外壁塗装を考えている人必見! 塗料の種類や業者の選び方教えます!

外壁塗装の塗料は何を選んでいいのか、どんな業者に依頼していいのか、いろいろ悩みますよね。外壁塗装の塗り替えは、安い費用ではないので簡単にはできません。しかしながら、劣化してきた外壁を放置していると、ダメージは広がり「家そのものの劣化」も進んでしまいます。ちょうどいいタイミングで、できるだけリーズナブルに外壁塗装を行いたいものです。

そこで、外壁塗装の塗料の種類や選び方・注意点・業者の選び方など、事前に知っておきたい知識をご紹介しましょう。

  1. 外壁塗装の塗料の種類
  2. 外壁塗装の塗料の選び方
  3. 外壁塗装を行うときの注意点
  4. 外壁塗装の塗料に関するよくある質問

この記事を読むことで、外壁塗装や塗料に関するお悩みを解決できます。ぜひお役立てください。

1.外壁塗装の塗料の種類

外壁塗装に使う塗料には、どのような種類があるのでしょうか。主な塗料の特徴や、メリット・デメリット、どんな場合に使うといいのかなどをご紹介しましょう。

1-1.アクリル系塗料

アクリル系塗料は、塗料の中でも一番グレードの低い塗料になります。ほかの塗料と比較すると、色がはっきりと鮮やかでツヤツヤとした光沢があるのが特徴です。けれども、最近では、ほかの塗料でもアクリル塗料と同じ色や光沢を出せるようになったために、その特徴も薄れつつあります。また、アクリル塗料は耐用年数が短く、約4〜5年で塗り替えが必要になるのがデメリットです。定期的に安く塗り替えを楽しみたい人に向いているでしょう。

1-2.ウレタン系塗料

ウレタン系塗料は、アクリル系塗料に次いでグレードの低い塗料になります。以前は外壁塗装の主流となっていました。現在では、雨どいや破風板(はふいた)など付帯部分で使われています。ウレタン系塗料は、下地との密着性に優れ、塗膜が強くはがれにくいのが特徴です。耐久年数は約7〜8年と短めなのがデメリットでしょう。アクリル塗料よりはやや割高になります.

1-3.シリコン系塗料

アクリル系塗料をベースに、シリコン樹脂を加えたのがシリコン系塗料です。乾燥するにつれて、シリコン樹脂が塗膜の表面に浮かんでくるため耐久性・防汚性があるのが特徴になります。耐用年数は10〜12年といわれていますが、含有シリコンの量が少ないと年数が短くなることもあるのです。外壁塗装に用いる際には、シリコン含有量が多い塗料を使用す・信頼できる業者を選ぶ必要があります。

1-4.フッ素系塗料

フッ素系塗料は、塗膜が硬く仕上がりはツヤツヤしているのが特徴です。雨・水・紫外線・汚れなどに強い塗料で、シリコン系塗料よりも、さらに耐久性・防汚性・耐候性に優れています。耐久年数は一般的に15年以上といわれ、最も長持ちする塗料ともいわれているのです。ただし、高性能なだけに価格も高くなります。

1-5.そのほかにもこのような塗料が注目!

上記の塗料のほかにも、最近注目されている塗料には以下のようなものがあります。

1-5-1.ラジカル制御形塗料(ハルスハイブリット・ハイブリット塗料)

ラジカル制御形塗料は、最近注目されている塗料で、今後主流になるといわれています。というのも、シリコン系塗料と同じくらいの費用で、耐久性は12〜15年ほどあるからです。ラジカル制御形塗料は、外壁塗装の劣化の症状「チョーキング現象(※1)」の原因である「ラジカル(※2)」の発生を抑制するため、塗料の耐候性を向上させることができます。

※1 チョーキング現象:外壁を手で触ると、白いチョークのような粉が付く状態

※2 ラジカル:塗料で色を作る際に使う酸化チタンに、太陽光の紫外線が当たることで発生するエネルギー

1-5-2.無機塗料

石・レンガ・ガラスなど炭素を含まない無機物を原料に配合した塗料が無機塗料です。チョーキングなどの劣化が起こりにくく塗膜が長持ちします。最も耐久年数があるといわれているフッ素系樹脂よりも、耐久年数は長く「20〜25年は持つ」ともいわれているのです。汚れを浮かせて、雨水で洗い流すセルフクリーニング機能もあります。

1-5-3.光触媒塗料

光を吸収して、有機物や細菌を分解する働きを持つ光触媒という物質を塗料に使用したのが光触媒塗料です。高耐久性があり、空気の浄化やセルフクリーニング作用を持っています。耐久性は20年以上ともいわれていますが、費用が高く扱える業者が少ないのがデメリットでしょう。光触媒塗料は、最大大手のTOTOが撤退したことで収縮方向にあります。

2.外壁塗装の塗料の選び方

外装塗装をする際に大切なのが塗料選びです。業者任せにせず依頼する側も選び方の基準を把握しておきましょう。

2-1.塗料の費用を知っておこう

前項でご紹介したように、外壁塗装用の塗料は種類によってグレード・費用・耐久年数が異なります。まずは、代表的な4種類の、塗料の費用・耐久年数を比較しておきましょう。

  • アクリル系塗料約4〜5年 1缶あたり5,000円〜15,000円
  • ウレタン系塗料7〜8年 1缶あたり5,000円〜20,000円
  • シリコン系塗料10〜12年 1缶あたり15,000円〜20,000円
  • フッ素系塗料15年以上 1缶あたり40,000円〜100,000円

塗料の種類やメーカーによっても費用・耐久年数は異なります。あくまでも目安として考えてください。

2-2.費用と耐久年数の両方を考えよう

前述したように、外壁塗装用塗料の耐久年数と費用は比例します。費用の安さだけで選ぶと、耐久年数が短いため何度も塗り直しをしなければならないのでその都度塗料代や工事費がかかり、結果的にコストパフォーマンスが悪くなってしまうのです。
費用面だけを見たら、アクリル塗料が一番安いのですが耐久年数が約4〜5年と短いため、プロの外装業者はほとんど使いません。DIYで安く色変えを楽しむときなどに向いているでしょう。一般的には、外壁塗装は10年サイクルで塗り替えるため、アクリル・シリコン樹脂塗料以上のグレードの塗料をおすすめします。

2-3.一番人気のある塗料を選ぶ

外壁塗装で人気があるのは、比較的リーズナブルながら耐用年数は10〜12年と長い、シリコン系塗装です。ただし、シリコン系塗料はグレードの違いやメーカーによって違いもあります。大手メーカーの製品であれば、品質も安定し多くの外壁塗装で利用されているので安心でしょう。ちなみに、人気のある代表的なシリコン塗料には以下が挙げられます。

  • ファインシリコンフレッシュ:日本ペイント
  • クリーンマイルドシリコン:エスケー化研株式会社
  • セラMシリコン2:関西ペイント株式会社
  • ハナコレクションシリーズ:日本ペイント

2-4.塗料の機能面で選ぶ

塗料を選ぶときに考えたいのが塗料の機能面です。以下の種類があります。

  • 遮熱性:近赤外線を反射し室内の温度吸収を抑え、熱による建物の劣化を抑える
  • 防水性:雨水が外壁から浸透して建物内部に侵入することを防ぐ
  • 防汚性:汚れの付着を防ぎ、雨水で汚れを洗い流す機能
  • 防カビ性:カビ・細菌・藻(も)などの発生を抑える機能
  • 防サビ性:サビの発生を抑える機能

上記の機能は、1つだけではなく複数持ち合わせている塗料はたくさんあります。選択に迷ったら、防水性の高い塗料を選びましょう。

2-5.水性塗料か油性塗料(溶剤系塗料)か?

塗料は、液体状にして塗りやすくするために「水」か「溶剤」が入っています。水が入っている塗料は「水性塗料」、溶剤が入っている塗料は「溶剤系塗料(油性塗料)」と呼ばれるのです。耐候性などは塗料によっても異なりますが、「匂い」と「VOC排出量(※)」が少ないのが水性塗料で、両方とも強い・多いのが溶剤系塗料になります。

※VOC排出量:VOCとは蒸発しやすく、大気中で気体になる有機化合物の総称。約200種類以上あり、人体に有害な物質を含むため排出量の削減が必要とされている

2-6.外壁素材の種類と塗料の相性

外壁塗装の際は、外壁材料の種類により最適な塗料は異なるのでしょうか? ご紹介しましょう。アクリル系樹脂塗料は、どの外壁素材でも使用できるが、現在プロの業者ではほとんど使用しないのでここでは除外します。

2-6-1.窯業系サイディング

窯業系サイディングは、セメント質と繊維質を主な原材料に板状に形成したものです。現在新築住宅の7割以上に用いられているほどポピュラーな材料となっています。最適な塗料は、ウレタン系樹脂塗料・アクリルシリコン系樹脂塗料・ラジカル制御型塗料・フッ素系樹脂塗料・無機系塗料などです。

2-6-2.ALC壁

ALC壁は、「軽量気泡コンクリート」とも呼ばれています。多くの気泡空間を持つ構造が特徴です。最適な塗料は、ウレタン系樹脂塗料・アクリルシリコン系樹脂塗料・ラジカル制御型塗料・フッ素系樹脂塗料などになります。

2-6-3.モルタル壁

モルタル壁は、ひび割れしやすいので外壁材の中でも塗装がしにくい塗料です。最適な塗料は、ウレタン系樹脂塗料・アクリルシリコン系樹脂塗料・ラジカル制御型塗料・フッ素系樹脂塗料などになります。

2-6-4.金属系サイディング壁

金属系サイディング壁は、軽量で防火性があり工期も短いのが特徴の外壁材です。最適な塗料は、アクリルシリコン系樹脂塗料・フッ素系樹脂塗料などになります。

2-7.塗料メーカーで選ぶ

塗料メーカーは、世界的に製品展開をしている大手メーカーから中小メーカーまで数多く存在しています。代表的なメーカーをご紹介しましょう。

2-7-1.日本ペイント

1881年(明治14年)創業の老舗で、日本初の塗料メーカーであり、日本の塗料業界をけん引しているリーディングカンパニーでもあります。ラジカル制御技術とセラミックハイブリット技術を融合した「ニッペパーフェクトセラミックトップG」が代表的な塗料です。

2-7-2.関西ペイント

1918年(大正7年)創業の塗料メーカーです。樹脂性能を最大に引き出すラジカル制御技術を採用し、高耐候性を誇る「アレスダイナミックトップ」が代表的な塗料となっています。

2-7-3.エスケー化研

1955年(昭和30年)創業のメーカーで、建築仕上げ塗料の国内シェアは50%に達しています(2017年度)。高気密有機・無機シールド層・超耐候形特殊ハイブリットシリコン樹脂のトリプルガード効果を誇る「SKプレミアムシリコン」が代表的な塗料です。

2-7-4.ロックペイント株式会社

1931年(昭和6年)創業のメーカーで、さまざまなジャンルの塗料を開発しているメーカーで、車両塗料分野では国内トップクラスを誇ります。フッ素樹脂主成分とし、特殊コーティングチタン顔料とラジカル吸着安定剤を用いた「サンフロンアクア」が代表的な塗料です。

2-7-5.神東塗料株式会社

1933年(昭和8年)創業のメーカーで、塗料の製造販売のほか各種建設工事も手がけています。取り扱い製品の80%以上が環境対応型塗料です。代表的な塗料には、紫外線・熱に強いアクリルシリコン樹脂塗料「水性ハイテントップ」があります。

3.外壁塗装を行うときの注意点

外壁塗装を行うときの、塗料選びや業者選びなどの注意点や塗り替えに最適なタイミングなどをご紹介しましょう。

3-1.外壁塗装の塗料選びの注意点

「2.外壁塗装の塗料の選び方」でご紹介した、費用・耐久年数・機能などさまざまな角度から、どのような塗料が自分のニーズに合っているのか考えてください。外壁塗装を業者に依頼する際、ある程度自分の希望を固めておいたほうが、塗装業者にも伝えやすくなります。また、基本的には信頼と実績がある大手メーカーの塗料を選べば失敗がありません。「自社開発のオリジナル塗料なので格安」とリーズナブルな自社製品を押してくる業者もいますがシリコン含有量が少なく耐久年数面で劣ることもあります。安さだけで選ばないようにしてください。

3-2.外壁塗装の費用を抑えるコツ

安い塗料は長持ちしないので、安さだけでは選んではいけない!……とはいっても、できるだけ費用は抑えたいですよね。そこで、できるだけ費用を抑えるコツをご紹介しましょう。

3-2-1.複数の業者から見積もりを取る

いきなり1社に決めず、複数の外装塗装業者から見積もりを取ってみましょう。そこで、費用を比べてください。

3-2-2.コストパフォーマンスを考える

「2-1.費用と耐久年数の両方を考えよう」でも挙げたように、塗料の費用だけではなく耐用年数も考えてください。一時的な出費ではなく、長期間のコストパフォーマンスも計算しましょう。

3-2-3.外壁と屋根を一緒に塗装する

外壁塗装の際は屋根の塗装も一緒に行うとお得です。というのも、外壁塗装の際には足場を組むことが必要になります。その足場代は、外壁塗装費用の約2割を占めているといわれているのです。外壁塗装と屋根塗装を一緒に依頼すれば、同じ足場を使えるため費用を抑えることができるでしょう。

3-3.外壁塗装のタイミング

外壁塗装は、どんなタイミングで行えばいいのでしょうか。一般的には「10年」を目安に塗り替えをしたほうがいいといわれています。また、以下のような劣化のサインが現れてきたら塗装の塗り替えを考えてください。

  • 外壁の色あせ:塗膜の劣化が始まっている証拠
  • チョーキング:外壁を触ると白い粉が付く状態。塗装の表面が劣化して起こる
  • クラック:ひび割れ。幅が0.3mm以上のものを「構造クラック」といい早急なメンテナンスが必要
  • 外壁塗膜のはがれや膨れ:はがれや膨れがあると、その部分から塗装がはがれていく
  • カビやコケ:カビやコケを放置していると外壁表面の水を弾く能力が失われる

自分で外壁のチェックをして気になる部分があり、外壁塗装から10年くらい経過している場合は、専門業者に無料診断をしてもらうのもおすすめです。

3-4.外壁塗装業者選びのポイント

外壁塗装は信頼できる業者を選ぶことが肝心になります。どのようなことを基準に選べばいいのでしょうか。

3-4-1.塗装前にきちんと外壁の診断をしてくれる

簡単にざっと外壁を見るだけではなく、きちんと資格を持っている専門家が診断してくれる業者なら信頼できます。「塗装技能士」資格を所有している人なら安心です。

3-4-2.見積もりの明細をきちんと提出してくれる

外壁塗装の際には、見積書に内訳を記載するのが一般的です。「外装塗装一式」など、明細を書かず総額しか出さない見積書を提出する業者には注意しましょう。塗装工事が始まってから、追加費用を請求してくる可能性があります。塗装面積で費用が書いてあるか、使用する塗料名が書いてあるか確認してください。

3-4-3.アフターフォローがあるか

外装塗装は、業者によるアフターフォローが大切です。完成した直後はきれいでも、数年もたたないうちにめくれてきた・はがれてきたなどのトラブルが起こることもあります。そのため、塗装工事の保証やアフターフォローがしっかりしている業者を選んでください。

4.外壁塗装の塗料に関するよくある質問

外壁塗装の塗料に関する質問をご紹介しましょう。ぜひ参考にしてくださいね。

Q.外壁塗装の塗料の色で人気のある色は何ですか?
A.ここ5年ほどの傾向としては、周囲の環境になじみやすいエコでナチュラルな感覚の色が人気となっています。ブロークンホワイト・ライトクリーム・モカ・ニュートラルホワイトなど、オフホワイトからベージュにかけてのカラー群が特に人気です。

Q.あまり高額ではなく耐久性がある塗料にしたいのですが、何を選べばいいでしょうか?
A.比較的リーズナブルで耐久性があるシリコン系塗料がおすすめです。現在では主流になっている塗料なので安心でしょう。「1-3.シリコン系塗料」も併せてお読みください。

Q.外壁塗装を業者に依頼した場合、工程や期間はどうなっているのでしょうか?
A.業者や塗装の規模によっても異なりますが、一般的な工程の例を挙げてみましょう。

  1. 近所への挨拶・塗装の準備
  2. 足場の設置
  3. 塗装前の外壁洗浄
  4. 下地の処理
  5. 塗装前の養生
  6. 下塗り→中塗り→上塗り
  7. 点検と手直し
  8. 片付けと足場の解体・撤去

順調に進んで10日間〜2週間ほどかかるでしょう。

Q.外壁塗装業者の中には悪徳業者がいると聞きました。どのような業者なのでしょうか?
A.以下のような業者には気を付けてください。

  • 「足場が無料」「塗料が格安」など、盛んに料金の安さをアピールする
  • 「今、塗り替えをしないと外壁がボロボロになりますよ!」など、脅すようなことをいい契約を迫る
  • 「この地域は初めての進出なので今ならモニター価格で割引します」など、大幅な値引きを提案してくる

などのセールストークには気を付けてください。

Q.外壁塗装はDIYでできますか?
A.内装や家具などはDIYでも可能ですが、外壁塗装のDIYはおすすめできません。外壁塗装は非常に専門性の高い作業です。また、危険・長持ちしない・時間がかかるなどのデメリットもあります。さらに、外壁の水洗いや足場、養生は素人には難しい作業でしょう。プロに依頼したほうが、結果的にはコストパフォーマンスがいいのです。

まとめ

家の外壁が劣化してくると、家が古ぼけて不衛生に見えてしまいます。また、見た目だけではなく、家そのものにダメージを与えてしまうのです。一般的に寿命といわれている「10年」を迎え、劣化が気になるようなら塗り直しを考えましょう。外壁塗装をする前には、この記事を参考に、事前に塗料の種類・特徴・価格などの知識を仕入れてください。外壁塗装はDIYでは難しいので、業者に依頼することが大切ですが選ぶときには金額だけではなく信頼できる業者を選びましょう。

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