
壁紙リフォームの流れを解説! リフォーム前の確認事項や業者選びのコツも
壁紙リフォームはいくらかかるのか、どのような流れですすめればいいのか……壁紙リフォームで悩んでいる方は多いでしょう。理想の壁紙にするためには、リフォーム前に確認すべきこともしっかりと把握しておかなければなりません。事前に必要な知識を身につけておけば、効率よくリフォームをすすめることができるでしょう。
本記事では、壁紙リフォームで押さえておきたいポイントなどを解説します。
この記事を読むことで、壁紙リフォーム前に確認すべきことや大まかな流れなどが分かります。気になっている方はぜひ参考にしてください。
1.壁紙リフォーム前に確認すべきこと
まずは、壁紙リフォーム前に確認すべきことをチェックしておきましょう。
1-1.精密機器などを別の部屋に移す
壁紙をリフォームする場合、塗料を塗ったりクロスを貼ったりする前に養生を行うことになります。その際に下地処理で使用するパテなどの粒子が精密機器に入って故障を起こしてしまう恐れがあるため、精密機器はリフォーム前に別の部屋で移しておきましょう。壁紙をリフォームする際に、邪魔になるものは別の部屋に移動させておかなければなりません。精密機器のほかにも本棚といった家具や水槽類なども移動してください。
1-2.ある程度の予算を決めておく
壁紙リフォームにかかる費用は、壁紙の種類やグレードなどによって大きく異なります。しっかりと予算を立てておかなければ、いつの間にか費用が嵩んでしまう恐れがあるのです。どのような色にしたいのか・どのくらいのグレードを検討しているのか、予算を踏まえつつもリフォーム業者と相談しながら壁紙を決めましょう。また、あくまで目安となりますが、壁紙のリフォーム費用相場は750~1,500円/1㎡となります。
2.壁紙を選ぶポイントは?
ここでは、壁紙を選ぶポイントを解説します。
2-1.リフォーム箇所に合わせる
壁紙を選ぶ大切なポイントとして、どこの壁紙をリフォームするのかがあります。たとえば、リビングの壁紙をリフォームする場合、床の色とのバランスを考えたり、家具に調和するシンプルなデザインにしたりしたほうがいいでしょう。家族がリラックスできる場所ですので、なるべく違和感のない調和した壁紙が最適です。窓があれば窓枠との色も考慮しなければなりません。また、子ども部屋やトイレなどは汚れやすいところなので、汚れに強い壁紙を選んだほうがいいでしょう。このように、リフォームする壁紙の場所に合わせて選ぶことが大切です。
2-2.グレードで選ぶ
前述したように、壁紙にはさまざまなグレードがあります。グレードによって機能や費用が大きく異なるため、しっかりと確認しておかなければなりません。主なグレードとしては、スタンダードクロスとハイグレードグロスの2つがあります。
スタンダードクロスは名前のとおり、一般的な壁紙で量産型クロスとも呼ばれているタイプです。機能性は防カビ機能だけ、デザインはシンプルですが100種類以上のバリエーションから選ぶことができます。壁紙にこだわりがなく費用を抑えたい方におすすめです。一方、ハイグレードクロスはおしゃれなデザインが多く、機能性も傷・汚れ防止機能、防臭機能などを備えています。壁紙をこだわりたい方におすすめのタイプです。
2-3.色とデザインで選ぶ
部屋に合わせた機能が備わっている壁紙を選ぶのはもちろんのこと、色とデザインにも注意しなければなりません。壁紙の色やデザインによって、ガラリと印象が変わります。たとえば、一家団欒の場所となるリビングの場合、落ち着いた雰囲気を与える色にしたほうがリラックス効果が高まるでしょう。デザイン(柄)もさまざまな種類があるため、部屋の雰囲気やインテリアと合わせて選んでください。なお、壁紙の色の効果には以下のようなものがあります。
- 赤:活力がアップする・食欲を促す
- オレンジ:不安を和らげる
- 黄:気分が上がる
- 青:気分を落ち着かせる
- 緑:緊張を和らげる
- 茶:安心感を与える
- グレー:落ち着いた雰囲気を与える
- 黒:高級感を与える
2-4.必ず自分の目でチェックする
壁紙を選ぶ際に注意してほしいことがあります。それは、必ずサンプルを取り寄せて確認することです。インターネットで色やデザインを確認するだけでは不十分ですので、理想どおりの仕上がりとは違う壁紙になってしまう恐れがあります。「想像とは違った」というトラブルを未然に防ぐためにも、サンプルブックを取り寄せてしっかりと確認してください。できれば、実物を触ることができれば質感がどのようなものであるかも確認しましょう。サンプルブックは、壁紙メーカーのホームページから取り寄せることができるのでぜひチェックしてみてください。
3.壁紙リフォームの流れを解説!
ここでは、壁紙リフォームの大まかな流れを解説します。
3-1.工事前の説明や見積書を確認する
まずは、工事前にリフォーム業者からの説明をきちんと受けることになります。どのような壁紙を使うのかはもちろんのこと、工事の一連の流れをしっかりと聞いてください。後ほど【4.リフォーム業者を選ぶ際の注意点】でも詳しく説明しますが、ここで説明をしてくれないリフォーム業者は悪徳業者の可能性が高いので要注意です。また、工事前の説明だけでなく、見積書の内容も細部まで確認しましょう。見積書にはどのような作業にいくらかかるのかが記載されています。見積書に納得した上で正式に契約をすることが大切です。
3-2.工事開始から完了までの大まかな流れ
工事開始から完了までの大まかな流れは以下のとおりです。
- 壁紙・クロス張り替え時にリフォームしない部分に傷がつかないようシートなどで養生する
- 古いクロスを細いカッターなどを使って剝がす
- 下地にへこみや傷などがあれば補修する
- ノリをつけて新しいクロスを貼っていく
- 施工完了後の後片付け(既存クロスの廃棄)などを行う
- リフォーム業者と最終確認をして完了
下地の状況によっては補修に時間がかかる可能性もあります。そのほか、リフォーム業者や壁紙の種類によっても作業工程に変化があることもあるため、工事の流れは事前にチェックしておきましょう。
3-3.リフォーム工事は1日半~2日で終わる
気になるのが壁紙のリフォームにかかる時間ですが、張り替えなら約1日半~2日で終わるでしょう。1部屋なら1日で終わるケースがほとんどです。けれども、約6畳以上の部屋だったり複数の部屋をリフォームしたりする場合は2~3日程度かかる可能性もあります。前述したように、下地の状況によっては工期が延びる可能性もあるため、具体的なケースについてリフォーム業者に確認しておくと安心です。
4.リフォーム業者を選ぶ際の注意点
ここでは、リフォーム業者を選ぶ際の注意点をいくつか紹介します。
4-1.壁紙リフォームの実績があるか
最初にリフォーム業者選びで気をつけてほしいのは、壁紙リフォームの実績があるかどうかです。リフォーム業者の中には、素人が壁紙の張り替えを行っている悪徳業者が存在しています。素人が行ったケースは、後でトラブルになるリスクが高いので十分に注意しておかなければなりません。さまざまな種類のリフォームにも対応していたり、壁紙のリフォームに長(た)けていたりするリフォーム業者を選びましょう。実績をチェックする際は、ホームページの施工事例を確認するのがおすすめです。これまでどのようなリフォームを手がけてきたのか記載されています。
4-2.スタッフの対応が丁寧でスピーディーか
スタッフの対応が悪いリフォーム業者は悪徳業者の可能性が高いので注意が必要です。どのような質問でも分かりやすく丁寧に答えてくれるスタッフなら、安心してリフォームを任せることができるでしょう。実際に、壁紙リフォームの失敗例として、「理想とは違った」「伝えていた壁紙とは違う雰囲気になっていた」というケースがあります。これは、リフォーム業者のスタッフとのコミュニケーションがうまくできていなかったのが原因です。業者へすべてを任せたままにせず、きちんと要望を伝えることが大切なポイントとなります。失敗を防ぐためにも、コミュニケーションが取りやすいスタッフがいる業者に依頼してください。
4-3.見積書の内容が具体的に記載されているか
不正を働く悪徳業者の中には、見積書を紙面で提出してくれないところもあります。どのような作業にいくらかかるのか・どのようなものを使うのかなど具体的な工事内容が記載された見積書を、紙面で渡してくれるリフォーム業者に依頼しましょう。口約束だけで済ませるリフォーム業者には注意が必要です。また、内訳がきちんと詳しく記載されているかも必ずチェックしておきたいポイントとなります。
4-4.リフォームプランナーやインテリアコーディネーターが在籍しているか
前述したように、壁紙は部屋の印象を大きく変える要素となります。理想の壁紙に仕上げるためにも、リフォームプランナーやインテリアコーディネーターが在籍しているリフォーム業者を選んでください。リフォーム業者の中には、知識のない人が担当することもあり、壁紙の悩みを相談してもいい加減な回答しかしないところもあります。知識が豊富なリフォームプランナーやインテリアコーディネーターが在籍していれば、理想の空間に仕上げることができるでしょう。さまざまなリフォームを行っている造研では、リフォームプランナーが皆さんの要望をお聞きしています。壁紙のリフォームでお悩みの方はぜひ一度ご相談ください。
5.壁紙のリフォームに関してよくある質問
壁紙のリフォームに関する質問を5つピックアップしてみました。
Q.壁紙を交換する際のポイントは?
A.一部だけでなく全体的に交換するのがポイントです。汚れや破損が気になる箇所だけリフォームをする方が多いと思いますが、一部だけを新しくしてしまうと全体のバランスが悪くなる恐れがあります。交換しなかった部分の汚れや色あせ・ふるさが目立ってしまうでしょう。そのため、壁紙をリフォームする際は一部だけでなく全体を交換することをおすすめします。
Q.壁紙はどのタイミングでリフォームするべきか?
A.一般的に、壁紙の張り替えやリフォームは約10年が目安だといわれています。場所によっては汚れが目立ってきたり、見栄えが悪くなったりすることもあるので定期的に交換したほうがいいでしょう。特に、壁紙は水に弱い傾向があるため、水で濡れてしまった際は内部のボードが腐食してしまう恐れがあります。
Q.DIYで壁紙を張り替えることはできるのか?
A.インターネットやホームセンターで簡単に貼ることができる壁紙や道具を購入すれば、DIYでも壁紙のリフォームが可能です。ただし、素人でできることには限界があります。また、下地が激しく損傷している場合、素人で補修するのは困難でしょう。間違った方法で補修をしたり張り替えをしたりしてしまうと、逆にトラブルになってしまいます。DIYよりも専門のリフォーム業者に依頼したほうが安心です。
Q.アクセントクロスとは?
A.一部の壁に目を引くような色やデザインの壁紙でアクセントをつけたものをアクセントクロスまたはポイントクロスといいます。たとえば、白い部屋に淡い色のアクセントクロスを使ったり、シックな部屋の天井に木目調の壁紙を入れたりするなどやり方はさまざまです。アクセントクロスを活用することで、おしゃれな空間に生まれ変わるでしょう。
Q.壁紙リフォームの内訳は?
A.新しい壁紙・廃棄処分費・下地処理費・荷物の移動費・養生費などが含まれています。一般的な内訳ですので、リフォーム業者や下地の状況などによって大きく変わるでしょう。どの費用が何のための費用なのか・どれほどかかるのかきちんと確認しておかなければなりません。
まとめ
壁紙リフォームは、部屋の雰囲気やインテリアなどに合わせて選ぶのがポイントです。何のために壁紙をリフォームするのか、目的をハッキリさせた上でリフォーム業者に依頼しましょう。プランによって壁紙リフォームの流れも変わるため、事前に確認しておかなければなりません。壁紙リフォームの実績がある業者に依頼すれば、あなたの要望に合ったプランを提案してくれるでしょう。