家を購入する際の年収はどのくらい? 意外と知らない購入知識とは?
結婚して子供が生まれ、そろそろ夢のマイホームを……と考えている人も多いでしょう。しかし、自分の年収で家を買って破綻(はたん)しないのかと不安な方も多いようです。
そこで、今回は家を購入する際の年収にまつわる情報を中心にご紹介します。ぜひ、最後までお付き合いください。
1.住宅の購入はどのくらいの年収が必要なのか
住宅は人生で最も高い買い物といっても過言ではありません。購入は破綻しないように細心の注意を払ってから実行したいものですよね。そうなると、気になってくるのは『どれくらいの年収があれば住宅を購入すべきなのか』という点でしょう。
この項目では、国土交通省の住宅市場動向調査を元にした目安をご紹介していきたいと思います。
住宅購入の平均年収
(注文住宅)
- 400万円未満……19.5%
- 400~ 600万円……33.7%
- 600~ 800万円……19.6%
- 800~1000万円……7.0%
- 1000~1200万円……4.8%
- 1200~1500万円……1.3%
- 1500~2000万円……2.0%
- 2000万円以上……1.4%
- 無回答……10.3%
注文住宅の年収は以上となっており、平均年収は『616万円』となっています。
(分譲住宅)
- 400万円未満…… 6.3%
- 400~ 600万円……36.0%
- 600~ 800万円……27.7%
- 800~1000万円……9.7%
- 1000~1200万円……6.3%
- 1200~1500万円……3.7%
- 1500~2000万円……0.0%
- 2000万円以上……1.7%
- 無回答……8.7 %
分譲住宅の年収は以上となり、平均年収は『675万円』です。
(分譲マンション)
- 400万円未満…… 6.7%
- 400~ 600万円……31.0%
- 600~ 800万円……24.3%
- 800~1000万円……14.5%
- 1000~1200万円……9.0%
- 1200~1500万円……4.7%
- 1500~2000万円……1.6%
- 2000万円以上……0.4%
- 無回答……7.8%
分譲マンションでは以上となり、平均年収は『689万円』となります。
(中古住宅)
- 400万円未満…… 9.8%
- 400~ 600万円……45.1%
- 600~ 800万円……21.8%
- 800~1000万円……8.7%
- 1000~1200万円……1.8%
- 1200~1500万円……2.2%
- 1500~2000万円……0.4%
- 2000万円以上……0.4%
- 無回答……9.8%
中古住宅においては以上となっており、平均年収は『580万円』です。
(中古マンション)
- 400万円未満…… 16.3%
- 400~ 600万円……33.7%
- 600~ 800万円……18.8%
- 800~1000万円……8.3%
- 1000~1200万円……6.5%
- 1200~1500万円……2.2%
- 1500~2000万円……0.7%
- 2000万円以上……0.7%
- 無回答……12.7%
中古マンションでは以上となっており、平均年収は『613万円』となっています。
(賃貸住宅)
- 400万円未満…… 42.9%
- 400~ 600万円……30.4%
- 600~ 800万円……10.4%
- 800~1000万円……2.8%
- 1000~1200万円……2.0%
- 1200~1500万円……0.4%
- 1500~2000万円……0.9%
- 2000万円以上……0.2%
- 無回答……10.0%
賃貸住宅では以上となり、平均年収は『420万円』です。
(リフォーム住宅)
- 400万円未満…… 21.9%
- 400~ 600万円……23.4%
- 600~ 800万円……17.3%
- 800~1000万円……12.3%
- 1000~1200万円……6.8%
- 1200~1500万円……1.5%
- 1500~2000万円……1.5%
- 2000万円以上……1.7%
- 無回答……13.6%
リフォーム住宅では以上となっており、平均年収は『634万円』となっています。
住宅購入は年収『600万円』が目安
上の年収表によって、600万円前後で購入する人が多いことが分かります。
この600万円という年収は年齢的には30歳代半ばが多いため、30歳代半ばが家を買うタイミングとして最適でしょう。
2.住宅価格は年収の何倍が妥当なのか?
年収表を見て購入を検討し始めた方もいるはず。そうなると気になってくるのは、自分の年収に妥当な住宅の値段がいくらなのか、という点についてですよね。どのくらいが妥当なのでしょうか?
年収の6倍が身の丈に合った住宅価格
一般的に、住宅の購入価格は年収の6倍程度におさめるのが良いといわれています。つまり、年収500万円であれば、3000万円の住宅購入が最適でしょう。
ただし、注意しなければいけないのは、購入に充てられる金額があるのかどうかです。一般的に年収の6倍といわれていても、他人よりも支出が多いならばそれは当てはまりません。
同じ世帯年収500万円の家庭であっても、子供がいるかどうかなどで支出の差が生じます。特に私立の学校に子供が通っていれば、年間100万円以上の費用がかかることも珍しくはありません。
収入による購入金額の計算はあくまで目安として、実際にやっていけるかどうかをしっかりと検討して金額を決めましょう。
3.頭金について
頭金とは、住宅を購入するときに支払える現金のこと。勘違いしがちなのですが、頭金は貯金額そのもののことではなく、貯金の中から『マイホーム購入に充てることが可能なお金』のことです。
頭金を用意するべき理由
頭金はなくても住宅を購入することはできますが、一般的に頭金を用意すべきといわれています。なぜ頭金が必要なのかというと、一番の理由はローンの返済額が減るからです。
今現在は問題ない返済額でも、10年後20年後には子供が高校や大学へ入学したり、自分自身が病気になるなどの理由で返済が難しくなるかもしれません。頭金を払っておけば、そのようなリスクを最小限に抑えることができるのです。
頭金の相場は?
では、頭金の相場はいくらぐらいなのでしょうか。
一般的には購入額の『20%』が相場といわれています。できれば諸費用分と併せて『30%』あるとかなり堅実でしょう。
たとえば3000万円の住宅を購入する場合、頭金『600万円』+諸費用分『300万円』が必要となります。
まとめ
いかがでしたか?
今回は家の購入と年収にまつわる情報をご紹介しました。
- 住宅の購入はどのくらいの年収が必要なのか
- 住宅価格は年収の何倍が妥当なのか?
- 頭金について
住宅購入の目安に関しては600万円です。この年収は、年齢的には30歳といわれています。
適切な購入価格は年収の6倍です。ただし、子供の有無によって同じ年収でも支出が変わってきますので一概にはいえません。また、子供がいる場合は10年後20年後に高校や大学することによる支出も出てきます。将来的な支出を考えて購入額を決めましょう。
頭金に関しては購入額の20%が妥当といわれています。しかし、諸費用などのかかることを見越して30%用意しておくのが良いでしょう。