってくることもあれば、近所に飛ばされる可能性もあります。たとえば、最近、危険視されているのがベランダにある物干し竿(ざお)です。実際に、近所の物干し竿が飛んできてケガをした方もいます。強風の中、飛んでくる物干し竿は凶器になるので台風がやってくる前に室内へしまっておかなければなりません。

1-2.窓ガラスが割れるリスクも

ベランダに置いていたものが飛来物となって窓ガラスを突き破る恐れがあります。窓ガラスが割れてしまうと室内にいても大ケガをしてしまうでしょう。また、強風が収まるまで窓ガラスの代わりにダンボールやブルーシートなどで塞がなければなりません。とても怖い思いをすることになりますし、その間の対処でいっぱいいっぱいになってしまいます。きちんとベランダにあるものをあらかじめ室内に入れておけば、窓ガラスが割れるリスクも低くなったはずです。事前に避けられるリスクは最小限にしておくことが大切なポイントとなります。

1-3.植木鉢がバラバラに壊れてしまう

ガーデニングを楽しんでいる方は、ベランダにたくさんの植木鉢を置いていると思います。台風によって想定されるベランダの被害は、植木鉢などが壊れてしまうリスクもあるのです。今までせっかく大切に育ててきた植物たちが、すべてダメになってしまうでしょう。また、ベランダに置いている植木鉢が強風で落ちてしまい、下をとおっていた人たちに当たってしまう恐れもあります。万が一のときのためにも、植木鉢はきちんと安全な場所にしまっておかなければなりません。

2.ベランダを片付けておかないとどうなるのか?

ベランダを片付けておかないとどのような状態になってしまうのでしょうか。

2-1.人の命を奪ってしまう恐れがある

前述したように、台風などの自然災害は人間がコントロールできるものではないため、どこでどんなトラブルが発生するのか想定できません。日常で使用している物干し竿・ハンガー・植木鉢・スリッパなどが凶器になり、人の命を奪ってしまうことがあります。「事前にベランダを片付けておけばよかった……」と後悔しても時間は戻りません。人の命を奪うことになれば、家族の命まで危険にさらしてしまいます。台風は進路経路が予想できるため、常に情報を入手し事前に対策を施しておけばリスクを避けることができるでしょう。

2-2.片付けに時間と手間がかかる

ベランダの片付けを事前にしておかないと、台風後の片付けに時間と手間がかかってしまいます。特に、ベランダにいろいろなものを置いていた場合、あちこちに散らばっている可能性が高いでしょう。場合によっては、葉や土・泥などがベランダを埋め尽くしてしまうこともあります。状態がひどくなるほど片付けに時間と手間がかかるため、何からしら面倒に感じるでしょう。高齢者の1人暮らしにとっては、大きな負担になってしまいます。

2-3.被害損額が大きくなる

台風の影響が大きくなるほど、被害損額も高額になりがちです。ベランダに飛び散ったものを片付けて処分するだけでもお金がかかることがあります。自分の家にあったものが近所に飛び、近隣住民が被害を訴えると損害賠償を支払わなければならなくなるケースもあるのです。近隣トラブルを未然に防ぎ、被害損額を最小限に抑えるためには、事前にベランダを片付けておかなければなりません。

3.台風に備えたベランダの片付け方

ここでは、台風に備えたベランダの片付け方とポイントを解説します。

3-1.植木鉢や物干し竿など置いているものをすべてしまう

基本的に、台風がやってくる前に、植木鉢や物干し竿などベランダに置いているものをすべて片付けることになります。ベランダに置いているものは台風による強風で飛ばされてしまうため、できる限り室内に入れてください。どうしても室内に入らないものは車の中に入れたり、飛ばないように飛散防止ネットでまとめたりするといいでしょう。また、ベランダにあるものを片付けて何もない状態にすることで掃除しやすくなります。

3-2.排水溝にたまっている土や枯れ葉などを除去する

台風がやってくる前に、排水溝にたまっている土や枯れ葉などもすべて取り除いておきましょう。排水溝や溝にたまっている汚れを除去することで水の流れがよくなります。排水溝に土・繊維くず・枯れ葉などがたまっていると水が流れにくくなり、水たまりのようになってしまうのです。集合住宅の場合、排水がうまくいかなくなると近所に迷惑がかかってしまいます。普通のほうきで掃いた後、1か所にゴミをあつめビニール袋に入れてください。そして、細かいホコリなどはバケツでサッと水を流し、デッキブラシでゴシゴシこするといいでしょう。

3-3.シャッターの閉まり具合を確認する

ベランダを片付ける場合、シャッターがついていたら閉まり具合を必ず確認してください。シャッターは飛散物によるガラスの飛散を防ぐことができる重要なアイテムです。強風による被害を最小限に抑えることができるため、すぐに使えるように日ごろから状態をチェックしておきましょう。いざ使いたいときにシャッターが閉まらなくなれば意味がありません。ベランダでできる対策は、事前にチェックすることが重要なポイントとなります。

4.台風が通り過ぎた後のベランダ掃除方法

台風が過ぎ去った後は、どのようにベランダを掃除すればいいのでしょうか。

4-1.まずは安全かどうか状態を確認する

ベランダを掃除する前に、まずは安全かどうか状態を確認することが大切です。非常に強い台風ほど強風が吹き荒れ、ベランダにさまざまなものが飛び散っている可能性があります。たとえば、近所の窓ガラスの破片が落ちていたり、植木鉢が割れていたり、室外機が倒れたり、さまざまな被害が考えられるのです。だからこそ、まずは安全かどうかしっかりと確認してからベランダに降りることが重要となります。特に、注意してほしいのは、ベランダの近くに電柱があるケースです。切れた電線がベランダにかかっている場合があるため、その際はすぐに電力会社に電話してください。安易な気持ちで電線を扱うのは絶対にNGです。

4-2.大きなものから片付ける

ベランダにさまざまなものが落ちている可能性があるため、安全が確保できたら大きいものから片付けていきましょう。ただし、飛来物を片付ける際は、手にケガをしないように軍手をはめることが大切です。軍手でしっかりと手を保護した上で少しずつ片付けてください。大きなものから片付けていけば、スペースに余裕が生まれるので掃除しやすくなります。後は、細かいホコリや葉・土など排水溝にたまっているものを取り除くだけです。泥で汚れている場合は、水で洗い流すといいでしょう。マンションによっては水で洗う行為が禁止されているところもあるので注意してください。

4-3.危険なものは触らないのが1番

ベランダに危険なものがある場合は、自分で片付けないようにしましょう。早く片付けたい気持ちは分かりますが、危険なものを安易な気持ちで触ってしまうとケガをしたり、感染症にかかったりする恐れがあります。確認できないものがあれば、自治体に相談してみましょう。自分で判断せずに、自治体と相談しながら作業することで危険を未然に防ぐことができます。また、子どもがいる家庭では、誤って外に出ないように注意喚起を施すことが大切です。

5.ベランダの台風対策に関してよくある質問

ベランダの台風対策でよくある質問を5つピックアップしてみました。

Q.取り込んだ植木鉢はどこにどうやって置けばいいのか?
A.できるだけ室内に入れてほしいのですが、鉢や受け皿には泥などの汚れがついているのできれいに洗い流してください。汚れを拭き取って部屋に置くと汚れる心配がありません。そして、室内に置く際は、ダンボールや新聞紙などを敷いた上に水を通さないビニール製のレジャーシートを広げましょう。その上に鉢植えを置くと床をぬらす心配もなくなります。部屋の床が汚れたとしてもすぐに拭き取ることができるフローリングまたはクッションフロアの部屋に置いてください。風呂場に置く方がいますが、風呂場は断水に備えて水をためる場所になるため、植木鉢が邪魔になってしまいます。

Q.取り込めない鉢植えの対処法は?
A.重くて大きい植木鉢は無理に室内に入れず、屋外でなるべく風の影響を受けない場所にまとめてください。1か所にまとめて強風でも動かないようにロープなどで固く縛ります。ただし、隣家との仕切りになるパネルの前に置くのはNGです。仕切りパネルは緊急時に脱出するための通路となるため、そこに植木鉢を置いてしまうといざというときに邪魔になってしまいます。脱出経路が確保しにくくなるので注意してください。

Q.園芸用品も室内に入れるべきか?
A.ベランダに置いている園芸用品も室内に入れてください。台風対策として植木鉢や物干し竿など大きいものばかりに注目してしまいますが、小さな園芸用品も忘れてはいけません。特に、剪定(せんてい)ハサミやスコップは金属製が多く、強風で落下したり飛ばされたりすると凶器になります。台風対策に小さい大きいはありません。どんなに小さなものでもベランダに置いたままにするのは基本的にNGだと思ってください。

Q.ラティスなど固定しているものはどうするべきか?
A.倒しておくか室内へ入れるのがベストな方法ですが、スペースがない場合は周辺に重しを置いて固定してください。重しは水を入れるタイプもあり、ひもで固定することもできます。重しに加えて、ワイヤーでベランダの手すりなどに固定しておくと吹き飛ぶ心配がありません。ワイヤーはしっかりと固定できる金属製を使いましょう。また、使っていないトレイや空の鉢も風で飛ばないように片付けてください。

Q.塩害を受けた際の対処法は?
A.水やりを行い、海水をきれいに洗い流すようにしてください。たとえ、沿岸部や海から離れている地域でも、塩害を受ける可能性があります。きちんと海水を洗い流しておかなければ、汚れがひどくなってしまう恐れがあるのです。また、塩害によって植物の根が持ち上がってしまった場合は、植え直してあげてください。植物への影響をできるだけ少なくするためには、事前に植物の枝を透かし剪定しておくことも大切になるでしょう。被害を最小限に抑えるため、台風の経路や風の向きと強さなどを常にチェックすることも重要です。自分でできることを事前にやっておきましょう。

まとめ

ベランダは台風の被害を受けやすい傾向があるため、事前に対策をすることが大切です。たとえば、植木鉢やイスなど置いているものを室内に片付けたり、飛来物が窓ガラスに当たらないようにシャッターを下ろしたりするなどさまざまな方法があります。事前に片付けておかなければ、窓ガラスが割れてケガをする恐れがあるので注意が必要です。台風がやってくる前に、自分でできることをしておきましょう。