カーペットにつく汚れはどんなもの? 掃除方法や注意点などを解説!

カーペットについた汚れは、放置するほど頑固な汚れになってしまいます。素早く掃除することが大切ではありますが、どのような洗剤を使うべきか、どのようにきれいにすればいいのか悩んでいる方は多いでしょう。間違った方法で掃除をすれば、カーペットが台無しになる可能性もあります。

本記事では、カーペットを掃除する方法やポイントなどを解説しましょう。

  1. カーペットにつく汚れにはどんなものがある?
  2. カーペットを掃除するのに役立つアイテム
  3. カーペットを掃除する方法
  4. カーペットの掃除で注意すべき点は?
  5. カーペットの掃除に関してよくある質問

この記事を読むことで、カーペットを掃除する際の注意点などが分かります。悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

1.カーペットにつく汚れにはどんなものがある?

最初に、カーペットにつく汚れの種類をチェックしておきましょう。

1-1.水溶性のシミ汚れ

カーペットにつく汚れとしては、水溶性のシミ汚れが代表的です。水溶性のシミ汚れは、水に避けやすい性質を持っているのが特徴となります。油分を含んでいないため、比較的落としやすいシミではありますが、放置すると頑固な汚れになってしまうので注意が必要です。なお、水溶性のシミ汚れとしては、コーヒー・ジュース・ワインなどの飲料があります。飲料系のほか、醤油(しょうゆ)やケチャップといった調味料の汚れも水溶性のシミ汚れです。

1-2.油溶性のシミ汚れ

水溶性のシミ汚れと同じく、カーペットにつきやすい汚れとして、油溶性のシミ汚れがあります。油溶性のシミ汚れは、油に溶けやすい性質を持っているのが特徴です。水になじみにくい傾向があるため、水溶性のシミ汚れよりもやっかいな汚れとなります。主な油溶性の汚れとしては、ミートソース・チョコレートなどです。食品だけでなく、口紅やファンデーションといった化粧品の汚れも油溶性となります。

1-3.汗・血液・皮脂汚れも

カーペットは素足で歩くことが多いため、皮脂汚れや汗がつきやすい傾向もあります。皮脂汚れは目に見えるものではないので、なかなか気づきにくいでしょう。そのため、いつの間にかひどい汚れになってしまい、黄ばんでしまいます。血液や汗の汚れもいつの間にか頑固な汚れになってしまっているケースが多いので、こまめに掃除するように心がけておかなければなりません。

2.カーペットを掃除するのに役立つアイテム

ここでは、カーペットを掃除するのに役立つアイテムをいくつか紹介します。

2-1.中性洗剤

カーペットの汚れを掃除する際に役立つアイテムが、中性洗剤です。中性洗剤は、名前のとおり中世の性質を持っている洗剤ですので、油と水どちらの汚れも取り除くことができるでしょう。また、刺激が少なく、素材を傷めにくいという特徴もあります。カーペットに付着しやすい大抵の汚れは、中性洗剤できれいにできるでしょう。中性洗剤といってもさまざまな種類があると思いますが、食器用でも構いません。1つは用意しておくと活用できるでしょう。

2-2.重曹

カーペットは丸ごと洗うのが難しいため、洗わずにきれいにできる方法として重曹も役立ちます。重曹は自然由来の成分でできているので、手荒れがひどかったり肌が弱かったりする人でも気軽に使うことができるでしょう。また、重曹には消臭効果や抗菌効果も期待できるものです。カーペットのにおいが気になる方にとっては、まさに重曹が最適といえます。重曹は粉のままカーペットに振りかけることもできますが、重曹スプレー(スプレーボトルに水カップ1:重曹小さじ2~3杯)として使用するのも可能です。

2-3.酸素系液体漂白剤

油溶性汚れがなかなか落ちない際に活用できるのが、酸素系液体漂白剤です。酸素系漂白剤の液体タイプは、衣類の洗濯に使うことが多いのですが、ウール・絹といったデリケートな素材でも使用できるのが大きな特徴となります。ただし、粉末タイプよりも洗浄力は劣ってしまうでしょう。さらに、酸素系液体漂白剤は、漂白作用だけでなく除菌や消臭作用も期待できます。

3.カーペットを掃除する方法

ここでは、カーペットを掃除する方法について説明します。

3-1.水溶性の汚れを落とす方法

醤油・ソース・コーヒーといった水溶性の汚れを落としたいときは、以下の手順を参考にしてください。

  1. ティッシュペーパーや水で固くしぼったぞうきんなどで、カーペットの表面についている汚れを軽く吸い取ったり、たたいたりして取り除く
  2. 水に薄めた中性洗剤をコットンなどにつけ、汚れに染み込ませる
  3. ぞうきんなどの布で上から押さえ、ブラシなどでたたいてぞうきんに汚れを移し取る

また、汚れの種類によって手順が異なることもあります。たとえば、牛乳をカーペットにこぼした場合、タンパク質が固まってしまうと取れにくくなるため、仕上げの水拭きは白湯(さゆ)程度の湯加減で拭きあげるのがポイントです。冷たすぎる水や熱いお湯は使わないようにしましょう。

3-2.油溶性の汚れを落とす方法

油溶性の汚れを落とす場合は、下記の手順を参考にしてください。

  1. 汚れが固まっている場合は、カーペット表面についている汚れをヘラのようなものでこすり取る
  2. 水をしぼったぞうきんで、汚れをたたき出すようにカーペットの汚れを落とす
  3. お湯を含ませたぞうきんで拭き取った後、中性洗剤水を含ませたぞうきんで汚れを取り除く
  4. 最後に乾いたぞうきんで水分を拭き取り完了

クレヨンがカーペットについている場合は、最初にベンジンをコットンなどに染み込ませ、上からブラシなどでたたく方法がおすすめです。上からブラシなどでたたくことによって、カーペットの汚れを移し取れるでしょう。

3-3.重曹を使った方法も

カーペットを掃除する方法として、重曹を使うのも1つの手です。重曹を使った方法としては、重曹スプレーを使う方法と粉状のまま使う2つの方法があります。簡単なやり方としては、重曹スプレーを使った方法です。スプレーボトルに入れた重曹水を使って、気になる汚れにスプレーするだけで簡単に落とすことができます。汚れ部分にスプレーした後、きれいなぞうきんで拭き取ってください。念入りに掃除をしたいときは、重曹をそのまま振りかける方法がおすすめです。カーペット全体に重曹を振りかけ、重曹を手でなじませてください。1時間ほど放置したら掃除機で吸い取ります。水を使う必要がないため、簡単に掃除できるでしょう。

4.カーペットの掃除で注意すべき点は?

ここでは、カーペットの掃除で注意すべきポイントをいくつか紹介します。

4-1.汚れたらすぐに落とすことが大事!

カーペットの汚れ掃除で注意しておきたいのは、汚れたらすぐに落とすことです。ジュースなど飲料をこぼしたり、汚れたりしたときにはそのまま放置せずに、できるだけ早めに拭き取ることを心がけましょう。前述したように、カーペットの汚れは放置するほど固まってしまい、取り除きにくくなってしまいます。長く使い続けるためにも、カーペットが汚れたらすぐに取り除く、そしてカーペットの汚れを見つけたときにすぐきれいにすることを意識しましょう。

4-2.重曹や漂白剤を使うときはゴム手袋をする

自然由来の成分でできている重曹は、そこまで手が荒れることはありませんが、肌が弱い人が使うと荒れてしまう恐れがあります。重曹だけでなく、刺激成分が入っている漂白剤なども使用する際は十分に注意しておかなければなりません。普通の人よりも肌が弱い人や傷つけたくない方は、事前にゴム手袋をして保護しておきましょう。また、漂白剤を使用する際は、換気することも心がけてください。窓を開けて空気の流れを作り、常に新鮮な空気を取り入れることが大切です。

4-3.掃除前に素材を確認する

カーペットを掃除する前に、念のため、素材を確認しておきましょう。カーペットの素材にはたくさんの種類があります。素材によっては、間違った掃除方法で傷ついてしまう恐れがあるので注意しなければなりません。ほとんどのカーペットにはタグがついているので、そこで素材を確認することができます。主なカーペットの素材としては、ポリエステル・ナイロン・アクリル・ウールなどです。ウールはカビやダニが発生しやすい素材になっているため、こまめに掃除をしなければなりません。

4-4.自宅で丸洗いする際の注意点

カーペットの中には自宅で丸洗いできるタイプもありますが、丸洗いするにはいくつか注意点を把握しておかなければなりません。その中でも特に注意しておきたいポイントがあります。それは、乾かないうちに室内へ取り込んで使用しないことです。まだ完全に乾いていない状態で使用してしまうと、カーペットにカビなどが発生してしまいます。また、お風呂場で丸洗いする方がいますが、湯船の残り湯を使うのはNGです。特に、入浴剤などを使っている場合は、カーペットが傷ついたり変色したりする原因になります。

5.カーペットの掃除に関してよくある質問

カーペットの掃除に関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.シミ抜きをする際に知っておくべきことは?
A.使った洗剤が残らないように、中性洗剤は水で薄めて使うようにしてください。中性洗剤を薄めずにそのまま使ってしまうと、カーペットに洗剤が残ってしまい傷む原因になってしまいます。また、シミ抜きをした後は水を含ませたタオルなどでしっかりと洗剤を拭き取ることが大切です。さらに、ベンジンや漂白剤を使う場合はカーペットを傷めないように、目立たない場所に試しとして一度使ってみてください。そこで異変がなければそのまま使用しても大丈夫ですが、異変が起きた場合は使用は控えておきましょう。

Q.汚れが落としやすいカーペットの種類は?
A.PTT繊維のカーペットがおすすめです。PTT繊維はポリトリメチレンテレフタレートと呼ばれており、ユニークな分子構造となっています。弾性回復力や防汚性・耐久性に優れているのが特徴です。PTT繊維を使用したカーペットは、水溶性の汚れであればサッと拭き取るだけで汚れが落ちるでしょう。お手入れが非常に楽な種類といえます。カーペットが古い場合は、PTT繊維のカーペットに替えるのも選択肢の1つです。

Q.重曹でカーペットの黒ずみを落とす際のコツは?
A.黒ずみは皮脂汚れが原因なので、重曹スプレーを使うのがポイントです。重曹スプレーの作り方にもひと工夫施すことでスピーディーに落とすことができるでしょう。カーペットの黒ずみを落とす手順としては以下のとおりです。

  1. スプレーボトルに40℃程度のお湯を入れて重曹を追加する
  2. お湯1カップに対して重曹小さじ2分の1の割合で作るのが理想
  3. カーペット全体に重曹スプレーを軽く吹きかけ、固くしぼったタオルで拭きあげる
  4. ぞうきんで拭いた後は窓を開け、エアコンをつけるなどして乾燥させる

ここでのポイントは、固くしぼったタオルで拭きあげるとき、カーペットの毛足を逆立てるようにすることです。

Q.染み抜きに使える便利グッズは?
A.薬局で簡単に購入できる「マイペット」がおすすめです。マイペットは基本的に二度拭きが必要ないため、簡単にカーペットの汚れを落とすことができるでしょう。カーペットだけでなく、窓ガラス・サッシ・フローリングなどにも使える優れものです。また、カーペット専用のクリーナーも役立ちます。カーペット専用ということだけあり、水溶性・油溶性あらゆる汚れに効果が期待できるでしょう。

Q.どうしても汚れが取り除けないときの対処法は?
A.クリーニング業者に依頼する方法があります。クリーニング業者は汚れの落とし方を熟知しているため、効率的な方法できれいにできるでしょう。頑固な汚れほど費用はかかってしまいますが、手早くきれいにするには最適な方法です。あくまで目安となりますが、カーペットのクリーニング費用は約2,000〜5,000円となります。

まとめ

カーペットの汚れには、水溶性のものや油性のものなどさまざまな種類があります。効率よくきれいにするためには、まずどのような汚れがついているのか確認しておかなければなりません。そして、その汚れを中和できる洗剤を使うのがポイントです。また、カーペットの汚れは放置するほど頑固な汚れになるため、汚れた際にはすぐに対処するのが大切な要素となります。「後で掃除すればいい」と思わずに、素早く掃除することを心がけましょう。