網戸を簡単に掃除する方法は? キレイな状態を維持するコツを解説!

「網戸の汚れが気になるけど、どうやって落とせば良いのか分からない」など、網戸の汚れや掃除方法で悩んでいる方が多いのではないでしょうか。網戸の掃除は面倒と思われがちですが、汚れの原因と掃除のポイントを押さえておけば簡単にキレイにできます。また、網戸の汚れは、100円均一ショップやスーパーなどで簡単に手に入る「重曹」などで落とすことができるのです。ここでは、網戸の掃除方法とキレイに保つポイントについて解説します。

  1. 網戸掃除の基本
  2. 網戸の掃除方法は?
  3. 網戸をキレイに保つ方法は?
  4. 網戸の掃除に関してよくある質問

この記事を読むことで、網戸の掃除方法とキレイに保つポイントが分かります。気になっている方はぜひ参考にしてください。

1.網戸掃除の基本

実際に網戸を掃除する前に、どんな汚れがついているのかチェックしておきましょう。

1-1.汚れの原因は?

網戸は、常に外の空気と触れているため、空気中に漂っている排気ガス・土ぼこり・花粉などが付着しやすいのです。また、外からやってくる汚れだけでなく、綿ぼこり・台所から流れてくる料理の油煙(ゆえん)も汚れの原因となります。

1-2.汚れやすい場所は?

網戸は細かな網目状になっており、外側・内側の両方から汚れやすい傾向があります。特に、四隅は汚れが目立つ箇所といえるでしょう。網戸の四隅は掃除しにくい箇所でもあるため、きちんと汚れが落ちずにどんどん排気ガスなどで黒ずんでいきます。網戸を掃除する前に、どこが汚れているのか確認してみると良いでしょう。また、網戸は設置場所によって汚れ具合が大きく異なります。交通量が多い道路沿いや、雨風が当たりやすい場所などは、網戸が汚れやすくなるので要チェックです。

1-3.掃除の頻度、タイミングは?

理想の頻度は週1回です。休みの日を利用して、網戸についているほこりや汚れを落としてください。週に1回の掃除で定期的にキレイにしておけば、いちいち取りはずして掃除をする必要がありません。また、汚れが目立ち始めたときに、すぐ掃除することも大切です。そして、半年に1回普段の掃除で除去できない部分や細かい汚れなどの大がかりな掃除をします。こまめに掃除をしておけば、大がかりな掃除も楽になるでしょう。

2.網戸の掃除方法は?

では、網戸の掃除はどうすれば良いのでしょうか。必要な道具と、具体的な掃除方法について説明します。

2-1.必要な道具、洗剤は?

網戸掃除に必要な道具は、以下のとおりです。

  • メラミンスポンジ
  • 吸着シート
  • 新聞紙
  • 掃除機・フロアワイパー
  • ガムテープ
  • ぞうきん・使い古した歯ブラシ
  • 重曹または市販網戸用スプレー

上記の掃除アイテムは、どれも安く購入できるものばかりです。特殊な洗剤が必要と思われがちですが、「重曹」または「セスキ炭酸ソーダ」を使えば汚れを落とすことができます。特に、重曹は弱アルカリ性の性質を持っているので、室内からの油汚れに効果的です。重曹(粉タイプ)ではなく、水100ccに重曹小さじ1杯をスプレーボトルに入れて混ぜた重曹水を使いましょう。セスキ炭酸ソーダは、重曹と同じアルカリ性で、油汚れに適しています。水500ccにセスキ炭酸ソーダ小さじ1杯を溶かして、「セスキ炭酸ソーダ水」として使いましょう。

2-2.主な掃除方法、流れは?

網戸を外さない簡単な掃除方法をいくつか紹介します。どれも気軽にできる方法なので、ぜひ試してみてください。

2-2-1.メラミンスポンジと重曹を使う掃除方法

メラミンスポンジと重曹を使う前に、掃除機で網戸の内側と外側についているホコリをある程度取りのぞいておくと良いでしょう。それから、以下の流れで掃除を始めてください。

  1. 網戸の下に新聞紙を敷(し)き養生する
  2. 網戸全体に内側から重曹水を吹きつける
  3. 10分程度放置した後、水で濡(ぬ)らしたメラミンスポンジで網戸の内側を上から下へこする
  4. 重曹水で濡らしたぞうきんを網戸の外側に当てて重曹水をなじませる
  5. 10分程度放置した後、メラミンスポンジで内側と同じく外側を上から下へこする
  6. 網戸の内側と外側を乾拭きする
  7. 床に落ちたゴミや汚れをキレイにして完了

なかなか落ちない汚れがあるときは、重曹水を吹き付けた後の放置時間を長くしてみてください。重曹水をなじませた後に、使い古した歯ブラシでやさしく汚れをこすると良いでしょう。また、肌が弱い人が重曹を使うと、肌荒れを起こす可能性があります。心配な方は、ゴム手袋できちんと皮膚を保護してください。

2-2-2.フローリングワイパーと吸着シートを使った掃除方法

網戸を取りはずさなくても、フローリングワイパーと吸着シートを使う掃除方法でキレイにできます。フローリングワイパー・吸着シート・掃除機を用意したら、以下の流れで掃除してください。

  1. フローリングワイパーの柄(え)を短くして吸着シートを取りつける
  2. 網戸についている汚れをやさしく取り落としていく
  3. 最後に、掃除機で網戸周辺のゴミを吸って完了

フローリングワイパーと吸着シートを使用する際のポイントは、汚れの少ない内側から掃除することです。そして、内側の後に外側を拭いていきましょう。

2-2-3.掃除機でできる網戸掃除

掃除機でも網戸に付着した汚れを落とすことができます。主な流れは以下のとおりです。

  1. 新聞紙を網戸の内側にガムテープなどで貼る
  2. 外側から掃除機でホコリなどを吸い、新聞紙をはずす
  3. 内側から掃除機をかける
  4. 気になる汚れを、使い古した歯ブラシなどでこすり落とす
  5. 最後に、網戸周辺のゴミを掃除機で吸って完了

新聞紙を貼り付けて片側をふさぐことで、掃除機の吸引力がアップし汚れを落とすことができます。掃除機なら簡単に掃除できるのでおすすめです。

2-2-4.ストッキングを使った網戸掃除

実は、使い古したストッキングでも簡単に網戸掃除ができます。ストッキングがなければ、要らなくなった靴下や古い布でも構いません。エコな網戸の掃除法なのでぜひチェックしてください。

  1. ストッキングの中に、靴下や古い布を入れて厚みを出す
  2. 団子のような形にして、手に持ちやすい程度に丸める
  3. 網戸を上から下へとなぞり、汚れやほこりを絡め取る

ストッキングは繊維が細かいので静電気が起こり、細かいほこりと汚れを取りのぞくことができます。網戸が乾いた状態で掃除するのがポイントなので、水を使わないようにしてください。ほかの掃除方法と併用する場合は、最初に行うほうが良いでしょう。

2-3.汚れがひどい場合は?

汚れがひどい場合は、網戸をはずしてからホースまたはバケツで掃除しましょう。網戸がネジで固定されている場合はプラスドライバーを使ってはずさなければなりません。網戸をはずしたら以下の流れで掃除してください。

  1. 掃除機で大まかなほこりと汚れを取りのぞく
  2. 網戸全体をバケツまたはホースを使って水で流す
  3. 水で濡らしたスポンジに中性洗剤を適量付けた後、網戸全体をこする
  4. 洗剤と汚れをたっぷりの水で洗い流し、全体を乾拭きするか天日干しをする
  5. 網戸をサッシに取りつけて完了

2-4.便利な掃除グッズを活用しよう!

網戸掃除に便利なグッズを活用することも網戸掃除のコツです。たとえば、重曹・セスキ炭酸ソーダで汚れが落ちないときは、「網戸用クリーナー剤」を使ってみてください。網戸に付着しやすい汚れを落とす効果的な成分が含まれているため、頑固な汚れでも除去できるでしょう。ほかにも、網戸専用ローラー・ブラシなどがあるのでチェックしてみてください。

3.網戸をキレイに保つ方法は?

掃除でキレイになった網戸を保ち続けるコツと、汚れを防ぐポイントを紹介します。

3-1.キレイに保つポイント

毎日掃除する必要はありませんが、こまめな掃除を心がけましょう。簡単な掃除と徹底した掃除を心がけるだけでも、キレイに保ち続けることができます。部屋を掃除する際に、網戸にも掃除機をかけるだけでもOKです。網戸に付着したばかりのほこりや汚れなら、掃除機の吸引力でも簡単に取りのぞくことができます。ただし、汚れを放置すると、掃除機では取りのぞけなくなるので要注意です。床掃除の「ついで掃除」で網戸をキレイにすれば、半年に1回の徹底した掃除も楽になるでしょう。

3-2.汚れを防ぐポイント

窓用の結露防止スプレーを網戸に吹き付けましょう。窓用の結露防止スプレーは、ほこり・花粉など細かい汚れを除去する効果が期待できます。スプレーした後は、スプレー液を浸したぞうきんで拭き、網戸全体に成分を行きわたらせてください。ただし、ワックス入りのタイプは、網戸の穴を詰まらせる可能性がるので要注意です。
また、洗濯用の柔軟剤で代用することもできます。洗濯用の柔軟剤には静電気を抑える成分が入っているため、綿ぼこりなど室内から発生する汚れの防止につながるのです。柔軟剤を使用する際は、ぞうきんなどにつけて網戸全体を拭き上げてください。

3-3.古い網戸は交換しよう!

網戸を取りはずして掃除をしてもなかなか汚れが落ちないときは、新しい網戸への張り替えをおすすめします。特に、網戸を交換してから10年以上経過している場合は、劣化により網戸としての機能を果たさなくなり、汚れが付着しやすくなるので要注意です。日ごろの掃除で破れている箇所を見つけた場合も、網戸の交換時期といえるでしょう。新しい網戸に交換すれば、頑固な汚れともおさらばできます。

4.網戸の掃除に関してよくある質問

網戸の掃除に関してよくある質問を5つピックアップしてみました。

Q.網戸の汚れを放置するとどうなるのか?
A.放置期間が長引くほど汚れが落ちにくくなるのはもちろんのこと、網戸を通じて汚れが家の中に入ってくるようになります。外側の汚れが室内に入ってきやすくなるため、環境が悪化するでしょう。喉(のど)を傷める原因になったり、健康被害を起こしたりすることもあります。さらに、雨が降った日には窓に網戸の汚れが付着するでしょう。窓まで汚くなると、気分も悪くなるので悪循環になりがちです。

Q.おすすめの掃除時期は?
A.網戸掃除に適した時期は、花粉シーズンが過ぎた5月あたりです。5月は掃除がしやすく、台風シーズンが過ぎた9~10月も、台風の雨風で付着した汚れを落とす絶好の機会でしょう。冬に比べると湿度が高く気温も温かいので、汚れが落ちやすくなります。

Q.サッシ・溝(みぞ)の掃除方法が知りたい
A.サッシ・溝の掃除には「お手入れ棒」がおすすめです。お手入れ棒は、割りばしに古い布を輪ゴムなどで巻き付けたもので、古い布に中性洗剤を含ませれば汚れを拭き取ることができます。幅が狭いサッシ・溝の部分に溜まった汚れも、簡単に除去できるでしょう。古い布がなければ、キッチンペーパー等でも代用できるのでぜひ試してみてください。

Q.おすすめの掃除グッズは?
A.網戸専用のブラシやローラーがおすすめです。網戸ブラシに水を含ませるだけで、隅々の汚れを簡単に取りのぞくことができます。網戸ローラーは、洗剤液に浸した後、網戸の上をコロコロ転がすだけでOKです。片面からローラーを転がすだけで反対の面に付着した汚れも除去してくれます。これらのグッズを活用すれば、週1回のお手入れも楽にできるでしょう。

Q.市販の網戸掃除用スプレーの使い方は?
A.網戸全体に掃除機をかけて表面のほこりを除去した後、網戸掃除用スプレーを網戸全体にむらなく吹き付けるだけでです。吹き付けると泡が網戸に付着するので、泡が消えたらぞうきんで水拭きをしてください。網戸掃除用スプレーには、網戸の汚れに効果的な成分が含まれているので、ある程度の汚れを落とすことができるでしょう。詳しい使い方に関しては、商品に記載されている説明書きを一読してください。

まとめ

いかがでしたか? 網戸が汚れる原因は室内の綿ぼこりや、室外からの排気ガス、・土ぼこり・花粉などです。長期間そのままにしてしまうと、頑固な汚れとなり落ちにくくなるので、定期的な掃除を心がけてください。週1回の簡単な掃除と、半年に1回の大がかりな掃除が理想的です。また、網戸を外さなくても、メラミンスポンジ・重曹・セスキ炭酸ソーダ・吸着シートなどで簡単な汚れを取りのぞくことができます。楽に掃除したい方は、こまめに汚れ具合をチェックしキレイにするよう気をつけていきましょう。