【プロ直伝!】壁のへこみを自分で修復してみよう! 穴や傷を補修していく方法

うっかり壁にへこみを作ってしまい、修理方法に悩んでいる人はいませんか? 壁は、案外衝撃に弱いものです。賃貸物件の場合、へこみをそのままにしていると、修理費用を請求されることもあります。

そこで、今回は壁のへこみや傷・小さい穴を自分で修理する方法を紹介しましょう。

  1. 穴が開きやすい壁とは
  2. 大きなへこみの修復方法
  3. 小さなへこみの修復方法
  4. へこみ修復時の注意点

この記事を読めば、費用をかけずに壁を修理する方法がよく分かります。壁のちょっとした傷やへこみの修理方法を探している人は、ぜひ読んでみてくださいね。

1.穴が開きやすい壁とは

壁がへこむと言っても石でできた壁は簡単にへこんだり穴が開いたりしません。では、どのような壁でへこむ・穴が開くのか確認しておきましょう。

1-1.へこむ・穴が開く壁があります

部屋の中を囲む壁は、基本的には「石膏(せっこう)ボード」という材質が使われています。石膏(せっこう)ボードとは、耐火性が強くて家の壁に使われることの多い材質の1つです。しかし、衝撃には弱くてものがぶつかる・力を加えることでへこんだり穴が開いたりする弱点を持っています。
自分で壁のへこみを直すときは、この石膏(せっこう)ボードを修復する必要があることをチェックしておきましょう。

1-2.壁がへこむ原因

壁がへこむ原因としては、室内でエクササイズを行う・子どものいたずら・家具の移動時の不注意などが挙げられます。以上のようなことが原因でへこんでしまうと思いましょう。
また、近年ではペットが原因で壁がへこんだり傷んだりするケースが増えています。壁のへこみは放っておくと徐々に広がることもあるので早めに直しましょう。

壁に使われる石膏ボードは衝撃には弱くてへこんだり穴が開いたりする弱点があるんですね。
壁のへこみは放っておくと徐々に広がることもあるので早めに直しましょう。

2.大きなへこみの修復方法

壁がへこんでしまったとき、業者に依頼して直すだけでなく自分で直すこともできます。そこで、DIYにて修復する方法についてチェックしておきましょう。

2-1.道具を用意する

まず、壁のへこみを修正するための道具を用意します。基本的には、ホームセンターなどに向かえば手に入るので確認してみましょう。

  • 石膏(せっこう)ボード
  • 壁パテ
  • サンドペーパー
  • 壁紙クロス
  • カッターナイフ
  • 小型のこぎり
  • ものさし

以上の道具があれば自分でも修正できます。金額的には1000円~2000円もあればすべて購入できるので準備しておきましょう。

2-2.へこんだ壁を切り取る

壁が大きくへこんだときは、まずその部分を切り取るところから始めます。へこんだ部分を中心に四角形となるように切り取りましょう。
このとき、しっかりとものさしで長さを測ると共に平行にすることを意識します。平行にしておかないと長さが違ってくる・見栄えが悪くなるなどさまざまな問題が起こるのです。見栄えをよくするためにもしっかり測ってから切り取りましょう。

2-3.切り取った部分に石膏(せっこう)ボードを張り付ける

へこんだ部分を切り取った後は、新しい石膏(せっこう)ボードを張り付けます。
切り取った部分と同じ大きさに石膏(せっこう)ボードを切り取りましょう。その後、張り付けたい部分にはまるか確認しながら微調整します。
このとき、壁の奥の桟木(さんぎ)が壊れているときは、桟木(さんぎ)を新しく用意する必要があると思いましょう。桟木(さんぎ)とは、建築時に用いる角材のことです。壁の裏側に張り付けており、家全体を支える木々の1つになっています。
新しい桟木(さんぎ)を新たに取り付けた後、石膏(せっこう)ボードを張り付けてクギやビスで留めましょう。ビスなどで止めておけば後の作業が楽になります。
特に、壁にへこみ以上に大きな穴が開いたときは、この桟木(さんぎ)による石膏(せっこう)ボードの張り付け作業が重要になると思いましょう。桟木(さんぎ)は、ホームセンターで販売してある小さい木材でOKです。

2-4.石膏(せっこう)ボードを張り付けてパテ埋めする

石膏(せっこう)ボードを張り付けた後は、パテで壁とボードを引っ付ける作業を行いましょう。パテとは、壁とボードの隙間を埋めると共に引っ付ける効果のある道具のことです。このパテ塗りを行わないとボードと壁に違和感がある状態のままになります。
パテをしっかり練った後、壁の隙間を中心に塗っていきましょう。このとき、壁とボードの隙間だけでなく修復部分全体を塗っていきます。ですが、塗り過ぎには注意しましょう。塗り過ぎるとその部分だけが盛り上がってしまうのです。パテが乾くには1~3時間ほど掛かるのでしばらく待ちましょう。
修復部分にパテを塗った後、サンドペーパーで壁を滑らかにします。パテを塗り込むとどうしてもムラが出てくるもの。そのムラを改善して壁に統一感を出すのがサンドペーパーです。サンドペーパーで壁を磨いてきれいに仕上げましょう。
サンドペーパーを掛けた後、もう一度パテを塗ればおおかたの修復作業は終了です。

2-5.壁紙クロスを貼る

パテ塗りまで終えた後は、仕上げに壁紙を貼ります。元の壁紙と近い色のものを選び、周りから浮かないようなものを選びましょう。
壁紙を貼るとき、ちょっと浮いてしまうときはサンドペーパーでもう一度磨いておきます。壁紙が浮くのは、下地のパテを塗り過ぎているのが原因です。きれいに仕上げるためにも再度サンドペーパーによるチェックを行うようにします。

へんこんだ部分を切り取って新しい石膏を張り付けるんですね。
パテ埋めをしてサンドペーパーで壁を磨いた後は壁紙クロスを貼って整えます。

3.小さなへこみの修復方法

大きなへこみの場合は、石膏(せっこう)ボードなどでの修復が必要です。しかし、小さい場合はそこまで大きなものは必要ありません。そこで、最低限必要なものと修復方法をチェックしておきましょう。

3-1.小さいへこみを直すときに必要なもの

小さいへこみを修復するとき、ピンなどによる小さい穴程度ならば接着剤だけで修復できます。穴に接着剤を入れるだけで穴程度ならばOKです。
しかし、中ぐらいの穴やへこみになるとアルミテープとパテ、メッシュテープ、新たな壁紙などによる修復は必要となってきます。家の中に以上の道具がないときは、事前に準備をしておきましょう。

3-2.へこみ部分の壁紙をはがしてテープを貼る

気になるへこみ部分があるときは、その壁紙をはがします。はがすのが難しいときは、カッターなどで壁紙を切り取りましょう。
はがした部分のへこみが小さいときは、アルミテープなどを貼って壁を平たんにします。壁を平たんにすることでへこみが無くなるのです。
アルミテープを貼った後は、メッシュテープをさらに上から張り付けておきましょう。メッシュテープを張り付けることでパテを塗りやすくしておくのです。

3-3.パテを塗って下地を作る

アルミテープで補修した後は、大き目のへこみと同じ要領でパテを塗っていきます。メッシュテープの上にならす感じで塗っていくのがコツです。へこみは小さいので少量を伸ばすように塗っていきましょう。
パテを塗って乾かした後、サンドペーパーで下地をきれいに仕上げておきます。へこみが小さいときは、きれいに下地を作っておかないと壁紙が浮いてしまうので注意しましょう。

3-4.壁紙を貼る

下地がしっかりと修復できた後は、その上から壁紙を張り付けます。新しい壁紙は、修復する壁紙と同じような色あいをしっかり選びましょう。
また、小さいへこみを修復する場合は、切り取った元の壁紙でも大丈夫です。壁紙を貼るためののりやボンドで引っ付ければ修復完了となります。

ピンなどによる小さい穴程度ならば接着剤だけで修復できるんですね。
中ぐらいの穴やへこみになるとアルミテープとパテ、メッシュテープ、新たな壁紙などによる修復は必要となってくるでしょう。

4.へこみ修復時の注意点

壁のへこみは、特に小さいものは自分で接着剤を使うだけで直すことも可能です。しかし、賃貸マンションなどで勝手に直すときは注意しましょう。
賃貸マンションの所有権は、あくまで大家にあります。そのため、管理会社などに黙って修復すると契約違反になることもあるのです。
特に、大きなへこみがあるときは自分で直すには難しいことがあります。そうしたへこみを直すのは、専門業者に依頼するほうが確実です。自宅でも大きなへこみ・穴が開いたときは業者に依頼しましょう。

賃貸マンションなどで勝手に直すときは注意が必要なんですね。
所有権は、あくまで大家にあるため、管理会社などに黙って修復すると契約違反になることもあるのです。

5.まとめ

いかがでしたか? この記事では壁のへこみの修復方法についてまとめました。
壁のへこみは、ペットや大きな力が掛かることでできます。
大きなへこみを直すときは、石膏(せっこう)ボードを使って本格的に直す必要があるのです。石膏(せっこう)ボードを切り取ってへこんだ壁と交換した後、パテなどを塗って壁紙を交換する必要があります。
小さいへこみの場合は、小さな穴程度ならば接着剤で修復できるもの。しかし、中ぐらいになるとアルミテープとパテで下地を作るなどの修復が必要です。
へこみが大きくなればなるほど見栄えや仕上がりが難しくなります。困ったときは無理をせずに専門業者の力を頼りましょう!