外構による浸水対策とは? 主な方法や業者の選び方を詳しく教えます!
「浸水対策で外構を設置するとよいと聞いたけど、本当だろうか」「外構を設置する場合は、どんなポイントを押さえておくべきか」とお考えではありませんか? 最近、日本ではゲリラ豪雨・線状降水帯・爆弾低気圧・大型台風の到来など、何かと浸水被害に遭いやすい状況になっています。大切な家を思わぬ浸水被害から守るためにも、外構設置をはじめ、きちんと対策することが大切です。
そこで今回は、外構による浸水対策について詳しく解説します。
この記事を読むことで、外構による浸水対策を進めるポイントがよく分かります。まずは、記事を読んでみてください。
1.浸水被害の現状は?
最初に、浸水被害の現状はどうなっているか詳しく見ていきましょう。
1-1.自然災害による浸水被害が急増している
近年、自然災害による浸水被害が急増しています。主な理由は、以下の通りです。
- 台風の強大化・上陸の増加
- 爆弾低気圧の発生
- 線状降水帯の発生
- ゲリラ豪雨の日常化
いずれも短時間に大量の雨が降ることで、道路の排水機能が追いつかなくなり、浸水被害につながるのです。また、場合によっては河川が氾濫して、大規模な浸水被害が起こることもあります。
1-2.きちんと対策している家は少ない
浸水被害が急増している現在でも、きちん対策している家は意外と少ないものです。理由は、自分の家だけは被害を避けられうだろうという根拠のない自信が影響していることもあるでしょう。また、そもそも外構による浸水対策について詳しく知らないため、放置してしまっているケースもあります。いずれにしても、現状の被害状況から見れば、浸水対策が不十分であるといえるでしょう。
1-3.家を浸水被害から守るには外構による浸水対策が必要
家を浸水被害から守るには、外構による浸水対策が必要です。外構による浸水対策がしっかり行われている家は、床上浸水などの大きな被害に遭いづらくなります。反対に、何もしていない家は浸水被害を受けやすく、原状回復に大変な労力とお金がかかるものです。いざというときを考え、外構による浸水対策を行っておきましょう。
2.外構による浸水対策の方法は?
外構による浸水対策の方法を、具体的に見ていきましょう。
2-1.外構にコンクリート塀を設置する
家を浸水被害から守るためには、外構にコンクリート塀を設置するのが効果的です。コンクリート塀が家への浸水を防いでくれるので、被害の拡大を防ぐことができます。ただし、背が高いコンクリート塀は、地震による倒壊が心配です。そのため、設置する際は高くなり過ぎないように注意する必要があります。
2-2.玄関やガレージに止水板を設置する
玄関やガレージに止水板を設置することも、外構による浸水対策の一つです。コンクリート塀で家を囲むことはできますが、ガレージや玄関は頻繁に出入りするため、囲むことができません。そこで、止水板を設置して、浸水するのを防ぐのです。止水板は、女性一人でも簡単に設置することができるのもメリットといえます。工事も簡単に済み、低価格で対策できる点でもおすすめです。
2-3.駐車場を底上げする
車も、家と同様に浸水被害を受けやすいものです。家は外構による浸水対策をしていても、駐車場は何もしていなかったために、被害を受けてしまった例もあります。対策としては、駐車場をコンクリート塀で囲むほかに、全体を底上げするのもおすすめです。駐車場全体を底上げすることで浸水しづらい構造になり、思わぬ被害を防ぐことができます。ただし、駐車場へのアプローチ方法を変更する必要があるため、家や敷地の条件によっては対応できないこともあるでしょう。
3.信頼できる外構施工業者を選ぶポイント
浸水対策として外構を設置する場合、信頼できる外構施工業者を選んで依頼することが大切です。
3-1.外構工事実績が豊富にある
まずは、外構工事実績が豊富にある業者を選びましょう。実績が豊富にあることで、業者がさまざまなパターンの現場を見てきているため、柔軟に対応してもらえます。また、疑問などに対するスタッフの回答も的確で、不安に感じることもないでしょう。実際に、実績が豊富な業者は、そのほかのポイントでも評価が高く、安心して外構工事を依頼できるものです。
3-2.丁寧な工事と高品質な仕上がりで評価が高い
丁寧な工事と高品質な仕上がりで評価が高いことも、信頼できる業者の特徴になります。信頼できる業者は、職人の技術力が高く、美しい仕上がりが期待できるものです。一方、激安価格で請け負う業者の中には、雑な作業や低品質な仕上がりで不評を買っているところもあるので、注意してください。
3-3.現場視察や見積もりは無料
信頼できる業者では、現場視察や見積もりは無料としていることが多く見られます。外構工事を依頼したくても、実際にどんな方法で工事するのか、費用がどれぐらいかかるのかなど、分からなくて不安に感じるものです。しかし、現場視察や見積もりが無料なら、心理的なハードルが下がり気軽に業者へ依頼できます。また、業者にとっても、顧客から正式な依頼を検討してもらえるチャンスです。こうした仕組みを理解できている点で、賢い業者と判断できるでしょう。
3-4.分かりやすくてリーズナブルな料金システム
分かりやすくてリーズナブルな料金システムであることも、信頼できる業者の条件です。外構による浸水対策は、個々の状況により必要な工事が異なります。そのため、いくらでできると一律で金額を提示するのは難しいのです。しかし、信頼できる業者では、明確で分かりやすい料金システムが確立しており、見積もりの際にきちんと説明してもらえるので安心できます。
3-5.都合のよい工期に合わせてもらえる
信頼できる業者は、顧客に都合のよい工期に合わせてもらえるのもポイントです。いくら激安で外構工事ができても、業者が指定した日時以外に作業してもらえないのでは、何かと不便でしょう。特に、仕事などで多忙な人は、都合のよい日時を指定できることが大きなメリットになります。なお、土日祝日に作業してもらえるかどうかは業者によるので、確認してみてください。
3-6.スタッフの対応や顧客からの評判がよい
信頼できる業者は、スタッフの対応や顧客からの評判がよいことも特徴の一つです。信頼きる業者は、スタッフの教育に力を入れているため、言葉遣いやマナーがきちんとしています。顧客は正直なので、業者に不満がある場合は、低い評価を付けるでしょう。一方、スタッフの対応がよい業者は、顧客満足度の抜群で評判がよいものです。終始気持ちよく取り引きするためにも、スタッフの対応や顧客からの評判がよい業者を選びましょう。
3-7.保証やアフターサービスが充実している
保証やアフターサービスが充実していることも、信頼できる業者の特徴といえます。工事完了直後は問題ないように見えても、日にちが経過してから気になる点が出てくることもあるでしょう。そんなときでも、保証やアフターサービスが充実している業者なら、安心です。なお、実際にどんな保証やアフターサービスを受けられるかについては、契約時に業者へ確認しておくとよいでしょう。
4.外構による浸水対策でよくある質問
最後に、外構による浸水対策の質問に回答します。それぞれ役立ててください。
Q.高台にある家なら外構による浸水対策は必要ない?
A.確かに、高台にある家は、低地にある家よりも、浸水被害に遭いにくいことは事実です。しかし、短時間に大量の雨が降れば、河川が氾濫し、思わぬ浸水被害に遭うこともあるでしょう。外構による浸水対策を行っておくのに越したことはありません。
Q.土のうを積めば外構工事をしなくてもよいのでは?
A.土のうを積むことも、浸水被害対策の一つです。しかし、土のうを十分な数・高さに積むのは時間や労力がかかります。また、突発的な浸水被害には対応が遅れてしまいがちなので、きちんと外構工事を行うことがおすすめです。
Q.止水板を設置すると自治体から補助金がもらえる?
A.はい。多くの自治体で、止水板の設置に対して補助金を受けることができます。詳しくは、自治体のホームページなどで確認してください。
Q.外構による浸水対策は何年ごとに見直すべきか?
A.特に決まりはありません。しかし、外構も経年などにより徐々に劣化してきます。外構の色あせやはがれ、ひび割れなどが見られたら速やかに業者に相談するとよいでしょう。
Q.外構により浸水対策をバッチリ行えば浸水被害に遭わない?
A.断言することはできません。想定以上の自然災害が発生すれば、外構による浸水対策を行っていても被害に遭うことはあります。しかし、その場合でも被害を最低限に抑えることは可能です。
まとめ
今回は、外構による浸水対策について詳しく解説しました。台風や大雨などにる浸水被害に遭わないためにも、家の外構をリフォームして浸水対策を進めることがおすすめです。たとえば、家をコンクリート塀で囲む、玄関やガレージに止水板を設置する、駐車場を底上げするなど、さまざまな方法で対策できます。実際にどんな内容で浸水対策すべきかについては、信頼できる業者によく相談してみるとよいでしょう。