壁紙の手垢を完璧に落とそう!効果的な掃除&予防方法教えます!
ある日、ふと気が付くと、気になって仕方がなくなるのが壁紙の手垢(てあか)です。壁紙は白やオフホワイト、ベージュなどの薄い色が多いので、始終家族が触る場所は、いつの間にか黒ずみが目立ってきます。壁紙が汚れていると、部屋の中をきれいに片付けたりおしゃれなインテリアでキメたりしてもパッとしないですよね。
そこで、壁紙の手垢の掃除方法やアイデア、きれいな状態を保つ方法などをご紹介しましょう。
この記事を読んでいただければ、お悩みを解決できます。ぜひお役立てくださいね。
1.壁紙の手垢について
壁紙の手垢をきれいにするために、まずは「壁紙に付く手垢」の正体や付きやすい場所など基礎知識を学びましょう。
1-1.手垢の成分
「手垢」とは一体何なのでしょうか? 手のひらや指にはたくさんの汗腺があります。そこから分泌された汗は、ほとんどが水分です。けれども、髪の毛や体などを触った指や手には「皮脂」も付着しています。
その手や指で、壁や家具などを何度も触るため「手垢」として残るのです。そして、時間の経過とともに水分が蒸発し、がんこな汚れとなって定着してしまいます。
1-2.手垢が付きやすい場所
手垢が付きやすいのは以下のような場所です。
- スイッチ周辺の壁
- 玄関の壁(靴を履く・脱ぐときに無意識に触るため)
- トイレのスイッチ周辺の壁(夜、手探りでスイッチを探すために壁を触るため)
また、小さなお子さんがいる場合、子どもが壁をつたいながら歩くのでリビング・子ども部屋・廊下などの低い位置に手垢が付いているケースも多いものです。
2.壁紙の手垢の掃除方法やアイデア
手垢は、積もり積もってがんこな汚れになっていることもあります。きれいに落とせる掃除方法やアイデアをご紹介しましょう。
2-1.手垢を落とせる掃除道具・洗剤について
壁紙の手垢掃除をする前に、以下のような掃除道具や洗剤を用意してください。
2-1-1.マイクロファイバークロス
マイクロファイバーと呼ばれる、極細の化学繊維で織った布のことです。細かい穴がたくさん開いているため吸水性に優れ、なおかつ濡らしても絞ればすぐに乾燥するため、拭き掃除に向いています。細かい凹凸(おうとつ)がある壁紙にもよくなじむので使いやすいアイテムです。
2-1-2.食器洗い専用洗剤(中性洗剤)
皮脂汚れは、食器洗い専用洗剤で落とすことができます。ぬるま湯で薄めて使用しますが白い壁紙の場合は念のため「透明な」洗剤がおすすめです。手荒れが気になる人は、植物性の成分などを使用した、肌に優しい洗剤を選んでください。
2-1-3.セスキ炭酸ソーダ
セスキ炭酸ソーダは「重曹よりさらに使いやすい」として最近人気を集めている洗剤です。アルカリ性で水に溶けやすく「油脂を乳化する」「タンパク質をある程度分解する」特徴があります。500mlのスプレーボトルに、セスキ炭酸ソーダ小さじ1杯を溶かして使ってください。
2-1-4.そのほかの道具
そのほかにも、キッチンペーパー・雑巾(ボロタオルなど)・古い歯ブラシなどを用意しましょう。指先が荒れやすい人はゴム手袋も用意してください。分厚いものよりも、病院や介護の現場などでも用いられている「極薄の使い捨てタイプ」がおすすめです。
2-2.壁紙の手垢の効果的な掃除方法
壁紙の手垢は、やみくもに拭き掃除をするのではなく「汚れの程度」に合わせて掃除をするほうが効果的です。
2-2-1.軽い汚れ・日常的な掃除はマイクロファイバークロスで
軽度の手垢は、マイクロファイバークロスがおすすめです。さっとぬるま湯か水に濡らしてから絞り、優しく拭いてください。
壁紙の手垢は、手指の汗や脂の汚れが積み重なり目立つようになったものです。汚れが目立つようになる前に、日常的にマイクロファイバークロスで拭き掃除をしましょう。
2-2-2.なかなか落ちない汚れはセスキ炭酸ソーダ
マイクロファイバークロスで落ちない汚れには、セスキ炭酸ソーダを使いましょう。「2-1-3.セスキ炭酸ソーダ」でご紹介したソーダスプレーを使います。
- がんこな壁紙の汚れにソーダスプレーを吹きかける
- 1の上をキッチンペーパーで覆う
- 5分ほどそのまま放置する
- 水で濡らした雑巾でソーダをていねいに拭き取る
2-2-3.がんこな汚れは食器洗い専用洗剤と歯ブラシで
前項の方法でも落ちない汚れや、壁紙の凸凹(おうとつ)に残った汚れなどは、食器洗い専用洗剤と歯ブラシの出番です。食器洗い専用洗剤を水で薄め、歯ブラシに付けてから「円を描くように」優しくこすり洗いをしましょう。歯ブラシは使い古しの柔らかめの毛のものがおすすめです。仕上げは水に濡らして固く絞った雑巾で拭き、洗剤と水分が残らないように仕上げてください。
2-3.掃除のときの注意点とは
壁紙の手垢掃除をする前には、材質に注意してください。壁紙は、紙やビニールなどさまざまな種類があります。中には、ビニールや洗剤類を使用するとシミが残ることもあるでしょう。掃除をする前に、低い位置など目立たない場所で試してからにしてください。
2-4.掃除に使える便利グッズ
壁の手垢掃除に使えるグッズとしては、以下のようなものもあります。
2-4-1.セスキ炭酸ソーダスプレー
毎回、掃除のたびにスプレーを作るのが面倒という人には、市販の「セスキ炭酸ソーダスプレー」を利用するのもおすすめです。泥汚れや機械油汚れなどには向いていませんが、ほとんどの汚れに使えるので1本あると重宝します。
2-4-2.メラミンスポンジ
メラミンスポンジとは、メラミン樹脂をミクロン単位で発泡させて作ったスポンジです。細かい網目状になっているので汚れをかき出して落とす効果があります。水に濡らしてから、壁の手垢汚れの部分をそっと撫(な)でるようにして使ってください。
2-4-3.洗顔用フェイスブラシ
使い古しの洗顔用フェイスブラシもおすすめです。歯ブラシよりもブラシ部分の面積が広くなっているため使いやすいでしょう。100円均一で売っているものなら、新品でも惜しげなく掃除に使えます。
使い方は歯ブラシと同様、食器洗い専用洗剤を水で薄めブラシに付け、「円を描くように」優しく壁の手垢汚れを落としてください。仕上げは水に濡らして固く絞った雑巾で拭きましょう。
3.壁紙をきれいに保つ方法
壁紙を掃除してきれいになったら、その状態をできるだけ保ちたいですよね。きれいな壁紙を保つ方法をご紹介しましょう。
3-1.壁紙の「きれい」をキープするポイント
掃除後のきれいな壁紙をキープするには「毎日のこまめな掃除」が大切です。壁紙の手垢汚れは、1日で付くものではありません。同じ場所を何度も触ることで汚れが蓄積され目立ってくるのです。そこで、日常的に掃除をして汚れがたまることを防ぎましょう。
マイクロファイバークロスやセスキ炭酸ソーダスプレーなどを小さなカゴに入れ、壁紙の汚れが目立ちやすい場所のそばに置いてください。汚れが目立たなくても、1日に1回はさっと拭くように心がければ手垢汚れが目立つことを防げます。掃除後の「きれい」をキープするのも簡単です。
また、壁は、静電気によりたくさんのホコリが付いています。ホコリと手垢が混ざりあうと、より落としづらい汚れになるのです。こまめに、ハンディーモップで壁のホコリを取るように心がけてください。
3-2.壁紙の汚れを予防するポイント
汚れやすい部分には「キズ・汚れ防止シート」を貼る方法もあります。「半透明で貼ってはがせる弱粘着シート」なら、貼った部分はそれほど目立ちません。
また、お子さんがつたい歩きをする部分はリメイクシートを貼るのもいいでしょう。いろいろな柄があるのでお部屋のアクセントにもなります。
3-3.汚れが目立たない壁紙でプチリフォーム
手垢汚れが激しい部分や汚れが落ちない部分は、汚れが目立たない壁紙を貼ってプチリフォームをしましょう。
最近は、簡単に「貼ってはがせる壁紙」もさまざまな色や柄が登場しています。また、昔のように、同じ壁紙で統一するのではなくアクセントクロス(※)使いが主流です。
※アクセントクロス:同じ色の壁紙ですべて統一するのではなく、あえて1面だけ違う柄や色を使ってアクセントとする方法。
4.壁紙の手垢の掃除・汚れ予防についてよくある質問
壁紙の手垢の掃除や、汚れの予防に関してよくある質問をご紹介しましょう。
Q.壁紙に手垢だけではなく、タバコのヤニでも汚れています。セスキ炭酸ソーダで一緒に落とせるでしょうか?
A.セスキ炭酸ソーダはヤニ汚れにも使えます。汚れている部分にスプレーしてから雑巾などで拭き取ってください。最後にからぶきで仕上げましょう。
Q.洗剤を使って掃除をできない壁紙はありますか?
A.セスキ炭酸ソーダや食器洗い専用洗剤などで掃除ができるのは、「水を吸わないで弾(はじ)く壁紙」だけです。和室でよく使っている布などの壁紙は水分を吸い取ってしまうこともあるので注意してください。
Q.手垢を洗剤で落とすとき、拭く方向などはありますか?
A.同じ方向で、少しずつずらしながら拭くと拭き残しやムラなどが残りません。上から下に向かって軽めにこすってください。
Q.家族が靴を脱ぐときに触るので玄関の壁紙が手垢で黒ずんでいます。洗剤で落としてもすぐに汚くなってしまうのですが予防方法はあるでしょうか?
A.汚れている壁だけ、柄付きの壁紙を貼ってみましょう。貼ってはがせるタイプなら簡単に扱えます。アクセントクロスになって、おしゃれな雰囲気にもなるでしょう。
Q.セスキ炭酸ソーダや食器洗い専用洗剤以外にも、強力な汚れを落とせるものはありますか?
A.クレゾール石けん液がおすすめです。病院などで手の消毒液として使用されているもので薬局で購入できます。水100mlに対して3〜4mlを混ぜ、スプレーに入れて使いましょう。
壁紙の汚れに吹きかけて、雑巾やティッシュなどで拭き取ってください。汚れを落とすと同時に消毒もできるのでお子さんのいるご家庭にもおすすめです。
まとめ
いかがでしたか。壁紙の手垢汚れは放置していると、だんだん汚れが重なって落としずらくなります。気が付いた段階ですぐに掃除をしましょう。こちらでご紹介した方法でぜひきれいにしてください。
また、掃除が面倒にならないように、掃除道具を小さなカゴなどに入れて、汚れが目立ちやすい壁のそばに置くのもおすすめです。ぜひ試してみてください。