トイレの床掃除をする手順は? 便利な掃除グッズやきれいに保つコツ

「きれいにしてもすぐに汚れてしまう」「どうすればトイレの床をきれいなまま維持できるのか?」など、トイレの床掃除で悩んでいる方は多いでしょう。トイレは汚れやすい箇所かつ毎日使うところですので、できれば毎日掃除するのが好ましいとされています。けれども、忙しい日々を送っているとわざわざ床まで掃除する時間もなく、便器だけ掃除している方が多いでしょう。

本記事では、トイレの床掃除をする手順や便利な掃除グッズなどについて解説します。

  1. トイレの床は意外と汚れている?
  2. トイレの床掃除に必要な道具
  3. トイレの床掃除をする手順
  4. トイレの床をきれいに保つコツ
  5. トイレの床掃除に関してよくある質問

この記事を読むことで、トイレの床掃除をスピーディーに終わらせるコツやきれいに保つポイントなどが分かります。気になっている方はぜひ参考にしてください。

1.トイレの床は意外と汚れている?

まずは、トイレの床にはどのような汚れがつきやすいのか、基本情報をチェックしておきましょう。

1-1.肉眼では見えない汚れがついている

トイレの床には髪の毛やホコリが落ちているだけと思いますが、実は意外とたくさんの汚れがついているところです。ホコリや髪の毛だけでなく、トイレの床には便器から跳ねた尿のしぶきがたくさん飛散しています。特に、男性は立って用を足すので、足元に尿が飛び散りやすいものです。床に飛び散っている尿のしぶきは、肉眼では見えないため、汚れていないと感じるのでしょう。けれども、トイレは毎日使う場所だからこそ、1日に2,000滴もの尿が飛び散っているといわれています。

1-2.放置すると悪臭の原因に

目に見えない汚れがトイレの床についているからこそ、こまめに掃除をして清潔にしなければなりません。尿のしぶきはもちろんのこと、トイレの床に落ちているホコリには雑菌が含まれています。その雑菌は尿のしぶきをエサに繁殖し、放置するとアンモニアを発生しては悪臭の原因になってしまうのです。尿のしぶきやホコリといった汚れをすぐに取り除けば問題ありませんが、放置すると頑固な汚れになってしまいます。

2.トイレの床掃除に必要な道具

ここでは、トイレの床掃除に必要な道具をいくつか紹介します。

2-1.お掃除シートと住居用洗剤

トイレの床掃除にぴったりな掃除グッズといえば、お掃除シートです。基本的に、トイレの床は拭き掃除がメインとなります。尿のしぶきが乾いてしまうと乾(から)拭き・水拭きだけではなかなか落ちなくなってしまうため、トイレ専用のお掃除シートを使うのが効率的です。便座掃除にも使えるお掃除シートであれば、床についている汚れも簡単に落とすことができるでしょう。また、あると便利なのが住居用洗剤です。住居用洗剤は頑固にこびりついている汚れに浸透し、取り除きやすくなります。お掃除シートと一緒に住居用洗剤も用意しておくと便利ですよ。

2-2.尿によるにおいを除去できる「クエン酸」

トイレの床掃除に便利なアイテムとして、クエン酸もおすすめです。クエン酸は酸性の性質を持っているので、アルカリ性の性質がある尿を中和する効果が期待できます。粉状のクエン酸をそのまま振りかけると掃除が大変になってしまうので、クエン酸スプレーにして掃除をするのがおすすめです。クエン酸スプレーは、スプレーボトルに水200ml:クエン酸小さじ1を入れて溶かすだけで簡単に作ることができます。クエン酸スプレーは、家の中にあるあらゆる汚れにも対応できるため、クエン酸スプレーを1つ用意しておけば便利です。

2-3.トイレ専用の床ワイパー

トイレの床掃除を簡単に済ませたい方は、トイレ専用の床ワイパーがおすすめです。床掃除になると腰をかがめて掃除することになるため、体にどうしても負担がかかってしまいます。けれども、ワイパーを活用すれば腰をかがめる必要もありません。また、トイレ床用のワイパーは伸縮性があり、奥まで届くメリットがあります。隅々まで掃除ができるこだわりの形状になっているため、あちこちに飛び散っている尿のしぶきもきれいに拭くことができるでしょう。丸くなっている便器のカーブやへこみにもぴったりフィットしてくれる優れものです。

3.トイレの床掃除をする手順

それでは、トイレの床掃除をする手順を紹介しましょう。

3-1.日ごろからできる拭き掃除

まずは、お掃除シートを活用した拭き掃除の基本を紹介します。拭き掃除は便器の掃除と併せてできる作業ですので、ぜひ毎日の掃除を心がけてください。

  1. 最初に、お掃除シートを使ってトイレの壁を上から下へ拭く
  2. 壁の下まで拭いたら、床と壁や便器の境目を丁寧に拭く
  3. 最後にトイレの床を拭いて完了

ここでのポイントは、床掃除の前に壁も掃除することです。床掃除前に壁も拭くことでより全体がきれいになります。先に床掃除をしてしまうと、壁についている汚れがきれいになった床の上に落ちてしまい、また掃除をするはめになってしまうので壁掃除を先に行ってください。また、壁掃除をする際は、上から下へ拭くのも大切なポイントです。床と壁や便器の境目は尿のしぶきがたまりやすい場所なので、入念に拭きあげましょう。

3-2.頑固な汚れは住居用洗剤を併用する

お掃除シートを使っても汚れが落ちない場合は、住居用洗剤やトイレ掃除洗剤を活用してください。主な手順は以下のとおりです。

  1. 汚れがついている場所にトイレ掃除用洗剤または住居用洗剤をかける
  2. 5分ほどそのまま放置する
  3. 汚れに洗剤が浸透したらトイレットペーパーで拭き取る
  4. 拭き取った後に、お掃除シートでゴシゴシこする

タイルなどの目地に汚れがつまっている場合は、歯ブラシでこすり出すと汚れが落ちやすくなるのでおすすめです。歯ブラシの細かい毛が汚れを絡め取ってくれるでしょう。

3-3.クエン酸スプレーを使った掃除方法

尿による汚れやにおいが気になる場合は、クエン酸スプレーを活用しましょう。クエン酸スプレーを使った掃除の手順は以下のとおりです。

  1. 水200mlにクエン酸小さじ1杯を溶かす
  2. 作ったクエン酸水をスプレーボトルに入れる
  3. クエン酸スプレーを気になる汚れにかける
  4. トイレットペーパーで拭き取る

尿に含まれるアルカリがクエン酸の酸で中和されるため、においの元を取り除くことができるでしょう。クエン酸スプレーをかけるだけで簡単に掃除できるので、ぜひ日々の掃除に取り入れてみてください。

3-4.頑固な黄ばみや黒ずみを掃除する方法

床についている頑固な黄ばみや黒ずみを掃除する際は、メラミンスポンジを使う方法がおすすめです。主な手順は以下を参考にしてください。

  1. メラミンスポンジを使いやすい大きさにカットする
  2. 軽く水で湿らせた後、黄ばみや黒ずみをゴシゴシこする
  3. 最後に残った水分をトイレットペーパーなどで拭き取る

ただし、ゴシゴシ力を入れすぎて床をこすってしまうと、床材が傷ついてしまう恐れがあります。事前に、傷がつかない床材かどうか確認してから掃除に取りかかりましょう。

4.トイレの床をきれいに保つコツ

ここでは、トイレの床をきれいに保つコツを解説します。

4-1.毎日の掃除が1番効果的

トイレをきれいに保つコツは、何よりも毎日の掃除が1番効果的です。毎日忙しくしている方はトイレ掃除が面倒に感じるかもしれませんが、1分程度あれば簡単に床掃除ができます。朝空いた時間で構いませんので、トイレを使った後にササッと掃除してください。毎日の掃除を心がけることで、尿のしぶきが頑固な汚れになるのを防止できるでしょう。できれば、毎日1分の簡単な掃除+週に1回のしっかりとした掃除を心がけてください。清潔なトイレを維持し続けるためには、その頻度で掃除をするのが理想です。

4-2.男性も座って用を足す

トイレの使い方によっても清潔さを維持するヒントが隠れています。前述したように、トイレの床には尿のしぶきがたくさん飛び散っているものです。そのため、できるだけ尿のしぶきを飛散させないことが清潔な状態に近づける要素といえるでしょう。特に、男性は立って用を足すため、尿のしぶきが床に飛散しやすくなります。家族に男性がいる場合は、できるだけ座って用を足すように促してください。座って用を足すことに難色を示す場合は、立って用を足すことでどれだけ床が汚れるのか説明をしてみましょう。また、使用後に毎回拭き掃除をしてもらうようお願いするのも方法の1つです。

4-3.トイレマットやスリッパは置かない

トイレを清潔に保ち続けるために、トイレマットやスリッパを置かない方法もあります。「トイレマットやスリッパを置いたほうが汚れは防げるのでは?」と思いますが、それらを置いていると掃除の邪魔になってしまいますし、尿のしぶきがそこにかかってしまうことになるのです。より雑菌を繁殖させる原因になるため、逆に置かないほうが清潔な状態を保ち続けられるといえるでしょう。どうしても置きたい場合は、毎日トイレマットを洗濯し、スリッパはビニール素材のもので汚れが拭き取りやすいタイプにしてください。

5.トイレの床掃除に関してよくある質問

トイレの床掃除に関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.しっかりお掃除の仕方は?
A.週に1回のしっかりとした床掃除は、以下の手順を参考にしてください。

  1. 掃除機をトイレの床全体にかける(ホコリがそこまで落ちていなければお掃除シートで拭き取る)
  2. ホコリを掃除した床の上にクエン酸水をスプレーする
  3. スプレーした後は放置せずにすぐぞうきんで拭き取る
  4. 汚れがひどい箇所は、クエン酸スプレー→ぞうきんがけをくり返し行う
  5. なかなか取れない黄ばみや黒ずみは、メラミンスポンジを使ってゴシゴシこする

Q.お掃除シートの選び方は?
A.お掃除シートや除菌シートを使用する際は、界面活性剤が含まれたものを選んでください。界面活性剤とは、界面に作用して性質を変化させる物質の総称です。混じり合わないものを混ぜ合わせるときに役立ち、汚れを落とす洗浄の働きをしてくれます。界面活性剤を含んでいるお掃除シート・除菌シートであれば、床についている汚れをサッと取り除くことができるでしょう。また、ドアや手すりなどについている皮脂汚れなども拭き取ることができます。

Q.サニタリーボックスも工夫すべきか?
A.サニタリーボックスは悪臭の原因になりがちですので、なるべくトイレ内には置かないようにしましょう。置いていると掃除の邪魔になりますし、ホコリがたまりやすくなってしまいます。また、使用済みの生理用品がたまってしまうと、雑菌が繁殖して悪臭の原因になりがちです。放置期間が長ければ長いほど、虫が湧いてしまうこともあります。サニタリーボックスは置かずに、使用済みの生理用品は密封してすぐに捨てることが大切です。または、中身の見えない小さなゴミ袋をトイレに置いておき、毎日取り替えるようにしましょう。

Q.便座カバーも取り付けないほうがいいのか?
A.便座カバーは取り付けても大丈夫ですが、こまめに掃除をする必要があります。トイレを掃除しても悪臭が薄まらない場合は、便座カバーなどがにおいの原因になっている可能性が考えられるでしょう。便座カバーに尿のしぶきなどがついてしまうことで、そこから悪臭が放たれるからです。便座カバーを洗濯機でこまめに洗い、常に清潔な状態を心がけましょう。

Q.どうしても頑固な汚れが取り除けない場合の対処法は?
A.プロのクリーニング業者に依頼する方法があります。クリーニング業者は、どこにどのような汚れがつきやすいのか把握しているため、効果的な洗剤を使って掃除し、すぐにきれいな状態にできるでしょう。プロのクリーニング業者に依頼した後は、こまめな掃除を心がけてきれいになった状態を維持し続けることだけに力を入れれば大丈夫です。

まとめ

トイレの床には、髪の毛やホコリだけでなく、目に見えない尿のしぶきが飛び散っています。便器掃除ばかりに力を入れてしまがちですが、床掃除もこまめに行わなければなりません。床に飛び散った尿のしぶきを放置すると、雑菌が繁殖し悪臭の原因になってしまいます。基本となる拭き掃除を毎日するほか、1週間に1回程度のしっかりとした掃除でこびりついている汚れを取り除いていきましょう。こまめな掃除が清潔なトイレを維持し続ける1番の方法です。