こんな雨漏りは危険!今すぐ知りたい雨漏りの原因と修理方法について

雨漏りというと、天井からポタポタと水滴が落ちるというイメージを持っている人は多いでしょう。しかし、雨漏りはそれだけではありません。時間がたたないと気がつかない雨漏りもあります。また、「特に被害がないから」と放っておくと、家全体が傷んで寿命が短くなるかもしれません。

今回は、雨漏りの原因と雨漏りの種類、修理方法を紹介します。

  1. 雨漏りしやすい場所とは?
  2. 雨漏りしてしまったらどうする?
  3. 雨漏りの悩みを業者に解決してもらうには?
  4. 雨漏りの修理業者の選び方
  5. 雨漏りについてよくある質問

この記事を読めば、今すぐ修理が雨漏りの種類などもよく分かるはずです。自宅の屋根が気になるという人は、ぜひ読んでみてくださいね。

1.雨漏りしやすい場所とは?

1-1.雨漏りの原因とは?

雨漏りには3つの原因があります。

経年劣化によるもの

雨漏りの原因として一番多い理由が、建物の経年劣化によるものです。建物が老朽化し、瓦のずれや雨どいの詰(つ)まりが原因で雨漏りが起きます。経年劣化は、雨漏りだけではなく、瓦が落下する恐れがあり非常に危険です。早急に、適切な処置を行わなければなりません。屋根だけではなく、 耐用年数が8~10年と言われている外壁にも注意しましょう。定期的なメンテナンスが行われていない外壁は、小さなヒビに見えて壁の裏側はすでに腐食が進行している可能性も大です。

暴風雨・台風・強風・地震など災害によるもの

瓦の耐用年数は40年、50年とも言われています。しかし、瓦の下のルーフィングが劣化し破損や穴があくことで雨漏りを引き起こしているのです。ルーフィングは、本来、屋根の防水材料として使われており耐用年数は20年以上と言われてきました。しかし、災害や環境によりもっと早く劣化することがわかっています。地震などで地盤がずれると、建物自体がダメージを受けヒビや亀裂が入ってしまうでしょう。屋根のメンテナンスを行っていない建物は、強風や台風での雨漏り被害が大きくなります。

施工不良によるもの

建物が新築にもかかわらず、数年足らずで雨漏りをすることがあります。原因の多くは、施工不良によるものです。施工方法が悪かったために、屋根の他、壁やベランダにひび割れや亀裂が入り雨漏りが発生します。新築だけではなく、屋根や外壁のリフォームを行ってから雨漏りが始まったというケースも多いです。家をキレイにしようと思い手を加えたのに、逆に雨漏りを引き起こしてしまうなんて信じられませんよね。悪徳なリフォーム業者による雨漏り被害は年々増加しています。施工不良で雨漏りしているかどうか知りたい場合は、雨漏り調査を依頼しましょう。

1-2.雨漏りする場所

雨漏りしやすい場所を、ご紹介します。

屋根

雨漏りが一番多い場所は屋根です。 屋根は瓦のずれ、コーキング剤の劣化やルーフィングの破損、スレートのひび割れや浮きなどが原因で雨漏りを引き起こします。板金のわずかなクギ浮きさえも雨水が浸入する原因です。雨水が少量でも浸入すると、屋根の材木が腐食します。クギはサビて、クギ止めの機能を失ってしまうでしょう。このような状態で台風や強風が起これば、板金が剥(は)がれ、最悪屋根ごと吹き飛ばされてしまう可能性もあります。

屋根に続いて雨漏りが発生しやすい場所と言えば、外壁です。特に、屋根と外壁が結合している部分は、雨水が浸入しやすく、外壁内部から室内に漏水します。外壁の雨漏りは、業者の施工不良が原因となっているケースも少なくありません。定期的なメンテナンスを行っていない外壁は劣化が激しく防水効果も低下し雨漏りしやすくなるでしょう。また、サイディングボードの隙間を埋めるシーリングが劣化することも雨漏りの原因です。壁にヒビが入りそこから雨水が浸水すれば、木材が腐食し家全体が傷みます。外壁塗装の塗り直しや修理には相当な費用がかかるでしょう。

屋上

屋上も屋根と同じく、定期的なメンテナンスが必要ですが、後回しにしている人も多いでしょう。屋上の雨漏り原因は、塗膜の剥(は)がれ・排水溝の詰(つ)まり・防水層の浮きや表面のひび割れなどです。メンテナンスを怠ると大規模工事が必要になることもあります。室内に浸水していないことで、屋上の雨漏りに気付かず数年放置してしまうと、建物の劣化を早めることにもなりかねません。屋上は、メンテナンスを重視したい場所です。

ベランダ

ベランダも屋上と同様、雨漏りが起こりやすい場所です。防水シートの劣化やひび割れやわずかな隙間から雨水が浸入します。ベランダは、雨風の影響だけではありません。人が歩いただけでも劣化が進行してしまうのです。ひび割れや剥(は)がれを起こすと、雨水が室内に浸入してしまいます。ベランダのメンテナンスは5年を目安に定期的に行わなくてはなりません。メンテナンスを怠ると建物自体の腐食につながります。

屋根、壁、屋上、ベランダが雨漏りしやすいんですね。
雨漏りの原因として一番多い理由が、建物の経年劣化によるものです。早急に、適切な処置を行わなければならないのです。

2.雨漏りしてしまったらどうする?

2-1.雨漏りのチェックポイント

雨漏りのチェックポイントをご紹介します。

天井や壁が濡(ぬ)れている

雨の日に天井や壁が濡(ぬ)れていることはありませんか?押し入れやクローゼットの天井など、普段よく見ないとわかりづらい場所もチェックしてみましょう。

床が濡(ぬ)れている

雨漏りは天井から起こると思っていませんか?外壁から浸水し壁の内側を伝う雨漏りは、床に溜(た)まることもあります。壁紙やクロスにシミがないかもチェックしてみましょう。

壁紙が剥(は)がれている

クロスが剥(は)がれている場合は、外壁から浸入した雨水が原因の可能性があります。壁紙が一部浮いている場合も要注意です。

壁紙・天井にシミがある・カビが生えている

なぜか”室内がカビ臭い”というケースでは、雨漏りの影響で家の内側にカビが発生している可能性があります。壁紙で見えませんが、クロスを剥(は)ぐとカビがびっしりと生えていることも多いのです。掃除をしていても室内がカビ臭い場合、雨漏りを疑いましょう。靴や、レザーバックなどにカビが生えている場合も注意してみてください。カビは住んでいる人の体にも悪影響を及ぼします。アレルギーや呼吸器系の病気を引き起こす原因でにもなるのです。

家にシロアリがいる

雨漏りが原因で家が腐食するとシロアリの住み家になります。シロアリは湿気がある環境が大好き!あっという間に数が増え、家の大事な柱まで食べられてしまうこともあるのです。土台である柱の強度が弱くなると、家が傾いてしまいます。家でシロアリを見かけたら、大事にならないよう早めに対策を行いましょう。

いかがですか?雨漏りを放っておくと取り返しがつかない事態になることも考えられます。最悪の場合建て替えが必要になるケースもあるのです。 上記に該当する項目があれば早めに、雨漏り対策を行いましょう。

2-2.雨漏りの応急処置方法

雨漏りに気付いたら早急に応急処置を行いましょう。

  • ブルーシートを使う
  • 排水溝や雨どいの掃除

屋根の雨漏り箇所を素人がピンポイントで突き止めるのは難しいです。ですから、広範囲をカバーできる大きめのブルーシートを屋根全体にかぶせましょう。ただし、悪天候の中、バランスの取りづらい屋根の上で、慣れない作業をするのはあまりに危険です。足場が滑りやすくなっていますから、屋根から落ち、大けがをする可能性もあります。たとえ、天候がよくても、一人で作業するのは避けてください。家の外から応急処置できない場合は、室内の雨漏り部分をビニールシートで覆います。排水溝や雨どいにゴミが詰(つ)まると、雨水が溢(あふ)れ雨漏りの原因です。排水溝や雨どいのゴミや枯れ葉が詰(つ)まっていないかチェックしてみましょう。

2-3.雨漏り対策グッズ

雨漏りの応急処置に使える雨漏り対策グッズをご紹介します。

多目的吸水シート
吸水シートは、室内の水漏れや雨漏りなど、水にトラブルに効果を発揮します。わずか400gのシートですが、最大10リットルの水を強力な吸水!浸水を防止します。

ワンタッチ万能防水シートファストフラッシュ
シート全面が接着面になっている防水シートです。ハサミでカットして雨漏り箇所に貼るだけで処置OK。伸縮・柔軟性に優れ、どんな形状にも密着して水の浸水を防ぎます。屋根・ベランダ・サッシ・玄関ドア・窓・壁などあらゆる部分の防水に効果的です。

コーキング剤や防水テープ
雨漏りしている箇所がわかっている場合は、ホームセンターなどで購入できるコーキング剤や防水テープで応急処置する人も多いでしょう。ただし、手軽に購入できる反面、見た目が非常に悪いです。さらに、間違った場所にコーキング剤を使用すると、雨漏りが悪化する恐れもあります。コーキング剤を使用する際は十分注意してください。コーキング剤も防水テープも、あくまでも応急処置です。できるだけ早急に雨漏り箇所の修理を行わなくてはなりません。

大きめのブルーシートを屋根全体にかぶせればいいんですね。
ほかにも多目的吸水シート、ワンタッチ万能防水シートファストフラッシュ、コーキング剤や防水テープが雨漏り対策グッズとして活用できるでしょう。

3.雨漏りの悩みを業者に解決してもらうには?

3-1.こんな場合は業者に調査を依頼しよう

  • 「雨漏り箇所がわからない」
  • 「何度修理しても雨漏りする」
  • 「家の雨漏り箇所が増えてきた」

このようなお悩みを抱えている方は、業者の行う”雨漏り調査”を利用しましょう。雨漏り調査では、雨漏りしている場所を特定し原因を探ることができます。雨漏りは、素人では到底想像できない意外な箇所から起きていることも多いのです。

3-2.雨漏り調査とは?

雨漏り調査は、雨漏りの原因と場所を、目視や特殊な調査方法で特定し、修理が必要な箇所を割り出す作業です。雨漏りの状況を確認し、水の浸入経路を特定します。雨漏り調査は、豊富な知識と確かな技術が必要です。雨漏りの案件を多くこなしている業者に依頼しましょう。店舗の雨漏りは、店舗の案件を多く取り扱う業者に依頼してください。

3-3.雨漏り調査するメリット

雨漏り調査を行うメリットは、雨漏りしている箇所を特定できることです。雨漏りの修理を行う業者の中には、部分修理で済むにもかかわらず屋根全体の修理を勧める悪徳な業者もいます。もちろん、雨漏りの状況によっては全体修理が必要になることもあるでしょう。しかし、素人ではなかなか判断できないことも多いのです。信頼できる業者に雨漏り調査してもらうことで、素人でも雨漏りがなぜ起こっているのか?どこから起こっているかを認識でき、修理する際の判断材料も増えます。

3-4.雨漏りの調査方法

雨漏り調査を行う4つの方法をご紹介します。

散水調査

散水調査では、雨漏りしていると思う場所にホースで直接水をかけ、雨漏りが発生する環境を作りだします。水を15分~30分かけ続け 実際に雨漏りの場所を特定する方法です。 雨漏りの状況を再現し、雨漏りしている状態を目で確認できます。

目視

室内の雨漏り状況を確認し、雨漏り箇所を目視調査します。屋根の上に上り雨水の浸入経路などを特定する方法です。豊富な経験を持つ業者であれば、屋根の劣化や状況を見てある程度の雨漏り原因を探ることもできます。

発光液・赤外線調査

紫外線に反応する発光液を使い雨漏り箇所を特定する方法が発光液調査です。発光液を雨漏りしていると思う箇所に流し、雨漏りの原因を特定します。

赤外線カメラ調査

赤外線カメラは、温度差をキャッチし色で表示するカメラです。雨漏りしている箇所は、雨漏りしていない場所と温度差が生じます。赤外線カメラを活用し温度差から雨漏りの場所を特定する調査です。

3-5.雨漏り調査の料金について

雨漏り調査の料金は業者・住宅の状況によっても異なります。目視や触診での調査は無料で行われることもありますが基本料金として20000円~料金がかかると思っていた方がいいでしょう。足場が必要な場合は、足場代がかかります。散水調査の料金は、35000円~が一般的です。

  • 基本料金+散水料金=合計

といった料金形体で、最初に目視や触診・ハンマーテストを行い、状況に応じて散水や赤外線調査が行われます。また、業者によっては、出張費がかかることもあるため依頼するときに確認が必要です。

業者の行う雨漏り調査を利用すれば、雨漏りしている場所を特定し原因を探ることができるんですね。
信頼できる業者に雨漏り調査してもらうことで、素人でも雨漏りの原因を認識でき、修理する際の判断材料も増えます。

4.雨漏りの修理方法

4-1.雨漏りの主な修理方法

屋根

屋根は、破損状況や場所に合わせた修理が必要です。
板金の破損や劣化が雨漏り原因の場合、古い板金を剥(は)がし、ぬき板のクギや板も取り外します。クギ穴には防水コーキングを施し新しいぬき板を設置。新しい板金を取り付け継ぎ目に防水コーキングを行います。
屋根のスレートから雨漏りしている場合は、雨漏り箇所部部分だけ新しいスレートに変え、上から塗装をする方法などが一般的です。瓦の場合も同じく、割れた瓦を撤去し防水コーキングを行い新しい瓦に交換します。部分修理が難しい場合は、屋根の葺(ふ)き替えが必要です。

ベランダ

ベランダの雨漏りは、ベランダ床のヒビや亀裂、外壁の亀裂が原因です。亀裂がある箇所を確認するため最初にベランダ掃除を行います。次に、亀裂を目視で確認し、防止コーキングを施した後、散水検査を行う流れが一般的です。

老朽化が原因の雨漏り

経年劣化による雨漏りは屋根全体の修理が必要になります。老朽化した屋根は、中途半端に部分的な修理を行っても、雨漏りが止まらないことも多いです。雨漏りを放っておけば建物の腐食が進みシロアリが住みつくなど、2次被害も大きくなるでしょう。室内への雨漏り以上に、外壁や屋根裏への被害が広がっていることが考えられます。早急に修理を行わなければ、次の台風で大きな被害を受けてしまう可能性もあるでしょう。

4-2.雨漏り修理の事例

築35年瓦の割れによる雨漏り

雨漏り原因が、セメント瓦の劣化による浸水によるもの、防水紙の劣化もひどい状況でした。瓦をすべて剥(は)がし、防水紙の張り替えと棟もすべて新しいものに交換。抗菌処理を行うことで雨漏り修を改善することができました。

天井にシミが!原因はベランダのサッシでした

天井からの雨漏りは、屋根が原因と考えてしまいますよね。しかし、一概にそうではなく、ベランダのサッシや窓から雨漏りしていることもあるのです。修理は、サッシの高さや位置を調整し、水が溜(た)まらないようにしました。

外壁からの雨漏り

築年数5年で始まった雨漏り。施工不良が原因でした。外壁が割れ、雨水が室内に漏水している状態です。修理は雨漏りしている部分の外壁を剥(は)がし、新しく貼り直すことで改善しました。

4-3.防水塗料の素材と種類について

屋根や外壁を守るには、防水性に優れ、水の浸入を防ぐ防水塗料が不可欠です。防水塗料の種類は4つありそれぞれ特徴と耐用年数が異なります。

アクリル樹脂

価格が安く、発色がいいため重ね塗りに最適な塗料です。耐用年数が4~6年と短いため頻繁に塗り替えることが可能な場所に使われます。定期的なメンテナンスを行わなければ防水性を保(たも)てません。

ウレタン樹脂

耐用年数は8~10年と、アクリル塗料より耐久性が高いのが特徴です。価格や耐久性・機能性のバランスがいいのも魅力的。シリコン樹脂が登場するまで、塗り替え用に最も使われていた塗料です。

シリコン樹脂

耐用年数が10年~15年と長く、建物の内部結露を防ぐ効果もあります。現在、一番多く使われている塗料です。価格や耐熱性、耐候性に優れ、艶があり美しい仕上がりが期待できます。ただし、他の塗料よりヒビが発生しやすいため、使用場所に注意が必要です。

フッ素樹脂

耐用年数が15年~20年と非常に長く、塗料最高水準の性能と言われています。その耐久性は航空機の塗装に使われるほどです。価格は高いですが、頻繁に塗り直す必要はありません。しかし、木造住宅の場合は劣化が起こる場合があります。

4-4.雨漏りしやすい場所の耐用年数を知ろう

雨漏りしやすい場所は、屋根・外壁・窓枠・ベランダなどです。それぞれの耐用年数を見てみましょう。

屋根

日本瓦の屋根は耐用年数50年~100年と言われています。しかし、これは瓦の耐用年数であり、その下の防水紙などは劣化する可能性大です。スレート屋根は20年~25年、陸屋根(りくやね)は10年~13年と言われています。雨や風の影響で耐用年数が短くなることもあるでしょう。また、施工不良や災害による被害も屋根の寿命が短くなる原因です。屋根の耐用年数をのばすには、定期的な点検やメンテナンスを行いましょう。

外壁

外壁の耐用年数は、外壁に使われている塗料や、環境により異なります。大体、短くて5年、長くても20年です。平均して10年くらいが塗り替え時期の目安になります。

ベランダ

ベランダの耐用年数は10年~12年です。天候や地域・環境により耐用年数も異なります。”水が溜(た)まってきた””床にひび割れがある”など、不具合を見つけた出来るだけ早めにリフォームを検討しましょう。雨水が室内まで浸水すると、建物を傷めてしまいます。

4-5.雨漏り修理の足場について

瓦の張り替え、屋根の塗装、外壁塗装などの作業は足場を組む必要があります。足場を組む場合、費用が高くなるため、なるべくなら組んでほしくないと言う人も多いでしょう。費用面を考えると、気持ちはわかります。しかし、作業員の安全確保のためには必要です。また、補修工事をしっかりと仕上げることが重要ですから、足場が必要な場合はやむ負えません。

4-6.雨漏り修理にかかる日数

雨漏り修理に必要な工事期間は、雨漏りの状態、修繕箇所・屋根の大きさにより変わります。通常、屋根のリフォーム工事にかかる日数は7日~10日ほどです。 屋根が大きければ工期が長くなります。足場を組む作業は1日がかりです。また、天候が悪ければ作業できません。雨が降れば作業は休みです。現場に作業車を駐車できるスペースがない場合も、作業スピードは落ちてしまいます。

4-7.雨漏り修理の費用相場とは?

雨漏りの原因が、外壁やサッシの間にあるコーキング剤の劣化だけなら補修するだけの修理で済みます。費用も数万円程度です。しかし、”雨漏り箇所が多い””原因が特定できない”などの修理は、10万円ほどかかるケースもあるでしょう。また、雨漏りの原因が屋根にある場合は、最低でも20万円~100万円以上かかります。腐食や浸食がひどい場合は、120万円以上かかるのも珍しくありません。雨漏りは1か所でも、外壁や屋根裏まで浸食しているケースでは葺(ふ)き替え工事や外壁工事が必要になります。屋根と外壁工事を合わせると70万円~340万円以上かかることもあるでしょう。雨漏りの修理は早いうちに行えば費用が安く済みます。5年毎(ごと)の定期メンテナンスは欠かさないようにしましょう。

4-8.ご存じでしたか?雨漏りと保険について

ご存じない方も多いのですが、屋根の修理、実は火災保険を使えば実質0円でできることがあります。その理由は、火災保険の特約補償です。火災保険には”強風や雪の影響で壊れた箇所をなおすための修理費用を補う特約補償がついています。
突風や強風・台風などの風で破損した場合は火災保険の対象です。雨漏り・棟板金、クギ浮き、スレート・雨どいの破損も保険が利きます。経年劣化というのも、長年、強風や雨風にさらされてきたことに間違いはありません。「老朽化だから火災保険は適用にならない」とあきらめてしまうのは大変もったいないことです。保険の対象になるかならないかは、日本損害保険協会の鑑定人資格を持った人の調査で決まります。ですから、火災保険に加入している方は、保険申請も視野に入れ、雨漏りの修理を検討するといいでしょう。

屋根の修理は火災保険を使うと実質0円でできてしまうんですね。
火災保険には修理費用を補う特約補償がついています。突風や強風・台風などの風で破損した場合は火災保険の対象となり、保険がきくのです。

5.雨漏りの修理業者の選び方

雨漏りの修理業者を選ぶポイントについて解説します。

5-1.雨漏りの修理業者を選ぶポイント

提示金額が適正価格であること

雨漏りの修理金額は、業者によって異なります。適正価格を知るためにも相見積もりを取りましょう。価格は、安すぎず高すぎない会社に依頼します。見積金額が安すぎる、大幅な値下げをする業者は、施工不良を起こす可能性が高いです。材料を安いもので済ませようとする業者も注意しましょう。安い塗料は耐用年数が低くすぐに修理が必要になってしまいます。屋根や外壁などの修理は、手抜きしても素人目にはわかりません。価格が安すぎる業者には安さの理由を尋ねましょう。

見積もりがわかりやすい

リフォームや修理の見積もりに書かれている用語は、すぐには理解できないものが多いです。見積書がわかりやすく、使う塗料や資材まで細かく記載している業者を選んでください。現場調査もしていないのに、「○○工事一式」と記載があり金額まで埋めているような契約書を持ってくる業者は信用できません。屋根や外壁の見積もりは現地調査をして初めて見積書を作成できるのです。現場や状況を見て丁寧に打ち合わせする業者を選びましょう。

地域に根付いた会社

長く地域に根付いて商売している業者は、サービスやアフターフォローをしっかりと行う業者が多いです。施工後、不具合があった場合もすぐに駆け付けてくれます。定期的なメンテナンスや台風後の見回りなどを行う業者は安心です。

施工実績があること

雨漏りや防水工事は、実績を積み重ねてこそ身に付く技術です。施工件数が多く、知識が豊富な業者であれば、高い技術を期待できるでしょう。業者のホームページなどで過去の施工事例などをチェックしてみましょう。

5-2.プロに依頼するメリット

雨漏りの修理は、迷わず業者に依頼しましょう。というのも、雨漏り箇所の特定は、実績と経験・豊富な知識を持ったプロでも、難しい作業なのです。DIYが得意だからと自分で修理をし、別の雨漏りを作ってしまう恐れもあるでしょう。これでは、修理費用が高くなってしまいます。高所での慣れない作業は、転落し大けがすることもあり危険です。2階建ての一般的な住宅の高さは6~8mと言われています。8mの高さから落下すると骨折だけでは済まないでしょう。最悪、脳に後遺症をもたらすような重大な事故にもなりかねません。多少費用がかかっても業者へ依頼するほうが安全です。修理の仕上がりも納得のいく結果が得られます。

5-3.雨漏り修理の相談・見積もりについて

雨漏り修理の相談は、お近くの業者へ相談してください。新築住宅には 瑕疵保証が義務付けられています。保証期間は10年です。築10年以内の新築で雨漏りしている場合は、家を建てた施工業者に連絡をしましょう。

【全国見積もりサポート協会】』は国内最大級の外壁塗装の専門サイトで、厳しい基準を通過した高評価の優良業者から一括見積もりすることが可能です。専門のアドバイザーが無料で仲介に入るため、見積依頼・質問疑問・値引き交渉などの面倒なやり取りはありません。不安や疑問も相談することもできて、要望・希望にしっかりと対応できる厳選された業者の紹介を受けられます。相場がわからないという人や、低価格で品質の高い優良業者を探している方にはオススメです。



また、見積もりは時間に余裕を持って依頼してください。雨漏り箇所を特定するには現場調査に1日~2日かかることもあります。散水調査では料金がかかりますので、事前に確認しておきましょう。

5-4.アフターフォローをチェック

屋根や外壁などの修理・リフォームは、アフターフォローや定期検診が非常に重要です。何かあってもすぐに駆け付けてくれる業者に依頼しましょう。雨漏り修理を請け負う、多くの業者では、施工後、不具合があったとき無料で修理してくれる期間を設けています。台風や強風の後、様子を見に来てくれる業者だと嬉(うれ)しいですね。

5-5.業者に依頼する際の注意点

雨漏り修理や家のメンテナンスを行う際、訪問販売など飛び込みで営業に来る業者には注意が必要です。「修理をしないと大変なことになる」など、不安を煽(あお)るような営業をする会社は避けましょう。大幅な値引きを行う業者は、そもそも最初の提示金額に値引き分を上乗せしていた可能性があります。雨漏りの修理は、現場調査を丁寧に行い算出した価格を提示しているはずです。雨漏り修理は、そう簡単に値引きできる作業内容ではありません。値引きできる根拠は何なのかをきちんと説明してもらうといいですね。訪問販売の業者がすべて悪いというわけではありません。きちんとした現場調査を行い適正価格を提示する会社を選ぶとトラブルを回避できるでしょう。また、見積書に「工事一式」と書かれている場合は、詳細を確認するようにしてくださいね。

修理業者を選ぶポイントがあるんですね。
提示金額が適正価格であること、見積もりがわかりやすい、地域に根付いた会社、施工実績があること、といったポイントを重視しましょう。

6.雨漏りについてよくある質問

6-1.今は雨漏りしていませんが古い家ですから屋根が心配です。調査してもらえますか?

長く屋根のメンテナンスをやっていない場合は早めに雨漏り調査を依頼しましょう。目視や触診は、料金がかからないことも多いです。お近くの業者へ相談してください。

6-2.屋根の定期点検をする頻度を教えてください。

屋根は、雨や風を防ぐ大切な部分です。メンテナンスをせず、雨漏りが始まってから行う修理は金額が高くなります。 屋根や外壁の定期点検は5年に1度は行い、気になる箇所があれば早めに相談しましょう。

6-3.自分で修理をしようとして雨漏りがひどくなってしまいました。

そのまま放っておくと建物が傷んでしまいます。雨漏りの修理は素人では難しいことが多いです。 早急に業者を依頼し修理してもらいましょう。

6-4.雨漏りが起きたとき電話で依頼すればすぐに駆け付けてくれますか?

雨漏りの依頼は、強風や台風が過ぎた後、急増します。屋根に登れる業者は少ないため、依頼が多くなるとなかなかすぐに駆け付けることができません。屋根が心配な場合、天気予報などを確認し、台風が過ぎた後駆け付けてもらえるよう予約を入れておくといいでしょう。

6-5.応急処置だけやってもらうことは可能ですか?

応急処置だけでは、雨漏りを改善することはできません。応急処置だけで放っておくと、雨漏りの状態が悪化する可能性も大です。腐食が進めば、修理費用も高くなります。きちんと原因を特定し修理しましょう。

気になっていたことがわかってスッキリしました!
それは良かったです。ぜひ雨漏りを解決するために役立ててくださいね。

まとめ

いかがでしたでしょうか?この記事では、雨漏りについてご紹介しました。雨漏りの原因や修理方法はご理解いただけたと思います。雨漏りは自然におさまるものではありません。放っておけば置くほど、深刻な事態なります。とはいえ、自分で応急処置や修理を行うのは、新たな雨漏りが発生することにもなりかねません。雨漏りに気付いたらすぐに業者へ調査と修理依頼をしましょう。雨漏りを防ぐためにも屋根の定期点検は怠らないようにしたいものです。