外壁に当て逃げされたときの対応! 火災保険が適用されるって本当?

「外壁に当て逃げされてしまったとき、どう対応すればよいのか?」とお困りではありませんか? 通常、自宅に車が衝突した場合、その責任はドライバーにあります。しかし、当て逃げの場合はどうなるのでしょうか。犯人が見つからなくても保険で修理することができるのか、気になるところですよね。

この記事では、外壁に当て逃げされたときの対応や使える保険について詳しくご紹介しましょう。

  1. 外壁に当て逃げされた場合、保険は使えるのか?
  2. 外壁に当て逃げされたときの対応
  3. 犯人を特定できた場合の対応
  4. 犯人が見つからなくても保険は使えるのか?
  5. 外壁の当て逃げに関するよくある質問

この記事を読むことで、外壁に当て逃げされたときにやるべきことや、火災保険での補償内容について分かるはずです。

1.外壁に当て逃げされた場合、保険は使えるのか?

まずは、外壁に当て逃げされた場合、使える保険について詳しく解説しましょう。

1-1.火災保険の補償内容は?

火災保険と聞くと、住宅が火災の被害にあった際に適用される保険というイメージがあると思います。しかし、実際には火災以外にも、落雷や風災・水もれ・破損・盗難・落下・衝突などに適用されることがあるのです。契約内容によっては適用されないケースもあるため、まずは自分がどんな内容で契約しているのか、しっかり確認しておきましょう。

1-2.外壁の当て逃げにも適用される可能性が高い

外壁の当て逃げは火災保険の補償対象になる可能性が高いでしょう。「他人が運転する車が突っ込んできた」「近隣で工事しているクレーン車が家にぶつかった」などのケースで適用されます。外壁の修理費用が補償されるため、被害にあったときは申請するとよいでしょう。

2.外壁に当て逃げされたときの対応

外壁に当て逃げされたときは、どう対応すればよいのでしょうか。

2-1.警察に届ける

外壁に当て逃げされたことが分かったら、すぐ警察に届け出ましょう。当て逃げは犯罪なので、警察に犯人を捕まえてもらう必要があります。ただし、実際に犯人が捕まる可能性は低いです。特に、時間がたってから警察に通報しても、証拠を見つけるのが難しいでしょう。防犯カメラを設置していて車のナンバーがしっかり映っていた場合などは、早期に犯人を特定できる可能性があります。

2-2.外壁の状態を確認する

次に、外壁の破損状態を確認しましょう。保険会社による審査が入る前に、自分の目でも状態をチェックしておくことが大切です。当て逃げされた直後の状態を残すために、写真に撮っておくことをおすすめします。

3.犯人を特定できた場合の対応

当て逃げした犯人を特定できた場合の対応をご紹介します。

3-1.警察に情報を伝える

「当て逃げの現場を見て車のナンバーを覚えた」「防犯カメラに車が映っていた」など、加害者が特定できそうなときは、警察に情報を伝えましょう。そういった情報があれば、警察としても当て逃げを捜査の対象にしやすくなります。刑事事件として立件できる可能性も高くなるでしょう。

3-2.加害者の保険加入を確認する

損害賠償を請求するにあたって、加害者の保険加入を確認する必要があります。加害者が対物保険に加入していない場合、加害者自身に賠償請求することになるのです。対物保険に加入していれば保険会社に修理費用を請求することになります。

3-3.賠償を受ける場合は火災保険の対象にならない

加害者からの賠償を受ける場合は、火災保険の対象から外れることになります。つまり、加害者から外壁の修理費用を受け取り、さらに火災保険を使うということはできないのです。火災保険を使えるのは加害者からの賠償を受けることができないときだけ、ということを覚えておきましょう。

4.犯人が見つからなくても保険は使えるのか?

当て逃げの犯人が特定できない場合はどうなるのでしょうか。

4-1.自分が加入している火災保険に申請を

自分が加入している火災保険に当て逃げされた旨を伝えましょう。犯人が見つかっていなくても補償の対象になります。外壁修理業者に被害状況の調査を依頼し、工事の見積もりを出してもらってから保険会社に申請するのが一般的な手順です。できるだけ細かい見積書を作成してくれる業者を選ぶようにしましょう。

4-2.保険に加入していない場合は自腹で修理しなければならない

火災保険に加入していない場合は、修理費用を自分で負担しなければなりません。被害を受けた上に自分で損害を負担しなければならないのは、大変悔しいことです。被害が大きければ高額な修理費用が必要になるでしょう。火災保険に加入していない人は、その必要性についてよく考えてみることをおすすめします。

5.外壁の当て逃げに関するよくある質問

「外壁の当て逃げについて知りたい」という人が感じるであろう疑問とその回答をまとめました。

Q.外壁に当て逃げされた場合、慰謝料は請求できるのでしょうか?
A.当て逃げは物損事故になるため、過去に慰謝料の請求を認めたケースはほとんどありません。

Q.保険会社に当て逃げの加害者との示談交渉を代行してもらうことはできますか?
A.示談交渉は被害者にも何らかの過失があるときに行われるものです。外壁への当て逃げは被害者に過失がないため、保険会社が代行して示談交渉することはありません。

Q.当て逃げされて外壁がへこんでしまいました。修理せず放置した場合、どうなりますか?
A.見た目が悪いだけでなく、破損した部分から雨水が浸入し、建物内部の劣化が進んでしまう可能性が高いでしょう。早めに補修することをおすすめします。

Q.補償金額はどの保険会社でも同じでしょうか?
A.いいえ。保険会社によって一定の基準があります。

Q.外壁修理業者を選ぶポイントを教えてください。
A.豊富な実績があるか・具体的な見積書を出してくれるか・サービス内容や保証は充実しているかなどをチェックするとよいでしょう。

まとめ

外壁に当て逃げされた場合の対応方法や保険の適用について詳しくご紹介しました。外壁に当て逃げされた場合、加入している火災保険に損害を補償してもらえる可能性があります。契約内容をしっかり見直し、どこまでの損害に対して補償されるのか確認しておくとよいでしょう。