換気の必要性を詳しく知りたい! 主な役割とおすすめの方法を解説!

「部屋を換気することには、どんな必要性があるのだろう」「換気を効率よく行うコツを知りたい」とお考えではありませんか? 換気することがよいことだとは分かっていても、どんな必要性があるのか具体的に言える人は少ないでしょう。実は、換気にはさまざまに重要な役割があり、こまめに行うことが必要なのです。

そこで今回は、換気の必要性について詳しく解説します。

  1. 換気の必要性や役割は?
  2. 換気をしないとどんな影響がある?
  3. 主な換気方法
  4. 換気の効率を上げるコツは?
  5. 換気の必要性に関するよくある質問

この記事を読むことで、換気をする必要性や効率よく換気する方法が分かります。まずは、記事を読んでみてください。

1.換気の必要性や役割は?

最初に、換気の主な役割について見ていきましょう。

1-1.新鮮な空気を入れる

換気の主な役割は、新鮮な空気を入れることです。締めきった部屋の中でずっと過ごせば、やがて酸欠状態になってしまいます。そこで、換気をすることにより、新鮮な空気を入れて酸欠を解消するのです。特に気密性の高い住宅では、自然に空気が出入りすることが少ないため、こまめに換気をする必要があります。

1-2.ハウスダストやウイルスを追い出す

換気の役割には、ハウスダストやウイルスを追い出すこともあります。部屋の中には、さまざまな種類のハウスダストが存在しているものです。また、部屋の空気が乾燥していると、風邪やインフルエンザなどのウイルスが繁殖しやすいのもいけません。そこで、換気により部屋の中のハウスダストやウイルスを追い出すのです。

1-3.嫌な臭いや成分を追い出す

換気には、嫌な臭いや成分を屋外に追い出す役割もあります。部屋を閉めきっていると、さまざまな臭いがこもってしまうものです。たとえば、新築の家では環境ホルモンが存在しており、人によっては臭いや成分により頭痛や気分が悪くなる原因になります。しかし、換気をすれば、嫌な臭いや成分を追い出すことでさわやかな空気になり、不快な症状を軽減することが可能です。

1-4.結露を予防する

換気をすると除湿効果があるので、結露を予防することも可能です。特に気密性の高い部屋では湿気がこもりやすく、窓に結露が発生する原因になります。換気をして適正な湿度になれば、結露が発生しにくくなって快適です。窓周辺のカビでお悩みの方も、換気を行うことをおすすめします。

2.換気をしないとどんな影響がある?

部屋の換気をしない場合にどんな影響があるか、詳しく見ていきましょう。

2-1.集中力が下がる

換気をしないと、部屋が酸欠状態になって集中力が下がります。勉強や作業の効率が下がってしまい、思ったような成果が得られなくなるでしょう。すぐにボーッとしてしまい、覚えようとしたことが頭に入らなくなります。作業の手がとまりがちになり、休憩を入れたくなったり眠くなったりするのです。また、集中力が下がることでミスも多くなり、時間の無駄になります。

2-2.頭痛や息苦しさを感じやすい

換気をしないと部屋が酸欠状態になるため、頭痛になりやすくなります。また、何となく息苦しさを感じることもあるでしょう。換気をせずにいると、部屋の空気がどんよりして体に悪い影響を与えるのです。部屋にいると体調が優れない、気分が落ち込みやすいといった人は、部屋の換気に気を付けましょう。

2-3.ウイルス・雑菌・カビが繁殖しやすくなる

部屋を換気しないと、ウイルスや雑菌が繁殖しやすくなります。空気が乾燥しているとウイルスが繁殖し、風邪や感染症の原因になるので注意しましょう。また、湿気がこもると、部屋の隅などに雑菌やカビが繁殖し、壁や床にシミができたり嫌な臭いが出たりする原因になります。いずれにしても、ウイルス・雑菌・カビが繁殖するのは不衛生であり、心身への悪影響が心配です。

2-4.アレルギーを発症しやすくなる

換気が悪い部屋にいると、アレルギーを発症しやすくなるのも問題です。部屋の中には、以下のようにさまざまなアレルゲンが存在しています。

  • ハウスダスト
  • ダニ・ダニの死がいやフン
  • 花粉
  • カビ
  • ペットの毛

アレルギー症状に悩んでいる人は、換気をこまめにしてアレルゲンを追い出す必要があります。

2-5.一酸化炭素中毒になることがある

冬場に石油ストーブやガスファンヒーターなどを使用している場合は、換気をしないと一酸化炭素中毒になることがあります。最近の機種にはすべて安全装置が付いているので、一定時間ごとに換気を促してくれるとはいえ、油断はできません。不完全燃焼による一酸化炭素が発生したのに、何らかの理由で警告音が鳴らなかったり聞こえなかったりした場合、命にかかわることもあります。

3.主な換気方法

主な換気方法を詳しくご紹介します。

3-1.窓やドアなどを開ける

最も簡単な換気方法が、窓やドアなどを開けることです。よどんだ空気が室外に流れ出て、新鮮な空気を室内に入れることができます。特に風が強い日は、室内の空気が自然に入れ替わることを実感しやすいでしょう。なお、窓やドアは全開にする必要はありません。半分程度開けておくだけでも効果があります。虫が入ってくるのが気になる場合は、網戸を設置するといいでしょう。

3-2.換気扇を回す

換気扇を回すと、室内の空気を強制的に屋外に排出することができます。キッチンやトイレ・浴室など、湿気や臭いなどがこもりやすい場所では、換気扇が大活躍することでしょう。特に湿気が多いときは、短時間かつ回数を多く換気することをおすすめします。湿気がスムーズに排出されて、不快感が減少するでしょう。

3-3.扇風機やサーキュレーターを回す

扇風機やサーキュレーターを回すことも、換気方法の一つです。窓や換気扇がない場所でも、扇風機やサーキュレーターがあれば換気することができます。満遍なく風を送れるようにするには、置く場所にも工夫が必要です。さらに、首の角度や高さを変えることができれば、換気の効率も上がります。

4.換気の効率を上げるコツは?

換気の効率を上げるコツをご紹介します。

4-1.窓を開けるときは対角線の先を開放する

窓を開けて換気する場合、窓と対角線の先になる場所を開放すると、空気の流れができて効率よく換気できます。たとえば、窓を開けたときは、入り口のドアも開けておくようにしてください。厳密に対角線上に位置していなくても、空気の流れがよくなることが期待できます。扇風機やサーキュレーターを併用すると、より効果的です。

4-2.短時間かつ回数を多くする

換気は、短時間かつ回数を多く行うようにしましょう。1回に長時間行うよりも、効率よく空気を入れ替えすることができます。長時間換気をしたままでは、室温が外気温の影響を受けて上昇もしくは下降したりしやすく、屋外の湿気が入り込んでしまうこともあるのです。短時間かつ回数を多くすることで、外気温や湿気の影響を最低限にとどめることができます。

4-3.換気扇や扇風機の掃除をこまめにする

換気扇や扇風機などは、掃除をこまめにして清潔な状態で使用してください。汚れたままで使用すると、新鮮な空気を室内に入れるはずが、反対に汚れや雑菌などを振りまいてしまうことになります。換気扇や扇風機には、予想以上にホコリなどの汚れが付着しているものです。1か月に1回程度、きちんと掃除することを心がけましょう。

5.換気の必要性に関するよくある質問

最後に、換気の必要性に関する質問に回答します。それぞれ参考にしてください。

Q.木造住宅なら換気をしなくても大丈夫?
A.いいえ。木造住宅でも意識して換気してください。確かに、木造住宅は高気密住宅よりは神経質にならなくても大丈夫です。しかし、木造住宅でも換気不足によりさまざまなデメリットが出やすいので油断してはいけません。

Q.換気が悪い部屋にいると運気が下がると聞いたのですが?
A.運気が下がるといわれるのは、主に以下のような理由があるからです。

  • 空気がよどんでいるため集中力や判断力が落ち、正しい選択がしづらくなる
  • やる気が出ないことでフットワークが悪くなりチャンスを逃がしてしまう
  • 表情が暗くなって人に与える印象が悪くなる

運気を上げて前向きな日常生活を送るためにも、部屋の換気をこまめに行いましょう。

Q.花粉症の人が換気をするときの注意点は?
A.窓に網戸を設置して花粉防止フィルターを貼ってから換気すると、室内に花粉が侵入するのを防ぐことができます。また、花粉の飛散が比較的少ない早朝や夜間に換気を行うのもおすすめです。

Q.暖房している部屋を換気するのは無駄なのでは?
A.いいえ。暖房中は部屋を締めきることが多く、空気が悪くなりがちなので適度に換気する必要があります。

Q.子どもがイライラするのは換気が足りないせい?
A.可能性はあります。子どもは大人よりも、空気が悪いことを敏感に感じ取るからです。まずは、部屋の換気をこまめにして新鮮な空気を入れてみてください。

まとめ

今回は、換気の必要性について詳しく解説しました。部屋の換気をして新鮮な空気を入れることは、多くの必要性があります。換気がうまくできないと、感染症にかかりやすくなったり頭痛やアレルギーなどの原因になったりすることがあるので注意しましょう。まずは、窓を開ける、換気扇を回す、扇風機やサーキュレーターを使うなどして、部屋の空気を入れ替えるようにしてください。ポイントは、空気の対流ができるように工夫することです。健康かつ快適な生活を送るためにも、この記事を参考にしてこまめに換気をし、常に新鮮な空気を取り込むように心がけてください。