店舗の床をリフォームしたい!どのような方法があるの?

店舗の床は、最も汚れやすく意外に目立ちやすい場所です。ですから、清掃だけではなく定期的にリフォームも必要でしょう。

そこで、今回は店舗の床をリフォームするメリットや方法をご紹介します。飲食店の場合は、居ぬきといって別の飲食店が入っていた場所を利用して新しく店をオープンさせることも珍しくないでしょう。

その場合は、内装工事をすることもありますが、床は見落とされがちな部分です。しかし、床をリフォームすれば、店の印象も一変するでしょう。店舗のリフォームを考えている方は、ぜひこの記事を読んでみてください。

  1. 店舗に使われている床の種類は?
  2. 床のリフォームが必要なのはどんなとき
  3. 床をリフォームする方法は?
  4. 床をリフォームする際の注意点

1.店舗に使われている床の種類は?

床は、普段あまり意識されない部分です。しかし、天井と等しい広さがあるので床の色や素材で店の印象は大きく変わるでしょう。

店舗の種類によって床の素材も変わります。たとえば、事務所やブティックなどに利用されてきた店舗の床はカーペットタイルが使われていることも多いでしょう。音がしませんし、高級感があります。

飲食店の場合は、フローリングやタイルの床のところが多いでしょう。飲食店は常に清潔さが求められます。ですから、掃除をしやすい床が一番便利なのです。また、タイルやフローリング床は種類がたくさんありますから、飲食店のインテリアに合わせやすいでしょう。

店舗の床はタイルやフローリングが多いんですね。
はい。たくさんの種類があるので、店の雰囲気にあったものを選びましょう。

2.床のリフォームが必要なのはどんなとき

では、床のリフォームが必要になるのは、どんなときでしょうか? この項で詳しくご紹介します。自分の店舗に当てはめてみてください。

2-1.経年劣化した

床は、毎日たくさんの方が歩きます。繁盛している店舗ほど来店者が多いので、劣化も早くなるでしょう。フローリングの床ならばワックスや木目がはげて傷が目立ち始めます。タイルも目立つ傷がつきますが、ときにはタイル自体がはがれてしまうこともあるでしょう。1枚はがれればそこにゴミやほこりがたまってほかのタイルもはがれやすくなります。

また、白いタイルの場合は汚れが落ちずに黒ずんで不潔な感じになるかもしれません。タイルカーペットやじゅうたんの場合は、けばだちがひどくなったり人がよく通る部分だけ、毛がすり切れたりするでしょう。また、汚れが落ちなくなることも珍しくありません。

2-2.掃除が大変になった

居ぬきの店舗の場合、商売の内容と床の素材があっていないことも珍しくありません。たとえば、飲食店でもタイルカーペットや毛足の長いじゅうたんの床ということもあるでしょう。

また、水や油が床に落ちやすいのにつるつるのタイルが床材として使われているということもあります。このような場合、掃除も大変ですし店舗が使いにくいでしょう。特に、床材が滑りやすいものですと、事故の原因になります。滑り止めのファックスを利用する方法もありますが、床材自体を取り替えた方がよい場合もあるのです。

2-3.床材の色や素材が、店舗のインテリアとあわない

床は、あまり意識をしませんが目立つ場所です。たとえば、飲み物と軽食がメインのおしゃれなカフェの床が、オフィスの床のような無機質な色のカーペットではちぐはぐな感じがするでしょう。逆に、落ち着いた上品な雰囲気の店舗にカジュアルすぎるフローリングの床は似合いません。このように、床材とインテリアがちぐはぐですと店の印象が一気に悪くなるかもしれないのです。

経年劣化が最も大きな理由なんですね。
はい。見た目も悪くなるので早めにリフォームしましょう。

3.床をリフォームする方法は?

この項では、床をリフォームする方法をご紹介します。お金をかけずにリフォームする方法もあるので、ぜひ参考にしてください。

3-1.床材を張り替える

これは、床材をすべてはがして新しいものと張り替えるリフォーム方法です。大がかりな工事になりますが、床を新品にするのと同じですので、耐用年数は長くなるでしょう。また、床全体が汚れている場合も床材を張り替えた方がよいケースもあります。築年数がたった店舗を居ぬきで利用した場合も、床材を張り替えることが多いでしょう。

3-2.床材の上に新しい床材を敷く

今は、フロアクッションやカーペットタイルなど、薄くても丈夫なシート状の床材があります。これを床の上にひけば短期間で床の印象を一変させることができるでしょう。フローリングの床の上に薄いラグを敷くような感覚、といえばイメージしやすいかと思います。賃貸物件などで大がかりなリフォームができない場合は、この方法を使いましょう。また、費用が安価で済むのも魅力的です。

3-3.部分リフォーム

床の一部だけが汚れていたり壊れていたりする場合は、その部分だけをリフォームしましょう。フロアカーペットやタイルなどは部分リフォームがしやすいです。しかし、市同じ品物が手に入らない場合は、リフォームした部分だけ割る目立ちすることもあります。

床をリフォームする方法はいくつかあるんですね。
はい。業者とよく相談して選びましょう。

4.床をリフォームする際の注意点

では、最後に床のリフォームをする際の注意点をご紹介します。ぜひ参考にしてください。

4-1.リフォームの期間を確認する

床のリフォームは、やり方によって期間が大きく違います。たとえば、床材をすべてはがしてリフォームする場合は1週間くらいかかることもあるでしょう。シート状の素材を敷くだけならば、1日で済む場合もあります。

また、広い店舗ほどリフォームに時間がかかるでしょう。ですから、リフォームにかかる期間を確認してから、リフォームの日を決定してください。お店の定休日に終わるならそれが一番ですが、どうしても店を閉めなくてはならないということもあるでしょう。その場合は、顧客の来店数が少ない時期を狙ってください。

4-2.価格だけで判断しない

リフォーム費用はできるだけ抑えたいという方は多いでしょう。しかし、床は一番いたみやすい場所ですし、負荷もかかります。ですから、価格だけでリフォーム方法を選ぶと、あっという間に再び劣化してリフォームが必要になるかもしれません。

また、店舗の場所や顧客の層によっても床のいたみやすさが違います。ちなみに、女性用の靴の細いヒールは床をいためやすいそうです。ですから、おしゃれな女性がたくさん顧客として来店する店は、無垢(むく)のフローリングよりもタイルなどの方がよいかもしれません。このように、顧客の層まで考えて、リフォームをしましょう。そうすれば、床材も長持ちするでしょう。

価格だけで業者を選ばないことが大切なんですね。
はい。また、リフォームの期間もよく確認してください。

おわりに

今回は、店舗の床のリフォームについてご紹介しました。新しく店舗をオープンする際、内装や外観を工事するのが一般的です。しかし、床はどうしても忘れがちな場所。しかも、どんな店舗にもあう黒のタイルだったりするとつい「このまま使おう」と思ってしまうこともあるでしょう。もちろん、それでもかまいませんが、念のために床の築年数を調べておいてください。床を張って20年以上がたっているならば、そろそろ劣化してくる頃です。オープンしてすぐに床のタイルがはがれたり傷が取れなくなってしまったりしたのでは、工事の二度手間になるでしょう。

また、建物の一部を店舗として借りている場合は、床材を勝手に変えられないところもあります。その場合は、フロアマットのようなものを敷いて印象を変えましょう。マットならば、すぐに外せますし床を傷つけることもありません。どのようなリフォームができるのかは業者と相談しましょう。