
トイレを交換する時期の目安は? 交換の流れや業者選びのポイントも
「トイレを交換する目安が分からない」「どんな業者に依頼すればよいのか?」とお悩みではありませんか? トイレは突然壊れて使えなくなると大変困るため、寿命を見極めて交換時期を決めるべきです。
今回は、トイレの交換目安について、部品ごとの寿命や交換する際の注意点なども合わせてご紹介しましょう。
この記事を読むことで、トイレの交換を検討すべき症状や、交換するメリットなどが分かるはずです。ぜひ参考にしてください。
1.トイレを交換する時期の目安は?
まずは、トイレの交換時期について、何を目安にして決めるべきかご紹介しましょう。
1-1.ひび割れや故障が発生した
ひび割れや故障などの不具合が起きたとき、トイレの交換を検討すべきです。陶器製の便器は簡単に割れませんが、ものをぶつけてしまった衝撃などでひびが入ってしまうことはあります。ひび割れが発生してしまった便器は新しいものに交換するしかないため、水漏れによる被害が拡大する前に業者を呼んだほうがよいでしょう。また、トイレにはさまざまな部品が使われています。部品が劣化して故障した場合、部品交換で済まなくてトイレの交換が必要になることもあるでしょう。
1-2.節水したい
節水効果を期待してトイレの交換を検討するケースもあります。最新のトイレは10年前のものと比べると約40%もの節水効果が期待できるのです。リフォーム費用はかかりますが、長い目で見ると新しいトイレに交換したほうがお得な可能性があるでしょう。
1-3.バリアフリー化したい
家族の介護が必要になったときなど、家のなかをバリアフリー化するタイミングでトイレを交換することもあるでしょう。トイレ内に手すりを設置したり段差を解消したりなどの工事をする際に、古くなったトイレも交換してしまうのがおすすめです。
1-4.ほかの水回りをリフォームするタイミングで
キッチンや浴室など、ほかの水回りが古くなったり故障したりしてリフォームする際、トイレもまとめて交換するとよいでしょう。複数箇所のリフォームを同時に依頼することで工事費用が安くなる場合もあるのです。
2.トイレの寿命を部品ごとに紹介
トイレに使われている部品ごとに、大まかな寿命をご紹介しましょう。
2-1.便器やタンク
陶器製の便器やタンクは割れない限り、いつまででも使用できます。経年劣化でひびが入ったり割れたりすることはまずありませんが、ものを思いきりぶつけたり便器の上に人が乗ったりするとその衝撃で壊れてしまうことはあるでしょう。また、「掃除をしても汚れが落ちない」「変色が気になる」「見た目が古い」などの理由で交換を希望するケースも少なくありません。
2-2.パッキンやパイプ・タンク内の部品
トイレの不具合は、パッキンやパイプ・タンク内の部品などの故障や劣化が原因で起こる場合がほとんどです。多くは5~10年程度で寿命を迎えるため、不具合が起きたらまずは部品を交換してみるとよいでしょう。頻繁に交換が必要になるようであれば、トイレ全体を新しくすべきです。
2-3.ウォシュレット
ウォシュレットはさまざまな機能がついている精密機械なので、使用頻度が高いほど早く寿命を迎えます。平均寿命は10年前後といわれていますが、もっと早く不具合が出ることもあるので注意してください。
3.トイレを交換する際の注意点
トイレを新しいものに交換するにあたって知っておきたい注意点をまとめました。
3-1.今のトイレに感じている不満をまとめておく
トイレを交換するなら、今までより満足度の高いトイレにリフォームする必要があります。そのためにも、今のトイレに対して感じている不満や問題点をすべてまとめておき、改善できるようにリフォーム内容を検討しなければなりません。「狭い」「収納が少ない」「掃除しにくい」「暗い」など、気になる問題点をなくすためにはどうリフォームすればよいのか、業者に相談してみるとよいでしょう。
3-2.タンクレストイレのデメリットを確認しておく
トイレを交換するにあたって、おしゃれなデザインで掃除が楽なことで知られているタンクレストイレを選ぶ人も多いでしょう。タンクレストイレにもデメリットがあるため、事前に確認しておくことおすすめします。たとえば、タンクレストイレにするとトイレ内が広くなりますが、手洗い場を別に設置するとなると逆に狭くなってしまう可能性があるのです。また、水圧の低い場所だと設置できないことや、停電時に水を流せなくなることなどのデメリットもあります。
3-3.費用相場を把握しておく
トイレの交換にかかる費用は業者によって異なります。大まかな相場を把握しておくために、複数業者に無料見積もりを依頼してみましょう。その内容を比較した上で業者選びをするのがおすすめです。最初から1社に絞ってしまうと提示された金額が高いのか安いのか分からず、損をしてしまう可能性があります。
4.トイレを交換する流れは?
トイレを交換する際の流れや工事にかかる日数などをご紹介しましょう。
4-1.施工の流れを紹介
トイレ内は狭いため、作業中に床や壁を傷つけることがないよう養生してから施工します。既存のトイレを撤去するため、接続部分を外して解体するのが最初の作業です。既存のトイレを撤去したら新しいトイレを設置します。水漏れがないようしっかり接続したら、便座の取り付けをおこない、周囲を掃除したら完了です。
4-2.トイレの交換だけなら半日程度で完了
トイレ本体を新しいものに交換するだけなら、作業は半日程度で完了します。和式トイレから洋式トイレに交換する場合や手洗い場を設置する場合、床や壁の張り替えもする場合は、1~3日ほどかかることもあるでしょう。水道管が古くなっていて交換が必要になると3日以上かかるのが一般的です。
5.トイレのリフォーム業者を選ぶ3つのポイント
トイレの交換を依頼するリフォーム業者は、以下のポイントをチェックして選びましょう。
5-1.豊富な施工実績があるか
トイレリフォームの実績が豊富かどうかは、リフォーム業者を選ぶ際の重要なポイントです。実績が豊富な業者は高い技術力を持っていて顧客からの信頼も得ていると判断できるため、安心して任せられるでしょう。過去の施工例をホームページに掲載している業者も多いのでチェックしてみてください。
5-2.見積書に詳細が記載されているか
見積書の内容も必ずチェックしましょう。「工事一式」と記載されていて合計金額だけが書かれている見積書は要注意です。優良な業者であれば、何にいくらかかるのか、細かい内訳が記載されています。追加料金の記載があるかどうかも必ず確認しておきましょう。
5-3.保証やアフターフォローは充実しているか
工事後、万が一トラブルが発生した際にどのような対応をしてくれるのかも事前に確認しておきましょう。また、業者独自のアフターフォローの内容もチェックしてください。保証やアフターフォローの内容が手厚い業者は信頼できます。
6.トイレの交換に関するよくある質問
「トイレを交換したい」という人が感じる疑問とその回答をまとめました。
Q.トイレの交換を検討すべき不具合にはどのようなものがありますか?
A.詰まりやすい・水漏れする・タンクに水が溜まらない・レバーをひねっても水が流れないなどの症状があれば、交換を検討したほうがよいでしょう。
Q.トイレ本体の価格はいくらぐらいですか?
A.トイレの種類にもよりますが、一体型トイレだと5万~15万円、タンクレストイレだと10万~30万円が相場といわれています。
Q.トイレを交換するメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?
A.きれいになって気持ちよくトイレを使える・掃除がしやすくなる・光熱費の節約になるなどのメリットがあります。
Q.トイレの交換は自分でもできるのでしょうか?
A.非常に難易度が高く、失敗すると水漏れを引き起こす可能性があるため、自分での交換はおすすめできません。
Q.悪質なリフォーム業者にはどのような特徴がありますか?
A.ホームページがない・無料見積もりを受け付けていない・相場よりはるかに安い金額を提示してくるなどの業者は利用しないほうがよいでしょう。
まとめ
トイレを交換する時期の目安や部品ごとの寿命などを詳しくご紹介しました。トイレは毎日使う場所なので、清潔で使い勝手のよい空間であってほしいものです。そのためには、タイミングを見極めて新しいものへの交換も検討しなければなりません。ぜひこの記事を参考に交換の際の注意点などを確認し、スムーズにトイレの交換を依頼してください。