
夢のマイホーム購入、夫婦で意見が割れてしまった場合の対処法とは?
マイホームは人生最大の買い物のひとつ。ですから、たとえ家族でも予算や間取りなどで意見が対立することもあるでしょう。
一度夫婦で意見が対立してしまうと、話し合いが進まないどころか、家の購入計画まで白紙に戻ってしまう可能性があります。
そこで、今回はマイホームの建設や購入の際に夫婦で意見が対立したときの対処法をご紹介しましょう。
無理やりどちらかの意見を押し通した場合、夫婦仲にまでひびが入ってしまうかもしれません。
いったいどうすれば意見を上手にすりあわせられるのでしょうか?
答えは、この記事を読めば分かりますよ。
1.マイホームの購入や建築の際に意見が割れやすいものとは?
前述したように、マイホームは人生最大の買い物のひとつです。
また、人生の大半を過ごす場所になる可能性のあるものを買うわけですから、「こんな家を買いたい、建てたい」という希望はたくさん出てくるでしょう。
夫婦で意見がぶつかり合うことも珍しくありません。意見が割れやすい案件はいろいろありますが、特に「予算」や「間取り」、「住宅設備」などが多いようです。
予算は、建売住宅でも注文住宅でも意見が割れやすい案件ですが、間取りや住宅設備は注文住宅を希望する夫婦がもめやすい案件でしょう。
つまり、建売住宅よりより自由度の高い注文住宅を建てる方が、夫婦の意見は割れやすいのです。
2.無理やり自分の意見を押し通すと……?
一度夫婦で意見が割れてしまうと、すりあわすのはなかなか大変です。
中には強引に自分の意見を押し通したり、配偶者の意見が押し通されたりした人もいるでしょう。
しかし、どちらか一方の意見を押し通してしまうと、しこりが残ります。
せっかく建てた家にも愛着が持てない、という人もいるのです。
さらに、夫婦仲にもひびが入ってしまったというケースもあります。
夫婦で意見が割れた場合、どちらかの意見を優先することもあるでしょう。
しかし、相手が納得しないまま自分の意見を押し通すのはよくありません。
自分の意見を無理に押し通すよりは、相手を説得することに力を尽くしましょう。
3.夫婦で意見が割れたときの対処法とは?
では。夫婦で意見が割れたときはどのように対処すればよいのでしょうか?
この項では、対処法の一例をご紹介します。
3-1.予算で意見が割れた場合は?
予算で意見が割れた場合は、ファイナンシャルプランナーに相談をしてみましょう。
ファイナンシャルプランナーとは、人生で総合的にかかるお金を算出し資金計画のアドバイスをしてくれる専門家です。
マイホームの購入には、何千万円というお金が動きます。
扱う金額が大きくなると、端数は気にならなくなるという人は意外に多いのです。
たとえば、通常の出費であれば百万円は大金でしょう。
しかし、数千万円の家を買う場合は「百万円くらいなら、予算オーバーしても大丈夫」と思えてしまうのです。
家を一括で買うという方はほとんどいません。
ほとんどが何十年単位でローンを組み、コツコツと払い続けていきます。
時間がたつほど、予算をオーバーした分が家計に響いてくるでしょう。
今は、勤続年数が長くなると給料が自動的に上がっていく、という会社は少ないです。
ですから、無理をしてローンを組むと少し予定が狂えば支払いが焦げ付くでしょう。
ファイナンシャルプランナーにローン返済のシミュレーターを作ってもらえば、「どのくらいの金額までなら、無理なくローンを払っていけるか」が分かります。
予算の目安も立てやすいでしょう。
3-2.建売か、注文住宅か意見が割れた場合は?
建売住宅と注文住宅には、どちらもメリット・デメリットがあります。
どちらのメリットの方が大きいかは、家を建てるタイミングにもよるでしょう。
ですから、絶対にどちらの方がよい、と決めつけるわけにもいきません。
このような場合は、住宅メーカーや実際に家を買ったり建てたりした人の意見を聞きましょう。
「何が何でも注文住宅(建売住宅)」という考えの人に、「建売住宅(注文住宅)でもよかったよ」という話を聞かせると、態度が軟化する場合があります。
3-3.間取りでもめた場合は?
これは、注文住宅の家を建てる場合に起こりがちなことです。
せっかく家を建てるのなら自分にとって使い勝手のよい家にしたい、と誰もが思うでしょう。
また、「こんな家に住みたい」という気持ちが強い人ほど、注文住宅を選ぶ傾向にあります。
夫の思い描く理想の家と妻が思い描く理想の家が異なった場合は、当然もめるでしょう。
こうなった場合は、「お互いの第一希望」だけを取り入れた家を造りましょう。
「絶対にこれだけは譲れない」という条件を夫と妻が1個ずつ提唱します。
そして、それを取り入れた家を造ってください。
余裕があれば第二希望、第三希望を取り入れても構いません。
また、夫と妻、それぞれが最も長い時間を過ごす場所は、それぞれの希望を最優先しましょう。
たとえば、キッチンは妻の思い通りの間取りにした方が、使いやすくなります。
それぞれの個室が欲しいという場合は、共有スペースの広さを犠牲にするか、個室の広さを犠牲にするかを洗濯しましょう。
特に、都市部で家を建てる場合は、すべての希望を聞き入れると予算が天井知らずになる場合もあります。
3-4.モデルハウスを見に行くのも参考になる
注文住宅を建てる場合、「こんな家にしたい」という強いこだわりを持っている方は多いでしょう。
しかし、理想の家イコール暮らしやすい家、とは限りません。
たとえば、冬も温暖な代わりに夏は蒸し暑い地域に純ヨーロッパ風の家を建てたとしましょう。
ヨーロッパ風の家は、冬を温かく過ごしやすいようにできています。
ですから、夏蒸し暑く冬も暖かい気候の場所に建てるのは適していません。
また、大人の隠れ家のような小さいスペースに必要な機能がギュッと詰まった家を建てたとしましょう。
このような家は、少人数の大人が暮らすには問題ありません。
しかし、この家で子育てをしたり老後を過ごしたりするのは大変です。
このように、家はあこがれや「現在のこと」だけを考えて建てると失敗しやすいでしょう。
長い間家族が暮らし続けている家を造るためには、モデルハウスをたくさん見て参考にしてください。
モデルハウスは無難な家が大半です。
しかし、その反面「多くの人にとって暮らしやすい家」になっています。
ですから、モデルハウスのような間取りをベースに、自分のこだわりを加えていけば、自分にとっても理想に近い家になるでしょう。
4.おわりに
いかがでしたか?
今回は家を建てる際に夫婦で意見が割れたときの対処法についてご紹介しました。
まとめると
- 家を購入したり建てたりするときに、夫婦で意見が割れることは珍しくない。
- どちらかの意見を無理に押し通そうとすれば、夫婦関係までひびが入る場合もある。
- 第三者の意見を聞くことも大切。
- お互いにとって譲れない条件だけをかなえてもらい、後は妥協するという方法もある。
ということです。
10年ほど前から、家を建てたりリフォームしたりする様子をドキュメンタリー風に見せる番組が、人気を集めています。
このような番組でも、夫婦の意見を平等に取り入れた家はすてきですし、依頼主も満足そうです。
ですから、時間をかけて話し合ってお互いが納得できる妥協案を見つけることが一番でしょう。