外壁塗装の台風対策は? 来る前・来た後に行うべきことを詳しく解説!

夏に外壁塗装を行うときに心配なのは台風の影響です。万が一外壁塗装時に台風が来てしまったらどうなるのか、とても気になります。台風をコントロールすることができない以上、事前に対策できることを行っておき、アフターフォローもきちんと行うことが必要です。そのためにも、台風が来る前と来た後でそれぞれどんなことに気を付けるべきか、理解しておきましょう。

そこで今回は、外壁塗装の台風対策について詳しく解説します。

  1. 台風による外壁の被害
  2. 台風が来る前に点検しておくべきことは?
  3. 外壁塗装中に台風が来たらどうする?
  4. 外壁塗装の台風対策についてよくある質問

この記事を読むことで、外壁塗装の台風対策のポイントがよく分かります。まずは、記事を読んでみてください。

1.台風による外壁の被害

最初に、台風による外壁の被害にはどんなものがあるか見ていきましょう。

1-1.外壁材がはがれて脱落してしまった

台風による外壁の被害でよくあるのが、暴風で外壁材がはがれて脱落してしまうことです。特に古い外壁は、大きな被害が出やすくなります。すでにひび割れが発生している部分から大きく脱落しやすいからです。外壁が脱落した部分は、下地がむき出しになり建物の外観を悪くするだけでなく、強度が落ちてしまうのもいけません。

1-2.外壁から雨もりが発生した

台風により、暴風を伴う大雨が外壁にたたき付けられると、外壁塗装や外壁材が傷んで雨もりの原因になります。特に、外壁にひび割れや脱落部分があるときは、大規模な雨もりが発生しやすいので注意が必要です。雨もりは、外壁塗装や外壁材にダメージを与えるだけでなく、屋内にまで影響を与えます。屋内の壁にシミが発生したり、カビや害虫が繁殖したりすることもあるので気を付けましょう。

1-3.外壁材が飛来して周辺の建物や車に損害を与えた

台風によって外壁材がはがれて飛来し、周辺の建物や車に被害を与えてしまうこともあります。特に、隣家に被害を与えやすく、場合によっては後々まで人間関係のトラブルに発展することもあるでしょう。家の所有者として、外壁材の飛来による賠償責任を避けることはできません。損害の程度によっては、100万円以上の出費になることもあります。

2.台風が来る前に点検しておくべきことは?

台風が来る前に適切な対策しておくことで、外壁塗装への影響を最低限に抑えることができます。

2-1.台風の動向をチェックして最接近するタイミングを調べる

まずは、台風の動向をこまめにチェックし、最接近するタイミングを調べましょう。最接近するまでに日にちがあれば、余裕をもって対策できます。併せて業者にも連絡し、今後の工事スケジュールや内容について確認しておくとよいでしょう。業者によっては、確実に台風の進路に当たると判断した場合、スケジュール調整のため、早めに工事を中止することもあります。

2-2.外壁塗装にダメージがあるところを確認・応急処置をする

台風が来る前に、ひび割れなどのダメージがある部分を確認しておきましょう。台風によってダメージが大きくなる可能性があります。可能ならば、業者に相談して台風が来る前に応急処置をしてもらうとよいでしょう。なお、自己判断で養生テープや保護シートを貼り付けても、暴風によってはがされてしまい、近隣へ迷惑をかけてしまうこともあるので気を付けてください。

2-3.飛散防止用シートを片付けておく

飛散防止用シートを片付けておくことも忘れないでください。外壁塗装中は、多くの場合で建物の周辺に飛散防止用シートを設置することでしょう。飛散防止用シートは、周辺に塗料が飛び散らないためのものですが、台風の際には危険物になります。通常、台風が来る前に業者が片付けるはずですが、片付け方が悪いと暴風によって破れたり飛来してしまったりすることがあるので、注意が必要です。

3.外壁塗装中に台風が来たらどうする?

外壁塗装中に台風が来たときの対策方法について詳しく解説します。

3-1.外壁塗装工事は中止になる

外壁塗装中に台風が来た場合、工事が中止になるのが一般的です。外壁塗装は、塗料を塗る工程だけでなく、乾燥させる工程もあります。完全に乾いていない状態で塗料を塗ってもうまく定着せずムラになりやすいことから、工事を中止するのです。また、作業員の安全を考えても、無理に工事を行うことはしません。

3-2.台風の強風域に入ったら無理をしない

台風の強風域に入ったら、身の安全を第一に行動してください。屋外の片付けも大切ですが、外部からの飛来物によりケガをする可能性もあります。まだ暴風域に入っていないから大丈夫と考えるのはやめましょう。屋外の片付けなどは、強風域に入る前に完了しておくのが理想です。台風情報を普段からチェックするようにし、早めに対策できるようにしましょう。

3-3.後日再塗装することも検討する

どんなに業者が台風対策を万全にして、塗装工事中に台風が来てしまった場合は、工期が大幅に遅れます。また、台風が続けて来た場合は、塗料の乾燥が不十分になる可能性もあるでしょう。完成日を優先して塗装工事を進めた場合は、仕上がりに不満が出ることもあります。可能なら、後日再塗装すべくスケジュールを調整してみるとよいでしょう。

4.外壁塗装の台風対策についてよくある質問

最後に、外壁塗装の台風対策に関する質問に回答します。それぞれ参考にしてください。

Q.台風シーズンに外壁塗装しなければよいのでは?
A.確かに、外壁塗装の時期をずらすことができれば、台風による影響を心配せずに済みます。しかし、外壁塗装の劣化が進んでしまっている場合などは、業者とよく相談して台風対策を万全にした上で行うのがベストでしょう。

Q.飛散防止用シートが近隣に飛来して被害が出た場合は補償してもらえる?
A.業者に確認してください。信頼できる業者なら、業者の落ち度により被害が出た場合は保証してもらえるはずです。

Q.台風でダメージを受けた外壁塗装はすぐ補修すべき?
A.はい。少なくとも、応急処置はやっておきましょう。すぐにまた台風が来るからと放置してしまうと、ダメージが広がって大がかりな補修工事が必要になります。

Q.外壁塗装以外にも台風対策が必要な場所と対策方法は?
A.以下を参考にしてください。

  • 植木鉢や郵便ポスト・自転車など屋外に出してあるものを屋内に移動する
  • 雨戸を閉めたり窓に飛散防止シートや養生テープを貼ったりする
  • もの干しざおを下ろしたりもの干しハンガーを屋内に片付けたりしておく

Q.台風で外壁塗装がダメージを受けた場合は保険を使える?
A.場合によっては適用されることがあります。まずは、契約中の保険内容を確認し、保険会社に連絡してください。保険会社の確認を受け、保険が適用できるか判断してもらうことになります。なお、保険会社の確認を受ける前に自分で補修してしまうと保険適用外となるので注意しましょう。

まとめ

今回は、外壁塗装の台風対策について詳しく解説しました。夏から初秋にかけての外壁塗装では、十分な台風対策が必要になります。信頼できる業者なら、台風対策も万全に行っているので、実際に台風が来ても最小限の影響で済んで安心です。外壁塗装は、この記事を参考にして信頼できる業者に依頼してください。