注文住宅と分譲住宅の違い ~マイホーム造りの基礎知識~
そろそろマイホームが欲しい・・・家の購入を考え始めると「注文住宅」「分譲住宅」という言葉が気になり始めます。
週末、新聞の折り込みチラシに一戸建て写真入りの広告がたくさんありますよね。
あれがいわゆる「分譲住宅(建売分譲住宅)」です。
では、注文住宅と分譲住宅はどう違うのでしょうか?
2つの違いとメリット・デメリットを紹介していきましょう。
「注文住宅」と「分譲住宅」の違い
チラシによく入っている「分譲住宅」は地元の不動産業者が仕入れた土地に新築の住宅を建て、土地とセットにして販売されているものです。
建物を施工するのは建築会社やメーカー、販売は主に不動産会社が扱います。
それに対して「注文住宅」は、なにもないさら地に施主がオーダーした住宅を建てるものです。
施工するのはハウスメーカーが多く、注文住宅の方が思い通りの住宅を建てられると言われています。
ただし、今は団塊ジュニア世代を中心に分譲住宅も大人気。
価格が抑えられるため、初めて家を買う人にとっては分譲住宅も魅力的なのです。
メリット・デメリットは?
分譲住宅
メリット
注文住宅より価格が安く抑えられる
土地と一緒に手に入るので手間が少ない
部屋のデザインや部屋割りなどを考えなくてよい
デメリット
自分の思ったような部屋を作れない場合もある
家の内部構造を確かめられない(耐震構造などが分からない)
注文住宅
メリット
好きな間取り、好きな建材などを使って自分の思い通りの家を建てられる
工事過程をチェックし、内部構造の確認ができる
狭い土地に思い切ったデザインの家を建てられる
ハウスメーカーの商品なら高い性能を維持できる
デメリット
分譲住宅より費用が高くなる
土地探しから始めるので手間がかかる
建てた後でイメージと違う部分がある
それぞれにメリットデメリットがあります。
予算がない人が分譲住宅を買う、という流れがありましたが今は注文住宅もコストダウンされて昔より費用がかからなくなり、価格面の境目はせばまってきています。
また、最近は土地を紹介してくれるメーカーが増えてきたので、土地を探す手間もかからなくなってきました。
土地がないから分譲で済ませよう、という時代ではなくなってきています。
しかし、それぞれの違いはあります。
分譲は内部構造を確認できませんから、耐震構造などの確認はできませんし、広い庭が欲しいといった細かいニーズには対応できないことも多いです。
注文住宅は思い通りの家を建てられる!という大きなメリットがありますが、希望を盛り込むとやはり費用は高くなりがちです。
マイホームを考えている方は、それぞれのメリット・デメリットをよく頭に入れたうえで、分譲住宅・注文住宅の両方を検討してみるとよいでしょう。
注文住宅と分譲住宅の違い
- 注文住宅は土地から探す「フルオーダー住宅」
- 分譲住宅は土地付建て売りの「既製品住宅」
- 注文住宅は土地を探す手間がかかること・費用がかさむのがデメリットだが、自分の希望を盛り込めるという大きなメリットがある
- 分譲住宅は構造の確認ができない・思い通りの家は作れないというデメリットがあるが費用を安く抑えらえる
- 最近は手間・価格面両方で二つの違いはせばまりつつある
マイホームを考えている方はどちらかに固執せず、自分たちの希望をかなえられるところを柔軟に探していくのがおすすめです。
費用面ばかり気にしていると、非常に不便な家に住むことになるかもしれません!
分譲じゃないとダメ! 注文じゃないとイヤ! というこだわりや思い込みはなくして、まずは自分たちの理想を思い描いてみてくださいね。