マンションリフォームで問題になる騒音トラブル!解決方法を教えます!

最近は、新築マンションを購入するのではなく、中古マンションを購入して自分好みにリフォームするのが人気です。また、住まいをリフレッシュしたりより便利な暮らしを送ったりするために、リフォームをするケースも多くなりました。けれども、マンションのリフォーム工事は「騒音」がつきものです。リフォームをする側は気にならなくても、隣近所の人にとって騒音はとても迷惑でストレスになります。そのため、ともすると住民同士のトラブルになるのです。

そこで、マンションリフォームにおける騒音問題やトラブルの対処方法、騒音対策を考えてくれる業者の選び方などをご紹介しましょう。

  1. マンションリフォームで騒音トラブルが多いのはなぜ?
  2. マンションリフォームの騒音トラブル対処方法
  3. マンションリフォーム業者の選び方
  4. マンションリフォームの騒音トラブルに関するよくある質問

この記事を読むことで、リフォームの騒音問題に関することがおわかりいただけるでしょう。ぜひ参考にしてくださいね。

1.マンションリフォームで騒音トラブルが多いのはなぜ?

マンションリフォームにつきものなのが騒音によるトラブルです。なぜ騒音トラブルが起こるのか原因や対策を探ってみました。

1-1.マンションリフォームは近隣トラブルも多い

ひとくちにマンションリフォームといっても、リビングなど部屋のリフォームから、キッチンや浴室など水回りのリフォームまで、さまざまな種類があります。そして、工事の手法や範囲もいろいろで、騒音が発生することも多いのです。特に、電動工具を用いる工事は、騒音も大きくなります。日数がかかるリフォームの場合は、近隣住民は毎日騒音に悩まされることになるのです。そのため、我慢の限界に達した住民と、リフォームの施主や業者の間でトラブルになることも多くなります。

1-2.リフォーム工事時の騒音で考えられるトラブルの原因

リフォーム時の音がトラブルになる原因としては、以下のことが考えられます。

1-2-1.家族構成や生活パターンの違い

同じマンションでも、部屋によって住民の家族構成や生活パターンは異なります。通常、リフォーム工事は日中に行われるため、その間近隣住人が仕事場や学校などにでかけている場合はトラブルになることはありません。けれども、赤ちゃんがいる・病人がいる・夜勤なので日中は寝ているなどの事情がある人は、工事音を迷惑に感じるため、トラブルになることもあるです。

1-2-2.リフォームの挨拶をしていなかった

近隣住民に、きちんとリフォーム工事のお知らせとともに挨拶をしていないとトラブルの原因になります。ひとことも断りなく、ある日突然電動工具の騒音が響いてきたら、驚くとともに不快に感じるものです。リフォーム工事の内容によっては、騒音だけではなくホコリが立ったり塗料の匂いが漂ってきたりもします。それらの不快な要素が重なってトラブルになることは多いのです。

1-2-3.工事の日や時間に配慮が足りない

工事をする時間帯や曜日に配慮をしないこともトラブルの原因になります。業者によっても異なりますが、リフォーム工事は朝の9時〜10時にスタートし、夕方の6時には終了するのが一般的です。けれども、近隣住民の事情によっては朝のスタートを遅くするなどの配慮が必要でしょう。また、最近では土日でも工事を行う会社もあるようですが、一般的には休日の人が多いため、こちらも工事は平日だけにするなどの配慮が必要です。

1-3.マンションのリフォーム工事は事前に対策を考える

リフォームを依頼する業者や日程を決めたら、早めに騒音対策を考えることが大切です。前項でご紹介したように、マンションのリフォーム工事に伴う騒音は、トラブルの原因になります。けれども、工事で電動工具を使わないわけにはいきません。また、最低限の音で済むように気を使いすぎては作業も進まないでしょう。次の項からは、具体的な騒音トラブル対処方法をご紹介しましょう。

2.マンションリフォームの騒音トラブル対処方法

トラブルを引き起こさないためにも、リフォームの前にはしっかりと対処を行ってください。

2-1.近隣住民にリフォーム工事をする旨のお知らせと挨拶をする

リフォーム工事の前には、近隣住民に挨拶と工事の説明をしましょう。具体的な方法をご紹介します。

2-1-1.挨拶の順番はどうしたらいいのか?

最初に、自分から近隣住民に挨拶をしましょう。リフォーム工事の期間・時間帯・内容を伝えるとともに、「あとから業者が、ご挨拶と工事の説明にうかがいますので、何かありましたら気兼ねなくお伝えください」と添えるのがおすすめです。同じマンションの住人同士だと聞きづらいことも、業者になら質問やすいでしょう。

2-1-2.挨拶をする時期はいつがいいのか?

業者にリフォームを依頼して、正確な工事のスケジュールがわかりしだい挨拶に回りましょう。できるだけ1か月前くらい前までには行ってください。何度訪ねても相手が不在で会えない場合は、挨拶文とともに工事の日程・時間帯・自分の連絡先などを書いた手紙をポストに入れておきましょう。

2-1-3.挨拶はどの部屋まですればいいのか?

リフォーム工事の挨拶は、基本的には「両隣・上3軒・下3軒」といわれています。また、マンションに管理人が常駐している場合は、そちらにも挨拶しておきましょう。マンションの管理組合や管理会社への届け出が必要なことも多いので、事前に確認してください。

2-2.リフォーム工事の時間帯や曜日を考える

一般的に、リフォーム工事は日中に行われます。日中なら、皆さん職場や学校などにでかけているから大丈夫だろうと思う人もいるでしょう。けれども、「1-2-1.家族構成や生活パターンの違い」でご紹介したように、日中に家にいる人にとってはずっと騒音に悩まされることになってしまうのです。
そこで、挨拶の際、近隣住民の生活パターンもリサーチし、場合によっては業者と話し合って工事時間を考えたほうがいいでしょう。また、近隣住民が土日はお休みの場合は、土日の工事はやめてください。

2-3.リフォーム業者に騒音対策をしてもらう

リフォームを依頼した業者に、できる限り可能な騒音対策をしてもらえるように相談してみましょう。リフォーム経験の豊富な業者なら、窓を閉めて作業を行う・吸音材で部屋の中や床を囲うなどの防音対策を行ってくれます。

2-4.リフォーム工事の予定はきちんと立てる

リフォーム業者に依頼する際、スケジュールはきちんと明確に立ててもらいましょう。近隣住民に挨拶をした際に伝えた工事日程より長引いてしまうと、騒音を我慢しているほうにしてみれば不快に感じるものです。予定どおりに終わるように業者への確認をしてください。万が一、やむおえない事情で工事が長引く際は、その旨の挨拶をして回ったほうがいいでしょう。

3.マンションリフォーム業者の選び方

リフォーム工事の騒音が深刻なトラブルに発展しないようにするためには、リフォーム業者の選び方も大切です。どのようなことを基準に選べばいいのかをご紹介しましょう。

3-1.マンションリフォームのキャリアがある

マンションリフォームのキャリアと実績がある業者を選びましょう。近隣住民への挨拶・工事内容の説明・工事の日程などをしっかりしてくれるか、もし住民から質問があった場合はていねいに対応してくれるかなどを確認してください。

3-2.具体的な騒音対策があるか

「2-3.リフォーム業者に騒音対策をしてもらう」でご紹介したように、工事中の騒音対策を考えてくれる業者を選びましょう。ホームページに掲載していない場合は、問い合わせフォームなどで「騒音対策の有無」について質問してみるのがおすすめです。

3-3.スケジュールとマナーを守ることを大切にしている

工事のスケジュールをきちんと守ってくれる業者を選びましょう。近隣住民にお知らせした、工事の開始時間と終了時間はきちんと守ってもらえるかも確認してください。また、狭い通路に資材を積まない・エレベーターを独占しないなど、マンション住民に迷惑をかけないように配慮してくれる、マナーのいい業者を選びましょう。

3-4.リフォーム業者は安さだけで選ばないようにしよう!

リフォーム工事は安さだけで選ぶと失敗することが多いものです。近隣住民とトラブルにならないためにも、業者選びは慎重に行いましょう。前項で挙げたようなポイントを必ずチェックしてください。質問や疑問にていねいに答えてくれる、信頼できる業者を選びましょう。

4.マンションリフォームの騒音トラブルに関するよくある質問

マンションのリフォーム工事の際の騒音トラブルに関する、よくある質問をご紹介しましょう。

Q.リフォーム工事の挨拶をする際、挨拶だけではなく手土産を持って行ったほうがいいですか?
A.短期間で終わるリフォームなら挨拶だけで済ませる人も少なくありません。数週間〜1か月かかるリフォームの場合は、手土産持参のほうがいいでしょう。もらった相手にとって負担にならないように、1000円程度のお菓子・タオル・洗剤・石けんなど「使って無くなるもの」がおすすめです。

Q.隣室が工事中なので、騒音という程度ではありませんが音は気になります。ていねいな挨拶もあり、工事時間も守ってくれているので文句もいえません。
A.マンションの場合、いずれは自分もリフォームすることもあり、ある程度はお互いさまだと思って我慢する必要もあるでしょう。騒音というほどでもなければ、テレビをつける・音楽をかけるなど「ほかの音」を流してみてください。工事の音に耳を澄まさないようにしてみましょう。

Q.近隣住人に挨拶しようと思ったのですが、不在の人が多いのでリフォーム工事のお知らせの手紙を投かんしようと思います。どのようなことを書けばいいですか?
A.リフォーム工事の期間・工事の時間帯・工事がお休みの日・自分の部屋番号と電話番号・業者の連絡先などを書きましょう。挨拶文に関してはインターネットで検索すると定型文を見つけることができます。また、挨拶文を用意してくれるリフォーム業者もいるので聞いてみましょう。

Q.赤ちゃんがいるので工事の騒音がうるさい日は外泊しようと思います。リフォームをする部屋の住民には直接工事の予定を聞きづらいのですが。
A.リフォームを行っている本人に聞きづらければ、工事の現場の人に聞くのもおすすめです。「これから、工事の音が大きくなる日はありますか?」などと聞けば、教えてくれるでしょう。

Q.リフォームで壁紙の張り替えを行います。作業は1週間弱で騒音の心配もなさそうです。近隣への挨拶は不要でしょうか?
A.クロスの張り替えだけのリフォームなら、騒音の心配はありません。けれども、職人さんが出入りしたりクロスの搬入などがあったりするため、一応両隣の人にはリフォームをすることや作業日数だけでもお知らせしてください。

まとめ

マンションリフォームは、施主とっては期待と楽しみしかないものです。けれども、リフォーム工事をしている隣の部屋や上・下に住んでいる部屋の人にとっては、リフォーム工事はただうるさいだけでしかありません。毎日工事の騒音で悩まされてストレスになるだけではなく精神的に参ってしまう人もいます。中には怒って怒鳴り込んできたり工事の中止を求めてきたりする人もいるのです。

そこで、深刻なトラブルに発展しないようにするためには、リフォームを行う側は、周囲の人に迷惑をかけないように注意を払うことが大切になります。これからリフォームを計画している人は、この記事を参考にしてトラブルを引き起こさないようにしてください。また、業者選ぶときには、騒音対策をきちんと考え、きちんと配慮してくれる業者を選びましょう。