家の強風対策を解説! 強風対策にリフォームが必要な理由は?

台風21号による被害は、記憶に新しいと思います。「これからも台風が来ると思うので、強風対策を今からやっておきたい」という人も多いことでしょう。台風や竜巻などの強風に備える方法はいろいろありますが、中にはプロに頼まないとできない対策もあります。
そこで今回は、台風や竜巻などの強風対策を紹介しましょう。

  1. 強風の影響を受けやすい場所と強風対策の必要性
  2. 家の強風対策について
  3. 屋根・窓・外壁以外の強風対策
  4. 家の強風対策に関するよくある質問

この記事を読めば、自分でできる強風対策とプロに依頼した方がよい強風対策の違いも分かります。強風対策に興味がある人は、ぜひ読んでみてくださいね。

1.強風の影響を受けやすい場所と強風対策の必要性

近年は、地球規模で環境の変化が起こっている影響で大型台風が発生しやすくなったと言われています。また、昔はめったに発生しなかった竜巻や突風も発生することが珍しくなくなりました。そのため、強風対策は必須と言えるでしょう。なお、強風の影響を受けやすい場所というと窓がイメージされますが、最も影響を受けやすいのが屋根です。さらに、壁も窓より強風の影響を受けやすいでしょう。

2.家の強風対策について

この項では、家の強風対策を紹介します。

2-1.屋根の強風対策

屋根は、家の最も高い場所にあり風の影響を受けやすい場所です。特に、かわらが風に飛ばされると屋根が影響を受けるだけでなく、飛ばされたかわらが壁や窓にぶつかって被害が出るケースもあります。また、トタン屋根も台風の強風ではがれるケースがあるでしょう。屋根は、10~15年に一度のペースで塗り替えや補修などのリフォームが理想です。10年以上屋根をリフォームしておらず、屋根の状態もよく分からない場合は、業者に検査をしてもらって必要ならばリフォームをしてください。
なお、屋根はDIYでリフォームするのは大変難しいので、リフォームはプロに任せましょう。

2-2.壁の強風対策

外壁塗装が傷んでいたり、壁に幅3㎜以上のひびがあったりすると、壁がはがれたり壁から雨漏りする可能性があります。また、サイディングを外壁につかっている場合、サイディングの隙間を埋めるコーキングが劣化していても外壁のはがれや、雨漏りする可能性があるでしょう。壁も、屋根と同じように10~15年に一度外壁の塗り直しやコーキングの補修などが必要です。外壁塗装が色あせたり外壁にひびが入ったりしているのがよく分かる場合、台風が来る前にプロにリフォームを依頼しましょう。

2-3.窓の強風対策

台風21号による強風では、窓ガラスが割れる被害がたくさん発生しました。窓ガラスの割れを防ぐには、窓に雨戸(シャッター)や格子をつけるのが一番の対策方法です。シャッターは後付けもできます。雨戸も格子もつけられない窓には、飛散防止フィルムを貼りましょう。飛散防止フィルムを貼れば、窓が割れてもガラスが飛び散るのを防げます。なお、鉄線が入ったガラスに交換しても窓は割れにくくなるでしょう。

2-4.強風対策はプロに任せるべき?

強風が起こると、家の一番弱い部分が影響を受けます。屋根や壁は頑丈に作られていますが、やはり経年による劣化は避けられません。ですから、長い間点検やリフォームを行っていない家は、台風の季節が来る前にプロに依頼して家を修理することが大切です。なお、壁や屋根をDIYで台風に耐えられるくらいリフォームするのは大変難しいので、プロに任せましょう。

2-5.屋根や壁のリフォームを抑えるコツ

屋根や壁は、「これ以上はリフォームしなければ、住み続けられない」という状態でリフォームするより、「そろそろリフォームした方がよい」という状態のときにリフォームした方が、補修費用が安くすみます。また、屋根と外壁のリフォームを同時に行った方が別々に行うより、安くなるケースもあるでしょう。ただし、相場よりはるかに安い金額でリフォームを引き受ける業者には、注意が必要です。このような業者の中には、必要や工程をあえてやらずに工費を安くする業者もいます。屋根や外壁をリフォームする場合、複数の業者から見積もりを取ればおおよその相場を把握できるでしょう。

3.屋根・窓・外壁以外の強風対策

この項では、屋根・窓・外壁以外の強風対策を紹介します。

3-1.ドアの強風対策

ドアも経年と共にパッキンやクロ―ザーが劣化し、閉まりにくくなることがあります。すると、ドアの隙間から雨や風が吹きこんだり、強風でドアが破損する恐れもあるでしょう。ですから、台風の季節が来る前にドアの開け閉めがスムーズにできるか、隙間なく閉まるかどうか確認することが大切です。ドアのパッキンやクロ―ザーは交換可能なので、劣化している場合は業者に依頼して交換してもらいましょう。また、ガラスの引き戸の場合は、窓と同じようにガラスの飛散を防止するフィルムを貼っておくといいですね。

3-2.ベランダの強風対策

台風が直撃することが予想される場合、ベランダには何も置かないようにしましょう。物干しざお・ハンガー・鉢植えなどはすべて屋内に入れておきます。また、室外機のカバーも吹き飛ぶ可能性があるので外しておきましょう。

3-3.カーポートなどの強風対策

カーポートや自転車ポートなどは、片柱(片流れ)よりも両柱のほうが強風に強くなっています。片柱のカーポートを補強するサポート柱もあるので、取りつけるのもおすすめです。なお、カーポートの屋根は、台風のときのような強風が吹くと吹き飛ぶ可能性があります。ですから、必要ならば自動車や自転車を安全な場所へ避難させましょう。

3-4.そのほかの強風対策

そのほかの強風対策は以下のとおりです。

  • 雨どいは補強し、中を掃除しておく
  • 重くて高さのあるエクステリアは地面に倒しておく
  • 風が吹き始めたら、門扉は固定する

4.家の強風対策に関するよくある質問

この項では、家の強風対策に関するよくある質問を紹介します。

Q.賃貸物件の場合、どのような対策ができるでしょうか?
A.窓に飛散防止フィルムを貼り、ベランダや庭を片付けることはできます。外壁や屋根の劣化は大家さんや管理会社に申告してください。

Q.かわら屋根とスレート屋根を比べた場合、かわら屋根の方が強風の被害を受けやすいでしょうか?
A.はい。かわらの方が強風に弱いので被害を受けやすいでしょう。

Q.大がかりな強風対策は夏までに終わらせた方がいいのですか?
A.はい。屋根や外壁のリフォームは一戸建てで2週間~1か月かかります。できるだけ春にリフォームしましょう。

Q.台風や竜巻以外に強風が吹くことはありますか?
A.春の嵐などで吹く風も、以前より強くなっているので気をつけましょう。

Q.カーポートを台風の前に分解するのは難しいですか?
A.はい。分解は困難なので、補強ができない場合は周りのものを避難させましょう。

まとめ

いかがでしたか? 今回は家の強風対策について解説しました。家が劣化していると強風の影響をより強く受けてしまいます。ですから、築年数がたっている家ほしっかりと強風対策をしてください。築年数が10年を超えた家で、まだ一度も外壁や屋根のリフォームをしていない家は、台風の季節を前にプロの業者に検査を受けましょう。