お風呂の寿命はどのくらい? 故障の前兆・交換するタイミングを解説!

「お風呂の寿命は何年だろう」「故障の前兆や交換するべきタイミングを知りたい」とお考えではないでしょうか。15年以上使用すると何かと不具合も出やすく、新しい機能も気になるものです。

そこで今回は、お風呂の寿命や故障の前兆・交換タイミングについて詳しく解説します。

  1. お風呂の寿命はどれぐらい?
  2. お風呂の寿命と交換タイミング
  3. 寿命を迎えたお風呂のリフォーム方法
  4. お風呂のリフォーム工事について
  5. お風呂の寿命に関するよくある質問

この記事を読むことで、お風呂の寿命についてよく分かり、適切なタイミングで交換・リフォームできます。まずは、記事を読んでみてください。

1.お風呂の寿命はどれぐらい?

最初に、お風呂の寿命や故障の前兆・交換がおすすめのケースなどを見ていきましょう。

1-1.お風呂の寿命は15~20年程度

お風呂の寿命は、平均して15~20年程度です。設置・リフォームしてから15年を経過したお風呂は、寿命を迎えていると考え、交換を検討しましょう。ただし、使用頻度が高い場合などは早く寿命を迎えることもあるので、あくまで参考にしてください。

1-2.お風呂が故障する前兆・寿命を見極めるポイント

お風呂が故障する前兆としては、以下のような症状があります。

給湯器

  • お湯がぬるい:設定温度を調整してもお湯がぬるい・水しか出ない
  • 異音や異臭がする:通常の動作音とは異なる音がする・ガスや焦げた臭いがする
  • 突然停止する:突然湯沸かしができなくなる・電源が落ちる

ユニットバス

  • 浴槽にひび割れがある:お湯が減っている・床がいつもぬれている
  • 排水口が詰まっている:排水スピードが遅い・流れない・異臭やぬめりがある
  • シャワーの劣化:シャワーから水もれがある・温度調節ができない

そのほか

  • 換気扇が正常に動作しない:浴室内の湿気やカビがひどい
  • 壁や床・天井の素材の劣化:掃除をしても汚れが落ちない・ヒビ・欠けがあるじ

2.お風呂の寿命と交換タイミング

お風呂の寿命や交換タイミングについて詳しく解説します。

2-1.不具合が頻繁に見られる

お風呂のお湯がぬるいなど、不具合が頻繁に見られるときは寿命が近いサインです。いつ故障するか分からないので、早めに交換しましょう。特に、年末などの繁忙期に故障するとすぐに対応してもらえない可能性があります。寒い時期に不具合が出ないよう、早めに交換を相談・依頼してください。

2-2.ライフスタイルが変化した

結婚・出産・二世帯同居になったなど、ライフスタイルが変化したときは、お風呂を交換するタイミングです。家族が増えれば、給湯能力が低いと対応できません。また、家族一緒に入りたいのなら、広さも必要でしょう。また、二世帯同居となると、お風呂を別途新設することも考える必要があります。

2-3.新しい機能が欲しい

新しい機能が欲しいと感じたら、交換がおすすめです。お風呂の機能は、年々進化しています。たとえば、自動湯張り機能を利用すれば、お湯の量をチェックなくても設定した湯量まで足してくれて便利です。追い焚(だ)き機能があれば、湯冷めしやすい冬場でも安心でしょう。追い焚(だ)き配管の自動洗浄機能があれば、清潔なお風呂を維持しやすくなります。初期費用がかかっても、新しいお風呂に交換するメリットはたくさんあるのです。

2-4.介護が必要になった

家族に介護が必要になったときも、お風呂の交換時期と言えます。すべりにくい床に交換する・手すりをつける・浴室暖房を設置するなど、介護をする人・される人の両方が安全・快適に入浴できる環境を整えることが大切です。介護向きのお風呂に交換するときは、担当のケアマネージャーとも相談し、必要なリフォームを進めてください。

3.寿命を迎えたお風呂のリフォーム方法

寿命を迎えたお風呂をリフォームすると、快適な空間が実現できます。

3-1.在来工法からユニットバス・システムバスへ

在来工法からユニットバスやシステムバスへリフォームすると、掃除がしやすくなる・統一感のあるデザインを楽しむことができるなど、メリットが多くあります。たとえば、タイル張りのお風呂はレトロなイメージで根強い人気があるものの、タイルが割れたりはがれたりしやすく、また目地にカビが生えやすい点などが欠点です。しかし、ユニットバスやシステムバスにすれば、カビ対策もしやすくなり、常にキレイなお風呂を維持しやすくなるでしょう。

3-2.新機能をフル活用して快適な入浴生活

最新型のお風呂に交換すると、さまざまな新機能をフル活用することができます。たとえば、以下のような機能が人気です。

  • 自動湯張り・つぎ足し機能:設定した位置まで自動でお湯を張り、足りなくなったらつぎ足してくれる
  • ジェットバス機能:浴槽内部から気泡を発することでマッサージ効果が期待できる
  • 保温浴槽:お湯が冷めない浴槽の構造で、光熱費の節約になる
  • 追い焚(だ)き配管自動洗浄機能:汚れやすい追い焚(だ)き配管をボタンひとつで自動洗浄してくれる

3-3.バリアフリーや浴室暖房の導入で安心

浴室リフォームのタイミングで、バリアフリー設計にしたり浴室暖房を導入したりすると、高齢になったときにも安心してお風呂を楽しむことができます。バリアフリー設計にしておけば、段差につまずいて転倒するのを防ぐことが可能です。さらに、冬場はヒートショック(衣服を脱いだときに寒い空気に当たることで血圧が急上昇する現象)が起きやすいため、浴室暖房を導入することをおすすめします。

4.お風呂のリフォーム工事について

お風呂のリフォーム工事の費用・日数の目安や、信頼できる業者選びのポイントなどを解説します。

4-1.お風呂のリフォーム費用の目安

お風呂のリフォーム費用は、以下を参考にしてください。なお、実際にはグレードや広さによって金額が異なります。詳しくは、業者に見積もりをもらって確認してください。

  • 浴槽交換だけ:10万円程度~
  • 給湯器交換だけ:10万円程度~
  • ユニットバスからユニットバス:40万程度~
  • 従来工法からユニットバス:50万円程度~
  • 従来工法からシステムバス:70万円程度~
  • 従来工法のままリフォーム:60万円程度~

4-2.浴槽交換だけなら半日~1日程度

お風呂のリフォームの工事日数は、工事内容によって異なります。

  • 浴槽交換だけ:半日~1日程度
  • 給湯器交換だけ:半日~1日程度
  • ユニットバスからユニットバス:1~4日程度
  • 従来工法からユニットバス:3~7日程度
  • 従来工法からシステムバス:3~10日程度
  • 従来工法のままリフォーム:3~7日程度

なお、工事期間中は入浴できないため、親族の家でお風呂を借りたり入浴施設を利用したりすることなども考えておきましょう。

4-3.信頼できる業者選びのポイント

お風呂のリフォーム工事は、以下の条件を満たす業者に依頼しましょう。

  • お風呂のリフォーム・交換工事で多くの実績がある
  • 顧客の要望に応じて的確な提案ができる
  • 高品実な工事で定評がある
  • 見積もりは無料
  • リーズナブルで明確な料金システム
  • トラブル対応力が高い
  • 親切な対応で顧客からの評判がいい
  • 工事保証やアフターフォローが手厚い

4-4.悪質業者に注意すること

悪質業者に注意しましょう。たとえば、電話や訪問による営業で、自宅にいきなりやってきて「無料でお風呂の点検・チェックをしている」などと言いながら無理やり上がり込もうとする業者がいます。実際は、きちんと点検・チェックをせずに、「今すぐリフォームする必要がある」などと言って法外に高い契約を取ろうとするのです。悪質業者は、平日の昼間など、高齢者や女性がひとりで在宅している時間帯を狙ってやってくるので気をつけてください。思わぬトラブルを避けるためにも、不審な業者は家に入れないことです。

5.お風呂の寿命に関するよくある質問

最後に、お風呂の寿命に関するよくある質問に回答します。それぞれ参考にしてください。

Q.汚れが目立つ程度なら15年経過しても交換しなくていい?
A.給湯機能などに不具合がないのなら、急いで交換する必要はありません。しかし、汚れが目立つユニットバスなどは衛生面を考え、早めの交換をおすすめします。

Q.お風呂の寿命が短くなる使い方は?
A.たとえば、以下のような使い方をしていると寿命を早く迎えることになるでしょう。

  • 必要以上に長く給湯する
  • 頻繁に追い焚(だ)きをする
  • お湯の設定温度が高すぎる
  • 掃除や手入れをきちんとしない
  • 浴槽に合わない入浴剤を使用している

Q.浴槽に細かなひび割れが発生したら寿命?
A.設置後数年以上経過している場合は、寿命が近いと考えていいでしょう。浴槽の材質も、経年などの理由で徐々に劣化します。ひび割れが進行して亀裂を生じると、水もれの原因になるので早めの交換がおすすめです。

Q.お風呂を交換すると光熱費が下がる?
A.下がる可能性があります。たとえば、光熱費が安くなる深夜にお湯を沸かし貯湯する機能があれば、光熱費が下がることでしょう。ただし、お風呂が新しく快適になることで、長時間かつ頻繁に入浴するようになると光熱費が上がることもあります。

Q.寿命を迎えたお風呂の処分方法は?
A.業者に依頼して引き取り処分してもらうといいでしょう。通常、お風呂を交換する場合は、古いお風呂の撤去・処分費用も見積もりに入っているはずです。見積もりに記載がない場合は、業者に確認してみてください。

まとめ

今回は、お風呂の寿命について詳しく解説しました。お風呂も使い続けるうちに、素材が劣化したり不具合が出たりします。設置後15年を経過したお風呂は、寿命が近づいていると考え、早めの交換を検討してください。なお、15年に満たなくても、不具合が頻発している・ライフスタイルが変化した・家族に介護が必要になったなどの場合は、お風呂の交換をおすすめします。まずは、信頼できる業者に相談し、どんなお風呂にするといいのかよく考えてみましょう。