リフォーム前の挨拶でご近所トラブルを回避! 挨拶の手順や範囲は?
リフォームをする際、近隣の住民に挨拶をすることで工事を気持ちよく進めることができます。その一方で、「いつ、どのように挨拶にうかがったらいいのか」「近所のどこまで挨拶に行けばいいのか」と悩んでいる人も多いことでしょう。そこで今回は、リフォームを行う前の挨拶のタイミング・注意点を紹介します。
この記事を読めば、挨拶をする際に気をつけたいことなどもよく分かるでしょう。家の大規模リフォームを計画している人は、ぜひ読んでみてくださいね。
1.リフォームを行う際に挨拶が必要な理由
はじめに、リフォームを行う際に挨拶が必要な理由や挨拶が必要なリフォームの規模について解説します。
1-1.挨拶をすればトラブルを事前に予防できる
家のリフォームは大規模になるほど、騒音やホコリが出ます。外壁塗装の場合は養生をしても塗料の飛まつが飛ぶこともあるでしょう。また、工事車両も近隣住民の通行を妨げることもあります。そのため、いきなり工事が始まればクレームを入れたくなる人もいるでしょう。事前に挨拶をしておくことで、そのようなトラブルを予防できます。また、工事内容や期間を知らせれば、安心してもらえるでしょう。
1-2.挨拶で施主の印象がよくなる
挨拶をすることで近隣住民に好印象を抱いてもらうのは大切なことです。好印象を抱いてもらえれば、少々の騒音やホコリは我慢しようと思ってくれるでしょう。
1-3.挨拶が必要なリフォーム工事の規模
以下のようなリフォーム工事をする場合は、挨拶をしておきましょう。
- 近隣まで聞こえる音が出る工事
- ホコリが出る工事
- 工事車両が近隣住民の通行を妨げる可能性がある工事
- 外壁や屋根の塗装工事
なお、工事日数は関係ありません。半日~1日の短期工事でも挨拶は必要です。また、挨拶をしたほうがいいのか迷っている場合は、工事を依頼した業者に尋ねてみましょう。アドバイスしてくれます。
2.リフォームの際に行う挨拶の方法
この項では、挨拶をする範囲・手順・時間帯・挨拶に出向く人などを解説します。
2-1.挨拶は前と両隣・後ろの家が基本
リフォームの挨拶を行う範囲は、道路を挟んで前にある住宅3軒・自宅後ろに位置する住宅3軒・両隣の計8件が基本です。道路が袋小路になっており、そこを工事車両が出入りする場合は、袋小路の先端に位置する住宅にも挨拶に行きましょう。マンションの場合は、上階3軒・下階3軒・両隣が基本になります。地域やマンションによっては町内会長や自治会長にも挨拶に行ってください。また、リフォーム業者が挨拶が必要と判断した家にも出向きましょう。
2-2.挨拶は施主が出向くほうがよい
挨拶には、基本的に施主が出向きます。ただし、親の家をリフォームする場合は親の代わりに子どもが出向くこともあるでしょう。業者によっては「挨拶は自分たちが行いますので、施主は結構です」と言うところもあります。しかし、業者に任せっぱなしにするより、施主が出向いたほうがぐっと印象はよくなるでしょう。ですから、業者が出向く場合は同行するか、一足先に挨拶に出向いてください。
2-3.挨拶と共に工事の期間や内容を知らせる
リフォームの挨拶は、告知を兼ねています。ですから、「騒音やホコリなどで迷惑をかけるかもしれない」というおわびと共に、以下のようなことを知らせましょう。
- 工事の内容
- 工事の期間
- 出入りする工事車両の台数と車種
- 業者が出入りする時間帯
- ホコリや騒音・塗料の飛まつなどが飛び散りやすい時間
業者がこれらの内容を印刷した用紙を用意してくれることが一般的なので、忘れずに持参しましょう。
2-4.挨拶に出向く時間帯は日曜や祝日の夕方がおすすめ
挨拶は、工事の1週間前を目安に行いましょう。出向く時間帯は、日曜日や祝日の夕刻がおすすめです。この時間帯ならば、在宅している可能性が高くなります。留守の場合は、夜20時までに再訪しましょう。あまり遅くなってもよくありません。どうしても会えない場合は、リフォームの挨拶と工事の期間などを記した用紙をポストに投かんしましょう。
3.リフォームの挨拶に出向くときの注意点
この項では、リフォームの挨拶に出向くときの注意点を紹介します。
3-1.マンションでリフォームを行う場合、必要ならば説明会を開く
マンションでリフォームを行う場合、工事内容によってはフロア全体に音や振動が響く可能性があります。そのような場合、マンションの管理会社や自治組織と相談して、説明会を開いてもらいましょう。そこで施主が挨拶をすれば、戸別に訪問する必要はありません。また、説明会を開くのが難しい場合は、前述した範囲には施主が挨拶を行い、それとは別にフロア全体に工事日程や内容を記した用紙を配布するといいでしょう。
3-2.粗品は持っていかなくても大丈夫
挨拶の際の粗品は、必ず配る必要はありません。業者が名入りタオルなどを用意してくれたら、それを配りましょう。自分でみつくろいたい場合は、500~1,000円程度のものが相場です。
3-3.工事期間中は顔を合わせたら挨拶をする
事前に挨拶をしておいても、工事期間中は近隣住民と顔を合わせたら「ご迷惑をおかけしています」と挨拶しておきましょう。そうすれば、よりトラブルを防ぐのに効果的です。
3-4.工事内容・期間に変更があったらそのつど連絡する
工事内容や期間に変更があったら、そのつど挨拶に出向いた家に連絡しましょう。直接報告しなくても、変更点などを書いた用紙をポストに投かんしておくだけでも大丈夫です。特に、外壁や屋根の塗装・修理は天候で工事日程が左右されがちなので、注意しておきましょう。
4.リフォームの挨拶に関するよくある質問
この項では、リフォームの挨拶に関するよくある質問を紹介します。
Q.リフォームの挨拶は定例文などはあるのでしょうか?
A.定例文はありませんが、名乗った後で「このたびこのようなリフォーム工事をすることになりました。ご迷惑をおかけすることになりますが、よろしくお願いします」と、挨拶するのがおすすめです。
Q.挨拶はスーツで行ったほうがいいでしょうか?
A.そこまでかしこまる必要はありませんが、短パンやランニングシャツといったラフすぎる格好はダメです。清潔感のあるパンツとシャツがいいでしょう。
Q.挨拶をしても苦情が来た場合、どうしたらいいですか?
A.まずは工務店に相談し、必要あれば一緒に謝りに行ってください。補償が必要な場合は、保険が使えるかどうか保険会社との交渉も必要です。
Q.施主の妻が挨拶に行ってはダメでしょうか?
A.施主の都合が悪い場合は、妻でも問題ありません。
Q.マンションでリフォームを行う場合、組合に別途挨拶に行ったほうがいいでしょうか?
A.今までリフォームを行った人がすべて別途挨拶に行っている場合は、出向いてください。
まとめ
いかがでしたか? 今回は、リフォームの際に行う挨拶の重要性や方法を紹介しました。あまりおつき合いのないお宅に出向くのは気後れすると思いますが、挨拶はトラブル予防にも大切です。可能な限り顔を合わせるようにしましょう。