窓掃除のやり方を知りたい! 〜本当に効果のある方法4つのポイント〜

窓掃除の正しいやり方、ご存じですか? 実は、窓掃除には「効果の上がる順番や方法」があります。なんとなく拭くだけではきれいにならないのです。正しい方法を知らないまま掃除をすると、「拭きすじ」や水跡がはっきり残ってしまいます。そのため、一生懸命掃除しても成果が上がらず「窓掃除嫌いなんだよね」という人が多いのです。そこで、効果的な窓掃除の方法やポイント、お役立ちグッズなどの情報をご紹介しましょう。

  1. 窓の掃除について
  2. 窓の掃除の方法
  3. 窓をきれいに保つ方法
  4. 窓の掃除〜よくある質問〜

この記事を読んでいただければ、窓をきれいにするコツがわかります。ぜひお役立てください。

1.窓の掃除について

窓の掃除に取りかかる前に、窓につく汚れの種類や効果が上がる掃除の回数・タイミングなどの基礎知識をご紹介しましょう。最初に頭に入れておくと役立ちます。

1-1.窓の汚れについて

「窓の汚れ」は1種類ではありません。というのも、窓の内側と外側では汚れの種類が異なるからです。どのような種類があるのでしょうか。

1-1-1.窓の外側の汚れ

窓の外側の汚れは主に以下のものです。

  • 排気ガスに含まれるススやPM2.5
  • 泥や砂、土ぼこり
  • 花粉

周囲の環境によって、これらが窓に付着する量は異なります。

1-1-2.窓の内側の汚れ

窓の内側の汚れは主に以下のものです。

  • タバコのヤニ
  • 料理の油
  • 手あか
  • 室内のホコリ

ひとくちに「窓の汚れ」といっても、このように種類が違うことを覚えておいてください。汚れの正体を知っていれば対策もとりやすくなるものです。

1-2.窓掃除の回数・タイミングなど

窓掃除の効果を上げるには、最適な回数やタイミングを知っておくことも大切です。

1-2-1.窓掃除の頻度

簡単な窓掃除は1か月に1度、本格的な窓掃除は3か月〜半年に1回のペースが最適でしょう。というのも、それくらいがちょうど「蓄積した汚れが目立ってくる期間」だからです。ただし、揚げ物や焼き肉などを頻繁に行う、排気ガスが多い環境に住んでいるなどの場合は、もっと短いサイクルで行うほうがいいでしょう。

1-2-2.窓掃除のタイミング

「窓外側」の掃除は「効果が上がるタイミング」があります。たとえば、以下のようなときがおすすめです。

  • 雨上がり:窓の外側についていた汚れが雨によって「ふやけた」状態になるため掃除の効果が上がりやすい
  • くもりで湿度の高い日:湿気が多くくもっている日は、窓の汚れが水分を吸収して柔らかくなっているので落としやすい

ちなみに、窓の内側は「結露がたまっている、寒い冬の朝」がグッドタイミングです。夜の間に、外と室内の気温差で窓ガラスがくもり窓全体の汚れが湿気で浮き上がっています。結露を拭き取るついでに、軽く窓掃除もしましょう。

2.窓の掃除の方法

ここからは、窓掃除に必要な道具や具体的な掃除方法をご説明します。掃除を始めてからあわてないように、最初に必要な道具をそろえておくことが大切なのです。

2-1.窓掃除に必要な道具

窓掃除に必要な道具をご紹介しましょう。掃除がはかどるので、できるだけ全部そろえることをおすすめします。

2-1-1.ストッキング

ストッキングは静電気で窓のホコリを付着します。丸めて使うか、ストッキングの中に靴下を入れて団子状にしたものが便利です(ストッキングがない場合は、市販のホコリを吸着するタイプのワイパーでも可)。

2-1-2.新聞紙

新聞紙のインク油は、窓についた油系の汚れを分解するだけではなくガラスにツヤを与えてくれます。2〜3部用意するといいでしょう。新聞紙はぬらして使用するのでバケツ1杯分のぬるま湯も用意してください。

2-1-3.窓ガラス用の洗剤

窓掃除用の洗剤でおすすめなのは、重曹スプレーなど「アルカリ性」の洗剤です。特に最近は、重曹よりもアルカリ性が高い「炭酸ソーダ」系スプレーに人気が集まっています。洗浄力はあるのに手荒れがしにくく、リーズナブルなのが人気の秘密でしょう。

2-1-4.そのほか

ほかにも、以下のアイテムがあると便利です。

  • タオル(濡らして使用するものと仕上げ用に乾いたまま使用するもの両方)
  • 掃除用ブラシ(大きさが異なるものを数種類用意すると便利)
  • バススポンジ
  • スクイジー(仕上げ用に必要。数百円で購入できる)
  • ゴム手袋

2-2.窓掃除の主な方法と流れ

窓掃除の方法と作業の流れをご紹介します。

2-2-1.窓

  1. まず、「窓が乾いている状態のまま」丸めたストッキングで汚れを拭き取る
  2. ぬるま湯に浸した新聞紙をボール状に丸めて、窓ガラスをこすりながら汚れを落とす
  3. 1・2で落ちない汚れは、窓掃除用洗剤をタオルに吹きかけ、拭く
  4. 水に浸してゆるく絞ったタオルで水拭きをする
  5. スクイジーで水切りをする
  6. 乾いたタオルでから拭きをする

これでも落ちない、しつこい汚れの場合は、プロが使用する強力は業務用ガラスクリーナーを使うのもおすすめです。

2-2-2.サッシ・窓わく

  1. ブラシでレールにたまっている土ぼこりなどをかき出す
  2. 掃除機で1を吸い取る
  3. 細かい部分の汚れは、綿棒・歯ブラシなどで落とす
  4. レール全体を、炭酸ソーダ系の洗剤をスプレーしたタオルで拭く

窓わく全体も炭酸ソーダ系の洗剤をスプレーしたタオルで拭いてから、水に濡らして固く絞ったタオルで仕上げ拭きしてください

2-2-3.カビを落とすには

窓のパッキンにカビが生えて落ちない場合は、「漂白剤」を使いましょう。

  1. キッチンペーパーに塩素系漂白剤をしみこませ、カビのあるパッキンに貼り付ける
  2. 5分ほど時間を置きタオルで水拭きをする

なかなか落ちないパッキンのカビは、プロ仕様の強力な「カビ取りジェル」を使うのもおすすめです。

2-3.窓掃除の注意点とコツ

窓掃除の注意点やコツを知ると、より作業の効果が上がります。

2-3-1.窓掃除の注意点

窓掃除で1番気をつけたい注意点といえば「窓ガラスに直接洗剤をスプレーすること」でしょう。なぜなら、洗剤液がホコリや花粉などとからまり、汚れが落としにくくなるからです。
まずは、前項でご説明したように「乾いた状態のまま」ストッキングなどで表面に付着している汚れを落としてから洗剤を使って掃除をしましょう。そのときも、直接窓ガラスにスプレーせず、乾いたタオルにスプレーしたもので汚れを落とすようにしてください。

2-3-2.窓掃除がはかどるコツ

便利な窓掃除グッズを使うのも、より楽しく掃除がはかどるようにするコツです。

  • マイクロファイバーの窓拭きシート(使い捨てタイプ):洗剤なしで「拭きすじ」も残らず手軽にささっと掃除ができる
  • 両面ガラスクリーナー:強力マグネットで、窓ガラス越しに2つのパッドを密着させ、窓の内側・外側を同時に掃除
  • タンクつきワイパー:水や洗剤を入れるスプレータンクにワイパーを取り付け、スプレーしながら同時に拭き取り掃除ができる
  • 洗剤不要のクロス:霧吹きで水を吹きかけるだけで汚れを落とすクロス。洗剤の飛び散りや吸い込みが気になる人におすすめ

3.窓をきれいに保つ方法

窓掃除できれいになった状態を、できるだけ長く保つにはどうしたらいいのでしょうか。「きれい」を保つポイントや、汚れが付着しないように予防するポイントをご紹介しましょう。

3-1.きれいな状態をキープするポイント

きれいになったガラス窓の状態をキープするポイントは、「軽い汚れをこまめに拭き取る」ことです。汚れはたまればたまるほど掃除が大変になり、やる気もうせてしまいます。「2-3-2」の項でご紹介した「マイクロファイバーの窓拭きシート」を使い、1週間に1度は全体を軽く掃除しましょう。窓拭きシートは、カゴなどに入れて窓際に置けば取り出すのも面倒ではないのでこまめに掃除ができます。

3-2.汚れを予防する方法

ちょっとひと手間かければ、窓ガラスに汚れがつくことを予防できます。家にあるものでできる簡単な方法をご紹介しましょう。

3-2-1.柔軟剤を使う

静電気を防止する衣類用柔軟剤は、窓ガラスの「静電気によるホコリの付着」も防ぎます。

  1. 柔軟剤1に対し水100を混ぜた溶液を作る
  2. 1にタオルを浸す
  3. 固く絞る
  4. 3で窓ガラス全体を拭き、仕上げにスクイジーを上から下にかけ水分を払う

柔軟剤がコーティングの役目をするので、カラ拭きはせずそのまま乾かしてください。

3-2-2.リンスを使う

髪の毛の静電気を予防しツヤを出す効果があるリンスは、窓ガラスにも同じ効果を与えます。

  1. 水1リットルに対しリンス3〜4適をたらす
  2. 1をスプレーに入れてから、タオルにふきかけ窓ガラス全体に塗る
  3. 乾いたら、タオルかマイクロファイバークロスなどで仕上げ拭きをする

リンスの量が多すぎると、ガラスに「拭きすじ」が残ってしまうので気をつけてください。

3-3.注意点

窓の汚れ防止作業を行うときは、「風のない日」にしましょう。また、窓掃除から時間を空けずに行ったほうがいいので、掃除+予防作業まで一気に行うほうが効果的です。

4.窓の掃除〜よくある質問〜

窓の掃除に関してよくある質問をご紹介しましょう。

Q.家にある道具で窓ガラス掃除に使えるものはありますか?
A.台所の食器洗いスポンジが便利です。カッターで縦4本、横5本に切り込みを入れてください。細かい部分まで汚れを落としやすくなります。

Q.室内の窓掃除は「飛び散り」が気になるので洗剤を使いたくありません。どうしたらいいでしょうか?
A.「2-1.窓掃除に必要な道具」でご紹介したように、ストッキングや新聞紙を使った掃除がおすすめです。室内であれば、この2つでもきれいにできるでしょう。

Q.古着は窓ガラスの掃除に使えますか?
A.窓ガラスの掃除には「フリース」がおすすめです。静電気が起きやすい素材なので、窓の汚れやホコリを吸着してくれます。不要なフリースがあれば使いやすい大きさに切って、拭き掃除用にしましょう。

Q.網戸を簡単に掃除する方法はありますか?
A.フローリング掃除用の、「シート状使い捨てワイパー」を使いましょう。ワイパーにシートを取り付け、網戸を上下左右に滑らせるだけです。室内側を先に掃除してから室外の掃除をしてください。

Q.子どもが窓ガラスにつけたシールの跡が落ちません。きれい落とす方法を教えてください。
A.台所用の中性洗剤をスポンジにたっぷりと含ませ、シールの部分を濡らします。その上からラップを貼り15分ほどそのままにしてください。その後、金属製のスクレーパー(ホームセンターなどで販売)ではがしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。窓掃除の正しい掃除方法や、必要な道具、コツやポイントなどの情報をご紹介しました。窓掃除は手順を間違えると、「一生懸命拭いても汚れがなかなか落ちない」「拭いても拭いてもすじが残る」状態になってしまいます。順番を間違えないようにしてください。また、せっかくきれいにした窓は、ちょっとひと手間かけて「きれいが続く」状態にしたいものです。汚れのない窓は部屋も明るくなり清潔な印象になります。ぜひ、この記事を参考に掃除してみてくださいね!