マンションリフォームの注意点を紹介! 失敗しないための確認事項も

「マンションのリフォームをするにあたって注意点を知りたい」という人は多いでしょう。マンションは一戸建てと違い、守らなければならないリフォームのルールがいくつかあります。知らずにリフォームしてしまうとトラブルに発展する可能性もあるので十分注意しなければなりません。

この記事では、マンションリフォーム前に確認すべきことや、リフォームを考える際の注意点などをご紹介しましょう。

  1. マンションリフォームできるケースとできないケースを紹介
  2. マンションリフォーム前に確認すべきことは?
  3. マンションリフォームにはどんなものがあるのか?
  4. マンションリフォームを考える際の注意点
  5. マンションリフォームの依頼先を選ぶポイント3つ
  6. マンションリフォームに関するよくある質問

この記事を読むことで、マンションリフォームをする前にやるべきことや、依頼先選びの注意点などが分かるはずです。ぜひ参考にしてください。

1.マンションリフォームできるケースとできないケースを紹介

まずは、マンションでリフォームできるケースとできないケースについてまとめました。

1-1.リフォームできるのは専用部分だけ

マンションのリフォームで気をつけなければならないのが、「リフォームできない部分もある」という点です。所有者が自由にリフォームできるのは専有部分だけであり、ベランダや窓枠・網戸・玄関ドア本体などは共有部分になるのでリフォームできません。

1-2.新耐震基準を満たしているマンションか

中古のマンションを購入してリフォームするケースもあるでしょう。その場合、マンションが新耐震基準を満たしているか必ず確認してください。基準を満たしていない場合、リフォーム工事の前に耐震工事が必要になります。高額な費用がかかる可能性があるので注意しましょう。

1-3.水回りはリフォームできない場合も

マンションの構造によっては、換気扇のダクトや配管の位置を変更するのが難しい場合もあります。水回りを移動するリフォームはできない可能性もあるので注意しましょう。事前に業者へ相談してからリフォーム内容を検討することをおすすめします。

2.マンションリフォーム前に確認すべきことは?

マンションリフォームをする前に確認すべきことには、以下のようなものがあります。

2-1.管理規約を確認する

マンションには必ず管理規約というものがあるため、リフォームを検討する前に必ず確認してください。管理規約には、リフォームが可能な専有部分の詳細や、管理組合への工事の申請手順などが記載されています。マンション独自のルールが定められている場合もあるため、しっかり確認しておきましょう。

2-2.ほかの部屋とリフォームが重なっていないか

同じマンション内でリフォーム工事の時期が重なっている部屋がないかチェックしておきましょう。もし何部屋も同時に工事するようなことになったら、騒音や材料の搬出入などでほかの住民に多大な迷惑をかけてしまいます。できれば工事の時期をずらすことができるよう、調整してみるとよいでしょう。

2-3.費用相場を把握しておく

リフォーム工事にかかる費用相場も把握しておきましょう。工事費用はリフォームする範囲や設備のグレードなどによりますが、施工業者による違いもあります。そのため、複数の業者に無料見積もりを依頼して比較するべきです。大まかな費用相場を把握しておくと悪徳業者とのトラブルも予防できるでしょう。

3.マンションリフォームにはどんなものがあるのか?

マンションリフォームの具体的な事例をいくつかご紹介しましょう。

3-1.スケルトンリフォーム

スケルトンリフォームとは、既存の壁や床などをすべて解体撤去し、内装を新しく作り上げるリフォームです。築年数が古く、配管の劣化も進んでいるマンションの場合は、このリフォームをおすすめされることが多いでしょう。もちろん費用は高額になりますが、間取りも自由に設計し直すことができるので理想の部屋を手に入れることができます。

3-2.水回りの全入れ替え

キッチンや浴室・トイレなどの水回りは、古くなってくると見た目だけでなく使い勝手も悪くなるため、リフォームで新しくすることを検討する人も多いでしょう。水回りの設備はグレードによって費用が大きく変わるため、あらかじめ予算を決めた上で慎重に選ぶことをおすすめします。

3-3.和室から洋室への変更

マンションのリフォームでは、和室から洋室への変更も人気です。畳をフローリングに変えるだけでなく、押し入れをクローゼットに変えるリフォームも同時に行うことが多くなっています。また、襖を撤去してリビングと一体化し、リビングを広くするリフォームもおすすめです。

4.マンションリフォームを考える際の注意点

マンションリフォームを考えるにあたって知っておきたい注意点をまとめました。

4-1.近隣住民への挨拶を忘れない

マンションのリフォーム工事では近隣トラブルが発生しがちなので、事前に挨拶をしておくことを忘れないようにしましょう。挨拶の際には、工事の内容や時間帯・曜日・工期などを必ず伝えるようにしてください。施工業者によっては挨拶にいってくれるところもありますが、自分たちでも挨拶をしておくことがトラブル防止につながるはずです。

4-2.使える床材に制限がある場合も

床のリフォームをする場合、マンションの管理規約で使用できる床材が制限されていることもあります。フローリング材には遮音等級というものがあり、遮音性の高いものを使用するように決められている場合が多いのです。必ず事前に確認しておきましょう。

4-3.補助金の対象にならないか確認を

リフォームの内容によっては補助金の対象になることもあるので確認が必要です。たとえば、断熱や省エネ・バリアフリーを目的としたリフォームは対象になる可能性が高いでしょう。補助金の対象条件や金額は自治体によって異なる場合もあるため、詳細を確認しておくことをおすすめします。

5.マンションリフォームの依頼先を選ぶポイント3つ

リフォーム業者を選ぶポイントをご紹介しましょう。

5-1.豊富な実績があるか

マンションリフォームの実績が豊富な業者を選びましょう。マンションならではの注意点を理解しているのでスムーズにリフォームができるはずです。また、高い技術力を持つ職人が在籍している可能性も高くなります。ホームページに過去の施工例を掲載している業者も多いのでチェックしてみるとよいでしょう。

5-2.見積書の内容は明確か

見積書の内容も細かくチェックしましょう。何にいくらかかるのか、詳細が記載されているか確認してください。「工事一式」というようにひとまとめにしている見積書には注意が必要です。不明確な見積書を提示し、高額な追加料金を請求してくる悪徳業者も存在します。

5-3.保証やアフターサービスの内容は充実しているか

保証やアフターサービスについてもきちんと説明してくれる業者がおすすめです。工事後、万が一トラブルが発生した際にどのような対応をしてくれるのか・保証期間はどのくらいなのかなど、詳しく聞いておいてください。

6.マンションリフォームに関するよくある質問

「マンションリフォームについて詳しく知りたい」という人が感じるであろう疑問とその回答をまとめました。

Q.近隣住民への挨拶には手土産を持っていったほうがよいですか?
A.短期間で済むリフォームであれば挨拶だけで問題ないでしょう。長期間に及ぶリフォームの場合は、手土産を持参するのがおすすめです。

Q.マンションのリフォーム工事は何日くらいかかりますか?
A.工事の内容や範囲によりますが、壁紙の張り替え程度なら1日で完了するでしょう。トイレや浴室・キッチンなどを丸ごと新しくする場合は、数日~数週間かかることもあります。

Q.マンションのリフォームでよくある失敗を教えてください。
A.構造上、間取りの変更ができなかった・希望の床材が使えなかった・機材や廃材の搬入経路が確保できなかったなどの例があります。

Q.リフォームとリノベーションはどう違うのでしょうか?
A.リフォームは、壊れていたり老朽化していたりするものを改良することをいいます。一方のリノベーションは、新たな価値や機能をプラスすることで住まいの性能を上げることです。

Q.悪質なリフォーム業者に多い手口にはどのようなものがありますか?
A.突然訪問してきて不安をあおり、リフォームをすすめてくる業者には要注意です。

まとめ

マンションリフォームの注意点やリフォーム前に確認すべきことなどを詳しくご紹介しました。マンションのリフォームを検討した場合、管理規約なども関係してくるので注意が必要になります。ぜひこの記事を参考に、スムーズなリフォームをしてください。