外壁リフォームは補助金で! 工事費用を抑える・受給のポイントまとめ

前回リフォームしてから10年以上たっている・外壁が傷んできた、という場合は外壁リフォームを行う必要があるでしょう。外壁リフォームは、工事費用が100万円近くかかるため、全額自分で支払うと大きな負担になってしまいます。そこで、外壁リフォームをするために補助金を受けたいという方は少なくないでしょう。しかし、補助金の申請やどうやったらもらえるのかなど、分からないことが多いと思います。そこで今回は、外壁リフォームの補助金の仕組みなどについて、詳しくご紹介しましょう。

  1. 外壁リフォームは補助金を受けられる
  2. 外壁リフォームの補助金制度について
  3. 外壁リフォームの補助金申請の手続き
  4. 外壁リフォームの業者の選び方
  5. 外壁リフォームについてよくある質問

外壁リフォームを検討している方は、ぜひ最後までこの記事を読んでみてください。補助金について詳しく知ることで、工事費用を抑えることができるでしょう。

1.外壁リフォームは補助金を受けられる

まずは、外壁リフォームと補助金について、基本的な内容を見ていきましょう。

1-1.なぜリフォームで補助金が受けられるの?

もともとは、空き家を減らす・家屋の老朽化による事故や被害を防ぐ目的でリフォーム補助金が支給されていました。最近では、エコリフォーム補助金やバリアフリー補助金など、間口が広がってきています。外壁リフォームも、補助金支給の範囲内です。

1-2.外壁リフォームの補助金制度について

外壁リフォームには、100万円近くの費用がかかります。しかも、10年に1度はメンテナンス・リフォームをしなければならないので、負担に感じる方は多いでしょう。そこで、役立つのが各自治体からの補助金です。遮熱・断熱塗装など、エコリフォームを行うことによって補助金を支給している自治体も多いでしょう。特に、バリアフリー・省エネ・耐震工事など、今よりも機能を向上させるためのリフォーム工事に対して補助金を受けられることがほとんどです。

1-3.必ず補助金がもらえるわけではない

とはいえ、どんなリフォームでも補助金がもらえるわけではありません。その条件は各自治体によって異なります。主な条件の例は、使用する塗料や工事業者・築年数や耐震基準などです。

2.外壁リフォームの補助金制度について

自治体による外壁リフォームの補助金制度の仕組みについて、もう少し詳しく見ていきましょう。

2-1.自治体によって補助金を受けるための条件が異なる

上記のとおり、自治体によって外壁リフォームで補助金を受けられる条件は異なるのです。また、そもそも外壁リフォーム補助金制度のない自治体もあります。詳しい調べ方などは、次項以降を参照してください。

2-2.リフォーム補助金額と支給条件例

10万~20万円を上限とし、工事費用の10~20%を補助してくれるところが多いでしょう。支給条件には以下のようなものがあります。

  • 自治体の範囲内に住宅があること
  • 住民税等を滞納していないこと
  • 遮熱・耐熱など省エネ塗料を使用していること
  • 耐震診断・耐震補強工事を行うこと
  • 指定の業者を利用していること

2-3.リフォーム補助金を受ける際の注意点

リフォーム補助金は、必ず工事前に申請しなければなりません。工事前に自治体に申請書を提出し、各種審査を受けて支給されるかどうかが決まります。
また、工事内容が補助金支給の範囲内なのかどうかを判断したり、申請書を作成するのは、一般の方には難しいでしょう。申請で不具合などが生じないように、役所などで事前によく相談するか、地域密着の工事業者に手続きを代行してもらうなどの対策が必要なこともあります。

3.外壁リフォームの補助金申請の手続き

次に、外壁リフォーム補助金を申請する流れなどをご紹介します。

3-1.補助金制度の調べ方とは?

各自治体のHPで知ることができます。「xx市 外壁リフォーム」などで検索してみてください。掲載されていない場合は、その自治体がリフォーム補助金を行っていない可能性があります。電話で役所に問い合わせてみてもよいでしょう。
また、各都道府県のリフォーム補助などについては、以下のサイトでも検索することが可能です。
地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト(平成30年度版)

3-2.外壁リフォーム補助金を申請する流れ

  1. 自治体の指示に従い、申請書を提出する
  2. 決定通知書が届く
  3. 外壁工事実施
  4. 工事完了報告書を提出する
  5. 工事後の住宅確認が行われる
  6. 決定通知書が届く
  7. 補助金が支給される

工事業者によっては、申請書や報告書などを代行作成してくれるところもあります。自分で申請するのが不安な方は、代行してくれる業者を探してみてもよいでしょう。

3-3.リフォーム補助金申請前のチェックリスト

リフォーム補助金を申請する前に、以下の項目をチェックしておきましょう。

  • リフォームする住宅が自治体の市区町村内にあるか
  • 住宅の建築日を調べる
  • 税金を滞納していないか
  • 過去にリフォーム補助金を受けたかどうか(問われる場合があります)
  • 工事費用がいくらか
  • 提出書類がそろっているか

ほかにも、自治体特有のルールがあれば、リストにメモしておくと申請がスムーズでしょう。

3-4.外壁リフォームと火災保険について

もし、火災によって外壁が損傷・崩壊した場合は、火災保険を使ってリフォーム・補修することができます。その場合、補助金を受けて工事するよりも補償額が多くなることがほとんどですので、火災保険の加入状況については、事前にチェックしておきましょう。

4.外壁リフォームの業者の選び方

次に、外壁リフォームの工事業者についてご説明します。

4-1.補助金の申請ができるかどうか

業者から自治体へ補助金支給を依頼してくれるかどうかは重要なポイントになります。業者は工事内容について熟知していますし、申請書や報告書の作成や、図面・ほか必要書類の準備も容易でしょう。難しい手続きを行う必要がなくなります。

4-2.工事費用が明確で分かりやすいか

工事にかかる費用は、必ず書面で出してもらい、不明確な費目がない業者が望ましいでしょう。各業者の見積もりは、見積もり比較の際にも必要になってきます。そのため、料金や費目は詳しく書かれていたほうが、比べやすくなるのです。

4-3.アフターフォローが充実しているか

工事後5年は修復無料など、アフターフォローがしっかりしていると安心です。そのためには、地域に密着している業者がよいでしょう。事業所が近い方が、後で困った時に何かと便利です。点検や下見を無料で行ってくれることもあるでしょう。

5.外壁リフォームについてよくある質問

外壁リフォームについてよくある質問にお答えします。

Q.外壁リフォーム費用を安く抑えるには?
A.ほかの補修箇所がないかどうかチェックし、なるべく一度に依頼するのがポイントです。足場代や資材搬入費をまとめることで、費用全体を浮かせることができます。

Q.見積もり比較を行うには?
A.工事業者に連絡し、訪問・点検・見積もりを行ってもらいます。点検は有料で数万円かかることがあるので、見積もりだけ依頼するのもOKです。「今日決めてもらえれば安くします」などと言われても「まだ比較中なので。」といったん断りましょう。冷静な状態で、なるべく複数人で見積書をチェックし比較するのがポイントです。

Q.リフォームのトラブルにあってしまったのですが……
A.リフォーム中(リフォーム後も)のトラブルは、こちらで無料相談することができます。業者とのトラブル・見積書の確認方法など、リフォーム関連のことであればなんでも相談できるので、困ったときは頼ってみてください。

Q.業者に「補助金を使ってタダで工事ができる」と勧誘されたのですが……
A.基本的には完全に無料になることはありません。悪徳業者である可能性が高いので、きっぱり断りましょう。

Q.外壁リフォームの費用相場はどのくらいですか?
A.住宅環境や総面積・塗料の種類によっても異なりますが、80万~120万くらいが相場となります。20万円を上限として20%の補助金が出る場合、補助額は大まかに以下のとおりとなるでしょう。

  • 80万→16万円の補助
  • 100万→20万円の補助
  • 120万→20万円の補助

まとめ

外壁リフォームと補助金についてご説明しました。補助金の申請は面倒でややこしいものですが、工事費用はかなり大きな負担となりますので、ぜひ積極的に利用しましょう。何をどうしたらいいか分からないという方は、役所の住宅課や、無料で相談できる工事業者に一度相談してみることをおすすめします。