
部屋の防音対策はこれで完璧! DIYで簡単に騒音を遮断するテクニック
騒音は、外部から指摘されてはじめて気がつくケースも珍しくありません。テレビの音や音楽を聴いている音など、自分では注意しているつもりでも、ご近所の方に不快に思われてしまうというケースも多くあります。特に、生活音が騒音と感じられてしまう場合は、対処も難しく悩んでいる人もいるでしょう。しかし、「これくらい大丈夫だろう」とそのまま放置していては、ご近所トラブルに発展する可能性があります。
そこで今回は、ご自分でも簡単に実践できるDIY防音対策を紹介しましょう。ご近所からの苦情に悩まされている方は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事を読めば、今すぐ実践できる防音方法がよく分かります。手軽にできる防音対策を知りたい人は、ぜひ読んでみてくださいね。
1.誰でも簡単にできる防音テクニック
たとえば、夜型生活の方だと“生活音が響かないように配慮したい”と考えるでしょう。しかし、それほど大きな音を出すわけでないなら、本格的な対策をする必要はありません。ちょっとした生活音を抑えるだけならば、ちょっとした工夫でも十分な効果を得られるはずです。
1-1.家具の配置を見直して防音効果アップ!
特別、壁が薄いアパート…というわけでないなら、家具の配置を換えるだけでも一定の防音効果を得られます。人が“うるさい”と感じるのは60デシベル以上の音です。目の前で水道を流す音が60デシベルの目安でしょうか。
もちろん、隣室に伝わるまでには音が弱まりますから、自室で70デシベルの音を出すと、隣室に50〜60デシベル程度で伝わる…といった感覚になります。70デシベルというのは、一般的な音量で視聴しているテレビの声に相当しますから、夜中にテレビを視聴するなら一定の配慮が必要と考えてください。
とはいえ、ごく普通のアパートであれば、テレビを見るくらいで防音壁を用意する必要はありません。テレビなど音の出る家電製品を壁から50cm以上離しておけば十分でしょう。音は壁など、固い素材を伝わっていきますから、壁から距離があればあるほど、伝わりにくくなります。
それでも心配なら、隣室との壁際にクローゼット・本棚などを配置してください。大型家具を置けば、その部分は壁が分厚くなったようなものです。当然、薄い壁よりは厚い壁のほうが音を遮断しやすいので、隣室に伝わる音量は小さくなるでしょう。
1-2.カーペットを敷くだけでも階下とのトラブル防止に!
2階以上にお住まいの場合、隣室だけでなく階下への配慮が重要です。足音はもちろんのこと、テレビの音なども階下まで聞こえることがあります。こういう場合、もっとも手軽な対策は床にカーペットを敷く…という方法です。
音は固い素材の中を伝わっていく性質があるので、布など柔らかいものを間に入れておけば、それだけでも伝わりにくくなります。床全体にカーペットを敷き、テレビ台の真下にはもう1枚、布を敷いてみましょう。それでも、階下に伝わる音量はかなり低くなるはずです。
そのほか、足音対策にはルームシューズを履いたり、洗濯機の下に耐震ゴムを敷いたり…、音の出るものの下に柔らかい素材を挟んでおけば、階下に迷惑をかける恐れはかなり低くなります。また、床に敷く素材も、普通のカーペットよりはパネル型のフロアマット…というように、より柔らかく、より分厚い素材を選べば、さらに音を低減可能です。
2.細かな音漏れを徹底的に遮断する!
もう少し、本格的に防音対策を考えるなら、隙間からの音漏れを防止すると良いでしょう。実際、外側に音が伝わる場合は、壁越しに伝わるより、扉・窓の隙間部分から音が漏れることのほうが多いようです。
当然、外から音が入ってくる場合も、こういった隙間部分から伝わってきます。防音に本腰を入れるなら、いかに隙間を埋めるか…という発想が重要です。
2-1.窓ガラスから出入りする音を遮断する!
ガラスは硬質な素材なので、あまり音を遮断する効果がありません。固い素材の中を伝わっていく性質上、窓は格好の出入り口なのです。そのため、窓ガラスに防音対策を施せば、音漏れをかなり低減することが可能になるでしょう。
まず、カーテンを装着していない窓があれば、必ずカーテンをしてください。布は防音性が高いので、これだけでも多少は違います。さらに、窓ガラスに柔らかい素材のものを貼り付けると、さらに防音効果がアップ。見た目を重視しないなら、ダンボール・緩衝材(いわゆるプチプチ)を貼ると、高い遮音性を発揮します。
逆に見た目を重視するなら、ホームセンターなどで市販されている遮音カーテンを使用するのが良いでしょう。
2-2.扉の隙間を埋めて、音の通り道をブロック!
扉の周囲には必ずといって良いほど隙間が存在します。隙間がある以上、空間としては繋がっていますから、当然、音は出入りし放題です。部屋の防音性を向上したいのであれば、扉の隙間は完全に埋めるべきでしょう。
扉の周囲を埋めるための隙間テープが市販されていますので、それを利用するのがおすすめです。隙間が完全に埋まらないと効果が薄いため、開閉に力がいるくらいの厚手のテープを選んでください。
3.本格的なDIYで防音環境を自作!
よほど壁が薄いアパートに住んでいるか、あるいは楽器を演奏するような場合は、本格的な防音を考える必要があります。
3-1.防音パネルを活用して、簡易防音室に!
ホームセンターなどで売られている防音パネルを使えば、壁の防音性能を大幅に向上させることができます。
“賃貸だから、防音パネルを壁に固定できない”と考えている場合でも、心配は無用です。壁に剝がした跡が残らないマスキングテープが市販されているので、まずは壁紙にマスキングテープを貼り、その上から粘着力の強い両面テープを用いてください。この方法で防音パネルを固定すれば、壁に傷がつく心配はありません。
両面テープだけでは心配…と感じるなら、防音パネルを押さえるように家具を配置すれば完璧です。本棚などの重たい家具をパネルの前に置けば、パネルが倒れてくることもないでしょう。
もちろん、防音パネルを吸音材・防音シートなどに替えても同じ要領でOK。部屋のインテリアに合わせて、適切な素材を選んでください。
3-2.壁だけでは無意味!?床の防音を忘れずに
床からも音は伝わりますから、壁だけでなく床に防音対策を施すことも重要です。足音など振動要因の騒音を減らしたいならコルクマット、テレビ・スピーカーなどの音を減らしたいなら吸音マットを敷き、階下への音漏れを防止するのがおすすめ。
特にコルクマットは弾性が高いので、お子様のいる家庭に最適です。お子様が走り回る音を低減できる上、転んだ時にケガを防ぐ役割も果たしてくれます。
まとめ
以上、DIYで簡単に防音効果を向上する方法でした。隣人トラブルを予防するために、あるいは静かな部屋で過ごすために、防音テクニックをお役立ていただければ幸いです。
- 誰でも簡単にできる防音テクニック
- 細かな音漏れを徹底的に遮断する!
- 本格的なDIYで防音環境を自作!
これらの方法でも不足…ということであれば、大家さんに相談して本格的な防音リフォームを検討することをおすすめします。
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