リフォーム費用の相場はいくら? 絶対に損しないコツを伝授!
「そろそろリフォームしたいけどお金が心配」「できるだけ費用を抑えてリフォームしたい」など、リフォームには費用の問題がつきものです。理想のリフォームを実現するためには、どのくらいの費用が必要か知っておく必要があります。しかし、相場がどのくらいか分かりにくいのも事実です。そこで、今回は、リフォームの費用について相場を含め、詳しく解説します。
この記事を読むことで、リフォームの費用に関する基本が身につき、安心して工事を依頼できます。まずは、記事をじっくり読んでみてください。
1.リフォームについて
最初に、リフォームに関する基本を学びましょう。主な種類・タイミング・最近の傾向についても解説します。
1-1.リフォームとは?
リフォームとは、住宅の内装や外装を改築することを指します。家の取り壊しを行わずに、機能性や外観を向上することを目的に行うのです。住み慣れた家を活用し、お金を節約しつつ改良できる点で、多くの人がリフォームを行っています。
1-2.リフォームの種類について
リフォームの主な種類については、下記を参考にしてください。
1-2-1.フルリフォーム
フルリフォームとは、家全体を改装して新築のように変更することです。内装・外装を一新することで、新築のような仕上がりを期待できます。建て替えをするほどではないけど、古い家をリフレッシュしたいときには、フルリフォームを選ぶといいでしょう。比較的予算を多めに用意できる場合は、特におすすめです。
1-2-2.部分別リフォーム
たとえば、リビングだけ、風呂場だけなど、部分的に改装する方法です。予算に限りがあるときや、気軽にリフォームしたいときに向きます。部分別リフォームで人気なのは、トイレ・風呂場・キッチンなど、水回りの変更です。水回りが新しく快適になることで、暮らしやすさが高まります。
1-2-3.目的別リフォーム
介護のためにバリアフリー化したり、省エネ対策など目的に合わせたりして改装するものです。段差を解消したり手すりを設置したりなど、介護を必要とする人にも世話をする人にも、快適な環境を実現できます。また、エネルギー効率を高めるために、断熱素材を使用した外壁や窓枠に変更すれば光熱費を抑えるだけでなく、環境にやさしいリフォームとなるでしょう。
1-2-4.そのほかのリフォーム
傷んだ部分だけを交換するなど、主に修繕の意味合いが強いものです。キッチンの床材や、風呂場のタイル材など、痛んだ部材を入れ替えることで対応します。少ない予算であっても快適性をアップしたいときに、おすすめです。
1-3.リフォームするタイミング
リフォームをするタイミングとして多い理由には、以下のようなものがあります。
- 家が老朽化し補修や改修が必要になった
- 家族の介護が必要になった・子どもができたなどライフスタイルの変化があった
- 使いづらい部分を快適に変更したい
- 内装・外装のイメージチェンジでリフレッシュしたい
1-4.最近のリフォームの傾向
最近は、より機能性を高めたリフォームに人気が集まっています。バリアフリーで段差を少なくし、家の中での事故を防いだり床暖房の導入で冬でも素足で快適に過ごせるようにしたりなどです。また、部分的なリフォームを気軽に行うケースが増えてきました。今ある状態を生かしながらも快適に暮らすためには、必要な部分だけリフォームをするとコストパフォーマンスがいいからです。さらに、省エネ化への関心が高まっており、光熱費の削減につながるようなリフォームも注目されています。
2.リフォームの費用について
リフォームの費用について、相場や内訳・費用のかかるパターンを解説します。
2-1.リフォーム費用はどのくらいかかる? 相場は?
リフォーム費用は、家の広さおよび内容によってさまざまです。以下は、あくまでも目安として参考にしてください。
- フルリフォーム:500~2,000万円以上
- 部分別リフォーム:5~200万円以上
- 目的別リフォーム:50~200万円以上
- そのほかのリフォーム:数千円以上
2-2.リフォーム費用の内訳について
リフォーム費用の内訳については、以下をご覧ください。
- リフォーム工事費
- デザイン
- 電気工事費
- 材料費
- 人件費
- そのほかの雑費
2-3.費用のかかるリフォームとは?
リフォームの中でも、以下のような内容になると費用がかかるものです。工事内容によっては、想像以上に費用がかかることがあるので業者によく確認しておきましょう。
- 和風から洋風(もしくは洋風から和風)へのフルリフォーム
- 間取りの大幅な変更
- 階段の位置の変更
- 基礎工事のやり直し・強化を伴う場合
3.リフォーム費用を安く抑える方法
リフォーム費用を安く抑えるポイントを詳しく解説します。省エネ住宅ポイントについても、理解しておきましょう。
3-1.リフォーム費用の差について
リフォーム費用は、同じ内容を依頼しても業者によって差が出ます。理由は、人件費や工事費の設定が異なるからです。また、材料費の仕入れ方法や品質によっても上下します。そのため、リフォーム費用にかんしては、いくつかの業者に見積もりをもらって比較してみるといいのです。どの業者がどんな項目を高く設定しているか、あるいは、安くしているのか分かりやすくなります。
3-2.リフォーム費用を抑えるポイント
リフォーム費用を抑えるためには、以下のポイントを参考にしてください。
- 必要な部分だけのリフォームにとどめる(部分リフォームがおすすめ)
- 工事費用が安い業者に依頼する
- 材料の価格が安いものを選ぶ
- 自分たちでできるところはやる
- 複数の業者から見積もりをもらって最も安いところを選ぶ
3-3.省エネ住宅ポイントについて
省エネ住宅ポイントとは、省エネ住宅の新築やエコリフォームの普及を目的に作られた制度です。工事内容に応じてポイントが支給となり、地域商品券などに交換できます。より詳しい内容は、国土交通省の省エネ住宅ポイント説明ページを参考にしてください。なお、平成29年の時点では、新規申請分の募集は終了となっています。今後、新たに再開する可能性もあるのでこまめにチェックしておきましょう。
4.リフォームの見積もりの取り方を理解しよう
リフォームは、業者から見積もりをもらって検討することが大切です。見積もりのポイントや注意点・知っておくべきことなど詳しく解説します。
4-1.まずはどうする?
まずは、リフォーム工事業者のお問い合わせ窓口や専用フォームから見積もりを依頼しましょう。すると、業者から折り返し連絡がくるので、改めてリフォームの見積もり依頼をしてください。見積もりの段階では、複数の業者に依頼して構いません。
4-2.リフォームの見積もりのポイントや注意点
リフォームの見積もりは、以下のポイントに注意してください。
- 希望の工事日時を確実に伝える
- どこをどんなふうにリフォームしたいのか詳しく伝える
- 予算を必ず提示しておく
特に、予算については見積もりのときに知らせておくべきです。予算内でできるだけ理想の状態に近づけるために、いろいろと提案してもらいましょう。
4-3.リフォームの見積もりの取り方で知っておきたいこと
リフォームの見積もりを取るときは、見積もりを依頼した担当者の名前を控えておきましょう。口約束で軽く受けてもらえたので安心していても、実際に見積もりをもらったら予想外に高い費用だった、という例もあります。担当者にスムーズに確認を取るためにも、名前を控えておくことは大切です。また、リフォームを希望しない部分もハッキリしておきましょう。「いい機会だから同時にリフォームしましょう」などと言われ、必要のないリフォーム工事まで見積もりを依頼してしまうケースもあります。予算に余裕があるならともかく、業者のセールストークには気をつけましょう。また、見積もりをもらったら必ず隅々までチェックし、不明な項目での計上がないか確認し、必要に応じて修正してもらってください。
5.リフォームの相談や工事について
リフォームの相談や工事は、信頼できる業者に依頼しましょう。業者選びのポイントや注意点を含め、しっかり理解してください。
5-1.リフォームの依頼について
リフォームを依頼するためには、相談しやすい業者を選びましょう。担当者とのコミュニケーションがうまくいくことが、満足できる仕上がりにつながります。リフォームは、希望内容を正確に伝えることが重要です。不安や疑問を残したままにしないように、積極的に連絡を取り合って進めてください。なお、相性が悪い・態度が悪い担当者の場合は、担当替えも考えてもらいましょう。
5-2.リフォーム工事について
リフォーム工事を行うためにも、業者の現地視察が必要になります。実際に現場を見て初めて改善するべきポイントが分かるからです。現地視察をせず、適当に見積もりを出したり工事を進めようとしたりする業者には注意してください。実際に工事が始まってから、工事内容の認識違いなどのトラブルが起こる原因になります。また、リフォーム工事中は、依頼者として現場に顔を出しましょう。依頼どおりに工事を進めているか、不明な点はないかなどのチェックを行うだけでなく、現場作業者をねぎらうことも忘れないでください。
5-3.リフォーム業者選びのポイント
満足度の高いリフォームを実現するためには、信頼できる業者をきちんと選びましょう。たとえば、以下のポイントを満たすところなら安心です。
- 住宅リフォームで豊富な実績がある
- センスのいいリフォームに定評がある
- 要望・目的に合ったリフォームを提案してくれる
- 担当者の態度がよく親切で丁寧な対応ができる
- リフォーム費がリーズナブル
- 希望の工期で対応してくれる
- 顧客からの評判がいい
- アフターフォローがきちんとしている
5-4.リフォームの相談や工事に関する注意点
リフォームでは、疑問や不安を残したままにしてはいけません。工事内容にしても費用にしても、必ず業者と確認してすべての点でクリアにしておきましょう。後日、こんなはずではなかったと後悔しないようにするためです。実際のリフォーム工事に入る前に、担当者とよく相談しながらひとつずつ決めていきましょう。分からない点は、すぐに質問して納得できる説明を受けてください。
6.リフォームの費用に関するよくある質問
最後に、リフォームの費用に関するよくある質問に回答します。後悔しないためにも、それぞれの内容を確認しておきましょう。
6-1.自分たちですべてのリフォームを行えば安く済むのでは?
確かに、DIYが得意で、ごく一部だけのリフォームでいい場合は、自分たちだけですべてのリフォームを完了することができます。しかし、フルリフォームや目的別リフォームなど、高度なリフォームになると業者の技術や知識が必要になるでしょう。費用をできるだけ安く済ませたい気持ちも分かりますが、業者に依頼するべきところはきちんと見極めてください。
6-2.実際の請求金額が見積もりよりも高くなる理由は?
たとえば、見積もりのときよりも工事部分が増えた、材料を変更して高いものにしたなどの明確な理由があれば請求金額が高くなっても納得いくはずです。まずは、業者に確認して理由を説明してもらいましょう。ただし、業者が依頼者に確認なしに工事を進め、結果的に費用請求をしている場合もあります。必要のない工事であった場合は、きちんと抗議をし、支払いについて相談してください。
6-3.リフォーム費用は分割支払いができるのでしょうか?
リフォーム費用は、数百万円になることもあります。金額によっては、一括支払いが大きな負担になることでしょう。業者によっては、リフォーム費用の分割払いや、クレジットカード支払いを取り扱っているので確認してください。ただし、すべての業者が対応しているわけではないので注意しましょう。分割支払いを希望するときは、最初から取り扱いをしている業者を選ぶべきです。
6-4.明らかに手抜き工事があった場合は費用支払いを拒否できますか?
まずは、手抜き工事だと感じる場所の証拠を残しましょう。スマホでもいいので、画像撮影もしくは動画で記録してください。問題部分を具体的に示しながら問い合わせできて便利です。なお、明らかに業者の落ち度で合った場合は、やり直し工事を依頼してください。費用支払い拒否は、最終手段となります。なお、業者との間でトラブルになった場合は、独立行政法人国民生活センターなど、第三者機関に相談してください。
6-5.リフォームした状態ができるだけ長持ちするコツは?
定期メンテナンスを欠かさず行うことで、大幅な劣化や傷みを防ぐことができます。また、必要に応じて小規模な修繕を行うことも必要です。せっかく高額なリフォームを行っても、手入れが行き届いていなければ劣化のスピードも速くなってしまいます。傷んでいる部分を発見したら放置せず、すぐに対応しておきましょう。
まとめ
今回は、リフォームの費用について詳しく解説しました。住みやすく、快適な家を実現するためにも、上手(じょうず)にリフォームを行ってください。満足できる結果を手に入れるためには、信頼できる業者を選び、何度も相談しながらどんなリフォームが最適か決めていきましょう。費用についても、リーズナブルで高品質な工事を行っているところなら安心です。良心的な業者なら、予算内で最大限の努力をしてくれることでしょう。業者がすすめるままに依頼したら思わぬ出費になったなどの声もあります。後悔しないためにも、業者選びをしっかり行うことが大切です。