トイレリフォームで押さえるべき注意点は? リフォームのコツを紹介

トイレは毎日使う場所でもあるため、できるだけ使いやすい環境にリフォームしたいものです。高いお金をかけてリフォームをしたのに、理想のトイレにならなかった・失敗してしまったなどのトラブルもたくさんあります。納得できるトイレリフォームを行うためには、きちんと注意点を押さえておかなければなりません。

本記事では、トイレリフォームで押さえておきたい注意点やポイントなどを解説します。

  1. トイレリフォームをするメリットは?
  2. トイレリフォームの方法と失敗例
  3. トイレリフォームを失敗しないための注意点
  4. リフォーム業者選びのポイント
  5. トイレリフォームに関してよくある質問

この記事を読むことで、トイレリフォームを行うメリットや方法なども分かります。気になっている方はぜひ参考にしてください。

1.トイレリフォームをするメリットは?

最初に、トイレをリフォームするメリットをチェックしておきましょう。

1-1.トイレの時間が快適になる

1番のメリットとしては、トイレの時間が快適になることです。リフォームをするタイミングとしては、多くの方がトイレに不満や不便さを感じたときでしょう。分かりやすい例を出すとするなら、和式から洋式へ変えたいケースです。洋式に変更するだけでも格段にトイレが利用しやすくなりますし、足腰に負担もかかりません。さらに、シャワートイレやウォシュレットにすると、さらに快適なトイレタイムを過ごすことができるでしょう。リフォームをする際は、今現在、どのようなところに不便さを感じているかを明確にすることが大切です。

1-2.お手入れが楽になる

トイレは毎日使う場所なので、できれば毎日掃除しておきたいところです。けれども、毎日床掃除をしたり便器を磨いたりすることはできませんし、とても面倒に感じてしまいますよね。そんなときでもトイレのリフォームが大きなメリットになるでしょう。最近の製品には、尿石といった汚れを付着しにくい素材が登場しており、泡洗浄できれいにする・水流を旋回させて汚れを落とすなど機能は多種多様です。そのようなトイレにリフォームすることで、お手入れが楽になります。

1-3.節水や節電にも

トイレのリフォームは、節水や節電にも効果を発揮します。毎日使っているトイレだからこそ、実は大量の水を使っていることに気づいていない方は多いのです。ウォッシュレットタイプのトイレは特に、便座の暖房機能を常時オンにしておかなければならないので使っていないときも電気代がかかっています。最新の節水・省エネタイプのトイレに交換すれば、節水・節電が可能になるでしょう。

2.トイレリフォームの方法と失敗例

ここでは、トイレリフォームの主な方法と失敗例を紹介します。

2-1.便器の交換

トイレリフォームの中でも多いのが、便器の交換です。便器が劣化していたり、壊れたりすることでトイレリフォームを検討される方がほとんどといえるでしょう。便器の交換を行うのは簡単だと思いがちですが、メーカー・便器の種類・商品・グレードなどさまざまな違いがあるので、きちんと比較してベストな商品を選ばなければなりません。どうしても予算外になるという方もいるかもしれませんが、家族全員が使いやすい後悔のない設備を選んでください。また、便器のほかにも劣化している箇所があれば、まとめてリフォームしたほうがお得なケースもあります。

2-2.床や壁の材質を変える

トイレのリフォームは便器の交換だけではありません。床や壁の材質を変えるのもよくあるリフォーム方法の1つです。たとえば、長く使って劣化しているトイレは便器だけでなく、床や壁も激しく汚れていたり損傷していたりしているでしょう。便器の交換と併せて、トイレの床と壁も丸々変えてしまおうという人たちもたくさんいます。ただし、トイレの場合は尿などが飛び散る恐れがあるため、水や汚れに強い素材を選ぶことが大切です。清潔に保てるにはどのような素材が良いのか、リフォーム業者と相談しながら決めると良いでしょう。

2-3.便座だけ交換するのはリスクが高い!?

前述したように、便座だけ交換するリフォームが多いといいましたが、きちんと考えて便座を選ばなければ、リフォームに失敗してしまう恐れがあります。便座だけの交換の場合、便器とのバランスを考えることがポイントとなるでしょう。便座の新しさと便器の古さがミスマッチになり、快適なトイレタイムを過ごすことができなうなってしまいます。古い便器とのバランスが不釣り合いになることを踏まえた上で、便座だけ交換するように心がけましょう。できるだけ統一したい方は、便座だけでなく便器を丸ごと交換することをおすすめします。

2-4.デザインだけで選ぶのはNG!

できるだけ快適なトイレタイムを過ごすために、おしゃれなデザインの便器にしたり、かわいい柄の床や壁材にしたりすることもあるでしょう。けれども、デザインだけで選んでしまうと失敗のリスクが高くなるので注意しなければなりません。デザイン性が高いトイレが増えてきているからこそ、見た目だけでなくサイズ感や座り心地・安定感・機能などさまざまな要素に注目して選ぶことが大切です。また、今の便器のサイズと比較してから選ぶようにしてください。

3.トイレリフォームを失敗しないための注意点

それでは、トイレリフォームを失敗しないための注意点を紹介します。

3-1.マンションはさまざまな制限がある

トイレのリフォームで注意しておきたいのは、マンションやアパートといった集合住宅の場合です。集合住宅は一戸建てよりもリフォームの制限がたくさんあります。マンションのトイレをリフォームする前に、必ず管理規約を確認しておきましょう。契約時にもらうことになる管理規約には、リフォームの制限等が詳しく記載されているはずです。記載されていない場合は、管理会社や管理人に相談して、どこまでの範囲がリフォーム可能なのか確認してください。確認せずに勝手にリフォームをしてしまうと規約違反になってしまうので要注意です。

3-2.失敗しない商品を選ぶ

トイレリフォームの失敗を防ぐためには、失敗しない商品を選ぶことが大切です。便器・床材・壁材など、最近では最新式のものまでたくさんの種類が登場しています。それぞれ選ぶ際のポイントを以下にまとめたので、ぜひ参考にしてください。

  • 便器:コストの安さ・デザイン性の高さ・コンパクトさ
  • 床材:使い勝手とコスパ優先ならクッションフロアなど、優先順位をつける
  • 壁材:材質を合わせるか、別素材にしてデザイン性を高めるか

今現在のトイレをチェックし、どのようなトイレにしたいのか考えることも大切です。また、信用できるリフォーム業者に依頼し、相談しながら決めることもできます。実績と経験のあるリフォーム業者なら、ぴったりな商品を選んでくれるでしょう。

3-3.必要な設備と便利な設備を考える

トイレにはさまざまな設備があるからこそ、リフォームの目的を踏まえた上で必要な設備と便利な設備を考えることも大切です。トイレの設備を選ぶときは、特にこの2つの設備を考えると失敗を未然に防ぐことができるでしょう。たとえば、小さなスペースのトイレでは、においがこもりやすいので換気扇の設置が必要不可欠です。高齢者が使用する場合は、万が一の緊急用ブザーが置いてあると安心できるでしょう。

4.リフォーム業者選びのポイント

ここでは、リフォーム業者を選ぶ際のポイントをいくつか紹介します。

4-1.トイレリフォームの実績があるか

最初にチェックしてほしいポイントは、トイレリフォームの実績があるかどうかです。これまでたくさんのトイレリフォームを手がけてきた業者ほど、さまざまな経験を積んでいます。そのため、このようなケースにはこのようなリフォームが良いと的確なプランを提案してくれるでしょう。依頼者の話を親身になって聞きながら、より良いリフォーム案を提案してくれる業者は安心して依頼できます。けれども、実績がないリフォーム業者は、いい加減な商品を選ぶ傾向があるので失敗のリスクが高まるのです。リフォーム業者のホームページ等で、施工事例などをチェックしてください。

4-2.トイレの商品が豊富にそろっているか

トイレリフォームをする場合、数ある種類の商品からベストなものを選ぶことになります。いろいろな選択肢から選んだほうが、理想のトイレに近づけるでしょう。けれども、そもそもトイレの商品が少なかったり、数をそろえていなかったりする業者では、できるリフォームも限られてしまうことになります。業者選びの際は、トイレの商品が豊富にそろっているか必ずチェックしてください。また、どのようなリフォームを行うことができるのかも尋ねておくと安心です。

4-3.スタッフの対応が丁寧かつ説明が分かりやすいか

素人ではトイレリフォームのことについて詳しく理解できないからこそ、スタッフの説明が重要となります。なるべく、スタッフの対応が丁寧で分かりやすい説明をしてくれる業者を選んでください。逆に、スタッフの対応が悪く、説明をしてくれないところほど悪徳業者の可能性があります。いい加減な説明しかしない業者は、見積書の内容も大ざっぱになっているでしょう。見積書の内容も併せて確認しておきたいポイントでもあります。内訳がきちんと記載されているかチェックし、疑問点を見つけたらすぐに尋ねましょう。

5.トイレリフォームに関してよくある質問

トイレリフォームに関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.費用はいくらぐらいかかるのか?
A.リフォーム内容によって異なりますが、トイレ全体をリフォームする場合は約20万~50万円かかる可能性があります。数十万円の単位でかかるケースがほとんどでしょう。内訳としては、トイレ本体・床や壁などの材料費・カウンターや手すりなどの材料費・諸経費となっています。この中で最も大きな費用になるのはトイレ本体の価格です。最新式のモデルにすると、数十万円になりますが、型落ちなどを使えば数万円で済むケースもあります。

Q.リフォーム費用を抑えるコツは?
A.トイレのどこに1番お金を使いたいのか・どこに不便さを感じているのかハッキリさせておくことです。リフォームの目的を明確にしておかなければ、あれもこれもと選ぶ必要もありません。トイレ商品はピンからキリまで、たくさんの魅力的なものがそろっています。必要なところだけお金を使うようにすれば、惑わされることもなく理想のトイレ空間に仕上がりますし、予算内で抑えることもできるでしょう。

Q.トイレの収納を増やすリフォームもできるのか?
A.もちろんトイレ空間の収納を増やすリフォームも可能です。トイレは狭い空間ではありますが、掃除用品やトイレットペーパーの予備など収納したいものがたくさんあります。収納スペースを増やしたい場合は、吊(つ)り棚またはタンクの上部分・キャビネットなど設置する方法があるでしょう。スペースに余裕があればキャビネット設置、余裕がない場合はタンクの上部分の空間を使って収納を増やします。

Q.手洗い場を設置する際の注意点は?
A.すぐに手を洗うことできると好評の手洗い場ですが、設置する際はいくつか注意点があります。手洗い場はスペースが狭いので、手を洗う際に水が周囲に飛び散り汚れやすくなるでしょう。ただでさえトイレ掃除は大変なのに、手洗い場を設置してしまったことでさらに掃除が大変になってしまう恐れがあります。手洗い場を設置する際は、本当に必要かどうか検討することが大切です。

Q.トイレに必要な設備と、あると便利な設備は?
A.それぞれの主な設備は、以下のとおりです。

必要な設備

  • 換気扇
  • トイレリモコン
  • アースつきコンセント
  • ペーパーホルダー

便利な設備

  • 手洗いカウンター
  • 緊急ブザー
  • 温風ヒーター
  • 収納ボックス

環境や家族構成などによっても必要な設備と便利な設備が異なるので、いま一度、現在のトイレの様子を把握することが大切です。

まとめ

トイレリフォームで押さえておきたいポイントは、商品の選び方やマンションでの管理規約などさまざまです。まずは、今使っているトイレにどのような不満があるのかを明確にするといいでしょう。素人ではベストな商品を選ぶのが困難なので、実績のあるリフォーム業者に相談することも大切です。トイレリフォームの実績がある業者ほど、依頼者の要望に添ったプランを提案してくれるでしょう。予算内で必要なリフォームだけ行うこともできます。