わからない事は確認しよう! 住宅購入契約をする時の注意点とは?

住宅は人生で一番大きな買い物のひとつです。
何千万というお金が動くのですから、何枚もの書類を読んでサインをし、判子を押さなくてはなりません。
しかも書類は専門用語が満載で何が書いてあるか理解ができないことも多く、つい「不動産屋さんに全部任せる」と言いたくなりますが、それがトラブルのもとになるかもしれません。
そこで今回は住宅購入の契約をする際の注意点をご紹介しましょう。これから家を買おうという方は必見です。

住宅購入の契約とは?

住宅を購入するということは多額のお金が動くということです。
ですからトラブル防止のために必ず重要事項説明を受け、売買契約を締結します。
重要事項説明とは簡単に説明すると「あなたが買いたいと思っている住宅は、これから読み上げる書類の内容のような条件があります。これで間違いはありませんか?」と確認をすることです。
これは不動産業者が作成し、必ず「宅地建物取引主任者」という公的資格を持った担当者が読み上げなくてはなりません。
買い主がこれで間違いない、と納得した場合は書類に署名捺印して後日売買契約に移ることになります。
こちらは司法書士が同席して、書類に署名捺印したら売買契約が成立します。

不動産屋任せは危ない?

重要事項説明で読み上げられる説明書も、売買契約書も専門用語が満載で、一読したくらいでは理解できないという方も多いでしょう。
つい「こちらは不動産屋や仲介業者を信用しているから、全部任せる」と言いたくなる気持ちもわかります。
でもこれをやってしまうと後でトラブルになるかもしれません。
というのも、不動産屋や仲介業者にとって何よりも大切なのは住宅を売ることであり、売った後に買い主が「こんなはずではなかった」と後悔するかもしれない、などということはあまり考えていません。
つまり不動産屋が住宅を売りたいがために、わざと不利な条件を説明せずに買い主に売買契約を結ばせるという可能性もあるのです。
売買契約書や重要事項説明書に書いていなかった瑕疵(物件の悪条件など)が見つかった場合は契約を白紙に戻すことができます。
しかし、このふたつの書類に瑕疵の内容が書かれていた場合、「買い主は瑕疵を承知でこの物件を購入した」と判断されて解約が難しくなります。ですからすべてを不動産屋に任せるということはとても危険なんですね。

書類の内容を理解するまで判子はつかない

不動産屋から渡される重要事項説明書や売買契約書は専門用語が満載で書かれていて、理解しにくいものであるのは確かです。
しかし、数千万もするものをよく確かめずに買うことはできませんよね。
今は重要事項説明書や売買契約書の内容を易しく解説してくれるウエブサイトもたくさんあります。
また、有料ではありますがこれらの書類の内容を買い手に不利なことが書いてないかチェックしてくれる業者もいます。
「そういうものには頼りたくない」という場合は、重要事項説明書や売買契約書を何度も読み返し、わからない所はメモに取って当日宅地建物取引主任者や司法書士に質問をしましょう。
納得いく答えが返ってくるまで質問をし続けて構いません。
そして、できれば相手の回答もメモに取っておきましょう。
そうすることで万が一後でトラブルになったときに役に立ちます。
決して内容がよく理解できないうちに判子を押してはいけません。

いかがでしたでしょうか。
住宅を購入の際には煩わしいと思われることもたくさんあります。
しかし、どれも事後のトラブルを防止するためと考え、じっくりと取り組んでみてください。