家を建てるタイミングはいつがいい? 準備・計画・業者選びのポイント

自分の家を建てるということは、多くの人の憧れであり一生の夢でもあります。家は、人生の中で1番高価な買い物で、購入したら生涯の宝物となるものです。誰でも「家を建てよう」と決心したら、慎重に計画を立てて進めていきます。けれども、「家を建てるのはいつがいいのだろう」と迷っている人や、「何から始めればいいのかわからない」と悩んでいる人は多いものです。そこで、「家を建てる」タイミングや流れ、準備や計画、業者選びなどのノウハウなどをご紹介しましょう。

  1. 家を建てるということ
  2. 家を建てる前に確認しておくべきこと
  3. 家を建てるタイミングについて
  4. 家を建てる流れ
  5. 家を建てる準備、計画について
  6. 家を建てる業者選び
  7. 家を建てる〜よくある質問〜

この記事を読んでいただければ、家を建てる前にどのようなことをすればいいかがおわかりいただけるでしょう。ぜひお役立てください。

1.家を建てるということ

家を建てる前に知っておきたい基礎知識をご紹介します。必ず役に立つので、ぜひ覚えてくださいね。

1-1.なぜ家を建てるか、建てたいか

家を建てる前に、「なぜ家を建てるのか? 建てたいのか」ということをきちんと考えましょう。家は一生に1度の大きな買い物です。「なんとなく周囲に流されて」など、あやふやな理由ではなく、はっきりとした動機を持ってください。そして、家族全員でその思いを共有しましょう。それが、「後悔しない家作り」となるのです。

ある不動産情報サイトのアンケートによると、「家を買う理由ランキング」は以下のようになっています。

  • 1位:賃貸の家賃がもったいない
  • 2位:家が狭い
  • 3位:子どもができた
  • 4位:もっと便利な場所に住みたい
  • 5位:金利や相場を見て買い時だと思ったから
  • 6位:結婚した

「家を持つ」こと自体はゴールではありません。「広い家でゆったりと生活がしたい」「すてきなライフスタイルを送りたい」など、あくまでも「理想の生活を送るための手段」と考えましょう。どのような生活を送りたいか、夫婦や家族ではっきりと描き共有することが大切です。

1-2.家を建てるメリット・デメリット

家を建てるということは、多くの人の夢です。けれども、夢を追うだけではなく、現実的にメリットとデメリットがあることもしっかりと知っておきましょう。

1-2-1.メリット

  • アパートやマンションのように、隣や階上の騒音・生活音が気にならなくなる
  • 「一国一城の主になった」という満足感を得られる
  • 間取りやインテリアを自由に楽しめる
  • 子どもを伸び伸び育てられる
  • 「ついの棲家(すみか)」を得たという安心感を得られる
  • 家賃の支払いが無い
  • ペットを自由に飼える

1-2-2.デメリット

  • ローンの支払いが大変
  • 屋根や壁などのメンテナンス代がかかる
  • マンションと比較すると、冷暖房の効率が悪く光熱費がかかる
  • オートロックのマンションと異なり訪問勧誘が多い
  • 近隣住民との付き合いが大変
  • いやなことや気に入らないことがあっても、簡単に引っ越しができない
  • 固定資産税や不動産取得税などの税金がかかる

1-3.賃貸との違い

持ち家と賃貸との違いは、前項でも挙げたように家賃の支払いが無い・隣近所に遠慮せず伸び伸び暮らせる・インテリアを楽しめるなどが挙げられます。そして、何よりも「自分のもの」なので、今後のライフスタイルを自由に考えられるのが1番の魅力でしょう。

1-4.家の種類

ひとくちに「家」といっても種類があります。それぞれの違いや特徴を知っておきましょう。

1-4-1.建売住宅(分譲住宅)

分譲住宅とは、分譲住宅地を区画して個別に販売する住宅のことです。土地だけ販売する場合と、住宅とセットで販売する場合があります。そして、建売住宅とは、すでに建築済み(もしくは建築中)の新築住宅を土地とセットで販売しているものです。現在では、分譲も建売も同義語として使うケースが多いのですが、土地だけ分譲で購入し、家は「注文住宅」で建てる人もいます。

建売の場合は、既製の住宅なので自分の要望どおりの間取りにすることはできません。けれども、どのような仕上がりになるのかイメージがわかりやすいのがメリットです。また、契約から入居までの期間が短く、コストが抑えられるのも魅力でしょう。さらに、「◯◯タウン」などのような大規模住宅地開発の場合、クリニックやスーパー、郵便局など、生活に必要な施設がエリア内にできるので便利です。

1-4-2.注文住宅

注文住宅とは、分譲で土地だけ購入した人やもともと土地を所有している人が、自分の好みに合った住宅を一から建てることです。ハウスメーカーや地元の工務店などに設計・施工をまとめて依頼する方法と、建築事務所にデザインや設計、施工管理を依頼し工務店に施工してもらう方法があります。

注文住宅の場合は、外装・内装・工法・設備など、すべて自分の自由にできるのがメリットです。また、建築過程をチェックすることもできます。ただし、出来上がるまでイメージがしにくいこと、完成までに時間が必要なこと、予算が建売より高いことは覚えておきましょう。

1-4-3.土地について

建売住宅にしても注文住宅にしても、購入するときには「家」だけに注目しないで「土地」も忘れずにチェックしましょう。土地は、自分だけではなく将来子どもたちに引き継ぐ財産です。後悔しないためにも、必ずいろいろな面を調べてください。どのようなことを確認するべきかは、次の項で詳しくご紹介します。

2.家を建てる前に確認しておくべきこと

「家を建てよう(買おう)」と決めると、頭の中で夢がふくらみますよね。けれども、冷静になって、現実的なことも忘れないようにしましょう。

2-1.お金について

家を建てる計画の中で、1番重要なのがお金(予算)のことです。予算を立てるときには、現在の家賃と生活水準を目安にしましょう。家を建てた後でも、仕事の内容や給料は変わりません。浮かれた気持ちで、自分の返済能力を超えたローンを組むのはやめましょう。けれども、つい無理をしてでも新しい家にお金を費やしてしまう人は少なくありません。家を建てた後の生活のためにも、必要以上に使い過ぎず、余裕を持って暮らせるよう住宅ローンの支払金額は慎重に考えてください。

2-2.家族について

建売住宅でも注文住宅でも、家の設備や間取りなどは「今」だけではなく「家族の将来」を考えて選びましょう。

  • 将来子どもが増えたときに部屋数や収納は足りるか
  • 子どもが独立してしまったら部屋が余らないか
  • 高齢になった親を引き取ることはできるか
  • 将来的に2世帯住宅にできるか

家庭によって事情は異なると思いますが、10年後、20年後も視野に入れて考えましょう。

2-3.家を建ててからのこと

「家を建てる」ことはゴールではありません。家ができてから新しい生活がスタートするのです。そのためには、家を建てた後のこともきちんと考えておきましょう。

2-3-1.家の税金のこと

家を建てるときには、登録免許税・印紙税・不動産取得税・消費税・贈与税などの税金がかかります。また、入居後には固定資産税や都市計画税などが必要です。何をどれくらい支払う必要があるのかは家を建てる前に把握しておきましょう。

2-3-2.家の保証のこと

新築住宅は「構造耐力上主要な部分および雨水の浸入を防止する部分」に欠陥があった場合、10年間は事業者が責任を負うように法律で決まっています。けれども、内容については事業者が自由に決められるようになっているのです。保証期間や内容は、事前にしっかり確かめておきましょう。

2-3-3.将来の住み方

「2-2.家族について」でも取り上げましたが、将来建てた家をどうするかも考えておきましょう。

  • リフォーム:家族構成の変化に合わせて居住空間を変化する
  • 建て替え:子どもが独立した後は夫婦二人用に建て替える
  • 2世帯:子どもが結婚したら2世帯に変えて住む
  • 一部賃貸:使わなくなった部屋を賃貸する
  • 貸す・売る:家ごと貸すか、売却して夫婦二人の老後用マンションに引っ越す

などの選択肢があります。将来どうするかを決めて、それに合った家を建てるほうがおすすめです。

2-4.土地の選び方

建売にしても注文住宅にしても、家を建てるときには「土地」も十分にチェックしてください。どんなにすてきな家を建てても土地に問題があると快適な生活は送れません。面倒でも以下のことはしっかりと確認しましょう。

2-4-1.環境

  • 最寄り駅までの交通(距離や所要時間、バス停の位置、治安など)
  • 役所などの公共施設の存在
  • スーパーや小売店など商業施設の有無
  • 教育機関の有無
  • 騒音や悪臭、治安の悪い施設などの有無
  • 土地の履歴(浸水や土壌汚染などは無いか)

2-4-2.家が建てられる土地か

家を建てることができるのは「市街化区域」ですが、その中にあっても「工業専用地域」には家を建てることができません。工業専用地域が住宅用に売られることはありませんが、知識として覚えておいてください。

また、建築基準法で定める土地と道路との関係や、土地に接する道路が「公道」か「私道」かなども確認したほうがいいでしょう。問題が無い土地かどうかは、必ず不動産業者に質問してください。

2-4-3.土地の安全性

家の耐震性や耐久性に気を配っても、土地に問題があると何の意味もありません。近年、何かと問題になっている欠陥住宅の約70%は軟弱な地盤によるものだといわれています。購入する前に、できるだけ自分で調べてみましょう。以下のポイントをチェックしてください。

  • 昔水域だった場所を埋め立てした地域ではないか
  • 周辺道路よりも低い土地ではないか
  • 盛り土による造成地ではないか
  • 雨天や台風時の雨のたまり具合はどうか
  • 水にちなんだ地名か(池・沼・落・波・浜・江などサンズイの入った文字や、蒲・菅・蓮など水辺に多い動植物に関する文字などは軟弱地盤の可能性がある)

3.家を建てるタイミングについて

家はいつ建てるものなのでしょうか。タイミングを調べてみました。

3-1.おすすめの年齢?

一般的には、家は「若いうちに建てたほうがいい」といわれています。というのも、住宅ローンを返済するには30〜35年はかかるからです。もし、30歳で家を建てれば、完済するのは60歳〜65歳でしょう。人によってはちょうど退職する時期になるので、ローンの支払いが終わると生活も楽になります。家を建てるときには、自分の現在の収入はいつまで続くか、どれくらいの金額を何年で返済するのかなどを考えて計画を立てましょう。

3-2.お金、家族、仕事、子ども、転勤、税金などについて

年齢以外にも家を建てるのに適したタイミングはあります。

  • お金や仕事に余裕ができた:収入が上がった、仕事が軌道に乗ったなど
  • 家族や子どもが増えた
  • 家や土地がリーズナブルに入手できる「地方」に転勤になった
  • 消費税が10%に上がる前(2019年10月):土地や家は高額の買い物なので、家の建築費の消費税が10%に引き上げになる前に購入するほうが得(土地は非課税)

3-3.季節など

家を建てるにあたって、最適な季節は特に無いようです。しかしながら、晴れた日が多く空気が乾燥している冬のほうが、木材が湿りにくく工事に適しているといわれています。

4.家を建てる流れ

家を建てる流れをご説明しましょう。

4-1.建売住宅の場合

建売住宅は、家が完成してから販売する場合と、建築中の段階で販売する場合があります。

  1. 物件や部屋のイメージがわかるショールーム、モデルハウスを見学する
  2. 購入の申し込みをして申込金を支払う
  3. 住宅ローンの仮審査を申し込む
  4. 売買契約を締結する
  5. 住宅ローンの本申し込みをする
  6. 住宅ローンの承認を得る
  7. 引き渡し前の物件確認
  8. 残代金の支払いと引き渡し
  9. 入居

4-2.注文住宅の場合

  1. 土地を探す
  2. 土地が見つかったら、住宅のイメージやおおよその予算を決める
  3. 施工会社を探す(ハウスメーカー・工務店・設計事務所など)
  4. 敷地・地盤調査
  5. 不動産会社(土地所有者)から土地を購入し契約をする(不動産会社が契約を仲介する場合が多い)
  6. 建物プランニング・設計
  7. 建築請負契約
  8. 建築確認申請
  9. 住宅ローンを組む
  10. 施工(着工→上棟→完成)
  11. 引き渡し
  12. 入居

5.家を建てる準備・計画について

自分や家族にとって理想の家を建てるためには、イメージをふくらますだけではなく、綿密に計画を立ててから準備をすることが大切です。具体的にはどのように進めていけばいいのでしょうか。

5-1.どんな家がいいかイメージする

家族で、どのような家に住みたいのかイメージを出し合いましょう。和風・洋風どちらがいいのか、庭はどれくらいの広さがほしいか、何階建てにするのかなど、具体的なイメージをインターネットや雑誌などで集めてください。そこから、だんだんと絞り込んでいきます。

5-2.デザイン選び

ある程度イメージが固まってくれば、具体的なデザインも選びやすくなります。和風・洋風だけではなく北欧スタイルやカントリースタイルなどさまざまな選択肢があるので、選ぶ作業も楽しいでしょう。

最近の傾向としては、何年住んでも飽きのこないシンプルでモダンなデザインに人気が集まっています。いろいろな要素を取り入れ過ぎずに、統一感を持たせたデザインのほうが年月を経てもおかしくないからでしょう。また、デザイン面だけではなく、防犯や防災などの機能面に力を入れる傾向にあります。

5-3.工法選び

家の工法には種類があります。代表的なものをご紹介しましょう。

5-3-1.在来工法(木造軸組工法)

日本では最も主流になっている工法で、「木のぬくもりを感じる」と根強い人気です。耐震面では、阪神大震災をきっかけに平成12年から建築基準法が改定となり、最近では耐震化を図っています。

5-3-2.ツーバイフォー工法(木造枠組み壁工法)

北米では最も主流の工法です。生産性・耐震性に優れ、火災にも強いのが特徴で、阪神大震災でもほとんど被害がありませんでした。2インチ×4インチの部材で作ったフレームと、構造用合板のパネルで耐震性を確保する工法です。

5-3-3.鉄筋コンクリート造り(RC造り)

鉄筋とコンクリートのそれぞれの特徴を組み合わせ、強度としなやかさを併せ持った建物を作流ことができる工法です。火災・雨風・地震に強く、造形性に優れているので、建築家が好んで利用する工法でもあります。

5-3-4.重量鉄骨造

重量鉄骨(厚さ6ミリ以上)の鉄骨を使う工法です。大きな空間を作ることができ、非常に頑強なのが特徴となっています。ハウスメーカーの中には、重量鉄骨造工法の家を「ロングライフ住宅」とうたっているところもあるほどです。

5-4.間取り

快適な生活を送るために、間取りは慎重に考える必要があります。各部屋の窓の位置や収納スペースなども忘れないようにしましょう。また、料理・掃除・洗濯など、家事の動線はいいかなども大切です。さらに、バスルームに行くにはリビングを通らなければならない、トイレに行くには寝室を通らなければならない、などの間取りは不便でしょう。実際に生活しているところを想像しながら決めてください。

6.家を建てる業者選び

どんなに綿密に計画を立てても、そのとおりの家を建てられるかどうかは業者の腕次第です。けれども、家を建てる業者はたくさんあるので選択に迷ってしまいますよね。そこで、それぞれの業者の違いや選び方のポイントなどをご紹介しましょう。

6-1.業者の種類

家を建てる業者は、ハウスメーカー・工務店・建築家(デザイン事務所)があります。どのような特徴があるのでしょうか。

6-1-1.ハウスメーカー

テレビのCMでもおなじみなのがハウスメーカーです。企業として規模も大きく、設計から施工まですべてを依頼できます。保証もしっかりしているので、安心してまかせられるのも魅力でしょう。ただし、設計の自由度が限られたり、依頼主の希望がオプション扱いになったりするのがデメリットといえます。また、直接設計担当者と話ができないので細かい要望が伝わりづらいこともあるでしょう。

6-1-2.工務店

工務店は、基本的に地域密着型の会社が多く、地元の情報に精通しています。プランに決まりが無いので、細かい部分まで依頼主の希望を反映できるでしょう。ただし、経営状態が思わしくない工務店の場合は可能なプランも少なく、思ったような家を建てられないこともあります。実績があり、その地域で評判のいい工務店を選ぶようにしてください。

6-1-3.建築家(デザイン事務所)

デザインにこだわりたいなら、建築家のいるデザイン事務所に依頼するのが1番でしょう。細かく打ち合わせをしながら、依頼主の希望を反映した、住み心地のいい家を提案してくれます。ただし、コストはハウスメーカーや工務店よりも高くなるでしょう。

6-2.選び方のポイント、コツ

実際に、業者探しをした人に聞いた「業者を選んだポイント」をご紹介しましょう。

  • 実例(建てた家やモデルハウスなど)を見て安心した
  • 対応が親切だった
  • 担当者と気が合った
  • 大手の企業だったから
  • 構造が希望に合っていたから
  • 実績があるから
  • センスがよかったから

家を購入して入居するまでは、業者の担当者と何度も打ち合わせをします。そのため、誠実で親切な対応であることも大切な要素になるでしょう。

6-3.情報の探し方

業者におまかせではなく、自分たちでも情報を集めましょう。イメージに合う家や部屋の写真、便利な間取りの情報などは、雑誌やインターネットで集めてください。海外のサイトでもセンスのいい家の写真をたくさん見つけることができます。また、実際に家を建てた人の体験談などを読むのもおすすめです。

6-4.モデルハウスや見学会をチェック

ハウスメーカーのモデルハウスや、工務店が実際に建てた家の見学会などは積極的に見に行きましょう。写真や図面だけではわからないヒントを得ることができます。実際に部屋の中を歩いてみると、「自分たちならこうしたい」という希望も出てくるのでできるだけ家族と一緒に行くほうがおすすめです。

6-5.注意点

業者の担当者とは、何でも相談できて、きちんと信頼関係が築けることが重要です。もし、気が合わない・感性がわかってもらえないなど不満を感じたら無理せず違う業者を探しましょう。

実際に家を建てた人に、業者選びにかけた時間を聞くと、「3か月」と答えた人は半数以上です。あせらずに、きちんとこちらの話を聞き親身になって対応してくれる業者を見つけてください。

7.家を建てる〜よくある質問〜

家を建てることにかんして、よくある質問をご紹介しましょう。

7-1.建築の依頼先について

Q:家の建築を依頼する業者は、皆さんどこに頼んでいるのでしょうか。

A:「家にかんする専門サイト」のアンケートによると、1番多いのは「ハウスメーカー」で全体の約半数でした。次いで工務店が多く、設計事務所は10%ほどという結果が出ています。ハウスメーカーはいろいろと制約がある反面、「大手だから安心」という人が多いようです。

7-2.1番重要なポイントとは

Q:家を建てるにあたり、皆さんが1番重んじているのはどのようなことでしょうか。

A:ここ数年来、家を建てるときに1番気になるのは「耐震性」という人が増えています。次いで、断熱性・耐久性、構造などを重視しているようです。外観やデザインだけではなく、機能や安全面にこだわる人が多くなっています。

7-3.ハウスメーカーの営業マンについて

Q:ハウスメーカーで家を建てるなら、経験の豊かな営業マンに担当になってほしいです。どのように判断すればいいでしょうか。

A:住宅ローンや、税金、今おすすめの間取りなど、いろいろ質問してください。聞く前には、事前に自分で勉強して知識を仕入れた上で質問するのがポイントです。「お客さまによって異なるので」とはっきり返事をしない営業マンは、勉強・経験不足の可能性が大でしょう。聞かれたことは、明快に答えられる営業マンを探してください。

7-4.注文住宅の完成期間

Q:設計事務所に注文住宅を依頼した場合、完成までどれくらいの期間がかかるのでしょうか。

A:家の大きさや構造、打ち合わせの回数などによって異なりますが、一般的には14〜15か月かかるといわれています。相談・資金計画・大まかな間取りなどベースを決めるのに3か月は必要でしょう。

そして、図面完成後に建築業者に見積もりを依頼し、最終費用を決めて設計監理契約を結ぶまで、初めてから7か月はかかるといわれています。そこから、工事期間(一般的な木造住宅)がさらに7か月はかかるようです。構造や資材にこだわれば期間は延びますが、せっかく注文住宅を選んだのですから納得できる家にするためにじっくり構えて進めるほうがいいでしょう。

7-5.建売住宅を購入するときの注意点

Q:立地や環境が便利で、そこそこ満足できる構造なら建売のほうが安いので魅力的です。購入するときの注意点はありますか。

A:建売住宅は、早く入居できて安いのがメリットです。しかしながら、安い建売住宅の場合、どこかでコストをけずっていることも多くなります。そのため、購入後にトラブルが生じたとき、アフターフォローがしっかりしている会社かどうかを見極める必要があるのです。また、「防犯上シャッターを付けたい」など、後付けで設備を追加するとき、どれくらいの金額がかかるのかも確認しておきましょう。

8.まとめ

いかがでしたでしょうか。家を建てるタイミングや計画や準備についていろいろなことがおわかりいただけたかと思います。家は一生の宝物になるので、慎重に建てたいものです。面倒でも、自分たちでいろいろ調べて、業者ともしっかり話し合って決めてください。家は「建てたらそれでおしまい」ではありません。そこで「どういう生活を送るのか」が大切なのです。デザインのイメージだけではなく、将来もしっかり考えてじっくりと計画を立ててくださいね。