キッチンの水漏れが起こる原因や修理方法は? 主なポイントを解説!

「キッチンが水漏れしたけど、何が原因なのだろう」「キッチンの水漏れを修理する方法を詳しく知りたい」とお考えではありませんか? キッチンの水漏れは、放置するとキッチンの周辺にもダメージが広がってしまいます。まずは、きちんと原因を突き止めて適切な対処をすることが大切です。しかし、どんな原因で水漏れしているのか、どこに修理を依頼すればよいのかなど、よく分からないこともあるでしょう。

そこで今回は、キッチンの水漏れについて詳しく解説します。

  1. キッチンで水漏れが起こる原因
  2. キッチンの水漏れを修理する方法
  3. キッチンの水漏れ修理で押さえておくべきポイント
  4. 信頼できる業者を選ぶポイント
  5. キッチンの水漏れに関するよくある質問

この記事を読むことで、キッチンの水漏れに対処するポイントがよく分かります。まずは、記事を読んでみてください。

1.キッチンで水漏れが起こる原因

最初に、キッチンで水漏れが起こる原因について見ていきましょう。

1-1.排水トラップ部分のパッキンが劣化している

キッチンで水漏れした場合、排水トラップ部分のパッキンの劣化によるものが多く見られます。パッキンの寿命は、約10年です。寿命を迎えたパッキンは、弾力性を失ったり破損したりして、水漏れを起こしやすくなります。新築もしくはリフォームから10年以上経過している場合は、取り替えが必要です。

1-2.排水ホースが劣化している

排水ホースが劣化するのも、キッチンで水漏れが起こる原因です。排水ホースも消耗品であり、数年程度で寿命を迎えます。寿命を迎えた排水ホースは、亀裂が発生して水漏れしやすくなるので注意しましょう。排水ホースの劣化が水漏れの原因なら、新しいものに交換する必要があります。

1-3.蛇口と給水管の接続部分のパッキンが劣化している

キッチンから水漏れする場合、蛇口と給水管の接続部分のパッキンが劣化している可能性もあります。この記事の「1-1.排水トラップ部分のパッキンが劣化している」と同様、新しいパッキンに交換することで対応可能です。なお、給水管からの水漏れを発見したときは、修理する前に止水栓を閉めて給水を止めましょう。止水栓は、水道の使用量メーターの横にあります。そのまま放置すると常時水漏れして被害が広がるだけでなく、水道使用料がはね上がる原因になるのですぐに対処してください。

1-4.排水管が詰まっている

排水管が詰まっていることも、キッチンが水漏れする原因です。キッチンの排水には、油汚れや食品カスが多く含まれており、徐々に排水管の内部にたまってしまいます。すると、うまく排水できなくなり、逆流して水漏れを起こすことがあるのです。また、排水管に詰まった汚れは、排水管の寿命を早めるのもいけません。水漏れ予防の点からも、排水管が汚れないよう、普段から油や食品カスなどが流れないように注意し、業者に依頼して定期的に排水管を洗浄することがおすすめです。

1-5.施工不良

施工不良も、キッチンで水漏れが起こる原因の一つです。給排水管工事に不備があると、接続部分から水漏れしてしまいます。最近新築したばかり、リフォームしたばかり、といったケースで水漏れが起こる場合は、施工不良による可能性が高いでしょう。速やかに業者に連絡して現場確認してもらい、適切な対応をしてもらうことが大切です。

1-6.そのほかの原因

そのほかにも、以下のような原因でキッチンから水漏れすることがあります。

  • 蛇口や水栓の不具合
  • シンクの破損
  • シンクと流し台にすき間がある

また、複数の原因が重なってひどい水漏れに至ることもあるでしょう。

2.キッチンの水漏れを修理する方法

キッチンの水漏れは、自分で修理できる場合と業者に修理してもらうべき場合の2つに分かれます。それぞれ詳しく見ていきましょう。

2-1.キッチンの水漏れを自分で修理する方法

キッチンの蛇口から水漏れしている場合は、自分で修理することができます。用意するものや具体的な修理方法は、以下を参考にしてください。

用意するもの

  • 交換用のパッキン
  • 交換用のスピンドル
  • ドライバー(マイナスとプラスの両方)
  • プライヤーもしくはモンキーレンチ

修理方法

  1. 止水栓を閉める
  2. 蛇口の上部にあるネジを回してハンドルを外す
  3. カバーナットを外す
  4. パッキンを外す
  5. スピンドルを外す
  6. 新しいスピンドルを取り付ける
  7. 新しいパッキンを取り付ける
  8. カバーナットを取り付ける
  9. ハンドルを取り付けて上部のネジを回して固定する
  10. 止水栓を開けて水漏れしないか確認して完了

なお、上記の修理を自分で行った場合、修理費用は新しいパッキンとスピンドルの代金で数百円程度~となります。ただし、簡単な作業でも慣れないと時間がかかりがちで、意外と疲れることがデメリットです。

2-2.キッチンの水漏れを業者に依頼したほうがよい場合

以下のような場合は無理して自分で修理しようとせず、業者に依頼したほうが賢明です。

  • シンク下や床下などから水漏れしている
  • 大量に水漏れしている
  • 複数箇所から水漏れしている
  • 水漏れの原因が分からない
  • 自分で修理する自信がない
  • 自分で修理しようとしたけど失敗した

なお、業者にキッチンの水漏れ修理を依頼した場合の費用目安は、以下のとおりです。

  • シンク下の配管からの水漏れ修理:7,000~12,000円程度
  • キッチンの床下からの水漏れ修理:20,000~30,000円程度
  • シンク下の配管からの水漏れ修理:35,000~45,000円程度
  • キッチンの配管の水漏れ修理:40,000~50,000円程度

業者にキッチンの水漏れ修理を依頼する場合は、最初に現場視察と見積もりを依頼してください。業者から提示された見積もりを確認し、金額などに納得できる場合はそのまま修理を依頼しましょう。

3.キッチンの水漏れ修理で押さえておくべきポイント

キッチンの水漏れ修理で押さえておくべきポイントを詳しくご紹介します。

3-1.ひとまず応急処置を行うことが大切

キッチンの水漏れを発見したら、まずは、応急処置を行っておきましょう。そのままにしておくと、ダメージが広がってしまいます。たとえば、床に水漏れが見られるときは、水をよく拭き取ってから雑巾や古新聞紙などを置いておきましょう。パッキンの劣化による水漏れは、防水テープで水漏れ部分をカバーしておくのも一つの方法になります。また、給水管からの水漏れは、止水栓を閉めることが大切です。

3-2.水漏れしている原因が一つとは限らない

キッチンの水漏れは、原因が一つとは限りません。特に古いキッチンでは、同時に複数の場所から水漏れが発生することもあります。したがって、1か所対処しても水漏れが再発する場合は、そのほかの場所も確認・修理することになるでしょう。場合によっては、原因の特定に、深い専門知識が必要になります。

3-3.賃貸物件の場合は貸し主に相談する

賃貸物件で水漏れが発生した場合は、すぐ貸し主に相談してください。賃貸物件の設備は、すべて貸し主に所有権があります。したがって、修理する場合も、貸し主の同意を得ることが必要です。なお、勝手に修理してしまうと、賃貸契約違反となることもあるので十分に注意してください。

4.信頼できる業者を選ぶポイント

キッチンの水漏れ修理を業者に依頼する場合、信頼できる業者を選ぶことが大切です。具体的にどんなポイントをチェックすべきか、確認しておきましょう。

4-1.キッチンの水漏れ修理で豊富な実績がある

キッチンの水漏れ修理は、豊富な実績がある業者に依頼することが基本です。まずは、地域に根付いた業者の中から、長年の実績があることをチェックしてみてください。実績が多ければ、豊富な専門知識があり、状況に応じて柔軟な対応をしてもらえることが期待できます。また、修理作業も的確かつスムーズに進むので、短時間で終了するのもメリットです。

4-2.見積もりは無料

見積もりは無料であることも、信頼できる修理業者のポイントです。キッチンが水漏れすると、急ぎで修理する必要があります。その際、無料で見積もりしてもらえると助かるからです。また、信頼できる修理業者は、依頼者の困った状況を利用することはしません。一方、悪質業者は、依頼者が困り果てて正常に判断しづらい状況であることを利用して、法外に高い見積もりを出すことがあります。また、きちんと現場確認せず適当な見積もりを出し、今すぐ修理する必要があると迫ることがあるので注意が必要です。

4-3.明確でリーズナブルな料金システム

キッチンの水漏れ修理は、明確でリーズナブルな料金システムを持つ業者に依頼しましょう。キッチンの水漏れは、原因や修理方法によって修理費用が大きく異なります。しかし、多くの依頼者は、水漏れ修理の専門知識を持っていないため、金額が妥当なのか判断しづらいのが現実です。その点、明確でリーズナブルな料金システムを持つ業者なら、修理費用の目安が分かりやすいので安心して依頼できます。反対に、悪質な業者は明確な料金システムを持っていません。また、依頼者に専門知識がないことをよいことに、法外に高い金額を請求することが多いので注意が必要です。

4-4.できるだけ早急に対応してくれる

キッチンの水漏れ修理は、できるだけ早めに対応してくれる業者に依頼してください。水漏れが発生してから時間が経過するほどに被害が広がってしまい、修理費用が高く付くことがあるからです。今は、24時間依頼を受け付けてくれる業者もあるので、チェックしてみるとよいでしょう。なお、業者の営業時間外の対応となった場合は、オプション費用が上乗せになることを理解しておく必要があります。

4-5.顧客からの評判がよい

顧客からの評判がよいことも、業者選びで重要なポイントです。誠実な仕事をしていれば、よい評判が積み重なり、次の仕事につながりやすくなります。結果的に、よい評判が多い業者は無理に契約を取る必要がないため、あらゆる面で余裕が出てくるものです。一方、評判が悪い業者は、仕事が徐々に減ってきていずれ経営面でピンチに陥ります。すると、無理な営業で契約を取らざるを得なくなり、ますます評判が悪くなるでしょう。思わぬトラブルを避け、終始気持ちよく取り引きするためにも、顧客からの評判がよい業者を選びましょう。

4-6.充実した保証やアフターフォローがある

キッチンの水漏れ修理は、充実した保証やアフターフォローがある業者を選ぶことが大切です。たとえば、何らかの理由で修理した場所で水漏れが再発しても、保証が充実していればすぐに対応してもらえることでしょう。また、1回水漏れが起きたキッチンは、ほかの場所も経年などの理由により劣化していることが多く、今後新たに水漏れする可能性があります。将来困ったときにもきちんと対応してもらえる業者なら、安心です。

5.キッチンの水漏れに関するよくある質問

最後に、キッチンの水漏れに関する質問に回答します。それぞれ参考にしてください。

Q.キッチンの水漏れは何年程度で起こる?
A.断言できません。新築やリフォームをしたばかりでも、施工不良などの原因で水漏れすることがあるからです。

Q.賃貸物件でキッチンが水漏れした場合、損害賠償すべきか?
A.水漏れの原因や状況によります。たとえば、排水口の詰まりなど借り主の使い方が悪くて水漏れした場合は、貸し主から損害賠償を求められることもあるでしょう。水漏れを放置したことで床や階下の部屋にまで被害が広がると、思わぬ高額請求となる場合もあるので注意してください。

Q.見積もりは1万円だったのに実際には3万円請求されたのですが?
A.まずは、どんな理由で見積もりとの差額が発生したのか、業者に説明してもらいましょう。中には、見積もりでは見当たらなかった不具合が発見されて、大がかかりな修理が必要だったケースもあります。

Q.キッチンのリフォーム直後に水漏れが起きた場合は無料で修理してもらえる?
A.水漏れを発見したら、日時が記録される方法でどこがどんなふうに水漏れしているか記録し、業者にすぐ知らせてください。明らかに施工不良が原因で水漏れした場合は、業者負担での修理となるでしょう。なお、業者が現場を確認する前に自分で修理してしまった場合は、保証してもらえないことがあります。

Q.キッチンの水漏れを修理した場所にカビが発生して困るのですが?
A.修理が不十分か、水漏れが再発している可能性があります。いずれにしても、すぐ業者に連絡して現場確認してもらった上で、再度修理を行いましょう。

まとめ

今回は、キッチンの水漏れについて詳しく解説しました。キッチンが水漏れしたら、原因を突き止めると同時にすぐ修理することが必要です。そのまま放置すると、水漏れした場所の周囲に大きなダメージを与えてしまいます。水漏れの場所によっては、自分で修理することもできますが、きちんと直して再発を防ぐには、信頼できる業者に依頼することがおすすめです。なお、賃貸物件でキッチンが水漏れした場合は、自分で修理するとトラブルになることがあるため、貸し主に連絡して早急に対応してもらうようにしてください。