ユニットバスを補修する方法は? 劣化の原因や主な症状も詳しく解説!

「傷んだユニットバスを補修したいけど、どこに依頼すればよいか」「ユニットバスを自分で補修できる方法があれば詳しく知りたい」とお考えではありませんか? ユニットバスも経年などで素材が劣化したり不具合が出たりして、補修が必要になることがあります。しかし、自分で補修できるのか、業者に依頼したほうがいいのかなどよく分からないこともあるでしょう。

そこで今回は、ユニットバスの補修について詳しく解説します。

  1. ユニットバスが劣化する原因は?
  2. ユニットバスが劣化するとどんな症状が出る?
  3. ユニットバスを補修する前にチェックするポイント
  4. ユニットバスの補修方法
  5. ユニットバスの補修業者を選ぶポイント
  6. ユニットバスの補修に関するよくある質問

この記事を読むことで、ユニットバスを補修するポイントがよく分かります。まずは、記事を読んでみてください。

1.ユニットバスが劣化する原因は?

最初に、ユニットバスが劣化する原因について見ていきましょう。

1-1.経年

ユニットバスの素材も、経年によって徐々に劣化します。ユニットバスの寿命は、大体10~15年です。そのため、ほとんど使わない状態であっても、素材が寿命を迎えると表面がひび割れたり変色してきたりします。なお、使い方や使用環境などによって10年に満たなくても寿命を迎えることもあるでしょう。

1-2.掃除不足

掃除不足も、ユニットバスが劣化する原因の一つです。ユニットバスには、皮脂・水あか・ほこり・石けんカスなどさまざまな汚れが付着します。掃除不足で汚れを放置したままにすると、ユニットバスの素材を劣化させ、シミやひび割れの原因になることがあるので気を付けてください。

1-3.間違った掃除方法

間違った掃除方法によっても、ユニットバスが劣化します。ユニットバスに使用されている素材と相性の悪い洗剤を使用したり、力任せにこすり過ぎたりすると、変色したり傷が付いたりしやすくなるので気を付けてください。また、汚れを落とすために硬い素材の掃除道具を使うと、汚れ自体は落ちてもユニットバスを傷付け、劣化させてしまいます。

1-4.高温多湿

浴室が高温多湿になりやすいことも、ユニットバスが劣化する原因の一つです。もちろん、入浴する場所である以上、ある程度の高温多湿になることは想定されています。しかし、換気が悪い状態で常に湿気がこもっていたり、高温になったままの状態が長時間続いたりすると、ユニットバスの劣化を加速することになるのです。

1-5.重いものや硬いものを落とした

重いものや硬いものを落とすと、ユニットバスが劣化する原因になります。ユニットバスは、重いものや硬いものの落下を想定して作られていません。そのため、スマホなどを落とすと衝撃でひび割れたり欠けたりすることがあります。ひび割れや欠けが発生した場所から水分が入ればどんどん劣化し、水もれなどがすることもあるでしょう。

1-6.施工不良

施工不良により、ユニットバスの劣化が早く進むことがあるので注意しましょう。たとえば、浴槽と壁の接着が不十分だと、ひび割れたりすき間ができたりすることがあります。施工不良による劣化は、直後に分かることもあれば、数年経過して不具合が出てから判明するケースもあるでしょう。

2.ユニットバスが劣化するとどんな症状が出る?

ユニットバスが劣化するとどんな症状が出るか、具体的にご紹介します。

2-1.汚れが落ちにくくなる

ユニットバスが劣化すると、汚れが落ちにくくなることがあります。ユニットバスの表面のコーティングがはげて、防汚効果がなくなってしまうからです。また、ユニットバスの素材が劣化して表面に細かなひび割れが発生し、汚れが入り込んで落ちにくくなることもあるでしょう。いずれにしても、汚れが落ちにくくなったら、ユニットバスが劣化したと判断して何らかの対策を行うことがおすすめです。

2-2.変色する

ユニットバスが劣化すると、素材が変色することがあります。特に樹脂製のユニットバスは、入浴剤や水質によっても変色しやすいでしょう。薄い色のユニットバスだと、変色がより目立つこともあります。単に変色しただけなら、ユニットバスの機能に直接影響を与えることはありません。しかし、見た目が気になることから、心理的にマイナスとなるので補修することをおすすめします。

2-3.ひび割れが発生する

ユニットバスが劣化すると、表面にひび割れが発生することがあります。主に、素材が劣化したり重力がかかったりしたことが原因です。汚れが落ちにくいと感じてよく観察したら、実はひび割れが原因だったというケースもあります。ひび割れが発生したユニットバスは、悪化する前に補修することが大切です。

2-4.水もれが起こる

ユニットバスの劣化が進むと、水もれが起こることがあります。特に水もれしやすいのは、浴槽です。浴槽は人の重みの影響を受けて、ひび割れやすい場所といえます。最初はごくわずかなひび割れでも、進行すれば致命的な状態になるでしょう。水もれが起こったら、ユニットバスを早急に補修してください。

2-5.湿気がこもりやすくなる

湿気がこもりやすくなるのも、ユニットバスが劣化した症状です。換気扇の寿命が近づき、換気能力が落ちていると判断できます。浴室内の湿気を十分に換気できないと、湿気がこもってカビが繁殖しやすくなるのです。1日中換気扇を回しても湿気が残っている、湿気と共に嫌な臭いが気になるといった場合は、ユニットバスの換気扇を補修もしくは交換するとよいでしょう。

2-6.排水しにくくなる

なかなか排水しにくくなるのも、ユニットバスが劣化した症状の一つになります。掃除不足で汚れがたまっているだけなら、汚れを取り除けばスムーズに排水できるようになるでしょう。しかし、排水管の奥深くに汚れがこびり付いている場合は、簡単に落とすことができません。また、排水管自体も15~20年程度で寿命を迎えます。きちんと掃除しているのに排水しにくくなったと感じるようなら、補修するタイミングと考えましょう。

3.ユニットバスを補修する前にチェックするポイント

ユニットバスを補修する前に、いくつかチェックすべきポイントがあります。

3-1.補修すべき場所はどこか

まずは、ユニットバスで補修すべき場所はどこか確認してください。どこを補修すべきか把握することで、適切な方法で対処することができます。たとえば、ひび割れが発生した場合、一か所だけとは限りません。また、水もれする場合でも、場所によって補修内容が異なるため、最初の段階でしっかり見極めることが大切です。

3-2.どれぐらい劣化しているか

ユニットバスがどれぐらい劣化しているかも、補修する前に必ず確認すべき点です。たとえば、ごく浅いひび割れが浴槽の上部に発生しているだけなら、簡単な補修で済みます。しかし、深いひび割れが浴槽の下部に発生している場合は、補修が大がかりになったり補修不可で交換が必要になったりするでしょう。そのほかの部分も劣化の進み具合によって、補修ではなく交換が適していることもあります。

3-3.そのほかに気になる点はないか

そのほかにも、ユニットバスに気になる点はないか確認しておきましょう。特に長年使用しているユニットバスでは、同時に複数の場所が劣化して不具合が発生することが多いからです。気になる場所を補修しても、すぐにほかの場所の補修が必要になるのでは困ります。信頼できる業者に相談して、隅々までチェックしてもらうのもよい方法です。

4.ユニットバスの補修方法

ユニットバスの主な補修方法を詳しく解説します。

4-1.ひび割れの補修

ユニットバスがひび割れている場合、ごく浅い状態であればひび割れを埋めることで補修できます。専用の補修材でひび割れ部分を埋めることで、対応可能です。ただし、ひび割れが深い、水もれが発生しているなどの場合は、補修ではなく交換が適していることもあるでしょう。

4-2.劣化したパーツの交換

部分的な劣化なら、劣化したパーツを交換することで補修できることがあります。たとえば、ユニットバスの水栓やシャワーヘッドなどは、新しいものと交換することが可能です。浴槽の種類によっては、浴槽自体も交換することができます。なお、パーツを交換した場合、周囲と新旧の差が出やすい点がデメリットといえるでしょう。また、パーツ交換でも排水管の交換となると大がかりな工事になり、工期が長引き費用がかさむことになります。

4-3.ユニットバス全体の再塗装

ユニットバスの色あせや汚れ・カビになどによる変色が気になる場合は、ユニットバス全体の再塗装を行う方法もあります。再塗装すると、新品のように仕上がる、好みの色を選べることなどが主なメリットです。浴室のイメージチェンジにもなるので、今までの雰囲気をガラッと変えたい場合にも検討してみるとよいでしょう。

4-4.ユニットバス全体の交換

ユニットバスの劣化がひどい、寿命を迎えているなどの場合は全体の交換が妥当でしょう。場合によっては、補修よりも交換のほうが安く済むこともあります。ただし、ユニットバスの種類によっては、現在の場所にそのまま設置することができないケースもあるので注意しましょう。

5.ユニットバスの補修業者を選ぶポイント

ユニットバスの補修は信頼できる業者に依頼することが大切です。

5-1.施工実績が豊富

まずは、施工実績が豊富な業者を選びましょう。ユニットバスの補修で施工実績が豊富にあれば、さまざまな実例に基づいて臨機応変に対応してもらえます。施行実績が豊富な業者は、依頼者からの相談に的確な回答を返してもらえる点でも安心です。

5-2.高い技術力と丁寧な仕上がりで定評がある

高い技術力と丁寧な仕上がりで定評がある業者を選ぶと、満足度の高い仕上がりを実現できます。いくら費用が安く済んでも、低品質な仕上がりでは不満が残るでしょう。ユニットバスは毎日使う場所だからこそ、仕上がりのよさにはこだわりたいものです。高い技術力と丁寧な仕上がりで定評がある業者ならキレイに仕上げてもらえるので、気持ちよく使うことができます。

5-3.見積もりは無料

信頼できる業者のほとんどが、見積もりを無料で行っています。見積もりが無料なら、依頼者が気軽に相談できるからです。見積もりを出すだけでも、本来なら手間と時間がかかっているため、有料でも問題ありません。しかし、見積もりから正式な契約に進む例が多いことを考えれば、なるべく多くのチャンスをつかむことが大切です。見積もりを無料にしたほうが依頼者と業者の両方にメリットがあると理解している点で、信頼できる業者と判断できます。

5-4.料金システムが分かりやすくてリーズナブル

信頼できる業者は、料金システムが分かりやすくてリーズナブルです。ユニットバスの補修を依頼したくても、料金システムが不透明では困ります。しかし、料金システムが明確でリーズナブルな業者なら、安心して依頼することが可能です。ホームページに料金一例を提示してある業者は信頼できるといえるでしょう。ただし、不当な価格競争を避けるためにあえて掲載しない業者も存在します。その場合でも、問い合わせで親切に教えてもらえるのなら問題ありません。

5-5.都合のよい工期に合わせてもらえる

都合のよい工期に合わせてもらえるのも、信頼できる業者の特徴です。ユニットバスの補修は屋内に入って行うことになるため、基本的に工事中は在宅することになります。そのため、個人的な予定や仕事のスケジュールなどを調整する必要があるでしょう。依頼者にとって都合のよい工期に合わせてもらえる業者なら、日程を調整しやすくて助かります。

5-6.スタッフの対応が親切で顧客からの評判もよい

信頼できる業者は、スタッフの対応が親切で顧客からの評判がよいことも大きな特徴です。言葉遣いや態度が丁寧で、問い合わせにも親切に回答してもらえるので安心してやり取りできます。そのため、顧客からの評判もよいことが特徴です。また、スタッフが顧客にきちんと対応できる業者は、社員教員の大切さを理解している点でも信頼できるといえるでしょう。

5-7.保証やアフターサービスが充実している

保証やアフターサービスが充実していることも、信頼できる業者の特徴です。ユニットバスを補修した後でも、新たな問題が発生することもあるでしょう。また、補修した部分に不具合が再発する可能性もあります。何かあったときでも、保証やアフターサービスが充実している業者なら、安心して相談したり修理を依頼したりすることが可能です。

6.ユニットバスの補修に関するよくある質問

最後に、ユニットバスの補修に関する質問に回答します。それぞれ確認してください。

Q.ユニットバスの劣化を予防する方法は?
A.以下を参考にしてください。

  • 汚れたまま放置せずこまめに掃除する
  • 重たいものを落とさないようにする
  • 換気をよくして湿気を追い出す
  • 正しい掃除方法を心がける
  • 強い洗剤をなるべく使用しない

Q.ユニットバスの補修は何年ごとに行うべきか?
A.特に決まりはありません。基本的には、気になる点や不具合が出てきたタイミングで補修してください。

Q.20年以上使用したユニットバスは交換すべきか?
A.断言できません。ユニットバスの寿命は10~15年程度ですが、中には20年以上問題なく使用できるケースもあります。ただし、素材の劣化は確実に進んでいるので、気になる点があれば交換を検討するとよいでしょう。

Q.賃貸物件のユニットバスを補修したいのですが?
A.まずは、貸し主に相談してみてください。賃貸物件のユニットバスは貸し主のものなので、勝手に補修することはできないからです。万が一勝手に補修してしまうと、補修費用を自己負担したとしても契約違反になり、原状回復や退去を求められることがあるので注意しましょう。

Q.業者に補修してもらった場所から水もれするのですが?
A.すぐに業者へ連絡し、現場確認を受けてください。明らかに業者のミスによるものなら、無料で修理してもらえます。なお、証拠を残す意味でも、水もれしている場所をスマホなどで撮影しておくとよいでしょう。

まとめ

今回は、ユニットバスの補修について詳しく解説しました。ユニットバスにも寿命があり、経年などの原因により徐々に劣化します。また、使い方や使用環境などによっても劣化の進み具合が違ってくるものです。気になる点や不具合が出てきたときは、速やかに補修しましょう。放置すると劣化が進んで、補修が大がかりになったり交換が必要になったりすることがあります。なお、ユニットバスの補修は、この記事を参考にして信頼できる業者によく相談してみることがおすすめです。