
おしゃれな無垢のテーブル!でもシミが・・・厄介なシミの取り方は?
無垢のテーブルは、おしゃれで憧れます。ステキなカフェには当然のように無垢のテーブルが使われているでしょう。しかし、長年使い続けることで味わいも出てきますが、シミに悩まされる場合もあります。一度ついてしまうと、拭いたくらいでは取れません。
そんな厄介な無垢のテーブルについてしまったシミの取り方を紹介します!
1.無垢材について
お店の家具はすべて無垢で統一しているという場合もあるでしょう。無垢というだけでやわらかく、なんとなくいやされるような雰囲気を演出できます。しかし、無垢材って一体どんな素材なのか、何がいいのかご存じですか?
1-1.無垢材とは?
無垢材とは、その漢字から意味を読み解くと「混じりもののないそのもの」ととらえられます。簡単に説明してしまえば、無垢材とはそのままの素材を使った材料です。木を伐採して、そのものを製材し加工したものが無垢材家具となります。ベニアやコンパネなどの合板は、無垢材ではなく加工材です。
1-2.無垢材のよさ
無垢材を使った家具のよさはさまざまです。一部ですが紹介しましょう。
- 丈夫で耐久性に優れ、使えば使うほどアンティークになる
- 天板などは、削り直しなどによって新品のようによみがえり、修復が簡単
- 家具そのものが重く、重厚感と木のぬくもりが感じられる
- 貼り合わせなどの加工をしていないため変形しにくい
1-3.無垢材の種類
無垢材といってもいくつか種類があります。メジャーなものを紹介しましょう。
- ナラ材・・・日本人にとってはなじみ深い材料です。使い込むことで味わい深い色になるのが特徴。
- ウォールナット・・・くるみの木に分類されます。ヨーロッパ家具によく使われている材料で、濃い色合いが人気です。
- メープル・・・メープルシロップの木です。手触りが非常になめらかで、明るい色合いが特徴。
- ブナ・・・木目が少なく、全体的に点々とゴマフと呼ばれる斑(ふ)が入っています。少しピンクがかった色合いが特徴です。
- オーク・・・ホワイトやレッドなどの種類があり、それぞれに使い道が違います。ホワイトオークはウイスキーのタルによく使われています。
- ブラックチェリー・・・赤黒いさくらんぼができる木で、日本の木ではありません。光にさらされることで、桜色から赤茶色へと変色します。
2.シミになる原因
加工していない、木そのものをテーブルにしているため、ちょっとした水分でシミになりやすいのが難点です。では、どういったものがシミにの原因になるのでしょうか?
2-1.水分を含んだもの
特にシミの原因として一番多いのが、水分を含んだものでしょう。コップの水滴が染み込む場合もありますし、お客様の食べこぼしもあります。気になっていたとしても、こぼした瞬間にすぐにふきにいくわけにもいかず、もどかしい原因のひとつです。
コップを置いた場合、必ずといっていいほど輪染みになります。できるだけコースターやランチョンマットを使うとシミを防げるでしょう。
2-2.熱いもの
無垢材は高温に弱く、熱い鍋をそのまま置いてしまうと変色します。厚手の敷物を使うように注意しましょう。
2-3.木の呼吸を妨げるもの
自然塗料で仕上げている場合、ビニール系の敷物や飾り物を置くことで、木材の呼吸を妨げます。すると、その部分だけシミになってしまうなど変色の原因になるでしょう。ガラスや陶器など、飾り物に関しても長期間同じ場所に置くことは避けたほうが無難です。
3.無垢テーブルのシミの取り方
オイル塗装がされている無垢のテーブルは、自分でメンテナンスすることが可能です。ついてしまったシミも簡単に取り除くことができてしまいます。早速実践してみてください。
3-1.ペーパーで削る
基本的にはシミや変色した部分を、サンドペーパーで研磨します。表面を薄く削り取ることになりますから、当然元のキレイな無垢材に戻るでしょう。ただし、部分的に研磨してしまうと、その部分だけ本来の色合いに戻るため、テーブル全体を研磨することをおすすめします。全体的にくすんできたときや、多数のシミがある場合におすすめの方法です。
3-2.面倒な人はオイルを直塗り
「ちょっとだけシミの部分をキレイにしたい!」「削るのは面倒!」そんな人は、上からオイルを塗るだけという方法です。削らないため、ごみも出ませんし手間もそれほどかかりません。しかし、完全にシミを消すことはできないでしょう。オイルを塗ることでツヤが復活し、見ためにはキレイに復活します。
使用するオイルは専用のものがありますが、食用のオイルでも代用可能です。ただし、オリーブオイルなどの不乾性のオイルは絶対に使わないでください。ベタベタといつまでも乾かないため、テーブルのメンテナンスには不向きです。乾性の油として亜麻仁油(あまにゆ)や荏胡麻油(えごまゆ)がベスト。程よいツヤが出て、専用のオイルと差がないくらいです。
オイルはしっかりと塗りこんだあとに、余分な油が残らないよう完全に拭き取ります。この拭き取りが一番重要ですから丁寧に時間をかけて行いましょう。使用する量に関しては、どの油もカレースプーン2杯程度で十分です。
3-3.意外なものでメンテナンス
実は、オイルを使ったメンテナンスは、意外なもので代用できます。そのひとつが「マヨネーズ」です。ペーパータオルにマヨネーズを取り、そのままシミの部分に貼り付けます。10分程度放置し、乾いたペーパータオルで拭き取って完了。
もうひとつは「バター」です。これも、シミの部分にバターを直接塗って、数時間放置して拭き取るだけでOK。
次は「かんきつ系の皮」を使った方法です。ストッキングタイプの薄い排水口用の袋などに皮を入れます。よくもんでそれをシミの部分にすり込みましょう。
最後に「タバコの灰」を使った方法。シミの部分にタバコの灰を少し湿らせてこすりつけます。固く絞ったふきんで拭き取って完了です。塗装をはがさずにシミをキレイにするため、かなり重宝する方法のひとつでしょう。
4つの意外なシミ落とし方法を紹介しましたが、どれも材質によって向き不向きがあります。目立たない部分で試してみてから実施してください。場合によってはシミを増やしてしまう可能性もあります。
まとめ
無垢のテーブルの厄介なシミも、メンテナンスによって改善させることができます。長年使い込めば味わい深いテーブルになっていくでしょう。ぜひ、シミの取り方を実践していただき、アンティーク家具になるまで大切に使ってください。