新しいマンションでも起こるかもしれない!? マンションの雨漏りの原因4つ

マンションはコンクリート製なのに雨漏りをするの? と思う方もいるかもしれませんが、マンションでも雨漏りはおこります。しかも一戸建てより原因が多岐にわたるため、原因の特定や修理、保障などに時間がかかることが多いのです。

今回はマンションで起こる雨漏りの原因として多いものを4つご紹介しましょう。マンションにお住まいの方はぜひ読んでみてください。

雨漏りの原因その1 共有の排水管などの破損

マンションの壁の中には排水管が通っています。年月がたてば当然排水管も劣化しますが、外壁などと違って簡単に補修をすることも、劣化具合をチェックすることもできません。築年数がたったマンションは劣化した排水管にひびが入ったり、破損したりすることによる雨漏りが多いのです。

雨漏りの原因その2 建物自体の老朽化による雨漏り

コンクリートは耐水性がある、と思っている方は多いですが実はコンクリート自体にはそれほど耐水性がありません。耐水性のある塗料を塗ったり、耐水素材をしいたりすることによってはじめて耐水性となるのです。塗料や素材は当然年月と共に劣化します。築年数が古く、あまりメンテナンスがされていないマンションではこれが原因で雨漏りをすることがあります。この場合は天井だけでなく窓やベランダから雨漏りする可能性があるでしょう。

雨漏りの原因その3 浴室の劣化

現在のマンションの浴室はユニットバスですから、めったなことでは水漏れは起こりません。しかし、築年数の古いマンションではモルタルやタイルなどで防水工事がされています。これはユニットバスよりもずっと耐水性が低いうえ、年月とともに劣化して水漏れが起こりやすくなるのです。自宅マンションの浴室がタイル張りで長年リフォームをしている様子もない、という方は気を付けておいたほうが良いでしょう。

雨漏りの原因その4 上の階の住人の不注意

これは新築のマンションでも起こりうる事態です。ベランダや浴室などは耐水工事がされていても、マンションの部屋自体にはされていません。排水溝の詰まりやトイレの逆流などで部屋が水浸しになった場合、下の階にも雨漏りする場合があります。

雨漏りを発見したらどうする?

雨漏りを発見した場合はそのままにしておくとマンション全体の劣化につながります。賃貸の場合は管理会社や大家さんに連絡をして修理をしてくれるように頼みます。分譲の場合は管理人に連絡をして修理ができるようならまずは修理をしてもらいましょう。その際の領収書は必ず取っておきます。その後、その雨漏りの原因がわかった際に修理費を請求できるなら請求をしましょう。

なお、雨漏りで家財が使えなくなったり、修理が必要になった場合は、条件によって火災保険の補償対象になります。雨漏りで家財道具が被害にあったら保険会社にも連絡をしておきましょう。

おわりに

今回はマンションで起こりうる雨漏りの原因についてご紹介しました。たとえどんなに少量であっても、雨漏りが起これば建物全体が傷みます。すぐに大家さんや管理人などに連絡し、まずは修理をしてもらいましょう。