ウッドデッキのメンテナンス方法は? 長持ちするコツ・注意点を解説!
「ウッドデッキが傷んできたので、メンテナンスしたい」とお考えではありませんか。ウッドデッキも経年などの理由により、徐々に劣化してしまいます。劣化が進む前に適切なメンテナンスをし、長持ちさせましょう。しかし、自分でできるのか・業者に依頼したほうがいいのかなど、よく知らないこともあるものです。そこで今回は、ウッドデッキのメンテナンス方法について詳しく解説します。
- ウッドデッキの種類とメンテナンスの必要性
- 人工木ウッドデッキのメンテナンス方法
- 天然木ウッドデッキのメンテナンス方法
- ウッドデッキのメンテナンスの頻度と費用
- ウッドデッキのメンテナンスに関するよくある質問
この記事を読むことで、ウッドデッキのメンテナンスについてよく分かります。まずは、記事を読んでみてください。
1.ウッドデッキの種類とメンテナンスの必要性
最初に、ウッドデッキの主な種類とメンテナンスの必要性を詳しく解説します。
1-1.ウッドデッキの主な種類と特徴
ウッドデッキには、主に以下のような種類があります。
1-1-1.天然木ウッドデッキ
天然木ウッドデッキは天然木を使っており、ハードウッドと、ソフトウッドに分けることができます。
- ハードウッド:ウリンやマニルカラなど、耐久性に優れ防虫・防腐処理の必要がない木材
- ソフトウッド:サイプレスなどの広葉樹で、やわらかく水分を含みやすい木材
1-1-2.人工木ウッドデッキ
人工木ウッドデッキは、樹脂と木粉を混合して天然木の風合いを再現したものです。含水率が低い素材であるため、防虫・防腐処理の必要はありません。
1-2.ソフトウッドは特にメンテナンスが必要
ソフトウッドは、特にメンテナンスの必要性が高い素材です。雨水などの水分で腐食しやすく、シロアリ被害に遭う可能性もあります。そのため、ソフトウッドには防虫・防腐処理を欠かすことができません。
1-3.メンテナンスをしないと腐食やケガの原因になる
ウッドデッキは、安全性を維持し美観を保つために定期的なメンテナンスが必要です。メンテナンスをしないと、素材によっては腐食しやすくなります。また、ささくれや壊れた部分を放置すると、思わぬケガにつながることもあるでしょう。長く快適に使うためにも、きちんとメンテナンスしてください。
2.人工木ウッドデッキのメンテナンス方法
人工木ウッドデッキのメンテナンス方法を解説します。
2-1.基本は水洗いだけでいい
人工木ウッドデッキは、基本的に水洗いだけで完了します。人工木に付着する汚れは表面だけにとどまるため、普段は水で流すだけでも十分です。ただし、人工木も徐々に素材が劣化し、表面がひび割れてくることがあるため、補修もしくは交換が必要になります。汚れ落ちや色あせが気になる場合も同様です。
2-2.人工木ウッドデッキのメンテナンス手順
人工木ウッドデッキのメンテナンス手順は、以下をご覧ください。人工木ウッドデッキは仕上げに乾燥させる必要がないので、メンテナンスがとても楽です。
- ウッドデッキ全体を水でぬらす
- デッキブラシで汚れている部分をこする
- 水でよく洗い流す
3.天然木ウッドデッキのメンテナンス方法
天然木のウッドデッキのメンテナンス方法を詳しく見ていきましょう。
3-1.塗料は塗り直しが必要
天然木ウッドデッキは、定期的な塗料の塗り直しが必要です。塗料は、経年や風雨・紫外線などの影響で徐々にはがれてきます。ごく狭い範囲なら、部分的に塗り直せばいいでしょう。広範囲にわたる場合は、全体の塗り直しをおすすめします。
3-2.はっ水性と防汚性を重視しよう
ウッドデッキの塗料は、はっ水性と防汚性に優れたものをおすすめします。たとえば、オイルステインを塗布するといいでしょう。はっ水性と防汚性を確保しながら、風合いをよくすることができます。塗布する前には、ウッドデッキの汚れをきちんと落とし、乾燥させてからにしてください。
3-3.天然木ウッドデッキのメンテナンス道具
天然木ウッドデッキのメンテナンスをするときは、以下のような道具を用意しましょう。
- ホース
- バケツ
- デッキブラシ
3-4.天然木ウッドデッキのメンテナンス手順
天然木ウッドデッキは、以下の手順を参考にメンテナンスしてください。
- ウッドデッキ全体を水でぬらす
- デッキブラシで汚れている部分をこする
- 汚れを水でキレイに流す
- 自然乾燥させる
3-5.天気のいい日が続くときに実行しよう
天然木ウッドデッキのメンテナンスは、天気がいい日に行うことをおすすめします。汚れを落とした後や塗料を塗った後は、完全に乾燥させる必要があるからです。カラッと晴れた日が続くときに行うといいでしょう。雨天が続くと十分に乾燥できず、腐食したり塗料がはがれたりする原因になるので注意しましょう。
4.ウッドデッキのメンテナンスの頻度と費用
ウッドデッキをメンテナンスする頻度と費用を解説します。
4-1.洗浄は汚れた都度・塗装は1年に1回程度
ウッドデッキの洗浄は、汚れた都度行いましょう。汚れの定着を防ぎ、常にキレイな状態を保つことができます。天然木ウッドデッキの塗装は、1年に1回程度やり直すのが理想です。塗装がはげたり浮いたりしている部分を放置すると、雨水がしみこんで腐食・カビの原因となるので注意してください。
4-2.人工木と天然木の費用の違い
ウッドデッキは、種類によって初期費用・メンテナンス費用が大きく異なります。
- 天然木(ハードウッド):初期費用は高いが、メンテナンス費用が安い
- 天然木(ソフトウッド):初期費用はハードウッドより安いが、メンテナンス費用が高い
- 人工木:初期費用・メンテナンス費用共に安い
ウッドデッキを設置するときは、初期費用だけでなくメンテナンス費用も含めて検討することが必要です。
4-3.DIYでメンテナンスしても塗料代などがかかる
ウッドデッキのメンテナンスは、DIYで行うこともできます。自分で塗料などを買ってきて、塗れば安く上げることもできるでしょう。ただし、大がかりなメンテナンスとなると塗料代が数万円かかります。また、手間や時間がかかった割には、仕上がりがいまひとつということになりがちです。大がかりになる場合は、コスパを考えても、業者に依頼することをおすすめします。
4-4.業者に依頼すると4~10万円が目安
ウッドデッキのメンテナンスを業者に依頼した場合の費用は、4~10万円程度が相場です。実際には、材質・状態・面積などで費用が大きく上下します。詳しくは、業者から見積もりをもらって確認してください。
5.ウッドデッキのメンテナンスに関するよくある質問
最後に、ウッドデッキのメンテナンスに関する質問に回答します。それぞれ参考にしてください。
Q.ウッドデッキにきのこが生えたら交換するべきか?
A.状況によります。まずは、きのこが生えた部分を観察してみてください。ごく狭い範囲なら、きのこを除去した後、洗浄・乾燥で対応すればいいでしょう。なお、広範囲にカビや腐食などが見られる場合は、交換をおすすめします。
Q.高圧洗浄機はウッドデッキの掃除に使える?
A.人工木で、水や摩擦に強いものは問題ないでしょう。天然木のものは、使い方や場所によって塗装がはがれたり素材を傷めたりすることがあるため、様子を見ながら使ってください。
Q.ウッドデッキに植木鉢を置いておいたら黒いシミができたのですが?
A.植木鉢を置いたことで、湿気がこもりカビが発生した可能性があります。シミの部分を洗浄し、よく乾かしましょう。根が深くてがんこなシミになっている場合は、十分に乾燥させてから消毒用エタノールを塗布してみてください。
Q.ペットがいる場合は人工木のほうがいい?
A.汚れにくさやメンテナンスのしやすさでは、人工木がおすすめです。ただし、ものによっては夏場に熱を持ちやすいので注意しましょう。ペットを遊ばせるときには、熱くなっていないか確認してからにしてください。
Q.業者にメンテナンスを依頼したら交換をすすめられたのですが?
A.交換をすすめる理由を説明してもらいましょう。ウッドデッキの腐食が進んでいる・色あせやひび割れなど素材の劣化が激しいなどで、すでに寿命を迎えていると判断した可能性があります。設置後10年以上経過している場合は、交換のタイミングと考えてもいいでしょう。
まとめ
今回は、ウッドデッキのメンテナンスについて詳しく解説しました。ウッドデッキを長持ちさせるためには、適切なメンテナンスが必要です。まずは、普段から汚れを見逃さず、その都度水でこまめに流して乾燥させましょう。特に、天然木のウッドデッキは腐食しやすいので汚れを放置しないでください。天然木のウッドデッキは、1年に1回のタイミングで塗装のやり直しが必要です。また、人工木のウッドデッキは汚れや腐食に強いのがメリットですが、経年などで素材が劣化していきます。ひび割れや色あせなどが気になるときは、業者とよく相談して交換・補修などの対応を検討してください。