部屋のカビ対策はどうすべきか? 対処法や予防法などを詳しくご紹介

部屋のカビは、健康被害をもたらす可能性があるため、きちんと対策を整えることが大切です。カビは、湿度が高い梅雨だけでなく、冬でも生えることがあります。普段から温度や湿度の管理を行うことが、部屋のカビを予防するポイントです。部屋のカビ対策を考えている方は、カビの対処法や予防法などを覚えておきましょう。

  1. 部屋のカビについて
  2. 部屋にカビが発生した場合の対処法
  3. 部屋のカビを予防する方法
  4. 部屋のカビ対策でよくある質問

この記事を読むことで、部屋のカビ対策についてよく分かります。カビが発生しやすい環境や注意点なども併せて理解しておきましょう。

1.部屋のカビについて

部屋のカビは、冬でも注意が必要です。カビが発生する原因や生えやすい場所などをご紹介します。

1-1.湿気や温度などの条件がそろうとカビが生える

部屋のカビは、温度と湿度が関連しています。

  • 温度 10〜35℃
  • 湿度 70%(結露が起こる場所では40〜60%でも注意が必要)

上記のような環境では、カビを誘発しやすくなります。また、ホコリがカビの栄養源となり、繁殖を後押しするため、こまめな掃除をすることも大切です。梅雨などのジメジメした時期だけでなく、冬の結露や洗濯物の室内干しによるカビの発生も起こります。季節に関係なく、カビ対策はきちんと行わなければなりません。

1-2. 温度差が生じやすい場所は注意が必要

カーテンや壁紙は温度差が生じやすいため、カビが生えるリスクが高いものです。クローゼットや押入れなど、通気が悪い場所も注意しましょう。エアコンは、内部に湿気や水分が残り、カビが発生することがあります。カビは、フローリングや畳にも生える場合があるため、常に換気と掃除を行い、カビ対策を整えることが大切です。

1-3.部屋に生えるカビは大きく分けて4種類

部屋に生えるカビは、大きく分けて4種類あります。それぞれの特徴や繁殖しやすい場所を覚えておきましょう。

  • 黒カビ(黒いポツポツした汚れが目立つ。カーテン・窓・ゴムパッキンなどに生えることが多い)
  • 青カビ(青緑色のカビが生える。食品や靴に発生しやすい)
  • ススカビ(アレルギー性鼻炎を誘発しやすいカビ。水回り・エアコン・結露が起こりやすい場所は特に生えやすい)
  • 麹(こうじ)カビ(低湿度の場所でも繁殖するカビ。食品に生えやすい。有毒で肝臓がんを引き起こす可能性がある)

1-4.カビはアレルギーなどの健康被害を招く原因となる

カビは、喘息(ぜんそく)・アトピー性皮膚炎・アレルギー性鼻炎などを誘発します。 赤ちゃんや高齢者は重症化しやすいため、よりカビへの警戒が必要です。また、カビは落としにくく、カビ取りをしても汚れが残りやすいので、カビを予防するようにしましょう。

2.部屋にカビが発生した場合の対処法

部屋にカビが発生したら、カビ取りを行いましょう。用意するものや注意点などをご紹介します。

2-1.カビ取りの仕上げにはエタノールが最適

カビ取りを行うときは、濡(ぬ)れた布ではなく、乾いた布を使いましょう。水分が付着することで、カビがより繁殖しやすくなるためです。住宅用中性洗剤・市販のカビ取り剤・漂白剤(使用場所によって酸素系と塩素系を使い分ける)を使い、カビを落としましょう。塩素系漂白剤は薄めて使ってください。酢や重曹なども、カビ取りに役立ちます。カビ汚れが落ちたら、よく乾かし、エタノールで消毒して仕上げる方法がおすすめです。

2-2.カーテンのカビ取りは洗濯表示を確認して行う

カーテンは、それぞれ素材が異なります。洗濯表示で水洗いが可能かどうかを確認してください。ドライクリーニングが推奨されている場合は、クリーニング店にカビ取りを依頼しましょう。洗濯用中性洗剤をタオルにつけ、カビが生えている部分を軽く叩(たた)くか、ブラシでこすって落とします。ただし、色落ちに注意し、目立たない部分で確認してから作業を進めましょう。カビ取りを終えたら、洗濯表示に従って水洗いをして洗剤をよく流してください。エタノールを吹きつけ、よく乾かしましょう。

2-3.壁紙は歯ブラシを使ってこする

壁紙のカビは、酢と重曹を使って落とす方法がおすすめです。酢は、2〜3倍に薄めてください。重曹と同量の酸素系漂白剤を混ぜてペースト状にしておきましょう。カビが生えている場所に酢を吹きつけ、5分ほど時間を待ってから拭きます。重曹ペーストを歯ブラシにつけて塗り、ラップもしくはキッチンペーパーで覆ってください。2〜3時間放置してから、濡(ぬ)らした布を固く絞り、重曹ペーストをしっかり拭き取りましょう。乾いた布で壁紙の水分を取り除き、エタノールを吹きつけて除菌すればカビ取りが完了です。

2-4.水回りのカビにはカビ取り剤や塩素系漂白剤を使う

水回りは、ゴムパッキンなどに黒カビが生えることが多いため、カビ取り剤や塩素系漂白剤を使ったカビ取りがおすすめです。ただし、カビ取り剤や塩素系漂白剤を使う場合は、色落ちや臭気による体調不良などが起こらないように注意してください。また、目に入らないよう、目の位置より上に使わないことも大切です。カビ取り剤や塩素系漂白剤は併用せず、どちらか1つを使うようにしましょう。吹きつけたらラップやキッチンペーパーで覆って30分ほど放置し、水でしっかりすすいでください。湿気が残らないように乾かし、エタノールで除菌します。

2-5.畳のカビは酢を使う方法がおすすめ

畳のカビ取りには酢を使いましょう。酢は、10倍程度に薄めてください。乾いた布に酢をつけ、畳の目に沿って拭き取ります。水分が残らないよう、から拭きでしっかり取り除いてください。カビは広がりやすいため、最初に掃除機をかけないようにしましょう。掃除機の排気からカビの胞子が室内に広がり、ほかの部分にもカビが発生する恐れがあります。必ずカビ取りを行ってから、掃除機をかけるようにしてください。

2-6.カビ取りをする際は換気をすること

カビは、吸い込むと健康を害するものです。また、薬剤による刺激もあります。そのため、カビ取りを行う際は、必ず換気をすることが大切です。また、マスクやゴム手袋を着用し、身を守るようにしましょう。エタノールを使用する場合は、火気に注意してください。

3.部屋のカビを予防する方法

部屋のカビは、普段から環境改善を意識するだけで予防できます。カビの予防方法を覚えておきましょう。

3-1.湿度管理をしっかり行う

1日3〜4回は窓を開放し、室内の空気を入れ替えるようにしましょう。換気を行うことで、湿気を屋外に逃がすことができます。窓は、2箇所以上開けるのがポイントです。雨天時は、エアコンの除湿機能や換気扇などを使う方法もあります。

3-2.室温が上がりすぎないように注意する

湿度管理とともに重要なのは、温度管理です。室温が25℃を超えないように意識し、室温が上がった場合は換気をして下げるなど、普段から工夫するようにしましょう。

3-3.こまめに掃除をしてホコリを溜(た)めない

ホコリはカビの栄養源となるため、普段からこまめに掃除をする習慣を持ちましょう。掃除機をかける・ホコリを払うなど以外に、拭き掃除も取り入れることで、汚れをきちんと落とすことができます。カビ予防として実行しましょう。

3-4.扇風機や除湿機を活用する

クローゼットや押入れのカビ対策には、扇風機や除湿機の活用がおすすめです。扉を開き、風が全体に行き渡るように扇風機を設置しましょう。空気が循環し、カビが生えにくくなります。除湿機は、使う場所や広さに見合う性能のものを選びましょう。温度が上がりにくいタイプがおすすめです。

3-5.エアコンのフィルターは定期的に掃除をする

エアコン内部にカビが生えるのを予防するためには、定期的にフィルターを掃除することが大切です。フィルターの目詰まりによって電力消費も大きくなるので、掃除をすることでカビ予防と無駄な電力消費を抑える効果があります。また、エアコンは除湿機能を使い、室内の湿度調整をすることもカビ予防のポイントです。

3-6.結露対策グッズを使う

近年は高気密住宅が増え、結露が発生するケースも多くなっています。結露は見つけたらすぐに拭き取ることが大切です。市販の結露防止スプレーや結露防止シートなども活用してください。結露は、温度差が原因で起こります。こまめに温度管理を行い、室温の上がりすぎやエアコンによる冷やしすぎにも注意しましょう。

3-7.部屋のカビ予防はすべて実行することが大切

部屋のカビ予防は、既述したものを1つ実行しただけでは効果を発揮しません。普段からすべて実行するように習慣化し、カビ予防に努めましょう。

4.部屋のカビ対策でよくある質問

部屋のカビ対策に関する質問を集めました。

Q.カビは除去しても再発することがあるのか?
A.はい、あります。カビには根があるため、環境が整うと再発してしまうのです。カビ取りでしっかり根まで除去する・環境改善に努める・掃除をこまめに行うなど、カビの再発を防ぐように意識しましょう。

Q.エアコンの異臭はカビが原因なのか?
A.エアコンの異臭は、カビの可能性が高いでしょう。カビ臭さは、部屋中に広がります。咳(せき)などの症状も起こりやすくなるため、内部にあるカビを徹底的に掃除することが大切です。エアコンのカビ取りは一般の人では難しい場合があります。自分でできない場合は、プロの業者に依頼しましょう。

Q.風呂のカビを予防する方法とは?
A.入浴後は湿気が高いのに加え、汚れやせっけんカスなども付着しており、カビが生えやすい状態になっています。使用後は、温水シャワーで壁や床などの汚れを洗い流し、冷水で温度を下げておきましょう。時間にゆとりがあれば、水切りワイパーなどで水滴を取り除いてください。

Q.換気扇だけでは部屋のカビ対策は不十分なのか?
A.換気扇だけでは、室温や湿度の調整がきちんとできません。温湿度計などを設置し、部屋の状態を確認しながら換気などを行いましょう。

Q.除菌に使うエタノールを選ぶときの注意点は?
A.エタノールは、消毒用のものを選びましょう。濃度が80%程度あれば、カビの除菌に役立ちます。ドラッグストアやホームセンターなどで購入可能です。カビ取りを行う際は、1つ用意しておきましょう。

まとめ

部屋のカビは、健康被害を招く恐れがあるため、カビ取りなどの対策を講じるとともに、普段から予防意識を持つことが大切です。場所別のカビ取り方法を覚えておき、カビの除去に役立ててください。また、温度や湿度管理をしっかり行い、こまめに換気をするようにしましょう。カビの栄養源となるホコリや汚れを残さず掃除することもポイントです。カビの生えやすい条件を理解し、カビのないきれいな環境を維持するようにしましょう。