家を買うタイミングはいつが最適? それまでにしておくこととは?

ある程度の年齢になると「マイホームが欲しい」と思う人は多いでしょう。
でも、家を買うタイミングで迷っているという人も少なくありません。
そこで今回は、家を買うタイミングについてご説明しましょう。
年齢や年収を基準にタイミングを計るよりも、家族構成の変化でタイミングを計ったほうがうまくいく場合もあります。
家を購入したいけれども、いつ購入すればよいのかわからないという方は、この記事を読むと目安をつかめるかもしれません。

1.家を買っても問題ない年収や年齢の目安とは?

この項では、年収や年齢に焦点を当てて家を買うタイミングをご紹介します。
どの年齢でも家を買うことはできますが、注意すべき点もあるのです。

1-1.家を買っても問題ない年収とは?

20年ほど前までは、年収が500万円以上ないと家を買うのは難しいと言われていました。
しかし今は、平均年収も下がっていますから、年収が300万円以上あれば家を買う人も増えています。
年収が低い場合はローンを組める額も限度がありますが、頭金を溜めておけば大丈夫でしょう。
今は年収を打ち込むだけでローンを計算してくれるサイトもありますので、家が欲しい場合はそのようなサイトを使ってローンをシュミレートしてみてもよいですね。
また、フラット35のように年収によって返済負担率が決まっているローンもあります。
さらに住宅ローンは「住宅ローンの年間返済額÷年収×100」の計算式で、25%以下ならば、問題なく返していけると言われているのです。

1-2.何歳までに家を買っておくべき?

かつては家は3度買い替えるものという意見もありましたが、現在では一度家を買ったらリフォームしながら大切に住む人が多いです。
家を買うのに年齢制限はありません。
住宅ローンは80歳まで組むことが可能です。
しかし20年以上のローンを組む場合は、遅くとも40代までには家を買っておいたほうがよいでしょう。
フラット35のように若い人向けのローンもあります。
逆に年を取ってから家を買うメリットもあります。年を取ると子供も独立し、夫婦2人で住む世帯も増えるでしょう。
つまり部屋数が多い家は必要ありません。
また年を取ると公共交通機関が発達している都会の方が住みやすいです。
こじんまりとした家やマンションならば、都市部でもお手ごろ価格なものが多いでしょう。
定年まで頑張って働いてお金を貯め、退職金と合わせて都市部の交通の便の良いところに一括払いで家を購入する人も多いです。
これならば、ローンを気にすることもありません。

2.家族構成の変化も家を買う目安になる

結婚をしたり、子供が生まれたりしたタイミングで家を買う人も多いです。
では、家族構成の変化で家を買う場合に注意すべきことはあるのでしょうか?
この項ではそれを説明していきます。

2-1.結婚したら家を買う。子供ができたら家を買う。どちらがいいの?

結婚をしたら家を買う人も、子供ができたら家を買う人も少なくありません。
家を買うタイミングに決まりはありませんから、どちらが良いとは一概には決められないでしょう。
どちらにもメリットとデメリットがあります。
結婚したら家を買う場合は、夫婦二人で時間をかけて話し合うこともできます。
また、嫁入り道具がある場合はそれに合わせた家を造ることもできるでしょう。
ただし、つい夫婦のことばかり考えて子供のことまで気が回らないという場合もあります。
ですから子供が生まれたら家が暮らしにくくなってしまったということもあるでしょう。
夫婦二人きりのときに家を買う場合は、子供が生まれた時のことを忘れずに考えてください。
子供が生まれるタイミングに合わせて家を買う、という場合は子育てをしやすい家を購入できます。
また、幼稚園や小学校のことも考えられるでしょうから、子供が大きくなって「通える幼稚園や小学校が遠い」ということもありません。
しかしその反面子供のことを第一に考えると、親の通勤時間が長くなってしまうこともあります。
また、妊娠中の住宅購入や引っ越しは女性にとっては大きな負担になることもあるでしょう。

2-2.子供が小学校に入るタイミングで家を買う場合は?

子供が小学校に上がるタイミングで家を買うべき、という人は多いです。
実際、子供もこのくらい大きくなると進学などのライフプランも立てやすくなり、腰を落ち着けるにはよい時期でしょう。
また30代で子供を持った場合は親が40代になり、長期ローンを組める最後のチャンスというケースもあります。
ただし、年の近い子供が複数いる場合、どの子どもの小学校入学のタイミングに合わせるか、で悩むこともあるでしょう。

2-3定年をきっかけに家を買う場合

前述したように、定年をきっかけに家を買う人も増えています。
退職金が人生で最後に手に入るまとまったお金、という方も多いでしょう。
今まで貯めたお金と退職金と合わせて一括支払いで家を買い、老後を悠々自適に過ごすこともできます。
この方法を取る場合は、老後の資金とのバランスにも注意しておきましょう。
家は買ったけれども老後の資金が心もとないのでは、不安が残ります。

3.家を買うタイミングは人それぞれ

さて、ここまで読んだ方は、家を買うタイミングがいろいろあることがお分かりいただけたかと思います。
20年ほど前までは終身雇用が一般的で、給料は毎年上がっていくものでしたから、家を買うタイミングも一斉になりやすかったのでしょう。
しかし今は、人によって家を買うタイミングが異なるのが一般的です。
「親や兄弟がこのタイミングで家を買ったから自分も」というのではなく、ライフプランや貯金の額を考えて家を購入しましょう。
また、家の購入は家族にとっても一大事。必ず全員でよく話し合って決定してください。
一生賃貸でもいいや、という人もいるでしょうが、家族と暮らしている以上やはり家を買うメリットは大きいです。
さらに、現在の日本では、年を取ってから家を借りるのが難しいという問題もあります。
今は住宅ローンもさまざまな形がありますし、ファイナンシャルプランナーも相談に乗ってくれますので、家が欲しいという場合は一度相談にいってみても良いでしょう。
また、同じ貯金をするのでも「住宅購入」という目標があったほうが、達成しやすいです。

4.おわりに

いかがでしたか?
今回は住宅購入のタイミングについてご紹介しました。
まとめると

  • 家を買うタイミングは年齢や年収にこだわりすぎる必要はない
  • 家族構成の変化も家を買うひとつの目安になる
  • 自分のライフプランに合わせてタイミングを計るべき

ということです。現在はライフスタイルも価値観も多様化し、一概に「結婚したら家を買わなければならない」とか「40歳までに家は買っておくべき」などとは言えません。
また、家を買うべきタイミングを計っていたら、良い物件に巡り会って予定を早めた、ということもあるでしょう。
ですから「家が欲しいな」と思うようになったらまずは貯金をはじめ、暇を見つけては住宅展示場などを見てまわるのもおすすめです。
住宅メーカーのアドバイスももらえますし、現在の住宅事情もわかります。
また、「住宅貯金」をしておけば、ある日急に良い物件に巡り合えた場合は、すぐに手を打つことができるでしょう。
慌てることもありませんが、準備を整えておくと選択肢は増えます。