
2階建てと3階建てを比較しよう!それぞれのメリット・デメリットは?
マイホームの購入は人生の中で1番大きな買い物です。だからこそ失敗することなく、家族全員が満足できるマイホームを購入したいでしょう。後悔しないためにも事前にマイホームのことを詳しく知らなければなりません。
そこで、2階建てと3階建てのそれぞれのメリット・デメリットをご紹介します。2階建てと3階建てで迷っている人はメリット・デメリットだけでなく、コストや税金などをしっかり比較していきましょう。まずは違いを知ることが大切ですよ。
1.2階建てのメリット・デメリット
一軒家のほとんどは2階建てです。平屋や3階建てと種類はさまざまですが、まずは一般的な2階建てのメリット・デメリットを一緒にチェックしていきましょう。
1‐1.土地を有効活用できる
島国の日本は土地に限界があります。特に、人や車が多い都市圏では狭い土地の中で家を建てなければなりません。ほとんどの人が平屋や2階建てにするかで悩みますが、土地を有効活用するなら2階建てのほうがおすすめです。
逆に、平屋は2階の部分がないので土地の広さが部屋の大きさになります。よって、部屋数が少なくなるでしょう。さらに、2世帯で暮らす場合は2階建てのほうが生活しやすくなります。生活空間をわけることができるため、2階建てのほうが共有できるでしょう。以上の点をふまえ、家を建てる土地の広さを考えてから階数を決めたいですね。
1‐2.日当たりや防犯対策
2階建てのメリットは「日当たり」や「防犯対策」などほかにもたくさんあります。新築の場合、周辺環境や近隣の建物もしっかり把握しなければなりません。周囲が2階建てなのに平屋にしてしまうと日当たりが悪くなってしまいます。太陽の光が当たらない環境はカビやダニ・ノミの住みかになりやすいでしょう。日当たりを考えたうえで2階建てに決める人も多いです。
さらに、もう1つのメリット「防犯対策」としても2階建てが有効でしょう。1階に洗濯物をほすよりも2階にほしたほうが安心できます。外部からプライバシーを守りたい場合は、平屋よりも2階建てのほうが効率的です。
1‐3.2階建てのデメリット
2階建てか、それとも3階建てにするのか悩む前に、デメリットも把握しておかなければなりません。2階建ての主なデメリットは、「冷暖房や光熱費が高くつくこと」です。平屋と違い部屋数が増えるため、増えるぶん冷暖房・光熱費にお金がかかってしまいます。日本には四季があるので生活するためには仕方のないことです。
また、「台風や地震など自然災害の対策」が必要になります。多くの家屋を失った淡路大震災から、日本の建築業界は地震対策に力をいれてきました。現在では次々と自然災害対策の施工が出てきています。平屋は地面に近いので安定力は高いです。
2階建ては1階ぶん増えるため、しっかり対策をほどこさなければならないでしょう。さらに、2階建てや3階建てはバリアフリーなどリフォームがしにくいデメリットも持っています。
2.3階建てのメリット・デメリット
2‐1.繁華街や駅の近くに建設しやすい
3階建ての大きなメリットは「繁華街や駅の近くに建設しやすいこと」です。日本は人が多い場所ほど家を建てる土地が狭くなります。特に、繁華街や駅の近い場所は人気物件が多いため土地探しも難しいです。駅に近く、便利な場所にマイホームを建てたい場合は3階建てのほうがコストパフォーマンスがいいでしょう。20坪~30坪という狭い土地でも3階建てにすれば十分な生活空間をつくることができます。必要最低限の部屋数は確保できるのです。
また、駅の近くや繁華街は建物の高さに関係する規制はゆるい傾向があります。静かな住宅地とは違って細かい決まりはないので、3階建てが建設しやすいもメリットの1つです。
2‐2.階段が増える
狭い土地でも生活空間が確保できる、利便のいい場所にマイホームが建設できるなど3階建てのメリットはあります。しかし、デメリットもあるのでしっかりチェックしておきましょう。3階建ての主なデメリットは「階段が増えること」です。平屋や2階建ては基本的に廊下で部屋を行き来します。
一方、3階建ては階段が廊下の代わりになるでしょう。十分な土地があるうえでの3階建てなら廊下をつくることができます。けれども、ほとんどは狭い土地での建設になるはずです。1階は玄関、2階にリビング、3階に家族の部屋が基本的な構図になるでしょう。よって、移動は階段の上り下りが基本になるのです。体力があるときはいいですが、老後を考えると心配になります。また、急な階段の上り下りは非常に危険です。簡単に重たいものを運ぶことはできません。
3.マイホームを購入する際の注意点
3‐1.固定資産税の違い
マイホームを2階建てか3階建てで悩んでいる場合、「固定資産税」に注目してください。固定資産税とは市町村など自治体が管理している税金のことです。土地や建物を所有している人すべてに義務があります。
基本的に、固定資産税は固定資産税の評価額に標準税率をかけた金額です。固定資産税の評価額とは国土交通省が定める「建物の時価」や「土地の公的価格」になります。つまり、住宅を建てる土地や状態によって評価額が異なるでしょう。土地の価格は変動しているため、3年に1度評価額を見直す仕組みになっています。
2階建てと3階建てとでは固定資産税が変わると言われていますが、実際は大差ないです。土地の大きさや自治体によって異なるため、ハッキリいくらと断言できないでしょう。正確な値段を知りたいときは自治体に問い合わせてみてください。
3‐2.耐震性能と居住性能
2階建てと3階建てかで悩んでいる場合、「耐震性能」と「住居性能」の2つの違いに注目するといいでしょう。高さが1階ぶんだけ変わることになりますが、耐震と住居性能は大きく変化します。まず、耐震性能ですが3階建ての場合は「構造計算」が必要不可欠です。しっかり構造計算をしなければ、強風でも家全体が揺れてしまいます。土地の状態もきちんとふまえたうえで耐震対策をしてください。
そして、「居住性能」にも違いが出てきます。3階建ての場合、1階部分には浴室やトイレなど水まわりの確保ができません。居室としての扱いができず、車庫や玄関などサービスルームとしての扱いになるでしょう。地域によっては第1種低層住居や絶対高さが10mと制限がかかる場合もあります。マイホームを購入する前に地域で決まっているルールも確認しなければなりません。
まとめ
2階建てと3階建てのメリット・デメリット、マイホームを購入する際の注意点について説明しました。1階ぶんの高さが変わるだけで注目すべきポイントが異なります。それぞれのメリットだけでなく、デメリットも理解したうえで選択しなければなりません。なぜマイホームを購入するのか目的をハッキリ明確にしておきましょう。
そして、どこに家を建設するのかマイホームを建てる「土地」にも注目してください。土地の状態や周辺の環境によって適している高さがわかります。建設後に後悔しないためにも、2階建てと3階建ての違いを学んでください。何かわからないことがあれば不動産や建設業者に尋ねるといいでしょう。より詳しく丁寧に教えてくれる業者は安心して依頼できます。