【必見】家を建てるための準備は? 流れは? 必要な知識をマスター!
家を建てることは、人生の一大イベントです。満足する家を手に入れるためにも、しっかり準備をしておきたいことでしょう。しかし、何から手を付けていいかわからない人もいるはずです。まずは、家を建てるために必要な知識を学びましょう。今回は、家を建てるための準備や流れについて詳しく解説します。これから家を建てたい人には必見ですよ。
この記事を読むことで、家を建てるために必要な知識が身に付き、何を準備するべきかわかります。建築業者の選び方についても理解できるので、最終的に満足度の高い家を手に入れることができるでしょう。家を建てることに後悔しないためにも、ぜひ最後までじっくり読んでみてください。
1.家を建てるまでの流れについて
最初に、家を建てるまでの流れについて基本を学びましょう。はじめが肝心ですから、しっかり頭に入れてください。
1-1.家を建てるための流れの目安
家を建てるまでの流れについては、以下を目安に考えてください。家を建てるためには多くのことを考えて計画的に進める必要があります。
- 家を建てる計画を立てる
- 建築方法・家のコンセプト・住み方・間取りなどを細かく決めていく
- 家を建てることに必要なお金について考える
- 土地が無い場合は取得を進める
- 建築業者を選ぶ
- 家の建築工事を行う
- すべての工事が終わったら入居して完了する
1-2.家を建てるための計画の立て方
家を建てることを決めても、計画がずさんではうまく進めることができません。まずは、大まかでもいいので家の完成予定時期を決めましょう。完成予定時期から逆算していけば、いつまでに何をするべきか判明します。タイト過ぎる計画にならないように、余裕を見ておくことが大切です。
1-3.家を建てるまでの流れに関する注意点
最初に計画をしっかり立てることができても、途中で突発的な問題が発生することがあります。何か問題が発生したときは、その都度で対応し、必要に応じて計画の修正を行いましょう。家を建てるまでに不安や疑問があるときは、業者に相談しながら進めていくことも大切です。また、実際に家を建てる段階になっても、悪天候や自然災害などの影響で工期が遅れることがあります。最終的に理想の家が建てばいいのです。無駄に焦らないようにしましょう。
2.家を建てる準備:家について決めよう
どんな家を建てたいのか、具体的に考えていきましょう。建築方法やコンセプト・住み方や間取りなど、ひとつずつクリアにしてください。
2-1.主な建築方法を理解しよう
家の建築方法で主なものを解説します。それぞれの特徴とメリット・デメリットを確認しましょう。
2-1-1.木造建築
昔ながらの住宅建築工法で、木の柱・梁(はり)・筋交(か)いなどで骨組みを作ります。木のぬくもりや風合いを求める人に好評です。設計の自由度が高く、思いどおりの家を実現しやすい工法と言えます。
- メリット:設計の自由度が高い・木のぬくもりや風合いを楽しめる
- デメリット:工期が長くなる
2-1-2.RC建築
RC建築とは、鉄筋コンクリート造のことで丈夫で地震などの災害に強い建築物を造ることができます。耐用年数も木造建築と比べて長く、資産価値を重視する人からも評価が高いことが特徴です。
- メリット:災害に強い(耐火性・耐久性がある)・遮音性に優れる
- デメリット:費用が高い
2-1-3.2×4(ツーバイフォー)建築
2×4(ツーバイフォー)建築とは、厚さ2インチ×幅4インチの木材を中心に、枠組み材・石こうボード・構造用合板を釘(くぎ)で打ち付けて建築する方法を言います。材料の規格が統一されているので、安定した品質の住宅を作りやすいことが特徴です。
- メリット:耐震性に優れる・工期が早い・品質が均一
- デメリット:間取りの変更が困難・施工できる業者が少ない
2-2.家のコンセプトを決めよう
家のコンセプトを決めることも必要です。今はイメージだけでも、実際に家を建てるときにはコンセプトが明確かどうかが仕上がりに大きな差を生みます。たとえば、「洋風でテラスのある家」「和風の重厚さが前面に出た家」「吹き抜けのある明るい家」など理想のコンセプトがあるはずです。どんなコンセプトの家にするか、住宅展示場を回ったりパンフレットを参考にしたりして多くの実例を見て決めていきましょう。
2-3.住み方を考えてみよう
家を建てるときは、どんな住み方を想定しているでしょうか。親世代と子ども世代が同居する場合は、2世帯住宅としての機能が求められます。また、老後の住みやすさを考えれば2階建てよりも平屋の方が都合がいいこともあるものです。自分たちのライフスタイルやプランに合う家を建てましょう。
2-4.家の間取りを考えよう
家の間取りは、生活の満足度にダイレクトに影響します。まずは、必要な部屋の種類と数を考えてみましょう。家族の数だけでなく、それぞれのライフスタイルを反映した間取りにすることが重要です。また、暮らしやすい家にするためには、動線もよく考えておきましょう。キッチン・ダイニング・リビングの流れやバスルーム・洗面所・トイレの位置など、いろいろなパターンを検討してみてください。
2-5.家に関するそのほかのこと
家の建築方法やコンセプトなどを決めた後でも、何らかの理由で迷いが生じることがあります。迷ったときには、もう1回じっくり考えて結論を出してください。最も譲(ゆず)れない部分は何かを決め、そのほかの部分で気になる点を洗い出しましょう。ひとつずつ迷いを無くしていくことで最終的なプランが固まります。迷いが生じたときは、すぐに対応してクリアにしてください。
3.家を建てる準備:お金について
家を建てる準備として、お金のことを外すわけにはいきません。必要なお金についてじっくり考えてみましょう。
3-1.家を建てるために必要なお金について
家を建てるためには、さまざまなお金を用意する必要があります。自治体からの補助金などについても学びましょう。
3-1-1.頭金
家を建てるには、多くの場合で住宅ローンを組むことになります。しかし、最初に頭金をいくらか支払うことになるでしょう。一般的には、数百万円程度を頭金にすることが多くなります。頭金は、多ければ多いほど後のローン支払いが楽です。総費用の20%以上を目安に、できるだけ多めに頭金を用意してください。
3-1-2.税金
家を建てるときには、各種税金がかかります。たとえば、以下の3種類ですね。
- 印紙税:契約書を交わすときに必要
- 登録免許税:不動産の登記時に必要
- 不動産取得税:不動産の取得時に必要
また、家を建てた後も、固定資産税と都市計画税が毎年かかることを覚えておきましょう。
3-1-3.住宅ローン
家を建てるためには、数百万円から数千万円を住宅ローンで返済するケースが多いものです。住宅ローンは、30年などの設定期間に毎月もしくはボーナス設定月に返済していくことになります。住宅ローンは、銀行などの金融機関で取り扱っていますが誰でも利用できるわけではありません。借りようとする人の信用情報(年収・勤続年数・預貯金額・不動産などの担保の有無)などを総合的に判断して決まります。
3-1-4.補助金
家を建てるときには、自治体から補助金を受けられることがあります。主なものをご紹介しましょう。
- すまい給付金
- 地域型住宅グリーン化補助金
- ゼロエネ住宅補助金
- そのほかの省エネ住宅関連補助金(各自治体により異なる)
それぞれの補助金に給付条件があります。該当する場合は、忘れずに申請しておきましょう。
3-1-5.予算について
予算は、多ければ多い方が理想の家を建てやすくなるのは事実です。しかし、世帯収入や貯蓄額・資産額を考えて予算を設定してください。特に住宅ローンを利用する場合は、途中で返済ができなくなると、家を手放す事態になることもあります。自分たちが支払うことができる金額以上の予算を設定しないようにしましょう。
3-2.家を建てるためのお金に関する注意点
家を建てるためでも、金利の高い金融業者から借り入れをしないようにしてください。最初は楽でも、後日必ず返済に苦労することになります。頭金が多い方が理想的であっても、わざわざ金利の高い金融業者から借り入れるのは本末転倒です。お金を借り入れるときは、銀行などの信用度が高いところだけに絞りましょう。また、身内から援助を受けることができればありがたく受ければいいのです。できるかぎり安全な方法でお金を用意するようにしてください。
4.家を建てる準備:土地について
家を建てるときには、どこの土地を選ぶかも重要なポイントです。選び方のコツや注意点にかんして学びましょう。
4-1.土地の価格の基礎知識を学ぼう
土地の価格は、さまざまな評価形式があります。主なものについては、以下をご覧ください。実際に取得するときには、実勢価格での取り引きとなります。
- 実勢価格:実際に土地の売買が行われるときの価格
- 公示地価:毎年1月1日に国土交通省が定める価格
- 路線価:相続税や贈与税の算定基準となる価格
- 固定資産税評価額:固定資産税・都市計画税・登録免許税などの算定基準となる価格
4-2.家を建てる土地の選び方
家を建てるために土地を選ぶには、以下の条件をよく考えてください。
- 通勤・通学に適当な立地か(極端に時間がかからないか・不便は無いか)
- 交通は便利か(電車・バスなどの公共交通機関・道路などの整備状況など)
- 治安はどうか(夜間に暗い道は無いか・犯罪多発地域ではないか)
- 住環境は整っているか(商業施設・銀行や郵便局・公園・病院などの有無)
- 日当たりや水はけはどうか(昼間に日光を遮るような高層ビルが無いか・水はけが悪いことは無いか)
このほかにも、個人的に気になるポイントがあればチェックしておきましょう。
4-3.家を建てるための土地を選ぶときの注意点
土地が安いことだけを理由に決めてしまうことは、おすすめしません。必ず現地に何度も足を運び、周辺環境をチェックしてください。住宅地として人気が高い土地であっても、条件によっては住みにくい場所に位置していることもあります。また、朝と晩など異なる時間帯に歩いてみることも効果的です。長く暮らすことになる土地ですから、土地価格だけで判断せずにじっくり見極めてください。
5.家を建てる準備:建築業者について
家を建てる場合、建築業者に依頼することになります。建築業者の種類の違いや、選び方のポイントだけでなく、家を建てるまでの流れや諸費用なども詳しく解説しましょう。
5-1.建築業者の違いを理解しよう
建築業者は、種類によって役割が異なります。主なものについて解説しましょう。
5-1-1.ハウスメーカー
ハウスメーカーとは、住宅建設を行う会社のことです。自社工場で家の部品を大量生産し、現場で組み立てる方法で建築を進めます。ハウスメーカーは、住宅展示場などで家を建てたい人に営業活動を行うことが特徴です。実際には、下請けとして地域の工務店に発注することも多くなります。
5-1-2.工務店
工務店は、地域に根差した建築業者です。ハウスメーカーや建築家から受注し、実際に家の施工(せこう)を担当します。現場を指揮することになるのは工務店であり、家を建てることにかんして最も身近に感じることができるのが特徴です。
5-1-3.不動産業者
不動産業者は、不動産として家・家付き土地・土地を扱う業者です。そのため、家を建てるときには、土地に関連することになります。土地を探す必要がある場合は、不動産業者に理想の条件を伝えて探してもらいましょう。
5-1-4.建築家
一級建築士もしくは二級建築士の資格保持者が、個人で設計事務所を立ち上げている場合、建築家を名乗ることがあります。家のデザインで個性を出したいときは、建築家に依頼すると思いどおりの家に近づけてくれるでしょう。量産住宅ではないため、費用は多くかかることが一般的です。
5-2.建築業者ごとのメリット・デメリットを学ぼう
建築業者ごとに、メリット・デメリットがあるものです。それぞれについて、解説します。
5-2-1.ハウスメーカーのメリット・デメリット
- メリット:高品質な住宅を手頃な価格で入手できる・工期が比較的早い
- デメリット:オリジナル性を追求できない・対応が事務的なことがある
5-2-2.工務店のメリット・デメリット
- メリット:家を建てるときに総合的に頼りになる・土地勘があるので安心
- デメリット:業者によって技術力に大きな差がある
5-2-3.不動産業者のメリット・デメリット
- メリット:家を建てるための土地を探してもらえる・仮住まい先を探してもらえる
- デメリット:住宅建築は扱っていない
5-2-4.建築家のメリット・デメリット
- メリット:家にオリジナル性を追求できる・センスのいい家を期待できる
- デメリット:費用が高い・工期が長くなる傾向がある
5-3.建築業者選びのポイント
建設業者を選ぶときには、以下のポイントを重視しましょう。
- 建築業者として評判がいい
- 家の建築で豊富な実績がある
- 建築費用がリーズナブルな設定
- 希望の工期にできるだけ合わせてくれる
当山田工務店でも、皆さまの理想の家を建てるために日々精進しています。多くの実績をもとに、的確な提案を差し上げ、満足度の高い家を実現しますのでぜひご検討ください。
5-4.契約までの流れについて
家を建てる契約をするまでには、以下の流れで進むことになります。
- 依頼者が業者に家の建築を相談する
- 業者が依頼者の希望に合う土地を探す・家のタイプを考える
- 業者が依頼者に見積もりを出す
- 見積もりの内容をチェックして依頼者が納得した場合は正式契約する
理想の家を実現するためにも、業者との打ち合わせは数回程度行ってください。1回ですべての条件が決まる方がまれです。後日両者の思い違いが発生しないよう、十分に注意しましょう。
5-5.家を建てることに関する相談方法
家を建てるためには、さまざまな専門知識を頭に入れて進めることになります。自分たちだけで悩まず、専門家に相談してアドバイスを受けると効率よく進めることができておすすめです。信頼できる建築業者のお客様相談窓口や、建築業者の無料相談会などを利用するのもいいでしょう。ただし、あくまでも家を建てるのは自分たちが主体であることを忘れないでください。無意識のうちに建築業者の言いなりになってしまわないように気を付けましょう。
5-6.家を建てるために必要な諸費用や手数料について
家を建てるためには、細かな諸費用や手数料がかかることがあります。たとえば、火災保険料・団体信用生命保険料・不動産業者へ支払う仲介手数料などが必要です。家を建築工事中には、仮住まいの家賃や生活費・引っ越し費用も考えることになります。そのほかにも、意外とお金が出ていくものです。実際にどんな費用が必要になるかについては、建築業者が詳しいのでいろいろと相談してみましょう。
5-7.建築業者に関する注意点
建築業者の中には、契約を取ることだけで頭がいっぱいになっているところもあります。依頼者の意見に耳を傾けず、自社の都合のいいものばかりをすすめてくるところは注意しましょう。必要が無い工事や過剰な装飾を追加したがるところは、信用できません。建築業者を選ぶときには、良さそうなところを数社候補に挙げ、徐々に絞っていくといいでしょう。最終的には、最も信頼できる業者に依頼することがカギとなります。
6.家を建てる準備に関するよくある質問
最後に、家を建てる準備にかんするよくある質問に回答します。最終的に満足するためにも、それぞれの内容に目をとおしておきましょう。
Q.貯蓄がまったく無い場合は家を建てるのは無理ですか?
A.現在の年収やそのほかの資産状況によります。十分な世帯年収があり、住宅ローンの返済を行っても生活が困らないのなら家を建てることも可能でしょう。ただし、住宅ローン自体が利用できない可能性もあります。まずは、現在の資産状況で住宅ローンが組めるかどうか銀行などに相談してください。
Q.家を建てるのに適した年齢はありますか?
A.何歳であっても、自分の理想の家を建てることは可能です。ただし、住宅ローンを何十年も返済していくことを考えると、若いうちに建てた方が理想的と言えます。住宅ローンを支払うには、安定した収入が必要です。30代後半以降に住宅ローンを借りた場合、返済完了予定が定年後になることもあります。家を建てるなら、住宅ローンの返済で困ることが無いようにできるだけ早いうちに考えましょう。
Q.家を安く建てたいときに注目すべきポイントは?
A.家を安く建てたいのなら、以下のポイントをチェックしてみましょう。
- 家の価格が安いものを選ぶ
- 土地が安いところを選ぶ
- 土地を安く譲(ゆず)ってもらえるツテが無いか調べる
- 工事費用が安い建築業者を選ぶ
安く建てたくても、家や土地の条件を譲(ゆず)ることができないものです。安さだけで選んで後悔している人を見れば明らかでしょう。良心的な料金で建築工事を行ってくれる業者を探してください。
Q.家を建てるために一時的に子どもを転校させるのはいけませんか?
A.現在住んでいる土地に家を建てる場合は、一時的に引っ越しをして仮住まいとなります。子どもがいるのなら、学区内に仮住まいを見つけることが理想的です。しかし、現実には学区外に決めることになる場合もあるでしょう。一時的に子どもを転校させることについては、子どもの意見や勉強の進み具合なども考えて慎重に決めてください。数か月程度であれば、公共交通機関を使って通学したり車で送り迎えをしたりすることも検討しましょう。
Q.土地を購入してから家を建てることと同時購入とどちらがいいですか?
A.タイミング次第です。条件のいい土地があるのなら、早く手を打った方が得策でしょう。先に土地を購入しておけば、家を建てるのはいつでもできます。まずは、土地探し・購入を先にした方がいいでしょう。ただし、同時購入でも問題ありません。気に入った土地があり、建てたい家のコンセプトなどが固まっている場合は、同時購入に踏み切りましょう。
まとめ
今回は、家を建てたい人のために準備として知っておくべき内容を詳しく解説しました。家を建てる準備には、さまざまなものがあります。どんな家にしたいかだけでなく、建築方法や土地・建築業者などについてもきちんと学ぶことが大切です。まずは、記事を何度も読んで基本を身に付けましょう。準備するべきことをひとつずつクリアしてください。何事も、焦りは禁物です。信頼できる業者に相談しながら、理想の家を建てるべく、がんばってくださいね。