バルコニーのリフォームをするメリット・方法・費用などを詳しく紹介

バルコニーは洗濯物を干す場所としてだけでなく、屋外でくつろぐ空間として利用できます。しかし、老朽化や狭さなどの問題を抱えているケースも珍しくありません。使い勝手のいい環境にするため、バルコニーのリフォームを検討しましょう。リフォーム前は、目的や求める機能などを明確にしておくことが大切です。

また、費用や業者選びについても覚えておき、リフォームで失敗しないようにしましょう。

  1. バルコニーのリフォーム前に知っておきたいこと
  2. バルコニーのリフォームプラン
  3. バルコニーリフォームにかかる工事費用や日数などについて
  4. バルコニーのリフォームでよくある質問

バルコニーのリフォームを納得のいく仕上がりにするためにも、リフォーム事例や注意点などをしっかり理解しておきましょう。

1.バルコニーのリフォーム前に知っておきたいこと

まず、バルコニーが本来持つ役割やリフォームの必要性などをご紹介します。

1-1.バルコニーは屋根のないスペースのことを指す

バルコニーは、屋外に張り出した空間で、屋根のないものを指し、ベランダは屋根が設置されたものと区別されています。また、建物と一体化しているもの・増築や拡張で後付けしたもの・ルーフバルコニーなど、さまざまな種類があるのが特徴です。洗濯物を干すスペース・リラックスする空間・ガーデニングなどを楽しむ場としての役割を担い、用途は人や広さによって変わってきます。

1-2.現状に不満を感じたらリフォームを考えよう

バルコニーは、使い勝手のよさが大切です。狭い・屋根が欲しい・劣化など、現状に不満を感じたらリフォームを検討しましょう。特に、劣化を放置すると、バルコニーの崩落など重大な事故が起きる可能性があります。バルコニーは増設が可能です。バルコニー全体に雨よけを取り付け、天候に左右されない環境にするなどのリフォーム方法もあります。

1-3.バルコニーの防水性が失われてきたら早めにリフォームをすること

バルコニーには、防水加工が施されています。防水加工は、雨水が室内に侵入するのを防ぐためのものです。しかし、経年劣化などで防水性が徐々に失われていき、水が溜まる・床材の腐敗などが起こるケースもあるでしょう。雨漏りによる建物の躯体(くたい)へのダメージも懸念されます。早期にリフォームを検討し、建物を良好な状態で維持するように心がけてください。

2.バルコニーのリフォームプラン

バルコニーのリフォームに関する具体例と大まかな費用をご紹介します。

2-1.屋根の後付け

屋根は、雨よけや日よけに最適です。屋根の後付けは比較的手軽に始められるリフォームで、15〜25万円ほどの費用でできるでしょう。ただし、風や雪などの影響を受けても耐えることができるよう、屋根の強度や材質などは注意しなければなりません。

2-2.サンルームにする

バルコニー全体をガラスなどで覆い、サンルームにする方法もおすすめです。とはいえ、サンルームは1つの部屋としてみなされます。容積率や建ぺい率を超えないように注意してください。また、リフォーム時は、建築申請をする必要があります。費用相場は規模によって異なり、30〜120万円と幅があるのが特徴です。

2-3.屋根の上にバルコニーを増築する

屋根を土台にし、バルコニーを増築する方法もあります。1階部分に柱などを設置する必要がないため、すっきりした仕上がりになるのがメリットです。バルコニーを設置する場合、屋根の強度をリフォーム業者に確認してもらいましょう。費用相場は、30〜40万程度です。

2-4.ウッドデッキにする

ウッドデッキを敷くだけの工事なら、20万円程度の費用で行うことができます。ただし、手すりやフェンスなどの仕様変更を伴うリフォームは、別途部材などの費用負担が必要です。また、木材を使用したウッドデッキは、風雨の影響で劣化や腐食が起こります。人工樹脂を選ぶなど、ウッドデッキの材質にも注目してください。

3.バルコニーリフォームにかかる工事費用や日数などについて

バルコニーのリフォーム費用を抑えるコツや業者の選び方などをご紹介します。工事にかかる日数なども参考にしてください。

3-1.工事内容によって日数が変わってくる

ウッドデッキを敷く・手すりなどの塗り替えなど、簡単なリフォームなら1日で終わる場合がほとんどです。しかし、増築・拡張・サンルームへの変更など大規模な工事になると、1週間〜10日かかる場合もあります。

3-2.希望を明確にしておくことが費用削減につながる

リフォームを検討するときは、付加価値を求めすぎてしまうことがあります。そのため、余分な費用がかさみ、リフォーム費用全体が膨れ上がることがあるのです。まず、目的や希望を明確にしてから見積もりを出してもらうことが、費用削減につなげるポイントになります。

3-3.リフォーム実績が豊富な業者を選ぶこと

バルコニーは、リフォームで印象を大きく変えることができ、使い勝手も飛躍的に向上します。リフォームを成功に導くためには、実績豊富で的確なアドバイスをしてくれる業者を選ぶことが大切です。無料見積もりや相談などを利用し、業者を比較するようにしましょう。

4.バルコニーのリフォームでよくある質問

バルコニーのリフォームに関する疑問や不安は、質問集で解消しましょう。

Q.マンションでもバルコニーのリフォームはできるのか?
A.小規模な工事ならできます。しかし、マンションのバルコニーは共有部分にあたるため、管理組合などの許可を得てからリフォームを行いましょう。また、マンションの管理規約違反にならないよう、事前にリフォーム可能な範囲や内容を確認しておくことが大切です。

Q.防水工事にはどんなものがあるのか?
A.バルコニーの防水工事には、ウレタン塗装・FRP防水・シート防水などがあります。FRP防水は、ポリエステル樹脂を含んだガラス線維のマットを敷く方法です。比較的安価なのは、塩化ビニールなどが素材のシート防水を施す方法でしょう。

Q.屋上をバルコニーにリフォームすることはできるのか?
A.はい、できます。屋上全体をバルコニーにする場合や、一部をバルコニーにする場合など、ニーズによってリフォーム内容はさまざまです。屋上をバルコニーにする場合は、階段の設置箇所なども事前にしっかりシミュレーションし、出入りしやすい環境を作りましょう。

Q.バルコニーの床をリフォームする場合の注意点は?
A.バルコニーの床は、濡(ぬ)れると滑りやすくなります。安全を考慮し、なるべく滑りにくい床材を選びましょう。とはいえ、カビ・腐食などに弱い素材は耐用年数が短めです。メンテナンスの手間や補修費用なども含め、長く使うことができる床材を選ぶことが大切なポイントになります。

Q.フェンスを設置する際の注意点は?
A.バルコニーのフェンスは、周囲の視線を遮る目的を備えています。しかし、不審者の隠れ場所とならないよう、網目が適度な間隔であることもポイントです。また、通気の維持も意識し、安全かつ快適な空間を作りましょう。

まとめ

バルコニーは、使い勝手の悪さや劣化などを感じたら、リフォームを検討したほうがいいでしょう。特に、劣化を放置すると、バルコニーの崩落など事故につながる恐れがあります。リフォーム方法は、ニーズによってさまざまです。まず希望や目的を絞り込んで見積もりを出してもらうことが、費用削減につながります。バルコニーのリフォーム実績が豊富な業者を選び、快適で使いやすい環境を作りましょう。