悪質リフォーム業者による手口や被害を防ぐためのポイントを徹底解説

悪質業者によるリフォーム詐欺が増え、社会問題となっています。悪質業者の手口だけでなく、どのような人が狙われやすいのか、被害を防ぐにはどうしたらいいのかなど、さまざまな疑問が出てくるでしょう。

そこで、本記事では、詐欺の手口や悪質業者を見破るポイントなどをご紹介します。

  1. 悪質リフォーム業者による被害について
  2. 悪質リフォーム業者の手口
  3. 悪質リフォーム業者の被害を防ぐには?
  4. 悪質リフォーム業者を見破るポイント
  5. 悪質リフォーム業者の被害に遭ってしまったら?
  6. 悪質リフォーム業者でよくある質問

悪質リフォーム業者の手口は巧妙です。しかし、手口を知っておくことで、身を守ることができます。防衛策と併せ、被害に遭った場合の対処法も覚えておきましょう。

1.悪質リフォーム業者による被害について

悪質リフォーム業者による被害は、どのくらい起きているのでしょうか? 被害の現状についてご紹介します。

1-1.リフォームに関する相談は増加傾向にある

公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センターのデータによると、リフォームに関する相談は年々増加しているのが現状です。2018年度のリフォームに関する相談数は、前年度より15.8%増えています。

1-2.悪質リフォーム業者による施工不良などが多い

リフォームに関する相談は、主に悪質リフォーム業者による施工不良です。ひび割れ・はがれ・雨漏(も)り・性能不良・変形などが挙げられます。

2.悪質リフォーム業者の手口

悪質リフォーム業者は、どのような手口で騙(だま)すのでしょうか?

2-1.高齢者を狙う

悪質リフォーム業者は、高齢者を狙う傾向があります。特に、独居の高齢者は注意が必要です。相談する家族がいないのに加え、判断能力が低下しているため、悪質リフォーム業者に言われるまま契約してしまうケースが多くあります。

2-2.無料診断と謳(うた)う

悪質リフォーム業者がよく口にするのは、「無料診断」という言葉です。耐震診断・外壁や屋根のチェック・シロアリ被害など、無料で点検すると強調して近づいてきます。

2-3.大手の会社名を出して近づく

悪質リフォーム業者は、怪しまれないよう大手の会社名を出して近づく傾向があります。大手の会社名だけでなく、公共機関を名乗るケースもあるので注意が必要です。

2-4.介護保険を使えば無料になると語る

介護保険を使えば、バリアフリー工事を無料で行うことができると強調する悪質リフォーム業者もいます。施工後、法外な料金を請求する事例も後を絶ちません。バリアフリーへの改修は、介護保険から補助金が出ますが、無料ではないので注意してください。

2-5.突然訪問して、建物の異常を指摘する

悪質リフォーム業者で多いのは、突然訪問してくるケースです。屋根・外壁・基礎などに不具合や劣化があるなど、建物の異常を指摘し、すぐにリフォームが必要と語ります。

2-6.契約を急ぐ

キャンペーンなどを謳(うた)い、契約を急ぐ場合も注意しなければいけません。他社と比較するゆとりを与えないよう、すぐに契約しようとするのです。契約するまで居座るケースもあり、恐怖心を抱くこともあるでしょう。

2-7.不安を煽(あお)る

無料点検をした後、シロアリ被害が進行している・天井裏に欠陥があるなどと語り、大規模なリフォームが必要と不安を煽るケースもあります。家主が肉眼で確認できない箇所を指摘するため、悪質リフォーム業者の言いなりになってしまうのです。

3.悪質リフォーム業者の被害を防ぐには?

悪質リフォーム業者による被害を防ぐ方法をご紹介します。

3-1.自宅へ入れない

見知らぬ業者が訪ねてきても、絶対に自宅へ入れないでください。自宅に入れてしまうと、いろいろな箇所を勝手に点検し、強引にリフォームを迫ってきます。扉は開けず、インターホンだけで応対し、きっぱりと断りましょう。

3-2.すぐに話を信じない

悪質リフォーム業者が欠陥や不具合などを話してきても、すぐに信じないでください。悪質リフォーム業者から指摘された箇所があれば、自分で信頼できる業者を探し、再度点検をしてもらいましょう。

3-3.定期的に建物の点検を行っておく

建物は、経年劣化するものです。5年おき程度で定期点検を行っていれば、異常を早期に発見できます。特に、床下・屋根・外壁・天井裏は劣化しやすい場所です。悪質リフォーム業者に指摘されても、定期点検をしていると話せば、被害を未然に防ぐことができます。

3-4.強引な勧誘に負けない

悪質リフォーム業者は、強引な勧誘をしてきます。大幅な値引きや契約するまで居座るなどの行為で、断りにくい雰囲気を作られてしまうこともあるでしょう。しかし、強引な勧誘に負けてはいけません。必要のないものは、毅然(きぜん)と断ることが大切です。

4.悪質リフォーム業者を見破るポイント

悪質リフォーム業者を見破るポイントを覚えておきましょう。

4-1.見積もりに注目する

見積もりに注目すると、業者の質が分かります。良心的な業者は、内訳や単価などをきちんと明記し、消費者にも分かりやすく提示するものです。大まかな金額だけでずさんな見積もりを出す場合は、悪質リフォーム業者の可能性が高いでしょう。

4-2.契約書をチェックする

契約書は、業者の都合がいいように書かれていないかどうかチェックしましょう。悪質リフォーム業者の中には、口約束だけで進めようとする場合があります。消費者目線で考えてくれる業者は、アフターフォローなどまで細かく記載してくれるものです。契約書も見積もりと同様に、悪質リフォーム業者を見破る1つのポイントだと考えておきましょう。

4-3.契約までの時間

契約までの時間も1つのポイントです。悪質リフォーム業者は、契約を急ごうとします。しかし、良心的な業者は、消費者に考える時間を与えてくれるものです。今契約したら値引きできるなど、言葉巧みに契約しようとする場合は避けてください。

4-4.契約した業者と実際に施工する業者が異なる

契約した業者と実際に施工する業者が異なる場合は注意が必要です。下請けに施工を依頼しているケースで、急なトラブルがあってもすぐに対応してもらえません。また、下請けに支払う費用がかさむ分、高額な費用を請求される事例もあります。自社で一貫して作業する業者へ依頼しましょう。

4-5.会社の実態がはっきりしない

会社の実態がはっきりしない業者は危険です。固定電話がない・住所が明記されていないなどの場合、料金を支払った後に音信不通になるケースがあります。契約する際は業者へ足を運び、会社の雰囲気や従業員の対応などをしっかりチェックしましょう。訪問を拒む業者は、契約しないでください。

5.悪質リフォーム業者の被害に遭ってしまったら?

悪質リフォーム業者の被害に遭った場合、どのように対処すればいいのでしょうか? 相談先などをご紹介します。

5-1.国民生活センター

リフォームに関するトラブルや相談は、独立行政法人国民生活センターへ相談しましょう。「188」に電話をかけるだけで、最寄りの相談窓口へつながります。契約してすぐに場合は、クーリングオフのアドバイスもしてもらえるでしょう。

5-2.住まいるダイヤル

公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センターでは、住まいるダイヤルを設置しています。施工不良や高額請求など、悪質リフォーム業者の可能性を感じたら、悩まず電話してみましょう。

6.悪質リフォーム業者でよくある質問

悪質リフォーム業者に関する質問を集めました。

Q.悪質リフォーム業者と知らずに依頼し、施工不良があった場合はどうすべきか?
A.住まいるダイヤルへ相談してみましょう。悪質リフォーム業者の場合、直接話し合いをしても解決が難しいのが現状です。業者と連絡が取れないケースもあります。第三者に介入してもらったほうが安心です。適切なアドバイスも得られるでしょう。

Q.悪質リフォーム業者はどのような服装で来るのか?
A.作業着など職人を装って来訪するケースが目立ちます。工具やパンフレットなどを持たない場合がほとんどです。点検などと語り、手ぶらで来訪するのは悪質リフォーム業者だと考えておきましょう。

Q.悪質リフォーム業者とは思えないほど親切な対応をされたらどうすべきか?
A.会話の内容で判断しましょう。外壁にひび割れがあり、すぐに直さないと危険などと語るようであれば、悪質リフォーム業者の可能性があります。親切な対応をされても、すぐに応じないでください。

Q.良心的な業者は許可や資格を持っているのか?
A.必ずしも所有しているとはいいきれません。リフォームは許可や資格が不要なため、悪質リフォーム業者が横行しているのです。ただし、20万円以上の費用がかかるリフォームを行う業者は、建築業の許可を得なければならないとされています。とはいえ、建築業許可証の偽造も問題になっているため、一般の人は見極めが難しく、被害に遭ってしまうのです。

Q.シロアリの実物を確認できた場合はどうすべきか?
A.シロアリを持参する手口の悪質リフォーム業者もいます。シロアリに慌ててしまい、その場で契約してしまうケースも多いのです。いったん落ち着いて考えてください。言われたまま信じず、信頼できる業者に改めて確認してもらいましょう。

まとめ

悪質リフォーム業者による被害は、年々増加しています。特に、独居の高齢者は狙われやすいので注意が必要です。訪問営業・不安を煽るような言葉には警戒してください。悪質リフォーム業者の手口を知って被害を防ぐとともに、被害に遭った場合の対処法も覚えておきましょう。