外壁シーリングの打ち替えの方法は? タイミングや必要性と共に解説!
「外壁の目地につまっているシーリングが劣化してきたので、なんとかしたい」と考えている人はいませんか? サイディングを用いた外壁の場合、シーリングが真っ先に劣化することが多いものです。シーリングを劣化したまま放置しておくと、外壁の寿命が短くなります。
そこで今回は、外壁のシーリングを打ち替える方法を紹介しましょう。
- 外壁シーリングの基礎知識
- 外壁シーリングと打ち替えと打ち増しの違い
- 外壁シーリングの打ち替えするタイミング
- 外壁シーリングを打ち替えする手順
- 工事業者の選び方
- 外壁シーリングの打ち替えに関するよくある質問
この記事を読めば、工事を依頼する業者の選び方もよく分かるでしょう。外壁のシーリングを打ち替えたい人は、ぜひこの記事を読んで参考にしてください。
1.外壁シーリングの基礎知識
はじめに、外壁シーリングの役割や種類、打ち替えの必要性などを紹介します。なぜ、シーリングのリフォームが必要なのでしょうか?
1-1.外壁シーリングはサイディングの隙間を埋める素材
外壁シーリングとは、外壁に用いられるサイディングの隙間を埋める素材です。サイディングを用いた外壁にはすべてシーリング材が使われています。また、ALC外壁の隙間を埋めるためにも使われている素材です。コーキングとも呼ばれることがあります。
1-2.外壁シーリングの種類
外壁シーリングは以下のような種類があります。
- ポリウレタン系:シーリングの主流。紫外線対策に上から塗装をする。
- ウレタン系:耐候性・耐熱性に優れているが、上から塗料を塗れない
- 変成シリコン系:ウレタン系には劣るが、耐候性・耐熱性に優れており、上から塗料を塗れる
- 油性コーキング:時間がたっても中が柔らかいので、外壁の亀裂補修に使われる
このように、シーリング材によって特徴が異なり、費用も違います。外壁素材によっては特定のシーリングでないと使えないこともあるでしょう。また、上から塗料を塗ることができないとシーリング材が目立つこともあります。業者とよく相談して使うシーリングを選びましょう。
1-3.シーリングの劣化は3~5年後から始まる
シーリングは、外壁と同じく雨風や紫外線にさらされっぱなしです。そのため、施工してから3~5年ほどしたら劣化が始まることが多いでしょう。以下のような症状が出たら劣化が始まっていると考えてください。
- シーリングのひび割れ
- シーリングがやせ、目地に隙間ができる
- シーリングが柔らかくなる
1-4.外壁シーリングの補修や打ち替えが必要な理由
外壁シーリングが劣化してくると、隙間から雨水などがサイディング素材と外壁の隙間に入り込みます。その結果、外壁自体の寿命が短くなったり壁から雨漏りが起こる原因となったりするでしょう。ですから、劣化を放っておいてはいけません。
2.外壁シーリングと打ち替えと打ち増しの違い
外壁シーリングのリフォームには、打ち替えと打ち増しがあります。打ち替えは、古い外壁シーリングを一度すべて取り払い、新しいシーリングを注入することです。打ち増しとは、古いシーリングを取らずに上から新しいシーリングを追加します。打ち増しのほうが費用も工期もかかりませんが、寿命が短いので、施工して10年以上たった外壁のリフォームは、シーリングの打ち替えをすすめられることが多いでしょう。
3.外壁シーリングの打ち替えするタイミング
では、外壁シーリングの打ち替えはどのタイミングでやればよいのでしょうか? この項では、打ち替えのタイミングを紹介します。
3-1.外壁シーリングの打ち替えの目安は施工後10年
前述したように、外壁シーリングの打ち替えは施工後10年です。しかし、ひび割れややせなどがかなり目立つ場合、10年未満でも、打ち替えをすすめられることもあるでしょう。また、施工後10年未満で打ち増しを行ったあと、ひび割れややせなどの症状が再び現れた場合、打ち替えをすすめられることもあります。
3-2.外壁シーリングの打ち替えは塗装と一緒に行ってもよい
外壁シーリングの打ち替えは外壁の塗り替えと一緒に行うことが多いものです。外壁シーリングの打ち替えをするには、足場を組んで家全体を養生する必要があります。また、外壁塗装も塗り替えは約10年が目安です。ですから、打ち替えと塗り替えを同時にしたほうが効率がいいこともあるでしょう。しかし、シーリングの打ち替えだけを行うことも可能です。
4.外壁シーリングを打ち替えする手順
シーリングの打ち替えの手順は、以下のように行います。
- 外壁シーリング、外壁のチェック
- 足場を組み、養生をする
- 外壁の洗浄
- 古い外壁シーリングの撤去
- 外壁シーリングの打ち直し
- 足場と養生の撤去
なお、足場や養生の設置・撤去にはそれぞれ1日かかると考えてください。工事期間は1週間前後、外壁塗装も動じに行うならば、2~3週間は見ておきましょう。雨が降ると工事ができません。
5.工事業者の選び方
最後に、外壁シーリングの打ち直しを依頼する業者の選び方を紹介します。ぜひ、参考にしてください。
5-1.工事業者は実績などで選ぶ
外壁シーリングの打ち直しをしてくれる業者はたくさんあります。値段の安さをウリにしている業者も多いことでしょう。しかし、中には必要な工事の工程を省いたり、材料を不等に削減したりすることで値段を下げている業者もあります。ですから、値段だけでなく、施工した実績や口コミを参考にしましょう。口コミサイトをチェックする場合は、長期的に高い評価がついているかどうかをチェックしてください。
5-2.見積もりを比較する
可能ならば、複数の業者から見積もりを作成してもらい、比べてみましょう。そうすれば、相場も分かりますし、見積もり書のレベルも比較できます。また、分からないことがあれば、小さいことでも質問しましょう。その対応で業者の質がある程度分かります。施主の質問に丁寧に答えてくれる業者がおすすめです。
5-3.春や秋は早めに予約する
外壁シーリングの打ち直しは、雨や雪が降るとできません。また、外壁塗装と同時に行う場合、気温が5℃を下回ると工事ができなくなります。ですから、外壁シーリングの打ち替えは気候が安定している春や秋がおすすめです。この時期は業者も混み合うので、早めに予約しましょう。
6.外壁シーリングの打ち替えに関するよくある質問
この項では、外壁シーリングの打ち替えに関する質問を紹介します。
Q.外壁シーリングの平均価格はどのくらいでしょうか?
A.幅はありますが、1㎡あたり700~1,000円くらいが相場です。
Q.外壁シーリングは、個人で打ち替えることは難しいでしょうか?
A.はい。ほぼ不可能だと思ってください。ただし、応急処置的に一部を補充することはできるでしょう。
Q.足場を組まずに工事はできませんか?
A.無足場工法を行っている業者に依頼すれば、足場を組まずに工事をすることも可能です。
Q.外壁塗装と外壁シーリングの打ち替えを同時にする場合、費用は安くなりますか?
A.はい。足場を再び組み、撤去する費用の分は安くなるでしょう。
Q.モルタルの壁には外壁シーリングは使われていませんか?
A.いいえ。補習などで使われている可能性はあります。
まとめ
今回は、外壁シーリングの打ち替えについて解説しました。外壁シーリングは、定期的な打ち替えが必要です。タイミングが合えば、外壁塗装と同時に行いましょう。また、劣化を放置しておけば家自体の寿命が短くなります。