注文住宅を購入しよう! ~流れを知ってマイホームを手に入れる~
自分のこだわりを持って家を作ることができる注文住宅。
家族を持っている人の中には、1から自分たちの住む家を考えたい人がいるかと思います。
しかし、注文住宅ができるまでの流れをご存じでしょうか? 注文住宅は購入しただけでは手に入りません。さまざまな手続きを踏む必要があります。
この記事では、注文住宅を購入して入居するまでの流れをまとめました。
1.自分たちの家をイメージする
1-1.自分たちの住みたい場所の条件を整える
自分や家族と相談しながら家の条件を絞っていきましょう。
住宅の性能やデザインなどを金額面と相談しながら決めていきます。
また、家だけでなく住む場所を考えましょう。会社までの通勤時間・学校・医療福祉機関・スーパー・公共の交通機関など生活に便利な場所を押さえておきます。
1-2.資金計画を立てる
家に対するイメージが膨らんでくると資金計画を立てましょう。イメージだけでは具体的な資金計画が立てられず、前に進みません。
現在の貯蓄額を把握して注文住宅を建てるための資金を用意します。自分で用意できる資金と無理なく返済できる金額を計算してみましょう。基本的には「土地代+建物代」で予算を立てます。
予算を立てるときに注意したいのが電気・ガスなど住宅以外の費用を計算に入れること。引っ越しや土地調査など建築以外の別費用が必要だと知っておきましょう。
大よそですが、建物代の総予算のうち70~80%が建築費となります。
2.土地を探そう
2-1.理想の土地を探してみる
自分たちが住みたいエリア・予算などが固まってきたら土地探しを始めましょう。
住みたい地域の不動産などに相談して、自分たちのイメージ・予算・広さを現実的なものにします。
しかし、自分たちの理想とする土地はなかなか見つからないのが現実です。自分たちの理想だけでなく不動産アドバイザーの意見を参考にしながら選択肢を広げていきましょう。
2-2.土地を探すポイントや注意点
土地を探すときは期限を決めておきます。期限がないと理想ばかり求めて土地が決まりません。また、自分たちの家に対する優先順位を決めておきます。
2-3.施工会社を探す
土地が決まった後、家を建ててくれる施工会社を探しましょう。
施工会社では住宅展示会や施工物件を見ながら決めるようにします。自分がイメージする家を作っている業者に依頼するようにしましょう。
また、土地を探すのと同時に施工会社を見つけるのがポイント。事前に施工会社へ土地の情報を伝えておけば家を建てられるかどうか判断してくれます。
3.土地購入して間取りを決める
3-1.土地を購入する
土地が見つかったら家が建てられるか地盤調査を依頼しましょう。見つけた土地に問題がなく、家も建てられることがわかれば購入の契約となります。
土地を契約する前、不動産から重要事項の説明をしっかり受けるように。重要事項では自分たちで調べた情報に間違いはないか、ほかに不備がないか説明を受けましょう。問題がなければ購入手続きをします。
3-2.建築のプランニングを決める
土地の契約が終わると施工会社と共に家のプランニング開始です。プランニングをするときは家族としっかり話しましょう。
- 日差しがほしい。
- キッチンにこだわりたい。
- リビングは広いほうがいい。
出てきた意見を紙などに書き出して優先順位を付けていきます。自分たちで作った優先順位を元に施工会社と相談していきましょう。相談するときも、アドバイスを含めながら理想の家を作っていきます。
3-3.建築の請負契約を結ぶ
家のプランが固まったら施工の請負契約を結びましょう。
契約の際には工事請負契約書・工事請負契約締結書・見積書・設計図書の4つが渡されます。それぞれ契約書はボリュームがあるので契約当日に確認するのは不可能です。事前に写しをもらうことができるので確認しておきましょう。
4.住宅ローンを組む
4-1.無理のないローンを考える
家など大きな買い物のときは一気にお金を払うことはできません。そのため、月々に払うローンを組む必要があります。
ローンを組むコツは無理なく返せるプランを選択すること。ボーナスなどをアテにしたローンでは、いざというとき身動きが取れない可能性が出てきます。ローンは月々の給与から払える金額を考えましょう。
また、ローンに関して迷うことは多いかと思います。そんなとき、自分の依頼した不動産や施工会社に相談しましょう。頭金など始めに必要な資金のことなど教えてくれます。
4-2.頭金は用意する
一般的な頭金は建築費用の2割以上です。頭金を用意することで住宅ローンの多くが8割までの融資が可能になります。また、頭金が多ければ多いほどローンの負担は少なくなるのがポイント。完済までの期間が短く済みます。
だからといって、貯蓄のすべてを頭金に出すのは止めましょう。建築費以外にも引っ越しなどに費用が掛かります。どの部分に費用を使うのか考えながら頭金を出すようにしましょう。
5.住宅の施工開始
5-1.施工前の儀式やあいさつ
請負契約が終わってもすぐに工事とはなりません。
工事をする土地の神様に許しをもらうための地鎮祭を行います。また、自分の近所となる人へのあいさつ周りをしましょう。今後、自分が住む場所に住む人たちです。しっかりとコミュニケーションを取っておきましょう。
5-2.施工途中の様子も見てみる
家の施工が始まると自分たちにできることはありません。しかし、現場に足は運んでみましょう。
自分の家ができる中で思わぬトラブルが出ることもあります。そんなとき、現場の職人さんと仲良くなっておけばスムーズな対応を取れるのがポイント。
6.入居の準備をする
6-1.施工終了と建物のチェック
施工が終わった後、すぐに引き渡しとなりません。施工会社の担当者や工事管理者などの建物チェックがあります。床や壁の傷・ドアの不具合がないか確認するのです。
最後に、第3者機関による「完了検査」があります。この検査が終わると念願の引き渡しとなるのです。
6-2.アフターケアの確認
入居した後に何らかの不具合が出ることも考えられます。そのため、施工会社によるアフターケアの確認をしておきましょう。
アフターケアには定期点検や無料補償期間などがあります。アフターケアの有無と期限などをしっかり確認しておくのがポイントです。
6-3.オープンハウスの有無
施工会社によっては、自分たちの家を完成物件として一般公開する「オープンハウス」の申し出を受けることがあります。オープンハウスとして公開することで割引などのサービスがあるのです。
しかし、一般公開することで第3者による傷みや汚れ、さらに犯罪などの面でデメリットが考えられます。割引などに食い付く前にリスクを聞いた上で引き受けましょう。
7.まとめ
いかがでしたか?
この記事では注文住宅を購入して施工するまでの流れを紹介しました。最後に、施工までの大事なポイントを押さえておきましょう。
- 家を建てるための土地を探す。
- 土地は家族の希望を聞きながら優先順位を作る。
- 土地が見つかったら施工会社と共に家のプランを考える。
- 家のプランも家族ときちんと話し合う。
- 請負契約などはしっかり目を通す。
- 建築現場には足を運んでみる。
- 引き渡しが終わるまで気を抜かない。
自分たちだけの家を手に入れるには、さまざまな過程を踏む必要があります。しかし、不満が残らないようにしっかりと家のプランを練りましょう。