外壁塗装で失敗しないための6項目を紹介!業者や塗料の選び方も!
「失敗しない外壁塗装の方法を知りたい」「どのタイミングで、どんな業者に依頼すればよいのか?」とお悩みではありませんか? 外壁塗装は、建物の外観や寿命を左右する重要なものです。塗り替えの適切なタイミングや塗料の種類・費用相場などを何も知らずに依頼してしまうと、後悔することになる可能性があります。高額な費用もかかっているので絶対に失敗したくないですよね。
この記事では、外壁塗装によくある失敗例や失敗しない業者選びのポイント・工事の流れなどをまとめてご紹介しましょう。
この記事を読むことで、外壁塗装の適切なタイミングや色選びの失敗例・業者選びのポイントなどが分かるはずです。ぜひ参考にしてください。
1.外壁塗装はどんなものか?
まずは、外壁塗装はどんなときにするのか、工法の種類や最近の傾向などをご紹介しましょう。
1-1.建物を保護する重要な役割がある
外壁塗装は、建物を保護する重要なものです。塗料はただ建物に色をつけるためだけのものではありません。雨風や紫外線などから外壁材を守り、ダメージを軽減するための大切な役割を果たしているのです。しかし、外壁塗料には寿命があり、定期的に塗り替えをしなければその役割を十分に果たすことができなくなってしまいます。外壁材が保護されていない状態になると、雨水が内部に浸入して木部が腐食したり、鉄部がサビたりしてしまうのです。そうなると、外壁の表面にもひび割れやはがれなどの症状が現れるようになり、外壁塗装を検討しなければなりません。
1-2.塗料の耐用年数に合わせて塗り替えを
外壁塗装に使われる塗料には、いくつか種類があります。それぞれ耐用年数が異なるため、その年数に合わせて塗り替えを検討する必要があるでしょう。たとえば、ウレタン系塗料だと6~10年、シリコン系塗料だと8~15年が耐用年数です。自分の家の外壁に使われている塗料の耐用年数を把握しておき、そのタイミングで塗り替えの必要がある症状が出ていないか確認しましょう。
1-3.外壁塗装の工法は3つ
外壁塗装に用いられる工法には、刷毛(はけ)工法・ローラー工法・吹き付け工法の3つがあります。広い面を一気に塗装するときはローラー工法か吹き付け工法を使い、細かい部分の塗装や微調整には刷毛工法を使うのが一般的です。
1-4.最近は高機能の塗料が人気
最近の傾向としては、機能性や耐久性にすぐれたタイプの塗料を選ぶ人が増えてきています。たとえば、断熱効果があるものや汚れが付着しにくいもの・メンテナンスが楽にできて耐用年数が長いものなどが人気です。コストの安さよりも、快適に暮らすことができる住宅を作るための塗料を選ぶ人が多くなっています。
2.外壁塗装のよくある失敗を紹介
外壁塗装によくある失敗例をいくつかご紹介しましょう。
2-1.業者とのトラブルが発生した
外壁塗装では業者とトラブルになることが多いといわれています。特に多いのが、以下のような例です。
- 見積もりをはるかに超えた金額の追加料金を請求された
- 前金を入れたのに工事を開始してくれない
- 見積時と違う塗料を使用された
- 足場の設置・撤去時にものを壊された
- 業者のオリジナル塗料を強引にすすめられた
2-2.自分で作業して失敗した
自分で外壁塗装しようとして失敗した例も少なくありません。市販されているDIY用の塗料は、プロが使っているものに比べて長持ちしないため、すぐはがれてしまう可能性があるのです。また、きれいに塗るには相当の技術が必要になります。「自分で塗装したらムラができてしまい、結局業者に依頼することになった」というケースも多いでしょう。
2-3.仕上がりの色がイメージと違った
「仕上がりがイメージしていた色と違った」という失敗例も多いため注意が必要です。通常、外壁の色選びには業者が用意した色見本を使います。しかし、色見本で見たものと実際に塗ったものでは、色の見え方が異なる場合もあるのです。たとえば、色見本では濃く見えた色が、外壁に塗ってみると薄く見えることもあります。また、蛍光灯の下で見た色と太陽光の下で見た色で、色の感じ方が全く変わってしまうこともあるでしょう。
2-4.施工後すぐにはがれてきた
「塗装をした後、すぐはがれてきた」というトラブルが発生することもあります。施工後すぐのはがれには、外壁の洗浄不足や乾燥不足・不十分な下地処理などの原因が考えられるでしょう。多くが業者の手抜き施工によるものです。
3.外壁塗装で失敗しないためには?
外壁塗装で失敗しないためにはどうしたらよいのか、シチュエーション別の回避方法をご紹介しましょう。
3-1.安さだけで業者を決めない
外壁塗装で非常に多いのが、業者とのトラブルです。外壁塗装業者には悪徳業者も多いといわれているため、業者選びを慎重に行うことが、失敗を回避する一番の方法でしょう。「できるだけ安く済ませたい」と思う気持ちは分かりますが、安さだけで業者選びをするとトラブルが発生する可能性が高くなります。信頼できる業者に依頼できるよう、慎重に業者選びをしましょう。
3-2.色見本だけで色選びをしない
前述したように、色見本で見た色と実際に外壁塗装した色は見え方が異なります。そのため、色見本だけで外壁の色を決めてしまわないようにしましょう。たとえば、実際にその色を使っている現場がほかにあれば見せてもらう・大きめの色見本を作ってもらって外壁に当ててみる、などの方法がおすすめです。また、実際の外壁に試し塗りしてもらうのもよいでしょう。
3-3.保証内容を確認しておく
塗装後3年以内に塗料のはがれが発生した場合、ほとんどが業者の施工ミスが原因です。外壁塗装を依頼する際は、必ず業者の保証内容を確認しておきましょう。施工後何年まで無償で補修してもらえるか・はがれが保証の範囲に含まれているかを必ずチェックしてください。
4.外壁塗装の塗料選びや注意点
外壁塗装を依頼するにあたって、塗料の選び方や依頼する時期などを知っておきましょう。
4-1.塗料の選び方や費用相場は?
外壁塗装に使われる塗料について、種類や費用相場をまとめました。
4-1-1.一番人気はシリコン系塗料
現在、最も多く選ばれているのがシリコン系塗料です。耐久性の高さや汚れにくさ・色あせの起こりにくさなどメリットがたくさんあります。耐用年数は10~15年と長めで、価格は1㎡あたり2,300~3,000円程度です。
4-1-2.コストを重視するならアクリル系塗料
「できるだけ予算を抑えたい」という人におすすめなのが、アクリル系塗料です。1の㎡あたりの価格は1,400~1,800円程度なので、コストを重視するなら最も適しているでしょう。ただし、耐用年数が5~6年と短く、耐久性に乏しいため頻繁な塗り替えが必要になります。
4-1-3.コストパフォーマンスが高く根強い人気のウレタン系塗料
ウレタン系塗料は、シリコン系塗料に次いで人気のある塗料です。柔らかく密着度が高い・光沢が長続きするなどの特徴があります。耐用年数は8~10年で価格は1㎡1,600~2,200円と、コストと品質のバランスがよいのが人気の理由です。
4-1-4.耐久性を重視するならフッ素系塗料
「次回の塗り替えまでできるだけ間をあけたい」という人におすすめなのが、耐久性が抜群にすぐれているフッ素系塗料です。耐用年数は15~20年と非常に長く、雨で汚れが落ちやすいため、美しさも保たれます。ただし、価格は1㎡あたり3,500~5,000円と高めです。
4-1-5.美観をキープしたいなら光触媒
近年注目を集めているのが、光触媒という塗料です。光が当たると化学反応で汚れを分解する性質を持っているため、建物の美しさを長く保つことができます。価格は1㎡あたり3,000~4,000円とやや高めですが、耐用年数はフッ素系塗料と同じくらいで15~20年です。
4-2.外壁塗装に適切な時期は春または秋
外壁塗装は基本的に気温が5℃以上・湿度が80%以下の環境であればいつでも作業が可能です。その中でも、特に最適な季節といわれているのが春または秋でしょう。空気が乾燥していて湿度が低いため、塗料の乾きがよくなるためです。夏場は暑くても窓を開けられなくなってしまうこと、冬場は低温や積雪の影響で工期が延びてしまう可能性があることなどから、おすすめできません。また、梅雨時期や台風シーズンは避けるようにしましょう。
4-3.塗装業者の繁忙期は早めの予約が必要
春先や秋口に外壁塗装を予定する人が多いため、この時期は塗装業者の繁忙期にあたります。早めに予約を入れておかなければ、予定どおりに工事を終えることができない可能性もあるでしょう。外壁塗装を検討したらなるべく早めにスケジュールを立て、いつまでに業者を決めるべきか考える必要があります。
5.外壁塗装業者選びのポイント
外壁塗装業者を選ぶ際のポイントや工事の流れ・費用相場などをまとめました。
5-1.信頼できる業者選びのポイントは?
信頼できる外壁塗装業者を選ぶために、以下のポイントを参考にするとよいでしょう。
- 外壁塗装工事の実績が豊富か
- 塗装技能士などの有資格者が在籍しているか、塗装工事の建設業許可を得ているか
- ホームページに過去の施工例を掲載しているか
- 見積書の内容が明確か
- 保険や保証内容は充実しているか
5-2.外壁塗装工事の流れを紹介
外壁塗装工事の流れは、一般的に以下のようになります。
- 業者に見積もり依頼をする
- 業者による現地調査
- 正式な見積もり提出・契約
- 工事日程の決定
- 工事着手前の挨拶
- 足場とシートの設置
- 外壁の高圧洗浄・乾燥
- 下地調整
- 養生
- 外壁塗装
- 足場解体・撤去
- 清掃
- 引き渡し
5-3.工事にかかる日数は10日~2週間
一般的な一戸建ての場合、外壁塗装工事にかかる日数は10日~2週間程度といわれています。もし、10日間より短い工事期間で終了すると業者にいわれた場合は、具体的な工程を確認してみる必要があるでしょう。何かの工程を省くか、乾燥時間を短くしている可能性も考えられます。
5-4.費用相場は80万~150万円
外壁塗装工事の費用相場は、一般的な2階建て住宅の場合で80万~150万円前後といわれています。もちろん、使用する塗料や塗装面積・外壁の劣化状況によって変わるため、事前にしっかり見積もりをとって内容を確認しましょう。外壁塗装の費用には、塗料代や工事代のほかにも、足場代や高圧洗浄代などが含まれます。それぞれの相場価格をしっかりと把握しておくのがおすすめです。
5-5.費用を抑えるポイントは?
外壁塗装工事の費用を抑えるポイントとしては、普段から外壁の状態をこまめに確認しておくことが大切です。ひび割れやサビなどを発見したときはすぐ部分補修を行い、建物の内部に影響が及ばないようにしましょう。そうすることで、外壁塗装工事を行うときに建物の修繕を行わずに済むため、費用が安く抑えられます。また、業者への工事見積もりは1社だけでなく、最低でも2~3社には依頼しましょう。比較することで大まかな相場を把握できるはずです。
5-6.見積書はここをチェック!
外壁塗装工事の見積書でチェックすべきポイントは、以下のとおりです。
- 塗装面積が正確に算出されているか
- 塗料の単価が高すぎないか
- 材料費と施工費を分けて記載しているか
- 工事内容の詳細が記載されているか
- 塗料名とメーカー名が記載されているか
5-7.隣近所への挨拶は業者と一緒に行く
外壁塗装工事中は、近隣の家や住民に迷惑をかけることも多くなります。洗浄中の水の飛散や騒音・塗料の臭いなどが原因でトラブルに発展するケースもあるのです。そういったトラブル発生の可能性を少しでも下げるために、隣近所への挨拶は施主も業者と一緒に行っておくことをおすすめします。
6.外壁塗装に関するよくある質問
「外壁塗装を検討している」という人が感じる疑問とその回答をまとめました。
Q.外壁塗装が必要な外壁の劣化状況には、どのようなものがあるでしょうか?
A.ひび割れや色あせ・塗料のはがれや浮き・カビやコケの発生・サビによる腐食などがあります。また、外壁を触ったとき手に白い粉が付着するようであれば、塗料の耐久性が低下している証拠です。塗り替えを検討したほうがよいでしょう。
Q.外壁の汚れが目立ちにくいのはどんな色ですか?
A.グレー系やベージュ系などの中間色をおすすめします。白や黒は少しの汚れでも目立ってしまうため、汚れを目立たせたくない場合は避けたほうがよいでしょう。
Q.相場よりも高めの見積書が提出されましたが、どこをチェックすればよいですか?
A.業者によっては、安い塗料を使用して人件費を高く設定しているところもあります。工事費用の明細で理解や納得ができない箇所があれば業者からしっかり説明してもらいましょう。
Q.悪徳な塗装業者に多い特徴を教えてください。
A.突然自宅にやってきて不安をあおり、外壁塗装をすすめてくる業者には注意が必要です。また、あり得ない金額の値引きをする業者や、契約を急がせる業者も利用しないほうがよいでしょう。
Q.外壁塗装工事前の挨拶回りでは、近隣住民にどのようなことを伝えるべきですか?
A.工事期間と工事の開始時間・終了時間、休日の作業の有無などを伝え、騒音や臭いで迷惑をかけることをお詫(わ)びしておきましょう。
まとめ
外壁塗装によくある失敗例や失敗を回避する方法・塗装業者の選び方などをまとめてご紹介しました。外壁塗装は建物にとって重要な役割を果たしています。よくある失敗にはどのようなものがあるかを把握しておくことで、失敗を回避できるでしょう。ぜひこの記事を参考にして、満足のいく外壁塗装をしてください。