玄関ドアの上手な選び方は? 失敗しないコツと注意点を詳しく解説!

「そろそろ玄関ドアを交換したいけど、どんなポイントで選ぶとよいのだろう」とお考えではありませんか? 玄関ドアは、家の印象を大きく左右する重要なアイテムです。しかし、実際にどんな種類があるのか、どんなポイントで選ぶべきかなどよく分からないこともあるでしょう。

そこで今回は、玄関ドアの選び方について詳しく解説します。

  1. 玄関ドアにはどんな種類がある?
  2. 玄関ドアの選び方
  3. 玄関ドアの交換業者を選ぶポイント
  4. 玄関ドアの選び方に関するよくある質問

この記事を読むことで、玄関ドアを選ぶポイントがよく分かります。玄関ドアをリフォームする予定がある人は、記事を読んでみてください。

1.玄関ドアにはどんな種類がある?

最初に、玄関ドアにはどんな種類があるか、詳しく見ていきましょう。

1-1.開き戸タイプ

ドアノブやレバー・持ち手を手前に引く、もしくは、奥に押すことで開くタイプの玄関ドアです。

1-1-1.片開きドア

開き戸タイプの中でも、ごく一般的な玄関ドアが片開きドアです。シンプルなワンハンドタイプで、価格が安いのが大きなメリットになります。玄関ドアに特別な機能などを期待しない、玄関スペースが限られている、玄関の大がかりなリフォームは避けたいといった場合にも向くでしょう。なお、片開きドアの片方に大きなガラスが入ったドアを片袖ドア、両方に入ったドアを両袖ドアと呼びます。

1-1-2.両開きドア

両開きドアとは、2枚の玄関ドアをそれぞれのハンドルやレバーを持って開くタイプになります。玄関ドアに、重厚感をプラスしたい場合などにおすすめです。また、自転車などを玄関の内部に入れたい場合などにもよいでしょう。両開きドアは、片開きドアよりも玄関が大きく開くため、開放感がプラスされるのもメリットです。なお、片開きドアよりも広い玄関スペースが要求されます。

1-1-3.親子ドア

親子ドアとは、片開きドアの横側に小さなドアが付いているタイプの玄関ドアです。いつもは片開きドアを主に使用し、大きなものを出し入れするときなどに、小さなドアも使用するといった感じになります。玄関が大きく開くので、車いすでの出入りも楽にできるでしょう。ただし、親子ドアに交換するには、両開きドアと同様に広い玄関スペースが必要になるので注意してください。

1-2.引き戸タイプ

引き戸タイプは、扉を左右に引くことで開くタイプの玄関ドアです。

1-2-1.引き違い扉

引き違い扉は、戸を左右どちらにも開けることが可能です。開けたいほうの戸を引けば、簡単に開閉できます。ただし、開けていないほうに戸が2枚重なるため、開放されるのは左右いずれか片方だけになるのが特徴です。

1-2-2.片開き扉

戸を左右どちらかに開けるタイプの玄関ドアです。玄関の開口部が狭くても、楽な力で開けたい場合などに向きます。ただし、片開き扉には、引いた戸を壁側に収納するために、控え壁が必要です。

2.玄関ドアの選び方

玄関ドアを選ぶポイントを、具体的にご紹介します。

2-1.デザイン・色

玄関ドアを選ぶとき、デザインや色が大きなポイントになります。玄関は、家の外観に大きく影響を与えるアイテムです。そのため、すぐれたデザインと適切な色の玄関ドアを選ぶことが重要になります。外壁や屋根・玄関ポーチと調和させると、上品で落ち着いた印象に仕上げることが可能です。反対に、やや目立つデザインと色にすることで、アクセントを付けることもできます。

2-2.素材

玄関ドアを選ぶときは、素材も忘れずにチェックしてください。玄関ドアには、土ボコリや花粉・手あかなどさまざまな汚れが付着します。金属製で簡単に掃除できる素材であれば、お手入れも楽にできるでしょう。反対に、木材や石材などの天然素材を使用している場合、素材が劣化したり傷が付いたりしないよう、手入れする際に注意する必要があります。手間をかけずにキレイにしたいか、手間がかかってもこだわりの素材を選びたいか、じっくり考えてみるとよいでしょう。

2-3.機能性

玄関ドアは、機能性をきちんとチェックして選ぶことが大切です。玄関の内部に自転車や車いすなどを入れる必要があるなら、大きく開くタイプがよいでしょう。明るい玄関にしたいのなら、採光窓が付いたものがおすすめです。また、通風機能がある玄関ドアなら、風通しのよさを確保でき、家の中に湿気がこもりにくくなります。冬の寒さが気になる、冷暖房費を節約したという場合は、断熱性もチェックしたいポイントです。

2-4.サイズ

玄関ドアのサイズも、選ぶ際に必ずチェックすべきポイントです。単に古い玄関ドアを交換したいだけなら、既存の玄関ドアと同じサイズであることが条件になるでしょう。たとえデザインや色などが気に入っても、既存の玄関ドアとサイズが違うと、取り付けることができません。玄関の大がかりなリフォームを希望しないのなら、玄関ドアのサイズをよく確認して選んでください。

2-5.価格

納得できる価格であることも、玄関ドアを選ぶときに外せないポイントです。玄関ドアの価格は、素材や種類によって大きく異なります。予算に余裕があれば、選択肢が広がって理想の玄関ドアを選びやすくなるでしょう。しかし、ある程度予算が決まっているのなら、まずは、予算内でベストのものを選ぶことがおすすめです。業者に相談する際、事前に予算を伝えておいて、アドバイスをもらうとよいでしょう。

2-6.防犯性の高さ

玄関ドアは、防犯性の高さも重要になります。犯罪者の多くは、玄関から堂々と入り込むものです。最近では、破壊されにくい防犯ガラスを使用している、ピッキング被害に遭いにくい玄関キーを使っているなど、防犯性の高い玄関ドアも増えています。防犯性の高い玄関ドアに交換することで、女性や子ども・高齢者が一人で在宅することが多い家でも、安心して過ごすことが可能です。

3.玄関ドアの交換業者を選ぶポイント

玄関ドアの交換業者を選ぶポイントを、詳しく見ていきましょう。

3-1.玄関ドアの交換実績が豊富

まずは、玄関ドアの交換実績が豊富な業者を選びましょう。家のリフォーム業者は数多く存在していますが、それぞれ得意分野があるものです。たとえば、評判のよい業者であっても、水回りのリフォームが専門では、玄関ドアの交換を依頼することができません。一方、玄関ドアの交換実績が豊富にある業者なら、あらゆるパターンの交換工事を経験しているため、こちらの要望にも臨機応変に対応してもらいやすいでしょう。

3-2.丁寧な作業と高品質な仕上がりで定評がある

玄関ドアの交換で失敗しないためには、丁寧な作業と高品質な仕上がりで定評がある業者を選びましょう。交換費用が安く済んでも、適当な作業をされて低品質な仕上がりになると、後悔してしまいます。業者のホームページに掲載された実例や、顧客の口コミなどをチェックして判断するとよいでしょう。

3-3.現場視察や見積もりは無料

信頼できる業者では、ほとんどの場合で現場視察や見積もりが無料になっています。現場視察や見積もりは、玄関ドアの交換を検討するのに必要不可欠です。しかし、有料では、顧客から業者にコンタクトするハードルが上がってしまいます。そこで、あえて無料にすることで、自社との契約を検討してもらいやすくしているのです。実際に、無料の現場視察や見積もりから正式な契約につながることが多いことから、賢い判断ができる業者と評価できます。

3-4.リーズナブルで分かりやすい料金システム

リーズナブルで分かりやすい料金システムであることも、業者選びで必ずチェックしておきたいポイントです。玄関ドアの交換は、玄関ドアの種類や工事内容などにより、費用が大きく異なります。そのため、一律でいくらと提示しづらいのものです。しかし、信頼できる業者では、分かりやすい料金システムを確立し、明確な金額を提示してもらえます。さらに、リーズナブルなのも特徴です。

3-5.都合のよい工事日程を指定できる

信頼できる業者では、顧客の都合に合わせて工事日程を指定できるのも大きな特徴です。玄関ドアの交換は、屋内での作業を伴います。したがって、工事中は在宅していることが基本です。しかし、仕事などで多忙な人は、いつでも在宅できるわけではありません。その点、信頼できる業者なら、顧客が都合のよい日程に合わせて工事してもらえるので安心です。

3-6.スタッフの感じがよく顧客からの評判もよい

スタッフの感じがよく顧客からの評判がよいことも、業者選びで外せないポイントです。信頼できる業者は、スタッフの教育に力を入れています。丁寧な言葉遣いや態度はもちろんのこと、深い専門知識を身に着けているので、コミュニケーションを取っていて不安に感じることがありません。また、終始気持ちよく取り引きできるため、顧客からの評判も総じてよいものです。

3-7.保証やアフターサービスが充実している

玄関ドアの交換は、保証やアフターサービスが充実している業者に依頼しましょう。玄関ドアは、使用頻度が高いことから、意外と不具合が出やすい場所といえます。しかし、何らかの不具合が出ても、保証やアフターサービスが充実している業者なら、気軽に連絡して対応してもらうことが可能です。業者選びの際は、どんな保証やアフターサービスを受けられるか、きちんと確認しておきましょう。

4.玄関ドアの選び方に関するよくある質問

最後に、玄関ドアの選び方に関する質問に回答します。それぞれ参考にしてください。

Q.高価な玄関ドアのほうが満足度が高い?
A.一概にはいえません。高価な玄関ドアでも、デザインが気に入らない、価格の割には低品質などの理由により満足度が低くなることがあります。

Q.カタログを見て一目ぼれした玄関ドアに交換したいのですが?
A.カタログで見たイメージだけで交換を決めると、失敗しやすいので注意してください。カタログの色合いと実物の色合いでは、印象が異なることがあります。また、数値ではサイズが合うように見えても、実際には微妙に合わないこともあるからです。

Q.玄関ドアは何年に1回交換すべきか?
A.特に決まりはありません。傷みや汚れが気になるなど、交換したい理由ができたときに行うとよいでしょう。なお、玄関ドアの寿命は、よく使われるアルミ製で20~30年程度、木製で15年~20年程度が目安です。一般的な寿命を参考に、交換を検討してみてください。

Q.玄関ドアと一緒にリフォームしたほうがよい場所は?
A.予算に余裕があれば、玄関ポーチや門柱などを一緒にリフォームするとよいでしょう。家のエントランスが美しくなり、気持ちもリフレッシュできます。

Q.交換した玄関ドアに不満があるので返品したいのですが?
A.取り付けた後は、基本的に返品できません。たとえば、色合いが気に入らないなど依頼者による都合によるものは、返品ではなく交換での対応となるでしょう。なお、明らかに業者の落ち度により依頼したもの異なるものを取り付けた場合などは、業者負担によって交換してもらうことは可能です。

まとめ

今回は、玄関ドアの選び方について詳しく解説しました。理想的な玄関ドアに交換するには、デザイン・色・機能性・サイズ・素材・価格・防犯性など、さまざまなポイントをチェックする必要があります。カタログやネットの情報だけで選ぶと、実物を見て大きなギャップを感じたり設置できなかったりすることがあるので、注意しましょう。