ウォシュレットを交換する目安は? 具体的な交換方法や注意点を解説!

「古いウォシュレットを交換したいけど、どんな種類を選んだらいいのだろう」「ウォシュレットを交換する方法を詳しく知りたい」とお考えではないでしょうか。ウォシュレットも長く使っていると、水圧や水温の調整がうまくできなくなるなど何かと不具合が出て困りますよね。しかし、自分で交換できるのか、交換するときの注意点は何かなど、よく知らないことも多いでしょう。

そこで今回は、ウォシュレットの交換について詳しく解説します。

  1. ウォシュレットを交換するタイミングは?
  2. ウォシュレットの交換前に確認すること
  3. ウォシュレットの交換に必要なものは?
  4. ウォシュレットの交換方法
  5. 自分で交換するのが不安なら業者に依頼する
  6. ウォシュレットの交換に関するよくある質問

この記事を読むことで、ウォシュレットを交換する方法や注意点がよく分かります。まずは、記事を読んでみてください。

1.ウォシュレットを交換するタイミングは?

最初に、ウォシュレットを交換すべきタイミングについて見ていきましょう。

1-1.不具合や故障が見られる

ウォシュレットに不具合や故障が見られたら、交換するタイミングです。ウォシュレットの主な不具合には、以下のようなものがあります。

  • ノズルの出し入れがスムーズにできない
  • 温水が出ない
  • 水量が調整できない
  • 異音がする
  • 異常発熱が見られる
  • 水もれがある
  • 操作ボタンが反応しない

1-2.性能や機能に不満がある

ウォシュレットの性能や機能に不満がある場合は、交換がおすすめです。古いウォシュレットでは、洗浄時の水圧調整が不可だったり便座の保温や温水の使用ができなかったりするものもあるでしょう。最新機種に交換すれば、快適な水圧・水温で使用できる、防汚・抗菌仕様で掃除が楽になる、ノズル自動洗浄機能により衛生的に使えるなど多くのメリットがあります。

1-3.前回交換してから10年が経過した

ウォシュレットを交換してから10年経過すると、便座の素材や内部基盤が経年劣化している恐れがあります。現時点で特に不具合がなくても、いつ故障するか分かりません。また、便座をよく見ると、変色していたり細かなひび割れが発生していたりすることもあるでしょう。10年経過したウォシュレットは、早めに交換することをおすすめします。

2.ウォシュレットの交換前に確認すること

ウォシュレットを交換する前に確認すべきことを確認しておきましょう。

2-1.トイレに十分な広さがあるか

ウォシュレットを交換する際、最初に確認しておきたいのがトイレの広さです。一般洋式便器やワンピース型便座のウォシュレットを交換する場合は、必ず以下の距離を確認してください。

  • 便器中央から向かって左側の壁まで
  • 便器中央から向かって右側の壁まで
  • 便器中央からトイレの扉まで(自動開閉式のウォシュレットを取り付ける場合)

なお、取り付けに必要な距離は、各ウォシュレットごとに異なります。また、ギリギリの状態では実際に使いづらいこともあるので、注意してください。

2-2.電源コンセントや止水栓の位置はどこか

ウォシュレットを交換する前に、電源コンセントや止水栓の位置を確認しておきましょう。電源コンセントの位置によっては、ウォシュレットの接続に延長ケーブルが必要になることがあります。また、取り付けをスムーズに進めるためには、止水栓の位置を把握しておくことが大切です。

2-3.ウォシュレットが便器の形状や大きさに対応しているか

新しいウォシュレットが便器の形状や大きさに対応しているか、必ず確認してください。単に価格が安いだけで購入したものの、取り付けできなかったという例もあります。現在の便器に対応するウォシュレットの種類が分からないときは、信頼できるウォシュレットの販売業者に相談してアドバイスをもらうといいでしょう。

3.ウォシュレットの交換に必要なものは?

ウォシュレットを交換する際に必要な工具を具体的にご紹介します。

3-1.ウォシュレットの交換時に用意するもの

ウォシュレットを交換する前に、以下ような工具や道具をそろえておきましょう。効率よく作業するためにも、作業前にすべてのものを用意しておくことが大切です。

  • プラスドライバー
  • ウォータープライヤー
  • モンキーレンチ
  • スパナ
  • タオル・ぞうきん
  • 古新聞紙
  • ゴミ袋
  • ゴム手袋
  • マスク

3-2.ウォシュレットに専用工具が付属することがある

ウォシュレットを購入時にも、専用工具が付属していることがあります。たとえば、以下のようなものです。取り付け部品に合ったものが付属するので、スムーズに作業できます。

  • 専用スパナ
  • 専用ナットドライバー

専用工具を使用しなくても取り付けは可能ですが、手持ちのものと比較して使いやすいほうを選ぶといいでしょう。

4.ウォシュレットの交換方法

ウォシュレットを自分で交換する方法や手順を詳しく見ていきましょう。

4-1.トイレ掃除をする

ウォシュレットを取り外す前に、トイレで手が届く範囲をキレイに掃除してください。ウォシュレットを取り外したり取り付けたりする際に、手や服が汚れるのを防ぐことができます。また、最初にできるだけキレイにしておけば、ウォシュレットを取り外したの掃除が楽です。

4-2.既存のウォシュレットを取り外す

既存のウォシュレットを取り外しましょう。ウォシュレットを取り外す手順は、以下を参考にしてください。

  1. トイレの止水栓を右に回して完全に閉める
  2. トイレのタンクのフタを外す
  3. ウォシュレットの温水を抜く
  4. 給水ホースを取り外す
  5. 分岐金具を取り外す(パッキンをなくさないようにする)
  6. ウォシュレット本体を持ち上げて外す
  7. 取り付け用のベースプレートを外す
  8. 電源とアース線を抜く

ウォシュレットを取り外す前に、必ずトイレの止水栓を閉めることが大切です。止水栓を閉め忘れると、トイレが水浸しになってしまうことがあるので注意しましょう。

4-3.ウォシュレットと接していた部分の汚れを掃除する

ウォシュレットを取り外した後、ウォシュレットと接していた部分の汚れを掃除しましょう。汚れの主な種類は、水あかや排せつ物です。汚れが固まっていてなかなか落ちにくい場合は、トイレ用中性洗剤を塗布した後、水でぬらしたキッチンペーパーと食品用ラップでパックし、30分程度置いてからこすってみてください。その後、水拭きとから拭きで仕上げましょう。

4-4.新しいウォシュレットを取り付ける

便器がキレイになったら、新しいウォシュレットを取り付けましょう。ウォシュレットの取り付け方は、以下のとおりです。

  1. 便器にウォシュレット取り付け用の固定プレートを設置する
  2. ウォシュレット本体を固定プレートにはめ込んで固定する
  3. 分岐金具を取り付ける
  4. 分岐金具とウォシュレットを給水ホースでつなぎ、すべてのナットをしっかり締めて固定する
  5. トイレのタンクのフタを元に戻す
  6. 止水栓を開け、トイレの水を流して問題ないか確認する
  7. ウォシュレットの電源とアース線を接続する
  8. ウォシュレットが正常に作動するか確認して完了

4-5.取り外したウォシュレットを移動させて床を掃除する

取り外し後のウォシュレットを新聞紙などで包んだ後、ゴミ袋に入れて口を固くしばってください。処分するまで、屋外の物置などに入れておくといいでしょう。その後、トイレの床を軽く掃除して完了です。

5.自分で交換するのが不安なら専門業者に依頼する

ウォシュレットを自分で交換するのが不安な場合は、専門業者に依頼するのがおすすめです。

5-1.どんなところにウォシュレットの交換を依頼できる?

ウォシュレットの交換は、以下のような業者に依頼できます。

  • ウォシュレットの販売業者
  • 水道工事業者

なお、中には十分な専門知識や工事実績がない業者も含まれます。思わぬトラブルを避けるためにも、後述する5-3を参考に業者選びをしましょう。

5-2.信頼できる業者を選ぶことが大切

ウォッシュレットの交換は、以下のポイントが当てはまる業者に依頼すると安心です。

  • ウォシュレットの販売・交換実績が豊富にある
  • 見積もりは無料
  • 良心的で分かりやすい料金システム
  • なるべく早く工事してくれる
  • スタッフの対応が親切で丁寧
  • 客からの評判がいい
  • 充実した保証やアフターサービスがある

業者選びを間違えると、法外な金額を請求されたり雑な作業をされたりなど、何かとトラブルに巻き込まれやすいので注意してください。

5-3.ウォシュレットを交換するときの費用目安は?

ウォシュレットの交換に必要な費用は、以下を参考にしてください。

  • ウォシュレット本体の購入と工事を同時に行う場合:7~20万円程度
  • 設置工事だけの場合:1~1.5万円程度

業者によっては、ウォシュレット本体の購入価格に標準設置工事費が含まれている場合があります。なお、トイレの条件によってはオプション工事費が必要なこともあるので、業者に確認してみてください

6.ウォシュレットの交換に関するよくある質問

最後に、ウォシュレットの交換に関する質問に回答します。それぞれ参考にしてください。

Q.ウォシュレットの交換にかかる時間の目安は?
A.専門業者に依頼した場合は、1.5~2時間程度が目安です。DIYで交換する場合は、3~4時間程度見ておくといいでしょう。

Q.不具合のあるウォシュレットを使い続けるリスクは?
A.たとえば、漏電による感電や火災の心配があります。場合によっては、大きな事故やケガにつながるので、不具合のあるウォシュレットは早めに交換してください。

Q.DIYでウォシュレットを交換中に挫折したらどうする?
A.無理をせず、専門業者に交換作業を依頼しましょう。なお、状況によっては業者が対応するまでトイレが使えなくなるので注意してください。

Q.不要になったウォシュレットの処分方法は?
A.不要になったウォシュレットは、自治体回収に粗大ゴミなどで出すことができます。自治体によってゴミの分類や回収ルールが異なるので、確認してから出してください。なお、業者からウォシュレットを購入し設置工事まで依頼した場合は、不要になったウォシュレットを引き取り処分してもらえます。

Q.賃貸アパートでウォシュレットを交換するときの注意点は?
A.まずは、貸し主に連絡し許可を得てください。不具合などで交換が必要な場合は、貸し主側で交換の手配をしてもらえます。なお、借り主の判断で勝手に交換すると、契約違反になる恐れがあるので気を付けてください。

まとめ

今回は、ウォシュレットの交換について詳しく解説しました。ウォシュレットの交換は、DIYでもできるので、挑戦してみるのもいいでしょう。ただし、手順を間違えると思わぬデメリットや事故につながることがあるので、十分に注意しながら進めてください。自分でウォシュレットを交換するのに不安が残るのなら、専門業者に依頼することをおすすめします。信頼できるウォシュレットの販売業者なら、購入から設置工事まで一貫して依頼できるので安心です。